久米島
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久米島 | |
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所在地 | ![]() |
所在海域 | 東シナ海 |
所属諸島 | 沖縄諸島 |
座標 | 北緯26度21分16秒 東経126度46分15秒座標: 北緯26度21分16秒 東経126度46分15秒 |
面積 | 59.53 km² |
海岸線長 | 53.31 km |
最高標高 | 310.4 m |
最高峰 | 宇江城岳 |
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久米島(くめじま)は、沖縄本島から西に約100km、沖縄諸島に属する島で、最も西に位置する島である。人口は1万人弱で、行政上は島全域が久米島町に含まれる。面積は59.53km2[1]で、沖縄県内では、沖縄本島、西表島、石垣島、宮古島に次いで5番目に大きな島である。ダイビング地として有名で、国内の大手航空会社が共にリゾートホテルを展開しており(現在は撤退または撤退予定)、長く広がるイーフビーチには民宿なども多く点在する。また、東北楽天ゴールデンイーグルスが発足年度からこの地にキャンプを構えたことで、その方面でも広く知られるようにもなった。
目次
1 地勢・自然
1.1 ラムサール条約登録湿地
1.2 気候
2 交通
2.1 道路
2.2 路線バス
2.3 船便
2.4 航空便
3 名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
4 放送
5 久米島出身の有名人
6 備考
7 脚注
8 関連項目
9 外部リンク
地勢・自然
久米島 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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雨温図(説明) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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火成岩からなる島で全体に山がちではあるが、東海上には「ハテの浜」と呼ばれる全長5km以上ものサンゴ洲島 (coral sand cay) が連なっている。
水が豊富で、古くから沖縄県では米所として知られた。生物は沖縄本島と共通する部分が多いが、固有種も生育・生息する。例えばクメジマボタルは幼虫が水生の蛍としてゲンジボタルやヘイケボタルと共に例外的に分布し、現在は保護のために「久米島蛍館」が中心となって活動をしている。他にも日本国内で唯一の淡水性の蛇であるキクザトサワヘビなどが分布する。また、久米島のハブは独特の斑紋の個体があり、クメジマハブと呼ばれることがある。
久米島の名を持つ生物に、以下のようなものがある。
- クメトカゲモドキ
クメジマボタル・クメジマミナミボタル・クメコシビロザトウムシ
クメジマミナミサワガニ・クメジマドウクツガザミ
- クメジママイマイ
- クメザンショウ
- クメジマハイ
ラムサール条約登録湿地
2008年(平成20年)10月30日、絶滅危惧種であるキクザトサワヘビの生息地である宇江城岳(久米島の最高峰で、標高は310.4m)の渓流及び湿地255haが、「久米島の渓流・湿地」としてラムサール条約に登録された[2][3]。また同地域は1998年6月15日に、種の保存法に基づく「宇江城岳喜久里沢蛇生息地保護区」の管理区域に指定されている(全体で600ha)。
気候
古くから稀に降雪が伝えられてきたが、1977年2月17日に雪(みぞれ)を観測した。県内ではこれ以来約39年間1度も雪は観測されていなかったが、2016年1月24日、沖縄県としては2度目となる雪を沖縄本島と共に観測した。また、本土復帰前の1963年1月20日には、沖縄県内の観測史上最低気温となる2.9°Cを観測した[4]。
久米島(久米島特別地域気象観測所)の気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 |
年 |
最高気温記録 °C (°F) |
27.4 (81.3) |
27.0 (80.6) |
28.7 (83.7) |
30.2 (86.4) |
32.1 (89.8) |
33.7 (92.7) |
34.7 (94.5) |
35.3 (95.5) |
34.5 (94.1) |
32.4 (90.3) |
30.2 (86.4) |
29.4 (84.9) |
35.3 (95.5) |
平均最高気温 °C (°F) |
19.2 (66.6) |
19.6 (67.3) |
21.6 (70.9) |
24.1 (75.4) |
26.7 (80.1) |
29.3 (84.7) |
31.7 (89.1) |
31.5 (88.7) |
30.2 (86.4) |
27.6 (81.7) |
24.4 (75.9) |
21.0 (69.8) |
25.6 (78.1) |
日平均気温 °C (°F) |
16.7 (62.1) |
17.0 (62.6) |
18.8 (65.8) |
21.4 (70.5) |
24.0 (75.2) |
26.8 (80.2) |
28.8 (83.8) |
28.6 (83.5) |
27.4 (81.3) |
25.0 (77) |
22.1 (71.8) |
18.6 (65.5) |
22.9 (73.2) |
平均最低気温 °C (°F) |
14.1 (57.4) |
14.5 (58.1) |
16.2 (61.2) |
18.9 (66) |
21.6 (70.9) |
24.7 (76.5) |
26.5 (79.7) |
26.1 (79) |
24.9 (76.8) |
22.8 (73) |
19.8 (67.6) |
16.1 (61) |
20.5 (68.9) |
最低気温記録 °C (°F) |
2.9 (37.2) |
4.0 (39.2) |
3.2 (37.8) |
6.8 (44.2) |
12.9 (55.2) |
16.4 (61.5) |
20.4 (68.7) |
19.8 (67.6) |
15.5 (59.9) |
11.6 (52.9) |
9.0 (48.2) |
5.4 (41.7) |
2.9 (37.2) |
降水量 mm (inch) |
139.0 (5.472) |
144.7 (5.697) |
202.4 (7.969) |
195.1 (7.681) |
265.0 (10.433) |
263.9 (10.39) |
119.0 (4.685) |
182.1 (7.169) |
217.9 (8.579) |
138.3 (5.445) |
122.5 (4.823) |
121.8 (4.795) |
2,111.8 (83.142) |
平均降水日数 (≥ 0.5 mm) |
14.7 |
13.9 |
15.5 |
13.7 |
13.8 |
12.2 |
8.4 |
11.0 |
11.7 |
9.3 |
10.6 |
11.3 |
146.0 |
% 湿度 |
68 |
70 |
74 |
76 |
79 |
84 |
80 |
80 |
78 |
72 |
69 |
66 |
75 |
平均月間日照時間 |
78.4 |
77.4 |
100.7 |
120.9 |
142.6 |
163.2 |
255.4 |
236.1 |
204.0 |
167.1 |
111.7 |
100.4 |
1,758 |
出典: 気象庁 (平均値:1981年-2010年、極値:1958年-現在)[5][6] |
交通
道路
沖縄県道89号久米島空港真泊線(主要地方道)- 沖縄県道175号兼城港線
- 沖縄県道242号宇根仲泊線
- 沖縄県道245号久米島一周線
路線バス
久米島町営バスが一周線・島尻線・空港線の3路線が運行しており、空港線は飛行機のダイヤに合わせている。- 路線バスではないが久米島交通と、観光バス久米島が、観光バスを運行している。
船便
久米商船が毎日午前と午後の2便、島内の兼城港と那覇港(泊ふ頭)との間を運航しており、うち午前便は渡名喜島を経由する(3月~11月の週末は兼城港発のみ午後便も渡名喜島を経由)。なおゴールデンウィークと8月を除く月曜日と一方の船がドック入りの期間中は午前のみの運航。
かつては4月~10月の季節運航で高速船も運航していたが2004年で廃止され、2005年から既存の大型フェリーの運航を現在の1日2便に増便した。
航空便
日本トランスオーシャン航空 (JTA) の737-400と琉球エアーコミューター (RAC) のDHC-8-100が久米島空港と那覇空港との間を1日数便運航しており(需要時期によって使用機材と便数に変動あり、2007年4月よりDHC-8-300が新たに就航した)、毎年7月半ば~9月にはさらにJTAが東京の羽田空港へ1便運航している(久米島空港発は那覇空港経由。2006年までは6月~9月の運航で久米島空港発も経由地なしだった)。1997年に久米島空港がジェット化する前はYS-11が長年にわたって運航していた。
名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事
登武那覇城からみる奥武島と新奥武橋
登武那覇城からみるイーフビーチ周辺。大きな建物はリゾートホテル。
登武那覇城
はての浜
- 久米島の東側、奥武島・オーハ島の沖合に浮かぶ長さ約7kmの3つの砂洲。
- 久米島に近い方から「前の浜(メーヌハマ)」「中の浜(ナカヌハマ)」「果ての浜(ハティヌハマ)」と名付けられているが、総称して「はての浜」と呼ばれている。イーフビーチから送迎船で渡ることができ、海水浴やシュノーケリングを楽しめるが安全管理上、遊泳区域がかなり限られている。
砂浜だけの島で日よけとなる施設がない(仮設小屋のような簡易な施設のみあり)ため、遊ぶ際は日焼け止めが必需品。
- イーフビーチ
- 島の東部にある砂浜。長さ2kmにおよぶ白い砂浜で、「日本の渚百選」にも選ばれた。近くにはリゾートホテル・民宿・飲食店・コンビニエンスストアなどがある。
- 五枝の松
- 久間地集落にある樹齢約250年のリュウキュウマツ。伊平屋島の念頭平松と並んで沖縄県二大名松とされる。日本国内でも1本の松がこれだけ枝を広げた姿は珍しい。国の天然記念物。
上江洲家住宅
1754年建築で現存する沖縄県最古の民家。上江洲家は地頭代をつとめた家柄。国の重要文化財に指定。
- 畳石
- 島の東にある奥武島の海岸に、五角形や六角形に区切られた火山岩(安山岩)が整然と並ぶ柱状節理。岩の直径は1mにも達し柱状節理の直径としては極めて大きい。近年浸食による風化が著しい。県指定天然記念物。
- バーデハウス久米島
- 上記畳石の目の前に建てられた、海洋深層水温浴施設。ドイツなどの温泉施設を模した、世界初の海洋深層水を使用した温浴施設「バーデプール」や深層水スパ・サウナなどがある。
- 宇根の大ソテツ
- 宇根集落の喜久村家の庭にある樹齢250年以上といわれる2株の大ソテツ。県指定天然記念物。
- 太陽石
- 比屋定集落の東にある巨石。農作業の時期を知るために日の出の位置を線で刻んだといわれている。県指定史跡。
- ミーフガー
- 大きな割れ目のある岩。女性が拝むと子宝に恵まれるとの言い伝えがある。
- ヤジヤーガマ
- 島西部にある鍾乳洞。全長800メートルにも及ぶ規模である(現在は途中迄で折り返し)。明治時代まで風葬に使われていたという説があり、洞窟内には今でも骨壷(厨子甕)や人骨が見られる。入場料要。
- ヒデンチガマ(洞窟潜水)
- おばけ坂
- 島西部にある短い坂。下り坂だが途中から上り坂に見えるため、物を転がすと上り坂を上っていくように見える。
久米島の久米仙
泡盛酒造メーカー。島北部に醸造所があり、併設の直売所がある。
- あじまー館
- 体験プログラムに参加可能な「島の学校@久米島」、沖縄料理「あんまー食堂」、島の特産品を販売する「島むんショップ」などがある。
カンジンダム -地下ダムダム湖は「カンジン貯水池」として農林水産省のため池百選に選定されている。
天然記念物クメジマボタルの生息地
登武那覇城
はての浜、奥武島などが一望できる。
現在、久米島と奥武島との間には1982年開通の海中道路があるが、以前は奥武島住人は徒歩や潮の満ちた時間には竹馬で渡島し久米島へ通勤通学していた。海中道路の完成以降、潮の流れが大きく変わってしまい中間点にあった砂州や海底が非常に深くえぐり取られ危険なため潮の干満に関わらずそのような渡島は禁止されている。

はての浜の空中写真。(1977年撮影の7枚より合成作成)。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
全長5km以上のサンゴ洲島はての浜
はての浜
登武那覇城からみるはての浜
奥武島へ渡る新奥武橋
イーフビーチ
畳石
宇根の大ソテツ
ミーフガー
おばけ坂
放送
- テレビは1964年に琉球放送(RBC)テレビが県内では初めてテレビ中継局を設置、県内民放テレビでは唯一VHFの中継局。その後NHK(設置当時は復帰前の1971年で沖縄放送協会(OHK)だった)、沖縄テレビ放送(OTV)が設置したが、OTVが設置したのは本土復帰後の1977年でUHFによる中継局だった。当時はNHKもVHFだったため、リモコン式テレビが導入されるまでOTVは親局の8ではなく、Uにセットされていた。その後1995年にNHKはEスポによる混信解消でUHFに変更。琉球朝日放送(QAB)は同年秋の開局と同時に中継局を設置。また最初からUHFだったOTVと、後からUHFに変更したNHKは町役場のある島の東側にも中継局を設置した(RBCは久米島局で十分カバーできるため、QABは開局したばかりで設置しなかった)。
- 久米島での地上デジタルテレビジョン放送は2007年に久米島中継局、2008年に久米島東中継局でそれぞれ開始された(アナログ放送で久米島東中継局が未設置だったRBC・QABでもデジタル新局として開局した)。
- ラジオはNHKFMのみ設置されており(84.2MHz)、AM局は沖縄本島の那覇本局から直接受信している。またFM沖縄も那覇本局からの放送エリアにギリギリ入っているため受信可能。AM局に関しては本島北部・大東島・先島地区同様に今後FM波での中継局設置が予想される。
所在地 (リモコンキーID) |
総合 (1) |
教育 (2) |
RBC (3) |
OTV (8) |
QAB (5) |
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久米島 | 33 | 25 | 30 | 31 | 32 |
久米島東 | 20 | 19 | 21 | 22 | 23 |
久米島出身の有名人
小島よしお - 本人曰く住んでいたのは半年間だったが、母親が沖縄県出身である。
新垣樽助 - 声優
備考
- よい水が採れるため、沖縄県地域有数の稲作地帯であるとともに、その水と米を利用した酒所としても知られる。二軒の酒造所があり、特に「久米島の久米仙」は、現在では県外においても有名。ただし、同名「久米仙」の泡盛が那覇でも造られている。
車海老の生産量日本一を誇る。
脚注
^ “平成28年全国都道府県市区町村別面積調 島面積 (PDF)”. 国土地理院 (2016年10月1日). 2017年5月8日閲覧。
^ 久米島今日登録/ラムサール条約/サワヘビ生息地255ha - 沖縄タイムス(2008年10月30日)
^ ラムサール条約湿地の新規登録について(お知らせ) - 環境省報道発表(平成20年10月30日)
^ 本土復帰以降の記録では、2016年1月24日22時49分に国頭村奥で観測した3.1°Cが最も低い。
^
“平年値(年・月ごとの値)”. 気象庁. 2018年12月閲覧。
^
“観測史上1~10位の値(年間を通じての値)”. 気象庁. 2018年12月閲覧。
関連項目
- 久米島町
- 久米島紙幣
- 久米島切手
- 久米島守備隊住民虐殺事件
- 久米島選挙暴動
TUBE - 「シーズン・イン・ザ・サン」のビデオクリップはハテの浜で撮影された。- 日本の地理
- 日本の島の一覧
外部リンク
- 沖縄県久米島町ホームページ
- はての浜の動画
- 久米島の久米仙
- 米島酒造
- 久米島 沖縄39離島情報サイト
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