奈良県

















































































ならけん
奈良県

Tōdai-ji Kon-dō.jpg
東大寺












奈良県旗

奈良県章

奈良県旗
奈良県章


日本の旗 日本
地方
近畿地方
団体コード
29000-9
ISO 3166-2:JP
JP-29
面積
3,690.94km2

総人口
1,340,070
(推計人口、2018年10月1日)
人口密度
363人/km2
隣接都道府県
三重県、京都府、大阪府、和歌山県
県の木
スギ[1]
県の花
ナラヤエザクラ
県の鳥
コマドリ
他のシンボル
県のさかな:キンギョ、アユ、アマゴ[2]
県の歌:奈良県民の歌
奈良県庁
知事
荒井正吾
法人番号
1000020290009
所在地
630-8501
奈良県奈良市登大路町30
北緯34度41分6.7秒東経135度49分58.6秒座標: 北緯34度41分6.7秒 東経135度49分58.6秒
奈良県庁
外部リンク
奈良県

奈良県の位置


奈良県行政区画図




― 市 / ― 町 / ― 村






ウィキポータル
日本の都道府県/奈良県
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奈良県(ならけん)は、日本の都道府県の一つ。本州中西部、紀伊半島内陸部、近畿地方の中南部に位置する県である。


令制国の大和国の領域を占め、県庁所在地は奈良市。北西部の盆地部を除き、険しい山々がそびえている。都道府県面積は全国で8番目に狭く内陸8県では最も狭いが、最小の香川県の約2倍でもある。




目次






  • 1 地理・地域


    • 1.1 概要


    • 1.2 気候


    • 1.3 隣接する都道府県・市町村


    • 1.4 自治体


    • 1.5 都市圏


    • 1.6 北部地域と南部地域




  • 2 歴史


    • 2.1 先史


    • 2.2 古墳時代・飛鳥時代・奈良時代


    • 2.3 平安時代から中世


    • 2.4 近世


    • 2.5 明治維新以後


    • 2.6 県名の由来




  • 3 人口


  • 4 政治・行政


    • 4.1 国政


      • 4.1.1 国会議員の選挙区・衆議院


      • 4.1.2 国会議員の選挙区・参議院




    • 4.2 県政


      • 4.2.1 歴代奈良県知事(公選後)




    • 4.3 財政


      • 4.3.1 平成18年度


      • 4.3.2 財政力指数




    • 4.4 その他




  • 5 経済・産業


    • 5.1 産業


    • 5.2 金融機関




  • 6 生活・交通


    • 6.1 警察


    • 6.2 交通


      • 6.2.1 空港


      • 6.2.2 鉄道


      • 6.2.3 バス


      • 6.2.4 高速自動車国道


      • 6.2.5 一般国道の自動車専用道路


      • 6.2.6 一般国道(上記以外)


      • 6.2.7 主要地方道・一般県道




    • 6.3 医療・福祉


    • 6.4 教育


    • 6.5 メディア


      • 6.5.1 テレビ放送


      • 6.5.2 ラジオ放送


      • 6.5.3 ケーブルテレビ


      • 6.5.4 新聞






  • 7 文化・スポーツ


    • 7.1 方言


    • 7.2 食文化


    • 7.3 伝統工芸


    • 7.4 文化施設


      • 7.4.1 博物館・美術館・図書館


      • 7.4.2 ホール


      • 7.4.3 都市公園




    • 7.5 芸術文化団体


      • 7.5.1 合唱・楽団


      • 7.5.2 劇団




    • 7.6 スポーツ


      • 7.6.1 スポーツ施設


      • 7.6.2 スポーツチーム


      • 7.6.3 スポーツイベント






  • 8 観光


    • 8.1 文化財


    • 8.2 自然公園




  • 9 奈良県を舞台とした作品


    • 9.1 文芸


    • 9.2 舞台芸術


    • 9.3 映画


      • 9.3.1 奈良県で撮影が行われた作品




    • 9.4 漫画


    • 9.5 アニメ・特撮


    • 9.6 テレビ・ラジオドラマ


    • 9.7 クラシック音楽




  • 10 奈良県出身の人物


  • 11 脚注


  • 12 関連項目


  • 13 外部リンク





地理・地域



概要




八剣山(八経ヶ岳)

八剣山(八経ヶ岳)

曽爾高原

曽爾高原

吉野山

吉野山



紀伊半島中央の内陸部に位置し、北西部に奈良盆地、北東部に大和高原、それ以外は大台ケ原や近畿地方最高峰の八経ヶ岳(八剣山)といった紀伊山地が広がる。


県内の地区を北和、中和、西和、宇陀(東和)、吉野(南和)などと区分されることもあるが、それぞれの境界線は曖昧であり、近年は単に中央構造線によって北部、南部と表記されることも多い。




  • 盆地:奈良盆地


  • 山地:紀伊山地・生駒山地・金剛山地・高見山地


  • 高原:大和高原


  • 川:大和川・吉野川・十津川


  • 山:八経ヶ岳・弥山・釈迦ヶ岳・大普賢岳・山上ヶ岳・稲村ヶ岳・大台ヶ原山・高見山・金剛山・大和葛城山・二上山・生駒山・若草山



奈良盆地

奈良盆地は、奈良県の中央から北西側に位置する。大阪との距離が近いこともあり、住宅開発が進んだ結果、大阪市や京都市のベッドタウンとなっており、県民の8分の1が大阪市や京都市など県外へ通勤・通学している(奈良府民)[3]。また、盆地外周の丘陵地(京阪奈丘陵・赤膚丘陵・矢田丘陵・馬見丘陵)ではニュータウンも開発された。

大和高原

大和高原は、奈良県東部に位置する。宇陀市では榛原を中心にベッドタウン化が見られ、名阪国道沿いの奈良市都祁地区や山添村では、工業団地が見られる。基本的に奈良盆地と比べても自然が多く、奈良市の月ヶ瀬梅林や曽爾高原などのどかな風景が広がっている。

吉野山地


吉野地区は、奈良県の3分の2近くの面積(神奈川県や佐賀県に匹敵)を占める森林地帯である。範囲は吉野郡と同じ、もしくは五條市を加えたものである。吉野地区で特に知られるのは、吉野町の千本桜で、春には多くの観光客が訪れる。また、世界遺産の大峯奥駈道・熊野古道(小辺路)もあり、山岳信仰の霊地として古くから多くの信仰を集めている。大淀町など郡北部の一部の地域では、近鉄吉野線沿線であることや比較的可住地が多いことから、県北部と同様に大阪市や京都市のベッドタウンとしてニュータウンが開発されている。その一方で、上北山村や野迫川村などほとんどの地域は険峻な山地であり可住地面積が少なく、また道路施策の遅れから交通の便も悪いため、人口は多くの村で1,000人前後と少ない。



気候

































































































奈良県内各地の気象データ(出典:気象庁・気象統計情報)
平年値
(月単位)
平均気温 (°C)

降水量 (mm)
降水日数(日)
最暖月 最寒月 最多月 最少月 最多月 最少月
北西部

奈良
26.6
(8月)
3.8
(1月)
208.5
(6月)
40.7
(12月)
11.9
(6月)
5.8
(1月)

奈良市

23.6
(8月)
0.9
(1月)
239.5
(6月)
46.1
(12月)
13.1
(6月)
8.0
(12月)

田原本


194.3
(6月)
37.1
(12月)
12.3
(6月)
6.6
(12月)
北東部

宇陀市
大宇陀
24.6
(8月)
1.9
(1月)
219.9
(6月)
48.7
(12月)
13.6
(6月)
8.6
(12月)
五條
北部吉野

吉野


216.8
(6月)
53.1
(12月)
14.6
(6月)
7.8
(11月)
南東部

曽爾


274.0
(9月)
46.4
(12月)
14.0
(6月)
8.6
(12月)

上北山
23.9
(8月)
2.6
(1月)
446.6
(9月)
59.4
(12月)
14.9
(7月)
7.4
(12月)
南西部

十津川村
風屋
24.4
(8月)
4.6
(1月)
344.1
(7月)
58.5
(12月)
14.4
(6月)
8.1
(12月)

気温の年較差・日較差の大きいいわゆる内陸性気候で、奈良における年平均気温は14.6°Cと全国の気象官署の中でほぼ平均的な気温である。降水量は年間を通じて1333.2mmと比較的少なく、奈良盆地(奈良市・橿原市などの地域)では降雪の観測日数は多くない(年平均23.3日)。一方、五條地域・吉野地域・宇陀地域などは降雪・積雪に見舞われることがあり、天川村・上北山村にはスキー場も存在する(大阪市から津市以南の近畿では両村だけ)。これらの地域では積雪が交通に影響を与えており、奈良県の道路政策には「雪害対策」の文言が含まれている。


気象は一般的に瀬戸内海式気候に属する北部(基準地は奈良市)と太平洋側気候に属する南部(基準地は吉野郡十津川村風屋)に大別される。天気予報では北部と南部に分けて発表される。


さらに北部を北西部(基準地は奈良市で狭義の奈良盆地の地域)、北東部(基準地は宇陀市で、山辺郡・宇陀市)、五條・北部吉野(基準地は五條市で、旧大塔村の地域を除く五條市域と、吉野郡3町)と二次細分区分として3分割している。


南部は南東部(基準地は吉野郡上北山で、宇陀郡・吉野郡の大峯山系東側の地域)と南西部(基準地は十津川村風屋、五條市のうち旧大塔村の地域・十津川村・野迫川村)と2分割している。


県内は典型的な盆地気候であり、夏場はかなり蒸し暑い。2005年7、8月における最高気温では十津川村風屋の37.3°C、上北山の37.0°C、五條の36.7°C、奈良の36.2°Cとなる。また最高気温25°C以上の夏日は奈良と五條がほぼ全日のうち60日間となっており、県内では最も多い。


冬の寒さはどの地域でも厳しい。近畿地方全体でも一、二を争うほどで、十津川では日本海側の豊岡よりも寒くなる日もある。一般に寒いと言われる京都盆地よりも、奈良盆地のほうが冬場の平均気温は低い。また北部山岳部の冷え込みは3月頃まで続くことが多く、年間を通じての最低気温の記録が3月では宇陀市大宇陀で−6.2°C、奈良市針が−6.1°Cとなっており、これらの宇陀地域は遅霜などの影響を受けやすい。このほか前述の通り積雪による影響を受ける地域もあり、奈良県内でも気象は一概に言えない状況である。


台風の影響は内陸部のため大きな被害を受けることは稀であるが、1912年(大正元年)の暴風雨で死者93人[4]、1959年(昭和34年)の台風15号(伊勢湾台風)では風水害により死者行方不明者113名を出し、1998年(平成10年)の台風7号では室生寺五重塔など文化財が大きな損壊を受けた[5]など、台風が紀伊半島を北上する場合には地形の影響から大きな被害が出ることもある。


吉野地区は年間を通して雨が多い、日本でも有数の多雨地帯である。



隣接する都道府県・市町村




  • 大阪府:枚方市・交野市・四條畷市・大東市・東大阪市・八尾市・柏原市・羽曳野市・河内長野市・南河内郡太子町・南河内郡河南町・南河内郡千早赤阪村


  • 京都府:京田辺市・木津川市・相楽郡精華町・相楽郡笠置町・相楽郡南山城村


  • 三重県:伊賀市・名張市・津市・松阪市・尾鷲市・熊野市・多気郡大台町・北牟婁郡紀北町


  • 和歌山県:橋本市・田辺市・新宮市・伊都郡かつらぎ町・伊都郡高野町・有田郡有田川町・東牟婁郡北山村



自治体




奈良県の位置(奈良県内)


奈良市




1




大和郡山市




天理市




橿原市




桜井市




五條市




御所市




生駒市




香芝市




葛城市




宇陀市




山添村




平群町




2




3




4




5




6




7




曽爾村




御杖村




高取町




明日香村




8




9




10




11




吉野町




大淀町




下市町




黒滝村




天川村




野迫川村




十津川村




下北山村




上北山村




川上村




東吉野村




奈良県の自治体 /  表示 
略数字 : 1.大和高田市, 2.三郷町, 3.斑鳩町, 4.安堵町, 5.川西町, 6.三宅町, 7.田原本町, 8.上牧町, 9.王寺町, 10.広陵町, 11.河合町











奈良県の自治体



  市 (31%)


  町 (38%)


  村 (31%)



奈良県には、12市7郡15町12村の自治体がある。村の読み方はすべて「むら」である。町の読み方はすべて「ちょう」である。




  • 奈良市(県庁所在地、中核市)

  • 大和高田市

  • 大和郡山市

  • 天理市

  • 橿原市

  • 桜井市

  • 五條市

  • 御所市

  • 生駒市

  • 香芝市

  • 葛城市

  • 宇陀市


  • 山辺郡 - 山添村


  • 生駒郡 - 平群町、三郷町、斑鳩町、安堵町


  • 磯城郡 - 川西町、三宅町、田原本町


  • 宇陀郡 - 曽爾村、御杖村


  • 高市郡 - 高取町、明日香村


  • 北葛城郡 - 上牧町、王寺町、広陵町、河合町


  • 吉野郡 - 吉野町、大淀町、下市町、黒滝村、天川村、野迫川村、十津川村、下北山村、上北山村、川上村、東吉野村



都市圏


奈良県では、多くの自治体が大阪都市圏に含まれている。下記の表は、県内の都市雇用圏を表したものである。一方、大阪都市圏の各自治体のほか五條都市圏や吉野郡の一部も京阪神大都市圏に含まれる。県庁所在地である奈良市や生駒市は県の最北部に位置し、大阪や京都へのアクセスにおいては至便で大阪・京都のベッドタウンとなっている。また、奈良県では主要な公共交通手段として近畿日本鉄道が大部分を担っており、県中部の橿原市や御所市、県南部の吉野町などからも大阪都市圏に1時間程度でのアクセスが可能となっている。
































































































































































































自治体
('80)
1980年
1990年
1995年
2000年
2005年
2010年
自治体
(現在)

山添村

上野 都市圏

上野 都市圏

上野 都市圏

上野 都市圏

大阪 都市圏
12156918人

伊賀 都市圏
山添村

月ヶ瀬村

大阪 都市圏
12238814人
奈良市

都祁村

天理 都市圏
-

大阪 都市圏
12007663人

大阪 都市圏
12116540人

奈良市

大阪 都市圏
11170018人

大阪 都市圏
11842283人

大和高田市
大和高田市

大和郡山市
大和郡山市

天理市

天理 都市圏
天理市

橿原市

大阪 都市圏
11170018人
橿原市

桜井市
桜井市

御所市
御所市

生駒市
生駒市

香芝町

香芝市

新庄町

葛城市

當麻町

平群町
平群町

三郷町
三郷町

斑鳩町
斑鳩町

安堵町
安堵町

川西町
川西町

三宅町
三宅町

田原本町
田原本町

高取町
高取町

明日香村
明日香村

上牧町
上牧町

王寺町
王寺町

広陵町
広陵町

河合町
河合町

榛原町
-

宇陀市

室生村
-

菟田野町
-
-
-
-
-

大宇陀町
-
-
-
-
-

曽爾村
-
-

大阪 都市圏
12007663人

大阪 都市圏
12116540人

伊賀 都市圏
190804人

伊賀 都市圏
188673人
曽爾村

御杖村
-
-
御杖村

五條市

五條 都市圏

五條 都市圏

五條 都市圏

五條 都市圏
-
-
五條市

西吉野村

大塔村
-
-
-
-


北部地域と南部地域


奈良県は可住地面積が全国最下位となっており、人口の9割以上が北西部の奈良盆地(大和平野)に集中している。北西部は京阪神大都市圏に含まれ、大阪や京都への交通の便もよく都市近郊地域として発展している一方、世界遺産(世界文化遺産)である古都奈良の文化財や法隆寺地域の仏教建造物など歴史的文化的遺産にも恵まれている。一方、南部地域はほとんどが山地であり、吉野杉に代表される林業や紀の川におけるレジャーなど自然を生かした産業があるほか、この地域でも世界遺産(世界文化遺産)の紀伊山地の霊場と参詣道といった歴史的文化遺産に恵まれている。



歴史



先史


奈良県でも約2万5千年前(炭素14年代測定法による)には旧石器時代の人々が生活を始めた。県西部の二上山一帯は石器石材となるサヌカイトの産出地で、二上山北麓遺跡群には60か所以上の旧石器の遺跡が分布しており、ナイフ形石器・石核・剥片などの遺物が出土している。


縄文時代には木津川・吉野川水系の諸河川が流れる大和高原や吉野山一体を中心に遺跡が分布している。近畿地方では縄文草創期の遺跡は少ないが、県下最古の縄文遺跡は山添村中峯山(ちゅうむざん)の大川(おおこ)遺跡があり、県北部の布目川流域では、山添村の桐山和田遺跡や北野ウチカタビロ遺跡から草創期の隆起線文土器が出土している。また遅瀬川流域の山添村上津の上津大片刈遺跡からも草創期の爪文形土器が出土している。


吉野川流域には大淀町の桜ヶ丘遺跡で、縄文前期・中期の竪穴住居址や炉跡などが検出されている。川上村迫の丹生川上神社上社の旧境内地には縄文早期から後期前期にかけての大遺跡宮ノ平遺跡があるほか、吉野町には縄文後期から弥生中期にかけての宮滝遺跡が所在する。宇陀地域では、縄文後期の本郷大田下遺跡(宇陀市大宇陀本郷)からはドングリの貯蔵穴(径・深さとも約1メートル)が45基発見された。


奈良盆地では布留遺跡、狐井遺跡など縄文早期からの遺跡が分布しているが、縄文中期の遺物は乏しい。縄文後期には遺跡数が増加し、布留遺跡では縄文後期の遺構に伴い硬玉製大珠も出土している。縄文晩期には橿原遺跡、竹内遺跡などがあり、畝傍山東麓の橿原遺跡からは魚骨類も出土しており、大阪湾岸地域との交易が想定されている。


弥生時代には奈良盆地を中心に集落遺跡が分布し、特に初瀬川左岸の唐古・鍵遺跡は弥生前期からの継続した大規模集落として知られる。唐古・鍵遺跡からは水田農耕の存在を示す水田遺構や環濠、木製農具をはじめ炭化米、高床式建物跡などの遺構が見られ、青銅器生産を示す鋳型も出土している。また、唐古・鍵遺跡の周辺にも分村的な多数の集落遺跡が分布している。


弥生後期には盆地周辺や宇陀地域において高地性集落が出現する。



古墳時代・飛鳥時代・奈良時代




神武天皇陵(橿原市)

神武天皇陵(橿原市)

飛鳥板蓋宮跡(明日香村)

飛鳥板蓋宮跡(明日香村)

石舞台古墳(明日香村)


石舞台古墳(明日香村)

朱雀門(復元・平城宮跡)

朱雀門(復元・平城宮跡)

東大寺盧舎那仏像

東大寺盧舎那仏像

今井町西環濠(橿原市)


今井町西環濠(橿原市)



紀元3世紀から4世紀頃の古墳時代前期に、畿内の豪族が力を強めて周辺地域に覇を唱えた。その後長い年月と代替わりを経て、他地域との交流・攻防や大陸との交流の末、現在の日本地域の大半を支配する大勢力となった。これがヤマト王権と呼ばれている。


ヤマト王権は現在の天皇家の祖であるとされ、宮内庁比定の天皇陵などが集まっている。また邪馬台国と同一視する説、北九州にあった邪馬台国の子孫が移住して新たに建国した国であるという説、神武天皇の東遷説などがある。大化の改新前代に置かれていた宮廷直轄領である六御県(むつのみあがた)は、倭六県(やまとのむつのあがた)ともいい、天皇に献上するための蔬菜を栽培する菜園の霊を祀り、添(そふ)・山辺(やまのべ)・磯城(しき)・十市(といち)・高市(たけち)・葛城(かつらぎ)の6つの県(あがた)は特別視された。県内には、御県神社が式内大社として存在している。


3世紀の半ば過ぎから九州地方から渡ってきた豪族などの邪馬台国連合・ヤマト政権の盟主墳と考えられる古墳が累々と奈良盆地に築造されている。それらを列挙すると、東南部の外山古墳群、纏向古墳群、柳本古墳群、大和古墳群であり、墳丘長200メートルを超す巨大古墳が6基も存在する。これらの古墳群をまとめて大倭古墳群と呼称することもある。曾布地域の佐紀丘陵には佐紀盾列古墳群、馬見丘陵周辺には馬見古墳群が所在する。


古代からの神道信仰の伝統、および6世紀の仏教伝来以来の国策により、この地域には神社仏閣が多数存在する。蘇我馬子が創立した飛鳥寺や、聖徳太子が創立した法隆寺などが知られる。


ヤマト王権成立以来8世紀末まで、この地域に大和朝廷の累代の天皇の宮があり、都が置かれた。大和時代から飛鳥時代にかけては、橿原市や高市郡に宮が置かれていることが多かった(飛鳥京跡)。特に藤原京は、持統天皇4年(690年)に着工され、持統天皇8年(694年)に完成した条坊制による中国風都城として知られる。その後、和銅3年(710年)に平城京遷都が行われた(奈良時代の始まり)。


平城京では遣唐使を通して唐など諸外国との文化交流が行われた。諸外国から輸入した宝物を一同に保管している正倉院は、事実上のシルクロードの終着点である。また、聖武天皇の鎮護国家政策により、興福寺など仏教勢力が力を強め、天平勝宝4年(752年)には東大寺で大仏開眼会が行われた。


平城京から長岡京への遷都の一因ともなった影響力を持った寺社勢力は、遷都後もそれらはこの地域に残り、その後地域の耕作者を支配下において大きな勢力となった。



平安時代から中世


平安時代後期は、清和源氏の源満仲の次男の源頼親(兄・源頼光/摂津源氏。弟・源頼信/河内源氏)の大和源氏の本拠地となった。なお、中近世の日本において大きな歴史的事件の舞台とはなっていないが、温暖で肥沃な盆地を抱える地域であるため、この地域の豪族はいずれも大きな力を持った。


一方、南部の険峻な山地には、その地の利を活かして反中央勢力(中でも反主流派の皇族)が居を定め、中央政府(京都の朝廷、および幕府)とにらみ合う時代が長く続いた。南北朝時代の後醍醐天皇の吉野朝廷(南朝)が有名である。吉野朝廷は地の利を生かしながら、また各地の武家勢力を糾合しながら60年にわたって抵抗し続けたが北朝に降った。しかしその後も活動を止めず、応仁の乱では山名持豊の推戴も受けた。


奈良時代に建立された藤原氏氏寺の興福寺・東大寺など南都寺院が大きな勢力を誇った。このため、鎌倉・室町の武家政権は大和に定まった守護を置けなかった。平氏が東大寺焼討ちなどを行って南都を制圧しようと試みたが、うまくいかなかった。


戦国時代には筒井氏・越智氏・十市氏・箸尾氏などが北大和地域に割拠し争ったが強力な支配勢力となりえず、細川氏や畠山氏・三好氏の後援を受けた赤沢朝経や木沢長政・松永久秀といった他国勢力の支配を受けた。16世紀末に戌亥脇党の筒井順慶が織田信長の力を背景に大和を概ね制する。また、一向宗の布教拠点として今井町が環濠城塞都市化して信長軍と闘ったが、武装放棄されたものの検断権を許され商工業を盛んにし自治都市として発展した。



近世


豊臣秀吉の時代、順慶亡き後筒井氏は伊賀国に転出し、代わって郡山城に大納言豊臣秀長が拠を構え、地域の再編と産業奨励に乗り出し大和は安定した。


江戸時代は奈良(奈良奉行)・五條(五條代官)・今井(惣年寄)を幕府が直轄支配し、郡山藩が15万石で最大石高(但し、津藩も山辺郡などに領有しており、津藩を含めた場合は津藩が最大石高)で、高取藩が2万5千石、丹羽国柏原へ移封したが元禄8年(1695年)まで宇陀市大宇陀に所在した松山藩が2万8千石で、小泉藩・柳生藩・柳本藩・芝村藩・櫛羅藩などは陣屋であった。また、交代寄合の平野家の田原本陣屋があった。


このうち大和南部の広大な山域は、五條代官所管轄の天領(幕府直轄地)となった。実質はあまりに広域のため十津川村の十津川郷士などをはじめ各地域(郷村)による自治を行った。また、あまり知られていないことであるが、五條代官の支配地・管轄はかなり広域で現在の和歌山県の一部も含んでいた。



明治維新以後




1930年頃の奈良県庁

1930年頃の奈良県庁

旧 JR奈良駅舎

旧 JR奈良駅舎

奈良ホテル

奈良ホテル



慶応4年/明治元年1月21日(1868年2月14日)、新政府は添上郡奈良に大和鎮台を設置。大和鎮撫総督府を経て、同年5月19日(7月8日)に奈良県(第1次)、7月29日(9月15日)に奈良府となり、大和国一円の幕府領、旗本領、寺社領を管轄した[6]。明治2年7月17日(1869年8月24日)奈良県に改称。同年に十津川郷を兵部省軍務官に(のち五條県に編入)、明治3年(1870年)に宇智郡・吉野郡および葛上郡・宇陀郡の一部を五條県にそれぞれ移管している。五條県分離当時の奈良県の管轄地域は、添上郡68村、添下郡8村、平群郡61村、広瀬郡12村、葛下郡34村、葛上郡31村、忍海郡8村、宇陀郡89村、式上郡21村、式下郡26村、十市郡38村、高市郡41村、山辺郡55村(いずれも郡域の一部)であった。


明治4年(1871年)に第1次府県統合により大和国10県が統合され、改めて奈良県が設置されたが、1876年(明治9年)に堺県に編入されてしまう。堺県は1881年(明治14年)に大阪府に編入され、奈良は「大阪府の大和地域」とされた。しかし、1887年(明治20年)11月4日には大阪府より分割され、奈良県(第2次)が再設置された。


1892年(明治25年)には湊町(現・JR難波駅) - 奈良間の鉄道開業で大阪と奈良が、1896年(明治29年)には奈良鉄道が木津 - 奈良間を開業することにより京都と奈良が結ばれたことで、神社仏閣の多い奈良県が観光地として栄えていくこととなる。さらに、1914年(大正3年)4月、大阪電気軌道(大軌、近畿日本鉄道の前身)が、大阪の上本町駅(現・大阪上本町駅) - 奈良駅間30.8km(現・近鉄奈良線)開業をさせ、より大阪と奈良の交通アクセスが良くなった。一方、当時日本で2番目に長いトンネルであった生駒トンネルの開通は難工事であり、開通後に大軌は深刻な経営危機に陥った。同社にとって幸いなことに旅客利用は順調で、1916年(大正5年)3月に債務整理を完了、やがて積極的な路線網の拡大に舵を切った。


その後、大軌は橿原神宮への参詣輸送を取り込むため1923年(大正12年)には畝傍線(現・近鉄橿原線)を全線開通、1925年(大正14年)には大阪からの短絡線である八木線(現・近鉄大阪線の八木西口駅以西区間)を開通させ、多くの観光客が同神宮を訪れることとなった。同じころ、大阪進出を果たした大阪鉄道 (2代目)(現・近鉄南大阪線)が橿原神宮を目指して路線を延長中であり、1929年(昭和4年)に久米寺駅(現・橿原神宮前駅)に到達、1928年(昭和3年)に吉野まで全線開通したばかりの吉野鉄道(現・近鉄吉野線)との直通運転を開始した。1940年(昭和15年)に官民一体で行われた紀元2600年祭には、両線や省線を利用して、神武天皇とゆかりの深い橿原神宮に多くの参拝者が訪れた。


1950年(昭和25年)7月、近鉄の手による宅地開発の開始を皮切りに奈良市の学園前周辺が高級住宅地として開発が進んだことで、北和地域の大阪のベッドタウンとしての発展の礎が築かれた。高度経済成長期(1955年 - 1973年)には近鉄奈良線沿線や近鉄大阪線沿線、近鉄南大阪線沿線では住宅地開発が進み、奈良盆地全域で急激な都市化が進行した。昭和末期から平成初期(1980年代後半 - 1990年代初頭)には、バブル景気により大阪都心部の地価上昇の影響を受け、県内でも地価上昇が進んだ結果、奈良盆地以外の宇陀市や大淀町、五條市でも住宅地開発が見られるようになり、県内の人口は増加していき、ドーナツ化現象の影響を大きく受けた。2000年(平成12年)以降は、都心回帰に影響もあって、人口は減少に転じているが、生駒市や香芝市、また県庁所在地である奈良市など、大阪から近いエリアでは開発が進んでいる。そのため、県外就業率が29.98%と埼玉県(2位)や千葉県(3位)を抑えて日本一高く(2005年国勢調査)、昼夜間の人口差が大きい。


また1987年には、関西文化学術研究都市の発足に伴い、生駒市と奈良市が同都市の対象地域に含まれるようになる。平城・相楽ニュータウンの開発や、奈良先端科学技術大学院大学の設置や平城宮跡の復元など学術研究の分野でも、発展することとなった。さらに、東大寺学園や西大和学園など国内でも有数の難関私立進学校があるなど、文教地域としても知られるようになった。他に、1000世帯あたりのピアノの所有台数が日本一多い(1999年、359台)という統計などから、教養や教育に力を注いでいる家庭が多いのも奈良県の特徴である。


観光地としての面でも、1993年に法隆寺地域の仏教建造物が、1998年には古都奈良の文化財が、2004年には紀伊山地の霊場と参詣道が、ユネスコの世界遺産に登録され、今日では、古都と言えば京都と奈良と言われる程知名度が高く、世界的に有名な日本の観光都市として栄えている。現在、県内4箇所目の世界遺産登録に向け、明日香村が活動を行っている。


奈良県ではやまと21世紀ビジョンを作成し「世界に光る奈良県づくり」「関西のオアシス」を目指している[7]。また、古代より多くの都城が置かれたことから「日本の故郷」とされる。


2010年は平城京に遷都されてから1300年目に当たり、平城遷都1300年記念事業が企画され、2005年5月に同事業協会が設立された。また、同事業の主たる企画として、2010年の年初から年末まで「平城遷都1300年祭」が、平城宮跡を主会場(同年4月24日から11月7日)として実施された。



県名の由来




人口




奈良県市町村人口増減率分布図(2005年度と2010年度国勢調査から算出)



増加

  5.0 - 7.49 %

  2.5 - 4.99 %

  0.0 - 2.49 %

減少

  0.0 - 2.5 %

  2.5 - 5.0 %

  5.0 - 7.5 %

  7.5 - 10.0 %

  10.0 % 以上

















Demography29000.svg
奈良県と全国の年齢別人口分布(2005年)
奈良県の年齢・男女別人口分布(2005年)


紫色 ― 奈良県
緑色 ― 日本全国



青色 ― 男性
赤色 ― 女性

奈良県(に相当する地域)の人口の推移




















































1970年
930,160人



1975年
1,077,491人



1980年
1,209,365人



1985年
1,304,866人



1990年
1,375,481人



1995年
1,430,862人



2000年
1,442,795人



2005年
1,421,310人



2010年
1,400,728人



2015年
1,364,316人




総務省統計局 国勢調査より

奈良県の人口



  • 2007年10月1日現在 : 1,410,825人[8]

  • 人口増加率(2002年→2007年) : -1.9%



政治・行政



国政



衆議院の小選挙区が3。参議院では、全県で1区を構成。



国会議員の選挙区・衆議院


衆議院議員(小選挙区選出)において、奈良県は3つの選挙区(いずれも定数は1)から成り立っており、区割りは以下の通り。




  • 奈良1区 : 奈良市(旧都祁村域を除く)、生駒市


  • 奈良2区 : 奈良市(旧都祁村域)、大和郡山市、天理市、香芝市、山辺郡、生駒郡、磯城郡、北葛城郡


  • 奈良3区 : 大和高田市、橿原市、桜井市、五條市、御所市、葛城市、宇陀市、宇陀郡、高市郡、吉野郡



国会議員の選挙区・参議院


参議院議員の選挙区選出における奈良県選挙区の定数は2であり、3年ごとに1議席を改選する。



県政




  • 知事 : 荒井正吾(あらい しょうご、3期目)


歴代奈良県知事(公選後)


( )内は在任期間と在任任期数を表す。




  1. 野村万作(1947年4月21日 - 1951年4月14日、1期)


  2. 奥田良三(1951年4月30日 - 1980年9月30日、8期)


  3. 上田繁潔(1980年10月26日 - 1991年11月27日、3期)


  4. 柿本善也(1991年11月28日 - 2007年5月2日、4期)


  5. 荒井正吾(2007年5月3日 - 在任中、3期目)



財政



平成18年度



  • 標準財政規模 - 2760億3700万円

  • 一般会計歳入 - 4641億円

  • 一般会計歳出 - 4609億円

  • 経常収支比率 - 92.6% (都道府県平均 92.6)

  • 実質収支比率 - 0.3%

  • 実質公債費比率 - 12.6% (都道府県平均 14.7%)

  • 人口一人当たり地方債現在高 - 69万0526円

  • 人口100,000人当たり職員数 - 1,135.47人 (都道府県平均 1,173.11人)


  • ラスパイレス指数 - 100.4 (都道府県平均 99.6)

  • 人口一人当たり人件費・物件費等決算額 - 12万0572円 (都道府県平均 12万4759円)


地方債等の残高


  • 普通会計分の地方債残高 - 9842億1300万円

  • 上記以外の特別会計分(公営事業会計によるもの) - 1670億2900万円
    • おもな内訳:水道事業会計分 - 818億4200万円、流域下水道事業会計分 - 351億4500万円、医科大学費特別会計分 - 430億1500万円


  • 第3セクター等の債務保証等残高 - 622億2300万円
    • おもな内訳:奈良県土地開発公社分 - 109億7700万円、奈良道路公社分 - 414億2300万円



地方債等の残高合計 - 1兆2134億6500万円(連結会計)

  • 奈良県民一人当たり地方債等残高 - 86万2961円(連結会計)


財政力指数


財政力指数が0.3〜0.4のIIIグループ(11自治体)に分類されている



  • 平成18年度 : 0.39699 (都道府県平均 0.48)

  • 平成17年度 : 0.36(17年度)



その他







  • 近畿2府4県で唯一、関西広域連合に不参加となっていた。

  • 1905年(明治38年)1月に東吉野村で捕獲された若いオスが、最後に目撃されたニホンオオカミである。[9]

  • 2006年3月24日、未成年者の補導に法的根拠を与える「奈良県少年補導に関する条例(平成18年奈良県条例57号)」が奈良県議会で自民・公明の賛成多数で可決・成立した。本条例は未成年者の自由を著しく制限する、また警察権限拡大につながるのではないかなどといった批判がある。また、前年には全国で初めて児童ポルノの単純所持禁止を定めた条例が成立しており、いずれも日本国憲法第94条に定める法の範囲内の条例制定権を逸脱しているのではないかと言う指摘がある。「奈良県少年補導に関する条例(案)」に対する会長声明[リンク切れ] - 日本弁護士連合会

  • 奈良県内は上記の通り歴史関係の施設や伝統行事、遺跡などが多い。NHK奈良や奈良テレビが放送する県内向けニュースでは歴史関係のニュースが多くなる傾向にあり、トップニュースのほか、そこから数項目続けて歴史・伝統行事関係のニュースといった編成になることも少なくない(奈良県内のローカルニュースはこれらと行政関連のニュースで大半を占めることが多い)。

  • 昨今の医療崩壊・出産難民の例に漏れず、各地域から特に周産期医療に携わる医師が減少している。そのために高度な産婦人科の体制が非常に乏しい状態が続いている。2006年8月には大淀町立大淀病院事件が発生した。また、2007年8月には、腹痛を訴え救急搬送された妊娠7ヶ月の妊婦が、9病院へ問い合わせるも転院先が見つからず、せっかく見つかった搬送先への到着間際で交通事故に遭い、結果として流産する(但し、病理学的検索では既に胎内で亡くなっていた児の娩出に至った死産であり、搬送の遅れや事故と児の死亡に関連はないとみられる)という事故が発生した。

  • 奈良県が運営する奈良県立奈良病院と五條病院の2病院が、当直勤務の産科医らに違法な時間外労働を課した上、残業代も支払っていなかったとして、奈良県が奈良労働基準監督署から書類送検されていたことが判明している。また、両病院は労働基準法で義務付けられている労使間で時間外労働や休日労働などについて取り決めることを求めた、いわゆる『36協定』も締結していなかったことも発覚している[10][11]

  • 奈良県は他の近畿地方と同じく阪神ファンが多いとされるが、一方で現在は消滅した近鉄バファローズのファンが今なお数多く存在するとされる。なお、奈良県は近畿日本鉄道の主たる営業エリアであるほか、かつての本拠地である藤井寺球場にも近かった。

  • 2012年3月、徳島県に徳島駐屯地が開設したことに伴い、奈良県は全国で唯一陸上自衛隊の駐屯地が存在しない県となった[12](奈良県での災害派遣は京都府宇治市にある大久保駐屯地が担当)。2013年現在、奈良県では五條市などが陸上自衛隊の誘致に積極姿勢を見せている[13]



経済・産業



産業



  • 奈良県は観光産業が発達しており、各地の神社仏閣や遺跡、万葉の故地などが観光客を集めている。東大寺二月堂修二会(お水取り)や春日若宮おん祭などの伝統行事や若草山の山焼き、また正倉院展・なら燈花会などの新しいイベントなどが多くの観光客に親しまれている。奈良県への年間観光客数は約4000万人。一方で宿泊施設は少なくホテルの軒数は2006年度において全国都道府県別で46位、客室数は47位(最下位)であった[14]。そのためホテルの多い京都や大阪に宿泊者の多くを奪われている状況である。奈良県ではホテル誘致を推進している[15]


  • イチゴ、スイカ、柿、茶葉(大和茶)の有数の産地でもある。特にイチゴは県内の地名が付いた“あすかルビー”という有名品種がある。

  • 和書・書道に欠かせない墨や筆(奈良市)、茶道に欠かせない茶筅(生駒市高山)、等の産地。墨は全国シェアの95%が奈良県産品である[16]


  • 金魚では大和郡山市が国内の代表的な名産地として知られている。近年では金魚すくい大会(全国金魚すくい選手権大会)が賑わいを見せ全国から参加者が集まっている。出荷匹数は日本一である。ただし、奈良県は都道府県の中では唯一水産試験場が無い県の事もあり、金魚の疾病などは県畜産課・家畜保健所が扱っている。


  • 素麺の四大産地である(桜井市・三輪素麺)。また、手延べ素麺の三大産地の一つでもある。

  • 吉野地域の山間部において、林業が県南部の基幹産業となっている。吉野杉のブランドで知られる。

  • 中和地域において、靴下(広陵町)や野球のグラブなどスポーツ用品の生産も高いシェアを得ている。


  • 三郷町では江戸時代、農家の農間渡世としてわら草履生産が行われており、現在もその伝統を継ぐ和履き製造(雪駄、草履)を継承している。



金融機関



  • 南都銀行


  • りそな銀行 ※旧 奈良銀行が合併した。



生活・交通



警察


  • 奈良県警察


交通



空港


奈良県内に空港はない。なお、人口の9割以上が居住する北西部の奈良盆地(大和平野)からの最寄りの空港は、大阪府にある関西国際空港または大阪国際空港である。他には神戸空港や、宇陀地域では(行先にもよるが)近鉄線経由で中部国際空港を利用するケースも見られる。十津川村など県最南端部では南紀白浜空港も選択肢に入る。



鉄道


奈良県内の鉄道路線は全線が電化されている。これは日本初であり、日本全国で当県を含め1都1府3県しかない(旅客営業を行う路線のみ)[17]。また、県内には気動車による定期列車が存在しない[18]。JRの駅は33駅、近鉄の駅は90駅と近鉄の方が多く駅を有し、列車の設定本数などもおおむね多い。特に、人気の観光地の最寄駅はその殆どが近鉄の駅である。2006年3月に急行「かすが」が廃止されたことにより、奈良県はJRの鉄道路線がある46都道府県で唯一、定期特急・急行列車が1本も走っていない県となった[19]


運営する鉄道会社はJR西日本と近鉄の2社のみであるが、近鉄は大阪市高速電気軌道(Osaka Metro、旧・大阪市営地下鉄)中央線・京都市交通局(京都市営地下鉄) 烏丸線・阪神電気鉄道 阪神なんば線と相互乗り入れを行っている。路線バスも含め、同県の公共交通は近鉄グループが多勢を占める。



JR logo (west).svg西日本旅客鉄道(JR西日本)



  • Q関西本線(大和路線)


  • U桜井線(万葉まほろば線)


  • T和歌山線



KintetsuLogo.svg近畿日本鉄道(近鉄)




  • A奈良線


  • D大阪線


  • Cけいはんな線


  • Y生駒鋼索線


  • G生駒線


  • B京都線


  • B橿原線


  • I田原本線


  • H天理線


  • F南大阪線


  • F吉野線


  • P御所線




バス


県内の路線バス・県内発着の高速バスは、奈良交通(奈良交通と子会社のエヌシーバス)がほぼ独占する。


他に同じグループの近鉄バスおよび三重交通が県外から乗り入れるほか、京阪バス、南海りんかんバスもわずかに奈良県内を走行する。また、西日本ジェイアールバスは高速バスのみ運行しているが、かつては奈良市や五條市周辺で一般路線バスも運行していた。また、吉野町では小規模であるが吉野大峯ケーブル自動車が路線を持っている(同社は吉野ロープウェイも運営)。この他、各市町村でコミュニティバス等が存在する。


観光バスも近鉄グループが強い(既出以外には奈良観光バスがある)。



高速自動車国道


  • 西名阪自動車道

当県の高速自動車国道は当道路のみで、総延長18.2kmは47都道府県中最下位である。



一般国道の自動車専用道路


京奈和自動車道、南阪奈道路、第二阪奈有料道路はいずれも一般国道のバイパス道路整備予算で建設されている(西名阪自動車道も1969年(昭和44年)3月21日の開通時点では一般国道25号バイパス道路予算の一般有料道路だったが、1973年(昭和48年)4月1日付で高速自動車国道へ昇格した。)。


京奈和自動車道は奈良盆地を縦断する予定で、慢性的な渋滞に悩まされている国道24号のバイパス道路予算で建設される高速道路であり、奈良県内と和歌山県内では無料となる予定である(京都府内は西日本高速道路管理の一般有料道路)。




  • 名阪国道(国道25号) ※無料


  • 京奈和自動車道(国道24号) ※奈良県域および和歌山県域は無料となっている。


  • 南阪奈道路(国道166号) ※有料


  • 第二阪奈有料道路(国道308号) ※有料



一般国道(上記以外)




  • 国道24号

  • 国道25号

  • 国道163号

  • 国道165号

  • 国道166号

  • 国道168号

  • 国道169号

  • 国道308号

  • 国道309号

  • 国道310号

  • 国道311号

  • 国道368号

  • 国道369号

  • 国道370号

  • 国道371号

  • 国道422号

  • 国道425号




主要地方道・一般県道




医療・福祉



災害拠点病院

  • 奈良県災害拠点病院

保育所

  • 奈良県保育所一覧


教育


県内の大学では奈良県大学連合を結成しており、単位相互協定を結んでいる。


大学・短期大学

国立



  • 奈良先端科学技術大学院大学

  • 奈良教育大学

  • 奈良女子大学


県立



  • 奈良県立大学

  • 奈良県立医科大学


私立




  • 畿央大学

  • 帝塚山大学

  • 天理大学

  • 天理医療大学

  • 奈良大学

  • 奈良学園大学






  • 大阪樟蔭女子大学人間科学研究科


  • 近畿大学農学部

  • 奈良芸術短期大学





  • 奈良佐保短期大学

  • 奈良文化女子短期大学

  • 白鳳短期大学





高等専門学校

  • 奈良工業高等専門学校

専修学校

  • 奈良県専修学校一覧

特別支援学校

  • 奈良県特別支援学校一覧

高等学校

  • 奈良県高等学校一覧

中学校

  • 奈良県中学校一覧

小学校

  • 奈良県小学校一覧

幼稚園

  • 奈良県幼稚園一覧


メディア



テレビ放送


県域放送局



  • NHK奈良放送局(松尾山と生駒山東中腹から、総合テレビジョンを送信している。)


  • 奈良テレビ放送 (独立局だが、テレビ東京系の番組の一部も放送。生駒山東中腹から送信している。)


全国放送およびネットワーク局

  • 奈良県内は広域放送である近畿広域圏の放送対象地域となっており、NHK大阪(Eテレ(教育テレビジョン))および、TXNを除く民放のネットワーク加盟の各局(毎日放送 : JNN系列、ABCテレビ : ANN系列、関西テレビ : FNN系列、 読売テレビ : NNN系列)の放送対象地域となっている。いずれの局も、大阪府との県境にある生駒山山上から広域を対象とした送信を行っており、このうち毎日放送、朝日放送、読売テレビの送信所は奈良県側に所在している(関テレは大阪府側に所在)。このほか、栃原・三郷立野など県内各地に中継局を置いているが、広域放送を行う民放各局の中継局の数は、近畿2府4県の中では最も少ない6局である。このため、東部・中南部の大半は、後述のケーブルテレビ局の「こまどりケーブル」での再放送、ないしは周辺の大阪府[20]、和歌山県[21]、三重県[22]の中継局を補完受信している状況になっている。


ラジオ放送


全てFM放送によるものである。


奈良県は、全国で唯一県域民放ラジオ局が無い(県域放送#ラジオ放送を参照)。なお、県域民放ラジオ局の周波数 (85.8MHz, 500W) は1984年に割り当てられているが、開局について具体的な動きはない。


AM放送の中継局もNHK・民放ともに無い(必然的に、周辺府県局を受信する。下記聴取状況参照)。ただし、ABCラジオのFM補完中継局(周波数93.3MHz / 送信出力7kW)は生駒山の奈良県側に所在する[23](MBSラジオとラジオ大阪のFM補完中継局は大阪府側にある)[24][25]


県域放送局


  • NHK奈良放送局(松尾山87.4MHz : 県内各地に中継局を設置)

外国語放送


  • FM COCOLO(生駒山76.5MHz : 県内の放送対象地域は奈良市のみだが、奈良盆地一帯で受信可能である)

コミュニティ放送



  • FMハイホー(エフエム西大和)

奈良県初のコミュニティFM(1999年7月24日開局)、周波数 81.4MHz / 送信出力 10W


  • ならどっとFM(奈良シティエフエムコミュニケーションズ)

2000年6月1日開局、周波数 78.4MHz / 送信出力 20W

  • FM五條


2017年7月8日開局、周波数 78.0MHz / 送信出力 20W

聴取状況


県北部の大半の地域で京阪神地域の、山添村の一部など三重県境では三重・東海地域の中波、FM各局の放送を聴取することができるため、受信できる局数自体は多い。また、radiko では2010年3月の実用化試験配信開始時より在阪民放各局が県内全域でサービスを実施している。


交通情報は、ならどっとFM、NHK奈良FMのほか隣接する京都府のKBS京都(AM局)とα-STATIONで奈良県の情報も流している[26]



ケーブルテレビ


奈良県内におけるケーブルテレビ局(HFC方式で、かつ有線テレビジョン放送法に基づく)は近鉄グループの寡占産業となっている。以前は中部・南部に幾つかの小規模事業者が存在したが、これらは全て近鉄ケーブルネットワーク(KCN・奈良盆地部分)とKCN子会社のこまどりケーブル(主に山間部)に事業譲渡、または統合され、現在は2社だけ[27]で県内全域をカバーしている。うちKCNではサンテレビ[28]及びNHK大阪総合・KBS京都・テレビ大阪の区域外再放送を実施している[29]


特に前述したとおり、奈良県ではNHK、民放(在阪大手4局・奈良テレビ)とも、デジタル放送は東部・中南部に直接受信をするための中継局がない(奈良テレビ放送#デジタル放送の項を参照。アナログ放送の時代はこれらの地域にも中継局はあった)ため、デジタル放送を視聴するためにはこまどりケーブルへの加入が事実上必須となっており、各局が行うワンセグを使った直接受信も事実上不可能である。


FTTH(光ファイバー)については、NTT西日本「スカパー!プレミアムサービス光」と、eo光テレビ(奈良県では近鉄ケーブルネットワーク提携の「KCN eo光テレビ」と、ケイ・オプティコムが直営[30][31]するものとがある)が利用できるが、提供される地域は北部の大半のみである。




新聞



地方紙


  • 奈良新聞


  • 奈良日日新聞
    2005年11月に休刊ののち、2006年9月に新社を発足し同年10月から復刊、日本新聞協会にも2009年に加盟するが、経営難が解消されず2010年に日刊紙としては再休刊となり、週刊紙となった。






全国紙

他の都道府県では特定の1紙または数紙の新聞(概ね地元紙である場合が多い)が大きなシェアを確保し、全国紙を含む他紙が残りの少ないシェアを分け合う状況が一般的になっている中で、奈良県は日本経済新聞以外の全国紙4紙と主要地元紙(奈良県の場合は奈良新聞)がいずれもシェア20%以上を確保している唯一の都道府県である。2007年時点での都道府県内シェア(世帯普及率)は、朝日新聞が29.2%、毎日新聞が27.6%、産経新聞が21.9%で、いずれも47都道府県中で首位となっている。朝日が県内シェア首位となっている唯一の都道府県であるほか、産経のシェアが20%を超えているのは奈良県と大阪府のみである。日本経済新聞は奈良県内の全国紙で唯一シェア2割を下回っているが、東京都と神奈川県に続き、千葉県と並び都道府県内シェア3位を確保している[32]



  • 読売新聞

  • 朝日新聞

  • 毎日新聞

  • 日本経済新聞

  • 産経新聞






文化・スポーツ



方言



奈良県の方言は、奈良市などの県北中部と十津川村などの奥吉野地方で大きく異なる。北中部の方言は関西弁に近いものの、奥吉野の方言は東京式アクセントが主流で、「大根→だーこ」「赤い→あかー」のような連母音変化が起こり、「目ぇ」「気ぃ」のような長母音化が起こらないなど、近畿地方のなかで特殊な言語島となっている。




食文化



郷土料理







  • 奈良漬け

  • 三輪素麺

  • 茶粥




  • 寿司

    • 柿の葉寿司

    • めはりずし





伝統工芸


経済産業大臣指定伝統的工芸品



  • 大阪唐木指物(木工品、1977年)


  • 高山茶筌(竹工品、1975年)


  • 奈良筆(文具、1977年)


伝統工芸品



文化施設



博物館・美術館・図書館



  • 奈良国立博物館


  • 奈良文化財研究所平城宮跡資料館

  • 奈良県立美術館

  • 奈良県立橿原考古学研究所

  • 奈良県立図書情報館



ホール








  • 奈良県新公会堂

  • 奈良県文化会館

  • なら100年会館




  • 県民ホール

  • やまと郡山城ホール




  • かしはら万葉ホール

  • 奈良県橿原文化会館




都市公園



  • 国営飛鳥歴史公園

  • 平城宮跡歴史公園

  • うだ・アニマルパーク

  • 馬見丘陵公園

  • 大渕池公園

  • 県営福祉パーク

  • まほろば健康パーク

  • 竜田公園

  • 奈良公園

  • 大和民俗公園

  • 橿原公苑



芸術文化団体



合唱・楽団








  • 奈良市民合唱団

  • 奈良フロイデ合唱団

  • 混声合唱団クール・シェンヌ

  • 奈良フィルハーモニー混声合唱団




  • 男声合唱団ゾンターク

  • 奈良アカペラサークル

  • 奈良ジュニア合唱団

  • 奈良フィルハーモニー管弦楽団




  • 奈良交響楽団

  • 奈良吹奏楽団

  • 橿原交響楽団

  • 奈良県立ジュニアオーケストラ




劇団







  • 劇団EVENT-STATION.(王寺町)


  • ふたかみ市民オペラ(香芝市)




  • 劇団「良弁杉」(奈良市)

  • シアター生駒(生駒市)




スポーツ



スポーツ施設












  • 奈良市鴻ノ池運動公園

    • ならでんフィールド(奈良市鴻ノ池陸上競技場)

    • ならでんスタジアム(奈良市鴻ノ池野球場)

    • ならでんアリーナ(奈良市中央体育館)





  • 奈良県立橿原公苑

    • 佐藤薬品スタジアム(奈良県立橿原公苑野球場)

    • 奈良県立橿原公苑陸上競技場

    • ジェイテクトアリーナ奈良(奈良県立橿原公苑第1体育館)





  • 大和郡山市総合公園施設


    • 大和郡山市営球場(ならっきー球場)


    • 多目的体育館(金魚スクエア)



  • 奈良競輪場

  • 名阪スポーツランド





  • 親里競技場

    • 親里ラグビー場

    • 親里ホッケー場



  • 芝運動公園




スポーツチーム



サッカー



  • 奈良クラブ - 日本フットボールリーグ (JFL)


  • ディアブロッサ高田FC - 関西サッカーリーグ(本拠地:橿原公苑陸上競技場)


バスケットボール


  • バンビシャス奈良 - ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ

フィールドホッケー



  • 南都銀行SHOOTING STARS - ホッケー日本リーグ(女子)


  • 天理大学ベアーズ - ホッケー日本リーグ(男・女)



スポーツイベント







  • 奈良マラソン

  • いかるがの里・法隆寺マラソン

  • ツアー・オブ・ジャパン




  • 高取城戦国ヒルクライム

  • 山岳グランフォンドin吉野

  • 桜井市ウォーキングフェスティバル




観光





法隆寺金堂と五重塔(斑鳩町)

法隆寺金堂と五重塔(斑鳩町)

興福寺東金堂と五重塔(奈良市)

興福寺東金堂と五重塔(奈良市)

平城宮跡の第一次大極殿(奈良市)

平城宮跡の第一次大極殿(奈良市)

春日大社(奈良市)

春日大社(奈良市)

唐招提寺(奈良市)

唐招提寺(奈良市)




文化財



ユネスコ世界遺産(都道府県としては日本最多)



  • 法隆寺地域の仏教建造物(1993年登録)


  • 古都奈良の文化財(1998年登録)


  • 紀伊山地の霊場と参詣道(2004年登録)


ユネスコ無形文化遺産

  • 題目立

国宝美術工芸品(都道府県としては東京、京都に次ぐ)

  • 143件

国宝建造物(都道府県としては日本最多、64件71棟)



  • 秋篠寺 - 本堂


  • 石上神宮 - 拝殿、摂社出雲建雄(いずもたけお)神社拝殿


  • 宇太水分神社 -本殿(3棟)


  • 栄山寺 - 八角堂


  • 円成寺 - 春日堂・白山堂


  • 海龍王寺 - 五重小塔


  • 春日大社 - 本社本殿(4棟)


  • 元興寺極楽坊 - 五重小塔、禅室、本堂


  • 金峯山寺 - 二王門、本堂


  • 興福寺 - 五重塔、三重塔、東金堂、北円堂


  • 十輪院 - 本堂


  • 正倉院 - 正倉


  • 新薬師寺 - 本堂


  • 當麻寺 - 西塔、東塔、本堂(曼荼羅堂)


  • 長弓寺 - 本堂


  • 唐招提寺 - 金堂、講堂、鼓楼、経蔵、宝蔵


  • 東大寺 - 南大門、金堂(大仏殿)、開山堂、鐘楼、転害門、二月堂、法華堂(三月堂)、本坊経庫


  • 長谷寺 - 本堂


  • 般若寺 - 楼門


  • 法起寺 - 三重塔


  • 法隆寺 - 南大門、中門、金堂、五重塔、廻廊、経蔵、鐘楼、大講堂、三経院及び西室、食堂(じきどう)、聖霊院(しょうりょういん)、東室、西円堂、綱封蔵、東大門、東院夢殿、東院鐘楼、東院伝法堂


  • 室生寺 - 金堂、五重塔、本堂(灌頂堂)


  • 薬師寺 - 東院堂、東塔


  • 霊山寺 - 本堂


特別史跡(都道府県としては日本最多、10件)


  • キトラ古墳

  • 高松塚古墳


  • 山田寺跡

  • 石舞台古墳

  • 巣山古墳


  • 藤原宮跡

  • 文殊院西古墳


  • 平城宮跡

  • 平城京左京三条二坊宮跡庭園


  • 本薬師寺跡


特別名勝


  • 平城京左京三条二坊宮跡庭園

  • 平城宮東院庭園

  • 瀞八丁


重要無形民俗文化財


  • 題目立

  • 春日若宮おん祭

  • 奈良豆比古神社の翁舞

  • 陀々堂の鬼はしり

  • 十津川の大踊

  • 吉野の樽丸製作技術

  • 江包・大西の御綱


特別天然記念物

  • 春日山原始林

重要文化的景観


  • 奥飛鳥の文化的景観 (明日香村)

重要伝統的建造物群保存地区



  • 今井町 (橿原市)


  • 松山 (宇陀市)


  • 五條新町(五條市)



自然公園



  • 吉野熊野国立公園

  • 室生赤目青山国定公園

  • 大和青垣国定公園

  • 金剛生駒紀泉国定公園

  • 高野竜神国定公園

  • 県立矢田自然公園

  • 県立月ヶ瀬神野山自然公園

  • 県立吉野川津風呂自然公園



奈良県を舞台とした作品



文芸




  • 古事記

  • 日本書紀

  • 万葉集

  • 伊勢物語


  • 蜻蛉日記(藤原道綱母)


  • 更級日記(菅原孝標女)

  • 平家物語

  • 義経記

  • 太平記


  • 世間胸算用(井原西鶴)


  • 冥途の飛脚(近松門左衛門)


  • 野ざらし紀行(松尾芭蕉)

  • 笈の小文(松尾芭蕉)

  • 壺坂霊験記(加古千賀・2代目豊沢団平)


  • 斑鳩物語(高浜虚子)


  • 吉野葛(谷崎潤一郎)

  • 木像(上司小剣)


  • 役の行者(坪内逍遥)

  • 古寺巡礼(和辻哲郎)


  • 大和路古寺風物詩(亀井勝一郎)

  • 大和路(堀辰雄)


  • 南京新唱(会津八一)


  • 宮本武蔵(吉川英治)


  • 天平の甍(井上靖)


  • 額田女王(井上靖)


  • 橋のない川(住井すゑ)


  • 春の坂道(山岡荘八)


  • 豊饒の海(三島由紀夫)


  • 球形の荒野(松本清張)


  • 天の川の太陽(黒岩重吾)


  • 天河伝説殺人事件(内田康夫)

  • 平城山(ならやま)を越えた女(内田康夫)

  • 箸墓幻想(内田康夫)

  • 豊臣秀長(堺屋太一)


  • 見仏記(いとうせいこう、みうらじゅん)


  • 鹿男あをによし(万城目学)


  • RDG レッドデータガール(荻原規子)

  • 霧こそ闇の(仲町六絵)

  • 夜明けを知らずに —天誅組余話—(仲町六絵)


  • 水魑の如き沈むもの(三津田信三)




舞台芸術



  • 義経千本桜

  • 妹背山婦女庭訓


  • 冥途の飛脚(恋飛脚大和往来)

  • 壺坂霊験記

  • 良弁杉由来



映画





  • 麦秋(1951年)

  • 月は上りぬ(1955年)

  • 好人好日(1961年)


  • 宮本武蔵 般若坂の決斗(1962年)


  • 男はつらいよ(1969年)


  • 橋のない川(1969年)


  • 球形の荒野(1975年)


  • 天平の甍(1980年)


  • 男はつらいよ 浪花の恋の寅次郎(1981年)


  • 男はつらいよ 寅次郎物語(1987年)


  • 天河伝説殺人事件(1991年)


  • 萌の朱雀(1997年)


  • スパイ・ゾルゲ(2003年)


  • 春の雪(2005年)


  • 名探偵コナン 天空の難破船(2010年)


  • 天使のいる図書館(2017年)




奈良県で撮影が行われた作品





  • 雄呂血(1925年)


  • 旗本退屈男(1930年)


  • 羅生門(1950年)

  • 宗方姉妹(1950年)

  • 西鶴一代女(1952年)


  • 新・平家物語(1955年)


  • 蜘蛛巣城(1957年)


  • 黒船(1958年)


  • 連合艦隊(1981年)


  • 学校(2000年)


  • 陰陽師(2001年)


  • ラストサムライ(2003年)


  • 殯の森(2006年)




漫画




  • ソーダむらの村長さん(石川優吾)


  • 咲-Saki- 阿知賀編 epsode of side-A(小林立/原作・五十嵐あぐり/作画)


  • うましかっ! -ウマのハナムケ 奈良編-(松田荘平)



アニメ・特撮





  • 火の鳥・ヤマト編(1987年)

  • 火の鳥・鳳凰編


  • ガメラ3 邪神覚醒(1999年)

  • 火の鳥(2004年)


  • 仮面ライダー響鬼(2005年)


  • コイ☆セント(2011年)


  • 咲-Saki- 阿知賀編 epsode of side-A(2012年)


  • RDG レッドデータガール (2013年)


  • 境界の彼方 (2013年)




テレビ・ラジオドラマ


特記のないものはテレビドラマである。





  • 源義経(1966年)NHK大河ドラマ

  • 秋篠の女(1968年)

  • 花のいのち(1970年)NHK銀河ドラマ


  • 春の坂道(1971年)NHK大河ドラマ


  • 新・平家物語(1972年)NHK大河ドラマ

  • あおによし(1972年)


  • 花のいのち(1973年)花王愛の劇場

  • 万葉の娘たち(1981年)NHKドラマ人間模様


  • 都の風(1986年)NHK連続テレビ小説


  • 吉野物語(1988年)朝の連続ドラマ


  • 太平記(1991年)NHK大河ドラマ

  • 三都結婚物語 奈良篇 花嫁はゴースト(1995年)


  • 秀吉(1996年)NHK大河ドラマ


  • あすか(1999年)NHK連続テレビ小説


  • 武蔵 MUSASHI(2003年)NHK大河ドラマ


  • 大化改新(2005年)NHK古代史ドラマスペシャル


  • 義経(2005年)NHK大河ドラマ


  • ダイヤモンドの恋(2005年)NHK夜の連続ドラマ


  • 鹿男あをによし(2008年)


  • 万葉ラブストーリー(2008年 - 2010年)


  • スターの恋人(2008年)


  • 大仏開眼(2010年)NHK古代史ドラマスペシャル


  • 三月の花嫁 on ドラマティックロード(2010年)エフエム大阪



  • 阪神なんば線開業1周年を記念して放送されたラジオドラマ。



クラシック音楽




  • 七つの俳諧(オリヴィエ・メシアン)

  • テレムジーク(カールハインツ・シュトックハウゼン)

  • カンパノロジー(黛敏郎)


  • 涅槃交響曲(黛敏郎)

  • 大佛讃歌(黛敏郎)


  • 建・TAKERU(團伊玖磨)

  • 慮遮邦仏賛歌(團伊玖磨)

  • 若草山のファンファーレ(酒井格)


  • 大仏と鹿(酒井格)


  • 行進曲「南を守る鳥」(酒井格)




奈良県出身の人物




脚注


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  1. ^ 県のシンボル[リンク切れ](奈良県)


  2. ^ “金魚・アユ・アマゴを「奈良県のさかな」に - MSN産経west”. 産経新聞. (2012年6月27日). オリジナルの2012年6月27日時点によるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20120627160424/http://sankei.jp.msn.com/west/west_life/news/120627/wlf12062712140008-n1.htm 2012年6月27日閲覧。 


  3. ^ 県外通勤の実態2[リンク切れ] - 読売新聞


  4. ^ 誰か昭和を思わざる 大正ラプソディー (大正元年)[リンク切れ]Archived 2011年1月25日, at the Wayback Machine.、奈良県警の発表より


  5. ^ 強風による災害事例[リンク切れ] - 奈良地方気象台


  6. ^ 「明治維新と奈良」『奈良市史 通史四』 (PDF)”. 奈良県 (1995年). 2017年6月5日閲覧。


  7. ^ やまと21世紀ビジョン[リンク切れ] - 奈良県


  8. ^ 奈良県統計課[リンク切れ]の調査による各年10月1日の人口


  9. ^ 捕獲されたニホンオオカミは現在、大英博物館で標本になっている - ならかん


  10. ^ 産科医当直は違法な「時間外」…奈良県を書類送検[リンク切れ] 読売新聞 2010年7月9日


  11. ^ 奈良の県立2病院、時間外労働の疑い 労基署が書類送検[リンク切れ] - 朝日新聞(2010年7月9日)


  12. ^ “徳島に初の陸自駐屯地/第14旅団が編成完結式”. 四国新聞. (2012年3月27日). http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/social/20120327000361 


  13. ^ “自衛隊誘致実現を強化 - 県と五條市”. 奈良新聞. (2013年4月9日). http://www.nara-np.co.jp/20130409091645.html 2013年4月9日閲覧。 


  14. ^ 強み 弱み 世の中の動き 県内地域の状況 ニーズの変化 ホテル - 奈良県


  15. ^ 日経グローカル No.94 P.48 - 49(2008年、日本経済新聞社 産業地域研究所)。なお当記事では客室数・ホテル数の最下位は徳島県となっている。


  16. ^ 「第2部 奈良県の中小企業 第1章 工業 その他指定外伝統工芸品」 『奈良県地域経済レポート』 奈良県. 2014年10月12日閲覧


  17. ^ 他の4都府県は、東京都・神奈川県・大阪府・沖縄県である。


  18. ^ 都県内に気動車による定期列車が存在しないのは、当県のほかは東京都・神奈川県・沖縄県のみである。なお、2006年3月17日までは、気動車による急行「かすが」が奈良県内を走っていた。


  19. ^ 新幹線を除けば広島県もこれに該当する。


  20. ^ 大阪府はNHK大阪総合・Eテレ+関西圏広域民放4局+テレビ大阪


  21. ^ 和歌山県はNHK和歌山総合・NHK大阪Eテレ+関西圏広域民放4局+テレビ和歌山


  22. ^ 三重県はNHK津総合・NHK名古屋Eテレ+中京圏の広域民放4局+三重テレビ放送


  23. ^ 無線局免許状等情報(総務省) - 2016年5月21日閲覧


  24. ^ 無線局免許状等情報(総務省) - 2016年5月21日閲覧


  25. ^ 無線局免許状等情報(総務省) - 2016年5月21日閲覧


  26. ^ テレビ・ラジオでの放送 奈良県の放送局 (PDF) - 日本道路交通情報センター 2016年5月21日閲覧


  27. ^ 実質的にはKCNとこまどりケーブルは経営統合しているのでKCNグループで独占しているといえる


  28. ^ ただし期限付き。


  29. ^ 県内でも一部だが、これらの局を直接受信可能な地域がある(受信出来る局は地域によって異なる)。


  30. ^ 2012年9月30日まではケイ・キャット(枚方市、八幡市、京田辺市の京阪東ローズタウンでサービスを提供)と提携関係にあったが、同10月1日に合併し直営化


  31. ^ サービス開始当初はKCN提携のものだけだったが、2008年8月1日から、ケイ・キャット提携(現・ケイ・オプティコム直営)のサービスも開始し、並列で同時提供している


  32. ^ 朝毎読日経 VS 地方紙のシェア争い - FACTA online




関連項目






















































  • Category:奈良県

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  • Category:奈良県の自然景勝地

  • Category:奈良県を舞台とした作品

  • 奈良県出身の人物一覧

  • うまし うるわし 奈良

  • 奈良まほろばソムリエ検定

  • 奈良弁


  • 日本の地理、日本の地域



外部リンク








  • 奈良県(公式サイト)


  • 奈良県観光 あをによし なら旅ネット - 奈良県ビジターズビューロー


  • まるごと奈良県 - Facebook

  • 「美しき日本・奈良」動画配信WEBページ













先代:
大坂町奉行
(大和国内の幕府領・旗本領)

柳生県・郡山県・小泉県・
柳本県・芝村県・田原本県・
高取県・櫛羅県・五條県

行政区の変遷
1868年 - 1876年 (奈良府→第1次奈良県)
次代:
堺県
先代:
堺県の一部(大和国)

行政区の変遷
1887年 - (第2次奈良県)
次代:
-----











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