パラドックス
「 パラドックス 」のその他の用法については「パラドックス (曖昧さ回避)」をご覧ください。 パラドックスと呼ばれるものの一般的な構造(左側)、そして解決の基本的な三つのパターン(右側) [1] 。図では示されていないが、前提には明示されるものと、そうでないものがある。パラドックスを取り扱う際は、明示されていない前提にも注意を払っていく必要がある。 パラドックス ( paradox )とは、正しそうに見える前提と、妥当に見える推論から、受け入れがたい結論が得られる事を指す言葉である。 逆説 、 背理 、 逆理 とも言われる。 目次 1 パラドックスとは 2 数学における概要 3 パラドックスの一覧 3.1 哲学 3.2 数学・記号論理学 3.2.1 自己言及パラドックス関連 3.2.2 「無限」 3.2.3 確率論関連 3.3 物理 3.3.1 宇宙論関連 3.3.2 相対性理論関連 3.3.3 量子力学関連 3.4 経済学・社会科学 3.5 サイエンス・フィクション 3.6 医療・健康 3.7 未分類 4 脚注 5 参考文献 6 関連項目 7 外部リンク パラドックスとは 「妥当に思える推論」は狭義には(とりわけ数学分野においては)形式的妥当性をもった推論、つまり演繹のみに限られる。しかし一般的にはより広く帰納など含んだ様々な推論が利用される。また「受け入れがたい結論」は、「論理的な矛盾」と「直観的には受け入れがたいが、別に矛盾はしていないもの」に分けることができる。狭義には前者の場合のみをパラドックスと言い、広義には後者もパラドックスという。こうした区分は主に数学分野を中心に行われるもので、結論が直感的に受け入れやすいかどうかではなく、公理系の無矛盾性をより重視する所から来る区分である。論理学者のハスケル・カリーは、単に直感に反しているだけで矛盾は含んでいないパラドックスのことを、擬似パラドックス(pseudoparadox)、と呼び、矛盾を含むパラドックスと区別した [2] 。 数学以外の分野では「パラドックス」という言葉はより