大きな古時計


































大きな古時計
My Grandfather's Clock

ヘンリー・クレイ・ワークの楽曲
リリース
1876年
規格
楽譜
ジャンル
ポピュラー・ソング
作詞者
ヘンリー・クレイ・ワーク
作曲者
ヘンリー・クレイ・ワーク
カバー





  • ジョニー・キャッシュ(1959年、アルバム『Songs Of Our Soil』)


  • アーネスト・ラングリン(1970年、アルバム『BOSS REGGAE』。インストゥルメンタル)


  • ブラザーズ・フォー(2003年、アルバム『BORN IN SEATTLE』。曲名は「Ninety Years」)


  • ボーイズIIメン(2004年)

  • 他多数




大きな古時計」(おおきなふるどけい、英: My Grandfather's Clock)は、アメリカ合衆国のポピュラー・ソング。


おじいさんの古時計」という邦題もある[1]


作詞・作曲はヘンリー・クレイ・ワークで、1876年に発表され、当時アメリカで楽譜が100万部以上売れた。ワークがイギリスを訪問している際に、宿泊先のホテルの主人から聞いたエピソードにヒントを得て歌にしたものである。



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目次






  • 1 内容


  • 2 日本での受容


    • 2.1 1940年(お祖父さんの時計)


    • 2.2 1962年(みんなのうた)


      • 2.2.1 原詞との相違点


      • 2.2.2 収録作品(「みんなのうた」関連)




    • 2.3 2002年(平井堅)


    • 2.4 替え歌・パロディ




  • 3 続篇・アンサーソング


  • 4 絵本


  • 5 クラシックにおいて


  • 6 使用


  • 7 この歌を録音した歌手


  • 8 歌詞


  • 9 著作権情報


  • 10 脚注


  • 11 関連項目


  • 12 外部リンク





内容


「おじいさんが生まれた時から90年間[2](保富康午による日本語詞では100年間)ずっと時を刻み続けてきた大きなのっぽの古時計が、おじいさんが亡くなった後の今では、もう動かなくなっている」と言うのが、歌詞の内容である。



日本での受容



1940年(お祖父さんの時計)


































お祖父さんの時計
ミミー宮島の楽曲
リリース
1940年9月
規格
SPレコード
ジャンル
童謡(児童ジャズ)
レーベル
コロムビア・レコード
作詞者
門田ゆたか
作曲者
ヘンリー・クレイ・ワーク
その他収録アルバム




シングル「夢去りぬ/お祖父さんの時計」

収録曲




  1. 夢去りぬ(歌:南雅子、スリーシスターズ)

  2. お祖父さんの時計




戦前の1940年に、吉本興業(東京吉本)所属の子供歌手兼タップダンサー・ミミー宮島による歌唱、門田ゆたか作詞、仁木他喜雄編曲で「お祖父さんの時計」としてリリース。1943年に製造中止となるまでに5173枚のレコードを売り上げた。


このときの歌詞は原詞とは全く異なり、シンデレラをモチーフとしたものだった。「お祖父さんの時計」はコロムビアミュージックエンタテインメント(現・日本コロムビア)から発売されたオムニバスCD『舶来流行歌 笑・撃篇』に収録されている。



1962年(みんなのうた)


































みんなのうた
大きな古時計
歌手
立川澄人(*1)
立川清登/長門美保歌劇団児童合唱部(*2)
平井堅(*3)
作詞者
保富康午(訳詞)
作曲者
ヘンリー・クレイ・ワーク
編曲者
小林秀雄(*1)(*2)
亀田誠治(*3)
映像制作者
谷内六郎(*1)
竹口義之(*2)
塩田雅紀(絵)+スリー・ディ(アニメーション)(*3)
初放送月
1962年6月-7月(*1)
1973年6月-7月(*2)
2002年8月-9月(*3)
再放送月
2004年4月-5月(*2)
2006年10月-11月(*3)
2014年8月-9月(*3)
2017年4月1日・4月7日・5月5日(*3)(リクエスト)
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1962年にNHKのテレビ番組『みんなのうた』で、保富康午の訳詞によって「大きな古時計」として放送され、日本人の間に急速に浸透した。歌を担当したのは立川清登。


現在日本でよく知られている歌詞は、このときのものである。後に、NHKのテレビ番組『おかあさんといっしょ』などでも歌われるようになった。


NHKの本部が1973年7月に渋谷区神南のNHK放送センターへ移転する前で、1961年4月からの『おお牧場はみどり』以来12年間続いた千代田区内幸町のNHK東京放送会館時代で最後の曲となった。竹口義之作品で渋谷移転後の最初の曲は1974年の『思い出のグリーングラス』。


チャカと昆虫採集(1991年発売『うたの引力実験室』に収録)、松崎ナオ(1998年発売『正直な人』収録)、平井堅(2002年発売)などのJ-POP歌手によるカバーが存在する。



原詞との相違点


保富による日本語詞は、英語原詞に近いものだが、以下の相違点がある。



  • 歌詞中のおじいさんの年齢は、原詞では90歳だが、保富による日本語詞では「90年では響きが悪い」との理由で100歳に変更された。

  • 原詞では4番まであり、3番の詩は「おじいさんが時計を褒め称える」内容であるが、保富による日本語詞では3番が丸ごとカットされている。

  • 原詞には「The old man died(おじいさんが死んだ)」という歌詞が頻繁に出てくるが、保富による日本語詞では保富の意向で3番(英語版の4番に相当)で「天国へのぼる」とあるのみで直接的には老人の死が表現されていない。



収録作品(「みんなのうた」関連)


オリジナル版



  • NHK みんなのうた 50 アニバーサリー・ベスト ~おしりかじり虫~ (2011年4月27日 ビクターエンタテインメント) 1973年版を収録

  • NHK みんなのうた 50 アニバーサリー・ベスト ~大きな古時計~(2011年4月27日 ソニー・ミュージックダイレクト) 2002年版を収録

  • NHK みんなのうた 第4集(2011年4月22日 NHKエンタープライズ) 1973年版の映像が収録されている。



2002年(平井堅)


































大きな古時計

平井堅シングル
初出アルバム『LIFE is...』
B面
Grandfather’s Clock
PAUL
リリース
2002年8月28日
ジャンル
J-POP
レーベル
デフスターレコーズ
プロデュース
平井堅
ゴールドディスク


  • トリプル・プラチナ(日本レコード協会)

  • 第17回日本ゴールドディスク大賞ソング・オブ・ザ・イヤー


チャート最高順位

  • 週間1位(4週連続、オリコン)

  • 2002年9月度月間1位(オリコン)

  • 2002年度年間7位(オリコン)

  • 2003年度年間98位(オリコン)

  • 1位(CDTV)


  • 平井堅 シングル 年表






    Strawberry Sex
    (2002年)

    大きな古時計
    (2002年)

    Ring
    (2002年)



    テンプレートを表示

    2002年8月28日に、男性シンガーソングライターの平井堅がカバー。


    元々は自身のライブで歌っていただけであったが、2001年7月9日に、(同曲が『みんなのうた』で紹介されてから40年を迎える)2002年にCD化することが発表される[3]。オリジナルとの違いは、2番の一部だけサビがなく、3番でサビの最後の部分が2回歌われている。日本語詞は保富康午による訳詞。


    シングルジャケットには、平井が小学4年生の頃に実家の時計をモデルにして描いた絵が使用されている[4][5]


    平井は本作でシングルでは初のオリコンチャート1位を獲得し、累計出荷枚数85万枚[6](90万枚[7] とも)を記録する大ヒットとなった。『第53回NHK紅白歌合戦』に出場した際に歌われたほか、2003年には第75回選抜高等学校野球大会開会式の入場行進曲に選定された。


    元みんなのうたプロデューサーの川崎龍彦は本番組の楽曲において大きなテーマ、メッセージを扱うことは押しつけがましくなったり、理屈っぽくなってしまうため難しいと述べているが本曲はそのハードルを軽々と超えた楽曲であると語っている。川崎はこの楽曲を「生と死」を見つけた重いテーマの歌と位置付けており、2002年版のアニメーションを通して、これは「おじいさんの死」を通じて脈々と引き継がれるいのちを歌い上げる賛歌であると語っている[8]


    吉田敬によると、当初周りのスタッフからは、R&B歌手としてブレイクした平井にR&Bと正反対の曲を歌わせることに猛反対を受けたという[9]


    収録内容





































    # タイトル 作詞・作曲 編曲 時間
    1. 「大きな古時計」
    Henry Clay Work(訳詩: 保富康午)
    亀田誠治 4:46
    2. 「Grandfather's clock」(原詞)
    Henry Clay Work 亀田誠治 4:47
    3. 「大きな古時計」(less vocal)
    Henry Clay Work 亀田誠治 4:48
    4. 「PAUL」(平井のオリジナル曲。かつて飼っていた犬に対する思い出をつづった歌で「大きな古時計」と曲のコンセプトが類似するという理由で収録された[4])
    平井堅 鈴木大 3:41






    替え歌・パロディ






    映像外部リンク

    100年住宅ゼロホームCM 「フリーダイヤル」篇 - YouTube

    100年住宅戦隊ゼロセブンTVCM テーマソング篇60秒 - YouTube

    2002年に伊藤秀志が平井堅によるリメイク版に触発され、「大きな古時計」を「zuzuバージョン」として秋田弁でカバーした。2009年に日本テレビの『誰も知らない泣ける歌』で披露した際は、「フランス語に聞こえる」と紹介された。


    所ジョージの2006年発売のアルバム『安全第二』に、「豪華な金時計」という曲が収録されている。


    関西で放送中の「ゼロホーム」のCMでフリーダイヤルを読み上げる際にサビ部分(替え歌)が使用されている。また、ゼロホームのイメージキャラクター「100年住宅戦隊ゼロ7(セブン)」のテーマソングとして替え歌が使用されている。



    続篇・アンサーソング


    ワークが1878年に、古時計のその後を歌った続編 Sequel to "Grandfather's Clock"を発表した。しかし、前作のようなヒットには至らなかった。その続編では、新しい時計が壁にかけられて古時計が役立たずとなり、古時計はがらくた屋に売り払われ、バラバラに解体されたというのが歌詞の内容となっている。


    In the Soupが2000年7月20日に発売したシングル『あの頃は〜大きなノッポの古時計〜』は、『大きな古時計』のアンサーソングである(イントロで『大きな古時計』の一部の歌詞を歌っている)。



    絵本


    本曲を題材とした絵本。



    • 平井堅(作)、塩田雅紀(絵)『大きな古時計』ピンナップスアーティスト、2002年、ISBN 4052017978。

    • 伊藤正道(作・絵)、ヘンリー・クレイ・ワーク(作)、保富康午(訳)『大きな古時計』白泉社、2003年、ISBN 4592761014。



    クラシックにおいて


    ピアノ伴奏つきのチェロソロ曲として、比較的初心者のチェロ奏者用によく演奏される。また4パートほどに分けてチェロアンサンブルとしても演奏される事がある。もちろん編曲の内容によっては相当な難易度となることもあり、プロ奏者がCD収載曲として選択することもある[10]



    使用



    • NHKの『英語であそぼ』で、英語版「Grandfather's Clock」が歌われた。

    • アニメ『それいけ!アンパンマン』関連のアルバムに、ドリーミングの歌う「大きな古時計」が収録されることがある。

    • アニメ『クレヨンしんちゃん』から派生したアルバム『クレヨンしんちゃん「どうよう きけばぁ〜」』に、園長先生(声優:納谷六朗)の歌う「大きな古時計」を収録。

    • アニメ『わがまま☆フェアリー ミルモでポン!』から派生したアルバム『わがまま☆フェアリー ミルモでポン! フェアリーコンサート〜みんなで歌おう童謡まつり〜』に、南里侑香の歌う「大きな古時計」を収録。

    • ゲーム『モエかん』の挿入歌として、成瀬未亜の歌う英語版「Grandfather's Clock」を使用(CD『骨董時計箱』に収録)。

    • ゲーム『ヴィーナス&ブレイブス〜魔女と女神と滅びの予言〜』のエンディング曲として、小山裕香の歌う「大きな古時計」を使用。


    • 近鉄特急の京都駅到着前の車内放送の冒頭に流される。

    • ゲーム『アイドルマスター シンデレラガールズ』関連のアルバム『THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER Cool jewelries! 003』に、鷺沢文香(声優:M・A・O)が歌う「大きな古時計」を収録。アレンジは烏屋茶房が担当している。

    • ゲーム『シンクロニカ』及びOST『シンクロニカ オリジナルサウンドトラック』に、Mi-yoが歌う英語版「Grandfather's Clock」を収録。アレンジはA-beeが担当。


    • 大井川鉄道の転車台で、転車台回転時のメロディーに使われている。


    • 東武鉄道太田駅の信号開通メロディとしても使用されている。



    この歌を録音した歌手



    • 仁科竹人

    • 森みゆき

    • タンポポ児童合唱団

    • 林アキラ

    • 竹内浩明

    • JONTE



    歌詞


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    My grandfather's clock was too large for the shelf,

    So it stood ninety years on the floor.

    It was taller by half than the old man himself,

    Though it weighed not a penny weight more.

    It was bought on the morn of the day that he was born,

    And was always his treasure and pride.

    But it stopped short, never to go again

    When the old man died.


    CHORUS:
    Ninety years with out slumbering, tick, tock, tick, tock

    His life seconds numbering, tick, tock, tick, tock

    It stopped short, never to go again

    When the old man died.


    In watching its pendulum swing to and fro

    Many hours had he spent while a boy.

    And in childhood and manhood the clock seemed to know

    And to share both his grief and his joy.

    For it struck twenty-four when he entered at the door

    With a blooming and beautiful bride.

    But it stopped short, never to go again

    When the old man died.


    CHORUS


    My grandfather said that of those he could hire,

    Not a servant so faithful he found.

    For it wasted no time, and had but one desire,

    At the close of each week to be wound.

    And it kept in its place, not a frown upon its face

    And its hand never hung by its side.

    But it stopped short, never to go again

    When the old man died.


    CHORUS


    It rang an alarm in the dead of the night

    An alarm that for years had been dumb.

    And we knew that his spirit was pluming for flight

    That his hour of departure had come.

    Still the clock kept the time with a soft and muffled chime

    As we silently stood by his side.

    But it stopped short, never to go again

    When the old man died.


    CHORUS




    著作権情報


    JASRACによると、翻訳前の元々の作詞・作曲に関しては著作権は消滅している。但し、「お祖父さんの時計」の訳詞者・門田ゆたか(1975年没)、「大きな古時計」の訳詞者・保富康午(1984年没)については2018年現在、没後70年経過していないので、これらの訳詞に関する著作権は有効である。



    脚注





    1. ^ ジョニー・キャッシュのカバー版が日本で発売された際に使用された。


    2. ^ 原詞の冒頭では、おじいさんの古時計は「棚に置くには大きすぎて、90年間ずっと床に置いてあった」となっている。そのためgrandfather clockは「床置きの大型振り子時計」の意味で用いられるようになった。


    3. ^ 「R&Bの貴公子原点に帰る 平井堅 童謡『大きな古時計』CD化」、サンケイスポーツ、2001年7月10日付。

    4. ^ ab平井堅(作)、塩田雅紀(絵)『大きな古時計』ピンナップスアーティスト、2002年、ページ数(ノンブル)表記なし。ISBN 4-05-201797-8。


    5. ^ ASIN B00006C7D2, 大きな古時計 平井堅 - 2019年1月17日閲覧。


    6. ^ 平井堅、全シングル収録の初ベストアルバムが発売決定!、SANSPO.COM、2005年9月8日


    7. ^ 僕らの音楽 平井堅、フジテレビジョン、2008年3月21日。


    8. ^ 「NHKテキスト みんなのうた」(NHK出版)2017年4・5月号 58頁


    9. ^ 2008年度JASRAC寄附講座 「音楽文化・産業論 2008 II」第12回 2008年12月20日「メジャーレコード会社の組織と経営」 講師:吉田 敬(よしだ・たかし)先生、立命館大学産業社会学部。


    10. ^ チェロ奏者の長谷川陽子が2006年発売のアルバム『初恋〜チェロによる日本の旋律』に収録している。




    関連項目


    • 振り子時計


    外部リンク



    • 世界の民謡・童謡 『大きな古時計』特集

    • NHK みんなのうた - 大きな古時計(2002年版) - 平井堅


    • My Grandfather's Clock - YouTube


    • My Grandfather's Clock - YouTube


    • 大きな古時計(訳詞:保富康午) - YouTube(ハピクラワールド)






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