レッドホーン





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レッドホーン (RED HORN) は、玩具メーカータカラトミー(旧トミー)が展開する『ゾイド』シリーズに登場する架空の兵器。本記事では各種派生機の概要も記載。




目次






  • 1 機体解説


    • 1.1 武装・装備




  • 2 キット


  • 3 作中の活躍


    • 3.1 バトルストーリー


    • 3.2 アニメ


    • 3.3 ゲーム




  • 4 機体バリエーション


    • 4.1 レッドホーン アーリーモデル


    • 4.2 ブルスタイン


    • 4.3 バーナス


    • 4.4 ゴーラス


    • 4.5 トルネドス


    • 4.6 デストローラー


    • 4.7 ロング・レッグ・サリー


    • 4.8 レッドホーン突撃強行型


    • 4.9 レッドホーンBL


    • 4.10 レッドホーンMk-II


    • 4.11 レッドホーンSS


    • 4.12 夜間戦闘用


    • 4.13 親衛隊用レッドホーン


    • 4.14 皇帝専用レッドホーン


    • 4.15 レッドホーン長距離砲撃型(タイプ)


    • 4.16 レッドホーン夜間強襲型


    • 4.17 レッドホーンGC(ガトリングカスタム)


    • 4.18 レッドホーンBG(ビームガトリング)


    • 4.19 サンダーホーン


    • 4.20 レッドホーンRUS(ルドルフスペシャル)


    • 4.21 グリーンホーン


    • 4.22 レッドホーン・ボーン


    • 4.23 レッドホーンホロテック


    • 4.24 メタルホーン




  • 5 ダークホーン


    • 5.1 作中での活躍


    • 5.2 機体バリエーション


      • 5.2.1 ダークホーンWB


      • 5.2.2 ダークホーン ハリースペシャル






  • 6 クリムゾンホーン


    • 6.1 クリムゾンホーン・ガイロス皇帝専用機


    • 6.2 クリムゾンホーン秘密警察仕様




  • 7 脚注


    • 7.1 注釈


    • 7.2 出典




  • 8 参考文献





機体解説




























































レッドホーン[注 1]
RED HORN[2]
番号
EPZ-001(ゼネバス帝国)[1]
EZ-004(ガイロス帝国)[2]
所属
ゼネバス帝国
ガイロス帝国[2]
分類
スティラコサウルス型[2]
恐竜型[1]
ロールアウト
ZAC2030年[2]
配備数
3500機(ガイロス帝国軍、ZAC2100年秋時点[3])
全長
20.8m[2]
全高
7.6m[2]
全幅
7.2m[1]
重量
94t[2]
最高速度
130km/h[2]
乗員人数
3名
武装(旧)[1]
大口径三連電磁突撃砲
接近戦用ビーム砲×2
連装突撃ビーム砲×2
高速キャノン砲×2
中口径加速ビーム連装対空砲
全天候自己誘導ミサイルランチャー
高圧濃硫酸噴射砲
グレートランチャー×4[4]
発煙弾発射機×4[4]
大型赤外線・レーザーサーチライト
全天候3Dレーダー
高性能前方監視レーダー[5]
偵察用カプセル[5]
武装(新)[6][注 2]
クラッシャーホーン
地対地ミサイルポッド
対ゾイド3連装リニアキャノン
高圧濃硫酸噴射砲
80mm地対空2連装ビーム砲
TEZ20mmリニアレーザーガン×2
AEZ20mmビームガン×2
全天候3Dレーダーアンテナ×4
複合センサーユニット
赤外線レーザーサーチャー
主な搭乗者
ガンビーノ(ヒストリー・オブ・ゾイド)
ゼネバス帝国一般兵
マクレガー
ガイロス帝国一般兵
レディ・コーラル(バトルストーリー)
ロッソ(ゾイド -ZOIDS-)

ゼネバス帝国軍が開発した「動く要塞」の異名を持つスティラコサウルス型大型ゾイド[2][注 3]。元来は大人しい気性で、帝国軍パイロットの命令に従い勇敢に戦う[4]。中央大陸戦争初期からの機体としてZAC1980年には既に運用が行われていたゾイドであるが[7]、ZAC2029年に地球人の技術により大幅な改修が行われ[8]、ZAC2030年にロールアウトした[2][注 4]


対ゴジュラス用として帝国装甲師団の中核を担うゾイドであり[2]、特殊鋼で作られた[9]重装甲を持つ[2][注 5]。機体色の赤い塗装は、あえて目立つ事で敵を威嚇する目的のために施されたもの[5]。戦力比にしてヘリック共和国軍のビガザウロとは1:10、ゴルドス、ゾイドマンモスとは1:3の優位性を誇り[10]、アイアンコングが開発されるまではゴジュラスと戦えるゼネバス帝国軍唯一の大型ゾイドとして重宝された[2]。また、エレクトロニクスも充実し、電子戦に耐用するスペックも持つ[9]。さらには発展性を考慮した基礎設計がなされていることから改造機も多く製作され[2]、ガイロス帝国軍でもダークホーンへ改修されて第一線で運用が続けられた。その完成度の高さは、70年以上に渡って主力ゾイドの座にあり続けていることは驚異的と評されており[2]、全大型ゾイド中、最大の生産台数を誇った[2][注 6]


ZAC2056年の惑星Zi大異変以降、ガイロス帝国で運用されているレッドホーンはダークホーンに赤い塗装を施し改修したもので[12]、ゼネバス帝国のレッドホーンとはエンジン・装備が異なる[2]



武装・装備


(旧)は中央大陸戦争時代の呼称。(新)は第二次大陸間戦争時代の呼称。



大口径三連電磁突撃砲(旧) / 対ゾイド3連装リニアキャノン(新)

背部に装備される。電磁突撃砲は特殊磁場発生装置によって電磁衝撃波を発射し、敵を攻撃する兵装となる[13]

同部位の装備は、第二次大陸間戦争時にはリニアキャノンへと変更されている。

接近戦用ビーム砲(旧) / TEZ20mmリニアレーザーガン(新)

後脚に装備される。接近戦用の装備であり、後方・側面の攻撃や小型ゾイドへの対処に用いられる[13]

連装突撃ビーム砲(旧) / 全天候3Dレーダーアンテナ(新)

頭部のネックフリル部に存在する装備。中央大陸戦争時代においてはビーム砲が搭載され、突撃前に頭部を下げて敵機を砲撃する兵装として機能した[13]。その威力は小型ゾイドを一撃で撃破する[13]

尚、同部位の装備は第二次大陸間戦争時代においてはレーダーアンテナへと変更されている。

高速キャノン砲(旧) / AEZ20mmビームガン(新)

尾部先端に装備。レッドホーンの他、サーベルタイガー(セイバータイガー)、デスザウラー、ディメトロドンといった幾つかの帝国ゾイドに採用された装備。

赤外線レーザーサーチライトと連動し、夜間の戦闘で重宝される[13]

中口径加速ビーム連装対空砲(旧) / 80mm地対空2連装ビーム砲(新)

背部に装備される。飛行ゾイドとの接近戦時に使用される兵装で、回転によって角度を変更し全方位に対して攻撃が行える[13]

全天候自己誘導ミサイルランチャー(旧) / 地対地ミサイルポッド(新)

大口径三連電磁突撃砲(対ゾイド3連装リニアキャノン)の上部に設置される。レーダーで自動補足した敵機に攻撃する[14]

高圧濃硫酸噴射砲

顎部に装備される。霧状の硫酸を発射し、敵ゾイドの装甲を溶解させる[15]

グレートランチャー(旧)

脚部に存在する突起の上段部に配置される[4]

発煙弾発射機(旧)

脚部に存在する突起の下段部に配置される[4]

排気口(旧)

背部に二基装備する[4]

大型赤外線・レーザーサーチライト(旧) / 赤外線レーザーサーチャー(新)

背部側面に装備される。

全天候3Dレーダー(旧) / 複合センサーユニット(新)

背部側面に装備される。上空の敵を補足し、対空攻撃を補助する[13]

高性能前方監視レーダー

角部に搭載される[4]。設置個所は角の下部となる[13]

偵察用カプセル(旧)

背部に装備される。偵察用の小型ビークルとして機能する[2]。敵の位置を正確に掴む任務等で使用され、本体から分離し飛行可能[13]

クラッシャーホーン(新)

レッドホーンの角部。これを生かした突撃は砦などの制圧において威力を発揮する[2]




キット


「メカ生体ゾイド」を立ち上げたトミーのゾイドチーム(当時の若手社員3人)が、初めて完全にオリジナル設計[16]した電動モーター式のゾイドである。それまでに発売されていたゾイドは、メカ生体ゾイドが始まる前年に「メカボニカ」(トミーのアメリカ法人が当時企画していた「ZOIDS」の日本展開)と銘打って販売されていた製品の流用やアレンジであった。そのため、メカボックス(駆動モーターの入っている動力ユニット)から新しく作り上げられた最初のゾイドがレッドホーンであり、この設計がサーベルタイガー(セイバータイガー)を始めその後のゾイド開発にも繋がることを踏まえて、ゾイドの生みの親と呼ばれる徳山光俊は「一番僕の思い出に残っているゾイドは、このレッドホーンかもしれない」と語った[16]



タカラトミー版



EPZ-001 レッド・ホーン

1984年9月発売。単三電池2本で稼動し、歩行に加えて中口径加速ビーム連装対空砲が回転、そして頭蓋ごと上顎が動いて口を開閉する[注 7]連動ギミックを有する。手動ギミックはコクピットハッチの開閉(頭部・前ヒンジ)および各火器の旋回。

本機に採用されたメカボックスはその後の電動モデルに広く採用され、ギルベイダーやライガーゼロにまで受け継がれた[注 8]。他にも小火器群をまとめたランナーは帝国大型共通武器セットとしてディメトロドン、デスザウラー、サーベルタイガー(セイバータイガー)に流用された。

EZ-004 レッドホーン

1999年8月発売。このキット以降、単三電池一本の稼働方式へと変更された。成型色も変更された。

グリーンホーン

2002年12月発売。成型色以外はレッドホーンと同一の形状。

2005年恐竜博 DLZ-02 レッドホーン

2005年3月に開催された恐竜博の限定商品。

レッドホーン クリアーバージョン

2001年10月~2002年1月にかけて展開した『Z-POINT』キャンペーンにおいて、抽選200名に配布された全身透明のキット[17]

『ゾイドジェネレイションズ』においては「レッドホーンホロテック」として登場した。

DPZ-10 ダーク・ホーン


1989年6月発売。ガトリング砲以外のパーツは成型色を変更したレッドホーンと同様のものが一式同梱する。黒いレッドホーン装備にする事も可能。回転する加速ビーム砲座に替えてスプリングを延長軸として接続し、ガトリング砲を回転させている。スプリングの弾力と機構部の摩擦によってガトリング砲身は断続回転する。

特別限定仕様 ダークホーン


2001年8月発売。蓄光パーツはオミットされ単純な黄緑色の成形色パーツに差し替えられている。

スペシャルエディション ダークホーン

2004年9月発売。ゾイドフューザーズの展開に合わせ、サベージ・ハンマーのマーキングシールも付属。

クリムゾンホーン



本体はほぼレッドホーンの流用。頭部と背部の武装ユニットが新規の物になっている。レッドホーンとしてのパーツもそのまま付属しているため、『レッドホーン・カスタム』と呼ばれる色違いのレッドホーンとしても組み立てることが可能。






HMM(ハイエンド・マスターモデル)シリーズ



EZ-004 レッドホーン

2010年2月発売のHMMシリーズ第17弾。ガイロス帝国仕様機として商品化された。

最初期の大型ゾイドであることを示す独自の解釈としてコックピット部分に小型ゾイド用の共通コックピットモジュールを採用した二重構造となっている。また、オープントップ式だった尻尾の後方警戒席は背部のガンナーシートと同じキャノピー式の小型ビークルに変更されている。その他、四肢付け根の埋込型だった二連装ランチャーが外付になり、腹部ミサイルランチャーの開閉や足の爪が可動するギミックが追加されている。

DPZ-10 ダークホーン

2010年9月発売のHMMシリーズ第21弾。レッドホーンの成型色変更+追加ランナーで商品化された。

パッケージイラストの背景にはデッド・ボーダーや、本機に撃破されたと思しきレッドホーンも描かれている。なお、レッドホーンには地球の文字で「Don't paint it Black!」と書かれている。

デザインアレンジは、本機の顔というべきガトリングガンの砲身が先に商品化されたセイバータイガー シュバルツ仕様からの流用。HMM独自仕様として、両頬にサーチライトが追加されている。デカールに付属するガイロス帝国の国章は設定に合わせて暗黒軍時代の物が採用された。

無改造でガトリングを含む主砲塔ユニットを左右反転形に組み替えて2基並列に装着可能で、2セットがあればダークホーンWBのような装備構成も行える(ただし、同機は角部形状も異なるため、該当部位を変更しなければ完全再現には至らない)。2015年8月には主砲塔一式入りのカスタマイズパーツ、ビームガトリングセットが発売された。

DPZ-10 ダークホーン ハリースペシャル

2012年4月発売。アニメ劇中仕様を再現、新規造型のビームランチャーと胴体両脇の高機動スラスターが追加され、さらにノーマルとの違いとして頭部の衝角が2本となり、尻尾のサブコクピットが排除されている。





作中の活躍



バトルストーリー


ZAC1980年のレッドリバーの戦いに参戦するなど[7]、地球人来訪前から存在した機体であったが、ZAC2029年のグローバリー三世号不時着後に冒険商人ランドバリーの協力を得て改修措置が施された[8][注 9]。ZAC2030年にロールアウト[2]後はそれまで小型ゾイドしか持たず、共和国ゾイドに劣勢だった帝国軍に大きな力を与えた。バランスの良い武装と安定した性能により、旧来の共和国ゾイドを次々と粉砕していき、量産されていった。


共和国が誇る巨大ゾイド3種(ビガザウロ、ゾイドマンモス、ゴルドス)に対しても高い優位性を発揮し、レッドホーンは自らの高性能ぶりを示したものの[10]。しかし、ゴジュラス打倒には荷が重く、ZAC2030年に発生した戦いでは圧倒されている。帝国軍は真の対ゴジュラス用ゾイドであるアイアンコングが開発されるまで、後述する改造機などで戦線をしのいだ[18]


ZAC2032年に行われたアルダンヌの森の戦いでは突撃や硫酸砲で作った傷口に集中攻撃する等の戦法で善戦するも、最終的にはゴジュラスに撃破されている[15]


ZAC2035年にゴジュラスが帝国基地に偵察を行った際は迎撃ゾイドとして登場し、撃破されている[19]


ZAC2041年のドクロ岩近辺の戦いでは小型ゾイドやアタックゾイドを擁する部隊「ブルーパイレーツ」の奇策を受け、底なし沼や橋からの転落によって幾つかの機体が撃破された[20]


その後ゴジュラスだけでなく、様々な共和国新型ゾイドの前に敗れるようになったものの、それでも中央大陸戦争初期から後期までの帝国軍主力であり、帝国軍最多の大型量産機としての地位を保った。ゼネバス帝国滅亡後の暗黒大陸戦争ではガイロス帝国によって後述する強化型のダークホーンとなり、RCZでは惑星ZI大異変(グランドカタストロフ)でも生き延び、異変直後には強化改修型クリムゾンホーンが開発されている。


ZAC2099年に勃発した西方大陸戦争では帝国軍主力大型ゾイドとして参加。この時は経済的、技術的事情から[21]ダークホーンとして活躍する事は出来なかった[12]。しかし、エンジン・武装ともに旧レッドホーンからは強化が施されており、6月〜8月の開戦時ではガイロス帝国ゾイドの中でも最も目覚ましい活躍を見せた。しかし、その後共和国軍がシールドライガーを投入したことから快進撃は止まっている[22]


ZAC2100年9月にはウルトラザウルス・ザ・デストロイヤーのウルトラキャノン砲の砲撃を受けたノーマルレッドホーンも見受けられた[23]。戦いが暗黒大陸ニクスに移った後もガイロス帝国戦力として配備が確認されている[24][25]



アニメ


『ゾイド -ZOIDS-』では第4話からデザルト・アルコバレーノのロッソ搭乗機が登場して以降、帝国サイドの多くの人物が運用している。第7話ではダークホーンも登場し、第51話では同装備かつノーマルカラーのレッドホーンBGも登場。シールドライガーやコマンドウルフの火器を弾き返し小揺るぎもしない重装甲ぶりも見せた。


しかし、もっぱらやられ役扱いで、ゴジュラスのキャノン砲の一撃にモルガごと吹き飛ばされたり、バンのシールドライガーのシールドアタックやブレードライガーのブレードアタックの前には交戦した機体全てが敗れている。



ゲーム


最初期の『ゾイド 中央大陸の戦い』(1987年9月発売)から『ZOIDS FIELD OF REBELLION 』(2017年4月配信)までの主要なゾイドゲームのほとんどに登場している。



機体バリエーション



レッドホーン アーリーモデル












レッドホーン アーリーモデル
所属

ゼネバス帝国
分類
スティラコサウルス型

ゾイドコアボックス付属「Ziヒストリーファイル」に掲載。地球人技術が導入される以前のレッドホーン[8]。コクピットがキャノピー式であるなど、各部形状は改修後のレッドホーンと異なる。






ブルスタイン




















ブルスタイン[注 10]
所属

ゼネバス帝国
分類
ウシ型[26]
全長
21m
重量
144t

ゾイドバトルストーリー1巻に登場した改造レッドホーンの一つ。背中にドリルを装備[18][注 11]。本来、土木用だったが突進力を買われて突撃戦用ゾイドとして前線に投入された[18]






バーナス
























バーナス[注 10]
所属

ゼネバス帝国
分類
スティラコサウルス型
全長
21m
重量
114t
主な搭乗者
ムザン・ザムザ[27]

ゾイドバトルストーリー1巻に登場した改造レッドホーンの一つ。背中に火炎放射器を装備[18][注 12]。洞窟や森林の敵を焼き払う任務に従事する[18]


初出は『小学三年生』1985年1月号[27]






ゴーラス
















ゴーラス
所属

ゼネバス帝国
分類
スティラコサウルス型
主な搭乗者
ビレツ・ザムザ[27]

『小学三年生』1985年1月号に掲載。バーナスとは逆に冷凍砲を装備したタイプ。口から吐く冷凍ガスで相手を凍らせる。背部に冷凍ガスタンクを装備[27]






トルネドス
















トルネドス
所属

ゼネバス帝国
分類
スティラコサウルス型
主な搭乗者
ゲキド・ザムザ[27]

ターボローターを装備したタイプ。このローターで突風を巻き起こしたり、毒ガスを放出する恐るべき力を発揮する[27]


ゴーラスともども「バトルストーリー」1巻では未登場だが、学年誌「小学三年生」1985年1月号掲載時では上述のバーナス、ゴーラスと含めて帝国軍ザムザ三兄弟の専用機として設定されていた。






デストローラー












デストローラー
所属

ゼネバス帝国
分類
スティラコサウルス型

ゾイドバトルストーリー1巻に登場した改造レッドホーンの一つ。地雷原を突破するために開発された地雷処理仕様。地雷を押し潰すためのキャッチワイヤーとローラーが装備されており、それを利用して小型ゾイドを撃破することも可能[18][注 13]






ロング・レッグ・サリー












ログ・レッグ・サリー
所属

ゼネバス帝国
分類
スティラコサウルス型

ゾイドバトルストーリー2巻に登場した改造レッドホーンの一つ。城壁の上の敵陣地を攻略するため、脚部が延長されている[28]。ZAC2044年、共和国首都の城壁を破る戦いに参加した[29]


初出は「小学三年生」1987年12月号[28]






レッドホーン突撃強行型












レッドホーン強行突撃型
RED HORN ASSAULT TYPE[30]
所属

ゼネバス帝国
武装
88ミリパルサーカノン

「HISTORY OF ZOIDS」「戦闘機械獣のすべて」に掲載された改造レッドホーン。従来のレッドホーンの2倍の厚みと10倍以上の強度を持つ合金からなる装甲を持ち、ゴジュラスの主砲を近距離で受けてもビクともしない防御力を誇る。また、2門装備された88ミリパルサーカノンでゴジュラス級の重装甲ゾイドを一撃で大破させる破壊力から戦場では「ビッグスナイパー(巨大な狙撃者)」の異名で恐れられていた。しかし、パルサーカノンはその出力の高さからエネルギー消費とパワーコントロールの複雑さに課題を残し、初期試作機3台が作られたのみで量産計画は打ち切られることとなった[30]


ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』では「アサルトホーン」の名称で登場している[31]






レッドホーンBL
















レッドホーンBL
所属
ガイロス帝国
分類
スティラコサウルス型
武装[32]
クラッシャーホーン
ビームランチャー
対ゾイド3連装リニアキャノン
80mm地対空2連装ビーム砲
地対地ミサイルポッド
高圧濃硫酸噴射砲
全天候3Dレーダーアンテナ
複合センサーユニット
赤外線レーザーサーチャー

『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』に登場。レッドホーンにアイアンコングMk-II限定型(武器名称はアイアンコングPKに準じる)が装備する大型ビームランチャーを装備した機体。






レッドホーンMk-II
















レッドホーンMk-II
所属
ガイロス帝国
分類
スティラコサウルス型
武装[32]
クラッシャーホーン
ビームランチャー
対ゾイド3連装リニアキャノン
80mm地対空2連装ビーム砲
地対地ミサイルポッド
高圧濃硫酸噴射砲
AZ対空ミサイル
レーザーセンサー
全天候3Dレーダーアンテナ
複合センサーユニット
赤外線レーザーサーチャー

『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』に登場。レッドホーンBLに、さらにアイアンコングMk-II限定型(アイアンコングPK)の強化装備であるレーザーライトやミサイルを追加している。






レッドホーンSS
















レッドホーンSS
所属
ガイロス帝国
分類
スティラコサウルス型
武装[32]
クラッシャーホーン
80mm地対空2連装ビーム砲
2連装パルスレーザーガン
AZ対空ミサイル
高圧濃硫酸噴射砲
ウイング・高機動ブースター
(ウイングベース[31]
全天候3Dレーダーアンテナ
複合センサーユニット
赤外線レーザーサーチャー

レッドホーンの背中にウイングベースや2連装パルスレーザーガンなどを装着した機体。レッドホーンの高機動タイプとされる[32]。この名称は『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』登場時のもので、ゲーム『ゾイド -ZOIDS- 邪神復活!〜ジェノブレイカー編〜』登場時は「レッドホーン2(レッドホーン マーク2)」となっている[31]


外観は「帝国側大型メカ用NEW改造セット」(1988年発売)におけるレッドホーンのウイングベース装着例を元としている。






夜間戦闘用
















レッドホーン 夜間戦闘用
所属

ゼネバス帝国
分類
スティラコサウルス型
武装・装備[1]
長射程電磁砲
ミサイルポッド×2
夜間用レーダー
赤外線ライト
サイレン発生器×2
赤外線ライト×2

「HISTORY OF ZOIDS」および「EPZ-001 レッド・ホーン」パッケージに掲載されたバリエーション。機体色が黒色となり、背部の装備は夜間戦闘用レーダーや長射程電磁砲に変更された。鼻部左右と背部には赤外線ライト、頬部左右にはサイレン発生器を持つ[1]






親衛隊用レッドホーン












親衛隊用レッドホーン
所属

ゼネバス帝国
分類
スティラコサウルス型

「EPZ-001 レッド・ホーン」パッケージに掲載されたバリエーション。皇帝直属の親衛隊機で、皇帝の警護や首都防衛、皇帝に対する反逆者の逮捕も任される。外観は機体色がアイボリーホワイト基調に変更された点を除けば、ノーマルとの差はない。






皇帝専用レッドホーン
















皇帝専用レッドホーン
所属

ゼネバス帝国
分類
スティラコサウルス型
搭乗者
ゼネバス

「HISTORY OF ZOIDS」に掲載されたバリエーション。ゼネバス皇帝の専用機。通常タイプにくらべ装甲が強化され、コクピットは作戦指令室としての役割を持つ。機体色はアイボリーホワイトまたはシルバーとされ、ノーマル機とは腹部の装甲パーツ形状が異なる[5]






レッドホーン長距離砲撃型(タイプ)


漫画『機獣新世紀・ZOIDS』に登場したオリジナル版。3連装リニアキャノンに代わって2連式の長砲身カノン砲を装備。コミックス2巻では最新式のリニアレールガンを装備していた。





レッドホーン夜間強襲型












レッドホーン夜間強襲型
所属

ガイロス帝国
分類
スティラコサウルス型

書籍『ゾイドバトルワールド』に掲載された改造機体。背部と頭部に大型のサーチライトやフラッシュライトを持ち、部隊の先陣で活躍する[33]


漫画『ゾイドバトルストーリー』にも登場。ジェノザウラーSの随伴機としてバンたちに立ち向かったが、火山の噴火に巻き込まれている。






レッドホーンGC(ガトリングカスタム)
















レッドホーンGC
所属

ガイロス帝国
武装
クラッシャーホーン
地対地ミサイルポッド
対ゾイド3連装リニアキャノン
高圧濃硫酸噴射砲
80mm地対空2連装ビーム砲
TEZ20mmリニアレーザーガン×2
AEZ20mmビームガン×2
全天候3Dレーダーアンテナ×4
複合センサーユニット
赤外線レーザーサーチャー
ビームガトリングガン[21]
ビームキャノン[21]
主な搭乗者
ペール・ジョルドット

ZAC2099年に行われたガイロス帝国軍の次期主力ゾイドコンペに参加した機体。装備・内部機関及び装甲を強化[34]。外観はダークホーンに類似する[注 14]


第二次大陸間戦争時代においてはディオハリコンの不足により、多くのダークホーンをこのタイプに仕様変更している[35]。ガイロス帝国軍突撃部隊のエース機として実験的に投入された[21]



武装・装備



ビームガトリングガン

第一次大陸間戦争時代におけるハイブリッドバルカンと同形状の兵装であるが、ディオハリコンを用いない仕様へと変更されている[35]

その破壊力は共和国軍の中型ゾイド2機を一度に撃ち抜き[21]、岩山を消滅させる事も可能[34]

ビームキャノン

第一次大陸間戦争時代における集束ビーム砲と同形状の兵装。





作中の活躍

ZAC2100年1月にセイバータイガーATとともに競合機としてジェノザウラーと模擬戦を行ったものの、撃破されている[34]






レッドホーンBG(ビームガトリング)
































レッドホーンBG[注 15]
所属

ガイロス帝国軍・重砲隊[3]
配備数
1500機(ガイロス帝国・ZAC2100年秋時点[3])
全長
20.8m[36]
重量
102.0t[36]
最高速度
130km/h[36]
武装
クラッシャーホーン
地対地ミサイルポッド
対ゾイド3連装リニアキャノン
高圧濃硫酸噴射砲
80mm地対空2連装ビーム砲
TEZ20mmリニアレーザーガン×2
AEZ20mmビームガン×2
全天候3Dレーダーアンテナ×4
複合センサーユニット
赤外線レーザーサーチャー
ビームガトリングガン[21]
ビームキャノン[21]
主な搭乗者
ギルバート(フューザーズ)

レッドホーンにCP-03 ビームガトリングガンを装備した火力強化型。第二次大陸間戦争の開戦当初は経済的・技術的な事情で採用を見送られていたビームガトリングガンであったが、戦争の激化に伴い再び採用される運びとなった[21]。ダークホーンと同等の性能を有する[12]。火力は約2倍になったが運動性は低下したとする資料もある[32]


武器名称等に些細な差異があるものの、ゲーム『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』や『ゾイドタクティクス』にも同じ機体名称で登場している。



武装・装備



ビームガトリングガン

レッドホーンGCと同じく、ビームキャノンと合わせてダークホーンと同等の装備を再現したガトリング砲[37]

ビームキャノン

レッドホーンGCと同じ兵装。ビームランチャーと解説している場合もある[37]








サンダーホーン




























サンダーホーン
THUNDER HORN[38]
番号
EZ-004SH[39]
所属

ガイロス帝国
全長
27.8m[39][38]
全高
10m[39][38]
重量
120t[39][38]
最高速度
145km/h[38]

ホビージャパン2001年5月号に掲載された改造機体。レッドホーンと共和国のマッドサンダーのデータをベースに開発されたトリケラトプス型ゾイドで、小型マグネーザーを装備。マグネーザーを装備するために出力が強化されており、副次的に機動性が向上している[38]。この機体の研究成果が後のバーサークフューラーに搭載されたバスタークローの開発に生かされている[注 16][41]。元々はキット没案の一つで、ホビージャパン誌掲載の他の作例とともにゾイドバトルカードゲームにてプロモカードとして登場した。






レッドホーンRUS(ルドルフスペシャル)


ゲーム『ゾイドカードコロシアム』に登場。レッドホーンをルドルフのカードによってバリエーションチェンジさせて出現させる事が可能となる[42]。機体色は金。






グリーンホーン




































グリーンホーン
GREEN HORN[43]
所属
ヘリック共和国
分類
スティラコサウルス型
全長
20.8m[44]
全高
7.6m[44]
重量
94t[44]
最高速度
130km/h[44]
乗員人数
3名
武装[43]
大口径三連電磁突撃砲
接近戦用ビーム砲×2
連装突撃ビーム砲×2
高速キャノン砲×2
中口径加速ビーム連装対空砲
全天候自己誘導ミサイルランチャー
発煙弾発射機×4
高圧濃硫酸噴射砲
グレートランチャー×4
大型赤外線・レーザーサーチライト
AZハイデンシティビームキャノン[37]

レッドホーンのヘリック共和国軍仕様。機体色は濃緑色。長引く戦いでヘリック・ガイロス両軍は兵器やゾイドを消耗し、戦場で鹵獲したゾイドをも実戦投入していった[44]。このグリーンホーンもカラーリングと認識コード以外、レッドホーンとの変更点は無いため、性能的にはほぼ同じ仕様となる[44]


初出のウェブコミックZOIDS妄想戦記「濃緑の盾」では、中央大陸戦争時代にゼネバス帝国が開発した機体を共和国軍工作員のダスティン大尉とシャーリー大尉が逃走用に偶然奪取したもの[43][45]。同作とゲーム『ゾイドタクティクス』では、腰部にブレードライガー用のアタックブースターを搭載[45][37]。機体性能自体はオリジナル機そのままだが、試験的に反荷電粒子シールドを搭載しているほか、ハイデンシティビームキャノンにより総合火力も向上している[37]。なお、「公式ファンブック4」ではアタックブースター等を装備していないグリーンホーンが共和国側の機体として参戦しているが[46]、同一の個体かは不明。






レッドホーン・ボーン








































レッドホーン・ボーン
RED HORN BONE
所属
ヤ・ハン国
分類
スティラコサウルス型
全長
20.8m
全高
7.6m
全幅
7.2m
重量
94t
最高速度
130km/h
乗員人数
3名
武装
クラッシャーホーン
地対地ミサイルポッド
対ゾイド3連装リニアキャノン
高圧濃硫酸噴射砲
80mm地対空2連装ビーム砲
TEZ20mmリニアレーザーガン×2
AEZ20mmビームガン×2
全天候3Dレーダーアンテナ×4

「ゾイドジェネレイションズ」に登場するスティラコサウルス型ゾイド。ヤ・ハン第一王女・ソナの付き人であるアムの乗機。骨を思わせる白い装甲からこの名が付けられた。恐竜博2005で限定販売されたレッドホーンとカラーリングは同一である。






レッドホーンホロテック


『ゾイドジェネレイションズ』に登場。全身透明のレッドホーン[47]





メタルホーン




































メタルホーン
METAL HORN
分類
スティラコサウルス型[48]
全長
20.8m[48]
全高
7.6m[48]
全幅
7.2m[48]
重量
94t[48]
最高速度
130km/h[48]
乗員人数
1名[48]
武装
装備
連装突撃ビーム砲x4[48]
2連ロングミサイルランチャー[48]


『ZOIDS concept art』に登場する白銀のレッドホーンで、皇帝の血を引き騎士道精神があるエースパイロット専用機[48][49]。concept art2のメカニックファイルには、背中に「BARRET」という名前の記載されたスーツを着たパイロットが描かれている。

ゲーム『ZOIDS Material Hunters』でも登場。ゲームの仕様上、武装強化バリエーションは多いが、公式Tweetでは2連キャノン砲搭載型が紹介されている[50]。ゲームは既にサービス終了しているが、2018年10月時点で製品化(キット)などは行われていない。



作中の活躍

concept art2では、停戦協定を破って共和国首都に侵攻する帝国軍主力の電撃作戦に参戦[51]。共和国軍のマメンチサウルスを撃破、シールドライガー、グスタフ、ゴジュラスなどと交戦した。

concept art3では、共和国軍の攻撃で陥落したダリオスからの撤退戦で殿を務め、大平原オベリア防衛戦や帝国首都防衛戦で共和国トラップ遊撃隊のシールドライガーと激突している[52]



武装・装備



連装突撃ビーム砲・2連ロングミサイルランチャー

通常型(タカラトミーのキット版)のレッドホーンとは異なる回転式砲塔が背中に搭載されており、連装ビーム砲やミサイル発射筒と思しい形状をしている(作中でも発砲シーンが確認できる[53][54])。






ダークホーン
















































ダーク・ホーン
DARK HORN[55]
番号
DPZ-10(旧)[55]
EZ-004GC(新)[56]
所属
ガイロス帝国[55]
分類
スティラコサウルス型[55]
全長
20.1m[55]
全高
13.5m[55]
全幅
8.3m[55]
重量
115t[55]
最高速度
130km/h[55]
乗員人数
3名
主な搭乗者
ガイロス帝国一般兵
カール・リヒテン・シュバルツ(ゾイド -ZOIDS-)
マルクス(ゾイド -ZOIDS-)
クーリム・リン(バトルストーリー)
シュテルマー
武装[55][注 17]
ハイブリッドバルカン砲×6[55]
集束ビーム砲
大口径三連電磁突撃砲
全天候3Dレーダー
中口径加速ビーム連装砲
高圧濃硫酸噴射砲
高速キャノン砲×2
連装突撃ビーム砲×2
全天候自己誘導ミサイルランチャー
大型赤外線・レーザーサーチライト
接近戦用ビーム砲×2[注 18]

第一次大陸間戦争時代に開発された機体で、レッドホーンのガイロス帝国(暗黒軍)仕様[注 19]


レッドホーンからは出力[58]、装甲・火器類が強化されている[55]。暗黒大陸特有の鉱物に多く含まれる特殊物質「ディオハリコン」を食料として摂取させており、胴体の内部はディオハリコンが体内で細胞に合成される際の効用によって薄緑色に発光し、この時に産出されるエネルギーは各種火器に充てられる[59][注 20]。高い運動性や突撃能力も持ち合わせている[55]


ZAC2056年の惑星Zi大異変以降は、経済的・技術的な問題[21]で生産が打ち切られ、ほとんどのダークホーンはガイロス帝国バージョンのレッドホーンに改修された[12]。その後、西方大陸戦争が激化した為にビームガトリングガン装備の必要性が再び迫られ、帝国突撃部隊のエース機に再び導入された[21]。その為、同時代においてダークホーンの配備数は少数に留まり、同じ性能のレッドホーンBGが量産されている[12]



武装・装備

構成は新規のハイブリッドバルカン砲、集束ビーム砲とレッドホーンから引き継いだものの混合。

装備配置は高速キャノン砲を除き、火力を全方位に振り向けていたレッドホーンと異なり、ハイブリッドバルカンを中心に従来あった火器も同軸に設置する方式へと変更された[注 21]

ハイブリットバルカン砲

本体背部に装備される。ディオハリコンのエネルギーを溜めて一気に放出する断続発射方式で[55]、その破壊力はカノンフォートを2機同時に葬る事も可能であるが[60]、マッドサンダーに対しては有効打とならない[61][注 22]

集束ビーム砲

ハイブリットバルカン側面に搭載されるビーム砲。

大口径三連電磁突撃砲

レッドホーンから引き継いだ装備。ハイブリッドバルカン右側面に配置が変更された。

全天候3Dレーダー

集束ビーム砲側面に装備される。

中口径加速ビーム連装砲

レッドホーンから引き続き装備。集束ビーム砲とハイブリッドバルカンの間に挟まれる形で設置される。

高圧濃硫酸噴射砲

大口径三連電磁突撃砲の側面に装備される。

高速キャノン砲

レッドホーン同様尾部に装備される。

連装突撃ビーム砲

レッドホーンから引き続きフリル部に装備される。

全天候自己誘導ミサイルランチャー

集束ビーム砲上面に装備。

大型赤外線・レーザーサーチライト

尾部先端に装備。

接近戦用ビーム砲

レッドホーンより引き続き装備される。集束ビーム砲とハイブリッドバルカンに1基ずつ分散して配置されている。






作中での活躍



バトルストーリー

ZAC2051年10月。第一次暗黒大陸上陸作戦の際、そのハイブリッドバルカンでカノンフォートを2機同時に撃破。さらには二機の突撃によって輸送船型改造ゾイド、シーマッドの装甲を貫通する活躍を見せ、上陸作戦の阻止に貢献した[60]

ZAC2052年6月の共和国軍の第二次暗黒大陸上陸作戦ではタートルシップをハイブリッドバルカンにより撃墜した[62]

ZAC2101年9月のニクス大陸・トリム高地の共和国前線基地で行われたロブ・ハーマンとカール・リヒテン・シュバルツの会談では、ライトニングサイクスとともにシュバルツの護衛として随伴した機体がライガーゼロイクスに撃破されている[63]

同年10月下旬のセスリムニルの戦いでは、停戦勧告を行うハーマンやシュバルツらに随行する機体の中に本機の姿が見られた[64]

アニメ

アニメ『ゾイド -ZOIDS-』では、シュバルツ専用機を筆頭に様々な機体が登場したが、基本的にやられ役で、その意味ではレッドホーンと扱いが変わらなかった。バンのブレードライガーのブレードアタックの他、レイヴンのジェノザウラーに一蹴され、デスザウラーの鉄杭弾でも動きを封じられたり、荷電粒子砲で消されたりしている。

さらなる強化型も存在し(後述)、『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』にもハリー・チャンプ専用機(ダークホーン ハリースペシャル)をはじめとした機体が登場。

登場ゲーム


ファミリーコンピュータ用ゲーム『ゾイド黙示録』で初登場。純粋なダークホーンが登場したのはこの作品だけである。


PlayStation用ゲーム『ZOIDS2 ヘリック共和国VSガイロス帝国』では、新シリーズに合わせたダークホーンが登場するが、入手が難しい。

『ゾイドインフィニティ』では初期機体がレッドホーンで、ランクが上がるとダークホーンも使用可能となる。

『ZOIDS Material Hunters』では、ZOIDS concept art風のアレンジデザインで登場[65]

『ZOIDS FIELD OF REBELLION』では、プレイヤーが使える中型ゾイドとして登場[66]。ゲームはZOIDS concept artの世界観をベースにしているが、従来のキットをほぼ踏襲するデザインで実装されている。



機体バリエーション



ダークホーンWB
























ダークホーンWB[注 23]
所属
ガイロス帝国軍
バックドラフト団(スラッシュゼロ)
分類
スティラコサウルス型
乗員人数
1名
主な搭乗者
レイヴン(ゾイド -ZOIDS-)
アルタイル(スラッシュゼロ)
武装
クラッシャーホーン[37]
Wバルカンユニット[37]
高圧濃硫酸噴射砲[37]


背面基部を改良し、ビームガトリングガンを2基装備して攻撃力を向上させた強化型[37][注 24]。アニメーションの登場CGでは角部も2本に増設されている[69][67]


アニメ『ゾイド -ZOIDS-』第42話ではレイヴンが搭乗し、ブレードライガーや帝国軍と交戦。最終的に稼働不能となったもののアイアンコングをも撃ち倒す力を見せた。これに先立つ第30話ではマクマーン邸の守備ゾイドとして登場し、マクマーンの元恋人であるムンベイを追う帝国軍部隊を迎撃・阻止している。この時は角部やガトリング砲身が金色の特別仕様であり、このカラーリングはゾイド新世紀スラッシュゼロ第10話でもアルタイルの乗機として登場した。


『ゾイドフューザーズ』においては第4話でファイヤーフェニックスを攻撃するサベージハンマーの刺客として登場した。


ゲームでは『ZOIDS VS.2』や『ゾイドタクティクス』などに登場している。


製品化は、ホエールキングに付属した塩ビ製ミニサイズフィギュアが唯一。2004年、タカラトミーより限定版キットが発売予告されていたものの中止された。これに替えて通常仕様のダークホーンが「スペシャルエディション ダークホーン」として再販されているが、箱絵がダブルガトリング仕様のままのイラストになっていた(製品内容と異なる旨の注意書きあり)。このイラストでは、クラッシャーホーンの後ろに増設された小振りの角が描かれている。




ダークホーン ハリースペシャル
















































ダークホーン ハリースペシャル
DARK HORN HARRY SPECIL
番号
Zi-004GC[70]
DPZ-10(HMM)
所属
チーム・チャンプ(スラッシュゼロ)
分類
スティラコサウルス型
全長
20.1m[71]
全高
UNKNOWN
全幅
UNKNOWN
重量
126.0t[71]
最高速度
130km/h[71]
乗員人数
1名
主な搭乗者
ハリー・チャンプ
(スラッシュゼロ)
武装[72]
ダブルクラッシャーホーン
バイトファング
超高出力ビームランチャー
6連ガトリングユニット
対ゾイド3連装リニアキャノン
TEZ20mmビームガン×2
高圧濃硫酸噴射砲×2
連装突撃ビーム砲×2
マルチランチャー×4
4連マルチミサイルランチャー×2
高機動スラスターユニット×2
冷却ユニット×3
センサーユニット
大型サーチライト×2
スパイクプレート×4
ドライバーズコックピット
エネルギーチューブ
ウェポンプラットホーム

アニメ『ゾイド新世紀スラッシュゼロ』第3話で初登場したハリー・チャンプ仕様の改造バリエーション。金色の特注ガトリング砲と特注ビームランチャーを装備し、機動力不足を補うために機体両サイドにはスラスターまで装備している。角やキャップ、レーダーアンテナも金色になっている[注 25]。かなりの重武装による重量増加に加え、スラスターによる強引な方向転換により、駆動系にかなりの負担がかかることが弱点である。


なお、1機目はバックドラフト団のポルタ率いるチームモルドに他の所有ゾイドごと奪われたうえ、2機目はスピノサパーによって切り刻まれたが、その後も登場する場面が存在し、ハリーは本機を新たに用意したのか、あるいは複数所持していたのかは定かではない。


ゲーム『ZOIDS SAGA2』においてはダークホーンHSという呼称で登場する[注 26]。ゾイドバトルカードゲームにおける登場時は「ダークホーン・HaS」の呼称が使われた。




クリムゾンホーン












































クリムゾンホーン
CRIMSON HORN[74]
番号
GRZ-011[74]
所属
ガイロス帝国[74]
分類
スティラコサウルス型[74]
全長
21.6m[74]
全高
7.2m[74]
重量
103.0t[74]
最高速度
120.0km/h[74]
乗員人数
2名
主な搭乗者
ローアン・ザグーリ
クリスティーナ・グルツマッハー[74]
武装[74]
デッドクラッシャーホーン
六連装加速荷電粒子偏向砲
対ゾイド3連リニアキャノンアーム×2
AEZ72mm2連ビーム砲×3
TEZ30mm2連ビーム対空砲×2
AEZ20mmビームガン×2


元々はゼネバス帝国においてレッドホーンの強化改修案として設計がなされていた「レッドデッドホーン」であったが、惑星Zi大異変によって発生した磁気嵐下における大型ゾイドの稼働実験用として、ガイロス帝国によって仕様変更がなされた[74]。同環境に対応すべく、オーバーテクノロジーを導入。さらには各種兵装のアップデートも施され、クリムゾンホーンとして生まれ変わった[74][注 27]。頭部の襟巻きには各方向へ可動する加速荷電粒子偏向砲を搭載。ここからは偏向シールドを展開することも可能で、絶大な突撃力と鉄壁の防御力を獲得している。背部には多数の装甲砲塔を備えており、さらに可動式リニアキャノンを内蔵された格闘用アームによって接近戦にも充分に対応可能となっている。元ゼネバス系将兵の士気を鼓舞するため、ダークホーンのような漆黒ではなく敢えて深紅の塗装を施している[74]






クリムゾンホーン・ガイロス皇帝専用機


電撃ホビーマガジン2009年5月号に掲載されたバリエーション。白色に塗り直され、リニアキャノンアーム部にランスを装備。尾部にはダチョウ型コマンドに変形する偵察コクピットを持つ。デザインはマーシーラビットの手によるもの。



クリムゾンホーン秘密警察仕様


電撃ホビーマガジン2009年6月号に掲載されたバリエーション。無人のジークドーベルを無線誘導する機能を付加された黒色のクリムゾンホーン。


僚機のジークドーベルはディオハリコンをコアに直接充填しコアを活性化する機能を持っている。




脚注


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注釈





  1. ^ 旧製品での名称はレッド・ホーンと・(中点)が付く[1]


  2. ^ 2010年2月にコトブキヤより発売された『HMM レッドホーン』においては、口腔部にバイトファング、腹部側面に4連マルチミサイルランチャーと冷却ユニット、四肢にマルチランチャーとスパイクプレート、頭頂部にセンサーユニット、地対空2連装ビーム砲下部にレーダーユニット、尾部にショック吸収スキッド、背部にウェポン・プラットホームが追加されている


  3. ^ 野生体イラストは『戦闘機械獣のすべて』に掲載。


  4. ^ だが、2010年2月に発売されたプラモデルキット「HMM レッドホーン」組立説明書の解説においては「対ゴルドス、対マンモス用として開発されていた機体を転用」としている。


  5. ^ 重武装・重装甲のゾイドにも関わらず、機体重量は94tと意外に軽量である(シールドライガーが92t)。


  6. ^ しかしながら、ZAC2100年の軍団組織図には共和国で1000機、ガイロス帝国で6000機のグスタフが存在する[11]


  7. ^ 他にゴジュラスなど初期のモデルに見られる形式で、後のモデルでは頭蓋を胴体側に固定し、下顎だけが駆動する形式に改まった


  8. ^ 正確には頭部を駆動する往復カムを排したバリエーションで、後のモデルでは頭部連動ギミックは前肢や背面の回転軸で駆動する


  9. ^ ゾイドコアボックス付属「Ziヒストリーファイル」においては改修前の機体を「アーリーモデル」と呼称している[8]

  10. ^ ab全長と重量の諸元は森永製菓より1987年に発売された『メカ生体ゾイド ウェファーチョコ』付属シールを参照。


  11. ^ ドリルの外見上から、かつて今井科学が作ったサンダーバードシリーズのジェットモグラを流用した模様である


  12. ^ 燃料タンクは鉄道模型のタンク車を流用


  13. ^ ちなみに上部サイドには高機動型ザクの脚、その上にダグラムのターボザックのリニアキャノン砲身を装備


  14. ^ 月刊コロコロコミック掲載時点では旧大戦のダークホーンと同等・同名の仕様機体を復活させたという設定だったCITEREF月刊コロコロコミック2000年2月号2000


  15. ^ 当て字を含めた機体呼称は『ゾイドバトルストーリー プロイツェンの反逆』掲載時のもの[12]


  16. ^ 月刊ホビージャパン「Let's ZOIDSon」より。2001年11月にマッドサンダーが再発売されたため、作例も掲載されその添え書きで言及されたもの[40]


  17. ^ コトブキヤより2010年9月に発売された『HMM ダークホーン』においてはこの他にバイトファング、マルチランチャー、4連装マルチミサイルランチャー、センサーユニット、レーダーユニット、冷却ユニット、スパイクプレート、ショック吸収スキッド、ウェポンプラットホームが追加されているが、これらは同シリーズにおけるレッドホーンに準じたものとなる。また、加えて頭部には大型サーチライトが追加されている。


  18. ^ 装備は確認されるが、「DPZ-10 ダーク・ホーン」および「ゾイドフューザーズ スペシャルエディション ダークホーン」ともにカタログスペックに記載がないため補記。


  19. ^ 旧大戦時では中点を付けて「ダーク・ホーン」と呼んでいた。同時代における暗黒軍では機体呼称で所属部隊を割り当てており「ダーク」は突撃部隊の所属を意味する[57]


  20. ^ 一方で、2010年9月発売のHMMダークホーンの設定ではディオハリコンとはゾイドコアを刺激を与えて凶暴化させつつ、ジェネレーターの出力を向上させる反面、そのゾイドの寿命は極端に短くなる欠点を持つ物質であるとした異なった説明がなされている。また、2010年2月発売のHMMレッドホーンの設定では、ディオハリコンによるゾイドコアおよびジェネレーター強化システムだけでなく、その漆黒の装甲には後にアイスメタルの元となった特殊装甲が採用され、そこにレーダー波を吸収するステルス塗料をコーティングしたとしている。


  21. ^ ただし、トミー「DPZ-10 ダークホーン」の組立説明書においてはカスタマイズパターンとして武装を分散配置した例も掲載されている。


  22. ^ 一方で、2010年9月発売のHMMダークホーンの解説においては背部のハイブリッドバルカンはディオハリコンを使用した強力なエネルギー供給機関によって一点集中射撃ならばマッドサンダーすら粉砕できる攻撃力を実現しているとされている。


  23. ^ 名称はゲーム『ZOIDS VS2』より。『ゾイドフューザーズ』の公式サイトではダークホーンとも記述される[67]。『ゾイド -ZOIDS-』放送当時のアニメ公式サイトでは「ダブルバルカン仕様」との記述も存在した[68]


  24. ^ ゲーム登場時の3Dモデルでは、ビームガトリングガンの側面に大口径三連電磁突撃砲と高圧濃硫酸噴射砲を取り付けた砲塔を左右2基装備する(厳密には形状が左右対象に反転した状態)。ただし、ゲームでWバルカンユニットによる攻撃を行っても電磁突撃砲や濃硫酸噴射砲は発射されない。また、集束ビーム砲はデザイン上でも設定上でも見当たらないので、本来のダークホーンの砲塔と全く同じ状態では無い。


  25. ^ ガトリング砲塔が左側にあること、二本角、金色のカラーなど、CGモデルが通常のダークホーンではなく、WB型を基に製作されたことがうかがえる。


  26. ^ HSはハリースペシャルの略[73]


  27. ^ 2012年に発売された「HMM ダークホーン・ハリースペシャル」の組立説明書においてはクリムゾンホーンのゾイドコアは通常のレッドホーンよりも格段に高い出力を有すると言われているが、当時発生していた磁気嵐のエネルギーが無いと稼働しない物とされている。だが、同説明書において本機の原型が磁気嵐発生前のゼネバス帝国滅亡以前に存在した旨の説明はなされていない。




出典




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参考文献



  • 書籍

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    • 「入門百科グラフィック4 メカ生体ゾイド 戦闘機械獣のすべて」、小学館、1986年4月10日、 ISBN 4-09-102004-6。

    • 立山誠浩「小学館スペシャル4 ゾイドバトルストーリー」、小学館、1987年1月10日

    • 立山誠浩「小学館スペシャル11 ゾイドバトルストーリー2」、小学館、1987年11月1日、 ISBN 4-09-104761-0。

    • 三浦卓嗣「小学館スペシャル4月号 新ゾイドバトルストーリー」、小学館、1990年4月7日

    • 窪内裕「ワンダーライフスペシャル 機獣新世紀ゾイド公式ファンブック」、小学館、2000年3月20日、 ISBN 4-09-102830-6。

    • 窪内裕「ワンダーライフスペシャル 機獣新世紀ゾイド公式ファンブック2」、小学館、2001年3月1日、 ISBN 4-09-102863-2。

    • 窪内裕「ワンダーライフスペシャル 機獣新世紀ゾイド公式ファンブック3」、小学館、2002年3月1日、 ISBN 4-09-106030-7。

    • 窪内裕「ワンダーライフスペシャル 機獣新世紀ゾイド公式ファンブック4」、小学館、2004年2月1日、 ISBN 4-09-106132-X。

    • 田村登正「ゾイドジェネレイションズ」、メディアワークス、2007年8月、 ISBN 978-4840240048。

    • 「ゾイドバトルワールド」、小学館、2000年6月20日、 ISBN 4-09-102846-2。

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      • 窪内裕「機獣新世紀ゾイドバトルストーリー THE AVENGE OF PROITEN プロイツェンの反逆 (ゾイドコアボックス付属書籍)」2003年10月24日

      • 柿沼秀樹「THE ZOIDS BIBLE Zi HISTORY FILE (ゾイドコアボックス付属冊子)」2003年10月24日



    • 「ゾイドカードコロシアム超完全カードFILE」、小学館、2006年10月、 ISBN 978-4091063274。

    • 徳山光俊「ZOIDS concept art2」、ホビージャパン、2011年7月15日、 ISBN 978-4-7986-0253-0。

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  • 雑誌

    • 小学三年生

      • 「小学三年生 1985年1月号」、小学館。

      • 「小学三年生 1985年2月号」、小学館。

      • 「小学三年生 1987年12月号」、小学館。



    • 月刊コロコロコミック
      • 「月刊コロコロコミック 2000年2月号」、小学館。


    • 電撃ホビーマガジン

      • 「電撃ホビーマガジン 2001年11月号」、メディアワークス。

      • 「電撃ホビーマガジン 2004年6月号」、メディアワークス。



    • 月刊ホビージャパン

      • 「月刊ホビージャパン 2001年5月号」、ホビージャパン。

      • 「月刊ホビージャパン 2002年1月号」、ホビージャパン。









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