新可児駅
新可児駅 | |
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![]() 駅舎 | |
しんかに SHIN KANI | |
◄HM05 日本ライン今渡 (2.7km) (3.5km) 明智 HM07► | |
所在地 | 岐阜県可児市下恵土今広228 北緯35度25分22.14秒 東経137度3分20.24秒 |
駅番号 | HM 06 |
所属事業者 | 名古屋鉄道 |
所属路線 | 広見線 |
キロ程 | 14.9km(犬山起点) |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 2面3線 |
乗車人員 -統計年度- |
2,512人/日(降車客含まず) -2016年- |
乗降人員 -統計年度- |
5,041人/日 -2016年- |
開業年月日 | 1928年(昭和3年)10月1日 |
乗換 | 可児駅 (JR太多線) |
備考 | スイッチバック駅 |
新可児駅(しんかにえき)は、岐阜県可児市下恵土今広にある名古屋鉄道広見線の駅である。駅番号はHM06。
目次
1 歴史
2 駅構造
2.1 ダイヤ
2.2 その他設備等
2.3 配線図
3 利用状況
4 駅周辺
5 バス路線
6 その他
7 隣の駅
8 脚注
9 関連項目
10 外部リンク
歴史
名鉄広見線の線名は可児町(昇格して現・可児市)の母体の一つである旧・広見町に由来し、可児市施行前の旧可児町の時代までは、当駅は新広見駅と名乗っていた。
当駅は、新多治見から御嵩を結んだ東濃鉄道によって広見駅として開設された。東濃鉄道は、太多線と一部が重なることから新多治見・当駅間が国有化され、国有化されなかった当駅・御嵩間は新たに設立された東美鉄道が引き継ぎ、国鉄と東美鉄道の共同使用駅となった。軌間762mmの軽便鉄道であった両線は、1928年(昭和3年)に1067mm軌間に改軌され、その際に行われた線路の移設によって、当駅は現在地に移転している。
1929年(昭和4年)には、名古屋鉄道が今渡から延長され、当駅で東美鉄道と結ばれて、当駅のスイッチバック配線が形成された。1930年(昭和5年)には、国鉄との共同使用をやめて名古屋鉄道・東美鉄道の駅が新広見駅として分離された。さらに、1943年(昭和18年)には東美鉄道が名古屋鉄道に合併され、現在の形となっている。
1918年(大正7年)12月28日 - 東濃鉄道広見駅開業。
1926年(大正15年)9月25日 - 国鉄・東美鉄道広見駅となる。
1928年(昭和3年)10月1日 - 現在の位置に移転開業。
1929年(昭和4年)1月22日 - 名古屋鉄道(初代)が今渡 - 当駅間を開業。
1930年(昭和5年)2月16日 - 国鉄広見駅から独立。東美鉄道・名古屋鉄道新広見駅となる。
1943年(昭和18年)3月1日 - 東美鉄道と名古屋鉄道が合併。名古屋鉄道新広見駅となる。
1982年(昭和57年)4月1日 - 可児市の市制施行(可児町から昇格)により、新可児駅に改称。
2003年(平成15年)3月27日 - 平日の日中と休日の犬山方面と御嵩方面の直通運転を中止。当駅を境に犬山方面と御嵩方面の運転系統がほぼ分断される。
2007年(平成19年)
8月2日 - 新しい自動券売機・自動改札機導入。
8月8日 - トランパス導入。
2008年(平成20年)6月29日 - 犬山方面と御嵩方面の直通運転を廃止。当駅1番線(御嵩方面ホーム)に改札内改札を設置。
2011年(平成23年)2月11日 - ICカード乗車券「manaca」供用開始。
2012年(平成24年)2月29日 - トランパス供用終了。
駅構造
頭端式ホーム2面3線を有する地上駅。スイッチバック配線となっており、犬山方面行き、御嵩方面行きの列車は同じ方向に発車する。
駅舎は1994年5月に建設された、鉄骨2階建ての建物である。櫛形ホームの根元部分にあり、改札口はその1ヶ所のみである。自動券売機(1台)と自動改札機(3通路)を有する。自動精算機はなく、manacaの入金(チャージ)や乗車券の精算は係員が行う。
1番線は、全ての御嵩方面の列車が発着する。2008年(平成20年)6月29日のダイヤ改正で当駅で完全に運転系統が分断された。当駅から御嵩方面はmanaca(相互利用IC)に対応していないため、ホーム入口に乗り換え改札口が設置され、ここで係員にて改札・精算処理を受けて利用出来る。
ホーム | 路線 | 方向 | 行先 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1 |
HM 広見線 御嵩方面[2][3] |
下り |
御嵩ゆき[4] |
2両対応 |
2 |
HM 広見線 新可児方面[2][3] |
上り |
犬山・名古屋・中部国際空港方面[4] |
4両対応 |
3 |
6両対応 |
ダイヤ
犬山方面の列車ダイヤは概ね以下の通り。御嵩方面は平日朝ラッシュ時間帯をのぞき、ほぼ終日1時間に2本の御嵩行きが発車している。発車時刻は中部国際空港行きとほぼ同じ。
平日朝ラッシュ帯(6時~7時台)はほぼすべての列車が名古屋に直通し、また名古屋に先着する。
また、この時間にはミュースカイが運行されており、乗客のほとんどは通勤客である。
休日朝時間帯(6時~8時台)には日中時間帯とダイヤはほぼ変わらないものの、6時台に1本ミュースカイが、6時台~8時台の1時間に1本、特急が運行されている。
平日・休日ともに日中は1時間に4本が発車し、うち2本は中部国際空港行き(犬山より準急)、2本は犬山行き(河和線からの急行に接続)である。このダイヤは夜19時台まで続く。
20時台以降は犬山行きが1時間に4本発車している。最終列車は23時00分発。
その他設備等
- 売店は、改札外の駅舎内にある。きしめんなどの軽食、コーヒー、酒類なども提供している。
- 上記売店のほか、駅前と改札内に飲料の自動販売機が設置されている。
- 2番線の頭端部に行灯式発車案内が設置されている。
太田川駅・内海駅・大曽根駅などで使用されていたものとは全く異なり、黒野駅(現在廃止)に昔あったものと似た形である。方面とホーム番号だけが書かれた形で、種別に関係なく、次に発車する電車に応じて行灯が点灯する方式となっている。発車案内のホーム番号は御嵩ゆきを除き、改札側から見て、左から3・2・1と表示されている。御嵩ゆきについては3を「学校前通過」として表示していたが、学校前駅が廃止となったために、現在は削除され点灯することはない。太田川駅の行灯発車標が2008年(平成20年)11月23日で終了したために、同日以降で名鉄のホームに行灯発車標が残るのは当駅のみとなった。- ホームにLED簡易発車標が設置されている。
- 途中駅ではあるが、車止めのついたスイッチバック方式の駅であるため駅名標に記載の両隣の駅は片側に「日本ライン今渡」(2・3番線)または「明智」(1番線)のみ記載され、もう片方は空白である。
- 構内放送は全て駅係員による肉声で行われており、駅自動放送はない。また、無人駅システムの駅で流れるような電車接近時の案内放送も流れない。
改札口と窓口
乗り換え改札口
行灯式の発車標
配線図
↑ 御嵩方面 | ||
← 犬山方面 |
![]() |
|
凡例 出典:[5] |
利用状況
- 『名鉄120年:近20年のあゆみ』によると2013年度当時の1日平均乗降人員は4,988人であり、この値は名鉄全駅(275駅)中84位、広見線(11駅)中3位であった[6]。
- 『名古屋鉄道百年史』によると1992年度当時の1日平均乗降人員は7,273人であり、この値は岐阜市内線均一運賃区間内各駅(岐阜市内線・田神線・美濃町線徹明町駅 - 琴塚駅間)を除く名鉄全駅(342駅)中62位、広見線・八百津線(16駅)中3位であった[7]。
- 『岐阜県統計書』『可児市の統計』によると、2016年度の1日平均乗車人員は2,512人である。各年度の1日平均乗車人員は以下の通り。
年度 | 1日平均 乗車人員 |
出典 |
---|---|---|
2001年 |
2,808 |
[8] |
2002年 |
2,616 |
[9] |
2003年 |
2,509 |
[10] |
2004年 |
2,474 |
[11] |
2005年 |
2,599 |
[12] |
2006年 |
2,474 |
[13] |
2007年 |
2,549 |
[14] |
2008年 |
2,544 |
[15] |
2009年 |
2,454 |
[16] |
2010年 |
2,416 |
[17] |
2011年 |
2,369 |
[18] |
2012年 |
2,428 |
[19] |
2013年 |
2,484 |
[20] |
2014年 |
2,435 |
[21] |
2015年 |
2,510 |
|
2016年 |
2,512 |
2013年度時点では広見線の駅では犬山駅、西可児駅に次いで3番目に多かったが、西可児駅の利用者減少に伴い、2015年度時点では西可児駅を抜いて2番目となっている。
駅周辺

駅前広場(造成中)を共有する可児駅と新可児駅
大型商業施設や官公庁、さらに主要のコンビニエンスストアなども、比較的駅から遠い場所にあり、徒歩で10分程度はかかる。
JR東海太多線 可児駅
- 可児川
- 可児市立図書館
- 可児市役所
- 可児郵便局
十六銀行可児支店
大垣共立銀行可児支店
岐阜信用金庫可児支店
東濃信用金庫 下恵土支店
岐阜新聞・岐阜放送 可児支局- ホテル ルートイン可児
ピアゴ 可児店 (旧ショップランド可児)- ラスパ御嵩
- 名古屋鉄道広見変電所
ミニストップ可児広見5丁目店
バス路線
詳細は可児駅#バス路線を参照
- 「可児駅前」バス停
- 東濃鉄道バス
さつきバス - 可児市のコミュニティバス
その他
- 名鉄広見線の名に残っている当駅の旧称「広見」は、現在も可児市内の地名として存在しており、可児市役所の所在地は可児市広見1丁目となっているが、当駅からは少々離れた場所である。
- かつて犬山駅方面 - 明智駅・御嵩駅方面を直通していた列車は、この駅で進行方向が逆となっていた。直通列車は4両対応の2番線でスイッチバックしていた。
隣の駅
- 名古屋鉄道
HM 広見線 新可児方面
□ミュースカイ・■特急・■普通
日本ライン今渡駅 (HM05) - 新可児駅 (HM06)
HM 広見線 御嵩方面
- ■普通
新可児駅 (HM06) - 明智駅 (HM07)
- ■普通
- かつて当駅と明智駅の間には学校前駅が存在したが、現在は廃止されている。
脚注
^ “広見線 路線・駅情報”、名古屋鉄道、2018年3月27日閲覧。
- ^ ab2018年3月現在、公式サイトでは犬山駅 - 新可児駅間を新可児方面、新可児駅 - 御嵩駅間を御嵩方面の線区名で区分している[1]。
- ^ ab新可児駅 - 電車のご利用案内、2018年2月25日閲覧
- ^ ab駅時刻表:名古屋鉄道・名鉄バス、2018年2月25日閲覧
^ 電気車研究会、『鉄道ピクトリアル』通巻第816号 2009年3月 臨時増刊号 「特集 - 名古屋鉄道」、巻末折込「名古屋鉄道 配線略図」
^ 名鉄120年史編纂委員会事務局(編) 『名鉄120年:近20年のあゆみ』 名古屋鉄道、2014年、160-162頁。
^ 名古屋鉄道広報宣伝部(編) 『名古屋鉄道百年史』 名古屋鉄道、1994年、651-653頁。
^ 岐阜県統計書(平成14年) (PDF)
^ 岐阜県統計書(平成15年) (PDF)
^ 岐阜県統計書(平成16年) (PDF)
^ 岐阜県統計書(平成17年) (PDF)
^ 岐阜県統計書(平成18年) (PDF)
^ 岐阜県統計書(平成19年) (PDF)
^ 岐阜県統計書(平成20年) (PDF)
^ 岐阜県統計書(平成21年) (PDF)
^ 岐阜県統計書(平成22年) (PDF)
^ 岐阜県統計書(平成23年) (PDF)
^ 岐阜県統計書(平成24年) (PDF)
^ 岐阜県統計書(平成25年) (PDF)
^ 岐阜県統計書(平成26年) (PDF)
^ 岐阜県統計書(平成27年) (PDF)
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
外部リンク
- 新可児駅(名古屋鉄道)
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