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東條満喜枝
東條 満喜枝（とうじょう まきえ、1923年（大正12年） - 2000年（平成12年）5月）は、東條英機の次女で家事調停委員。初婚の際に古賀満喜枝、再婚の際に田村満喜枝と姓が変わった。
生涯
東京府で、東條英機陸軍少佐（当時の役職は陸軍大学校兵学教官兼参謀本部部員兼陸軍歩兵学校研究部部員）とその妻かつ子の次女として生まれた。
兄弟は、長兄に英隆、次兄に輝雄、姉に光枝、弟は敏夫、妹は幸枝、君枝がいる。2人の兄とは年が離れていたが、弟と妹とは年齢が近かったこともあり仲が良かった。
1943年（昭和18年）、当時陸軍大学校本科学生（第58期）だった古賀秀正陸軍大尉（のち少佐）と結婚し、息子を1人もうけている。古賀は1945年（昭和20年）8月15日に発生した宮城事件で自決した。
その後、後に東洋大学名誉教授となる田村健二と再婚。
1952年（昭和27年）日本社会事業大学卒業、東京家庭裁判所調停委員、参与員を歴任し、マリッジ・カウンセリングに従事。児童心理学・社会学面での夫との共同研究には意欲的で、共著が多数ある。また、家事調停の専門家として、メディアにも出演している[1]。
長兄・英隆の子であり満喜枝にとっては姪にあたる東條由布子らのように、家族の立場から父・英機を擁護しているが、由布子ほど英機の子としての活動はない。
実家で保管されている英機の遺品の革鞄、名刺、軍服などの保存にも関係していた。
著書
- 田村健二共著．あなたは誰と結婚しているか : 夫婦関係のダイナミックス．東京，雪華社，1961年（昭和36年）．227p．
- 田村健二共著．妻の結婚生活に対する情緒的期待の臨床的研究ーマリッジ・カウンセリングに現われた娘（妻）と父母の関係ー，精神衛生研究，no.9．東京，国立精神衛生研究所，1961年（昭和36年）．
- あなたの結婚の秘書役をします--タイプ別、未来の夫が妻に求めるもの，若い女性，vol.8. no.3．東京，講談社，1962年（昭和37年）．
- 不安定な女性たち--あるカウンセラーの記録から--女の位置<解放後の問題>-26-，朝日ジャーナル，vol.9. no.41．東京，朝日新聞社，1967年（昭和42年），pp.63-65，ISSN 0571-2378．
- 田村健二共著．結婚前の女性が持つ不安，アイ，vol.3. no.5．東京，主婦の友社，1973年（昭和48年）．
- 田村健二共著．T・Mケース--ケース研究-5-幼児恐怖症の家族治療，東洋大学社会学部紀要，no.10．東京，東洋大学社会学部，1974年（昭和49年），pp.77-94，ISSN 0495-9892．
一途だった私，はらじゅく : 日社大卒業生文集，no.1．東京，日本社会事業大学同窓会，1981年（昭和56年）．- 理論と現場との接点を求めて，ソーシャルワーク研究，vol.8. no.4．東京，相川書房，1983年（昭和58年），pp.272-299，ISSN 0385-3772．
- 田村健二共編著．離婚．東京，日本評論社，1986年（昭和61年）．156p.，（こころの科学 ; 9）．
- 両親の不和--その子どもの心，児童心理，vol.41. no.1．東京，金子書房，1987年（昭和62年），pp.124-131，ISSN 0385-826X．
- マリッジ・カウンセリング，教育と医学，vol.35. no.3．東京，慶應義塾大学出版会，1987年（昭和62年），pp.286-292,314，ISSN 0452-9677．
- 田村健二共著．離婚の人間学 : ケース・スタディ．東京，システムファイブ，1988年（昭和63年）．274p.，ISBN 978-4915689079．
- 田村健二共著．新・離婚の人間学 : ケース・スタディ．東京，システムパブリカ，1994年（平成6年）．274p.，ISBN 978-4-309-90123-7．
- 田村健二共著．C・Kケース--酒乱の夫の家族治療--その初回面接，東洋大学社会学部紀要，vol.32 no.1．東京，東洋大学社会学部，1994年（平成6年），pp.5-47，ISSN 0495-9892．
- 田村健二共編著．児童・家庭相談の実際．東京，川島書店，1997年（平成9年）．124p.，（教材社会福祉実践事例集 ; 3），ISBN 978-4761006259．
脚注
^ 例えばニッポン放送が1967年（昭和42年）9月29日に放送したラジオ番組ザ・パンチジャーナル第71回にゲスト出演している。
