早稲田大学社会科学部
![]() |
この記事には複数の問題があります。改善やノートページでの議論にご協力ください。
|
社会科学部(しゃかいかがくぶ、School of Social Sciences)は、政治学、法学、経済学、経営学、会計学、近現代史、語学、文化学、地域研究、国際関係、社会学など、「社会諸科学」の相関性を重視する立場から、学際的な学びを志向する社会科学の総合学部。― 社会科学総合学術院 《校舎全景》
第二政治経済学部、第二法学部、第二商学部を統合した夜間学部として、1966年に設立された。
1998年4月に13時から開講する昼夜開講学部、2009年4月より昼間学部へ移行した。[1]
目次
1 教育・研究の特徴
2 校舎・設備の特徴
3 年表
4 学科
5 在籍する専任教員(抜粋)
5.1 過去に在籍した専任教員
6 出身者
6.1 政治
6.2 経済
6.3 マスコミ
6.4 研究
6.5 芸能
6.6 アナウンサー
6.7 スポーツ
6.8 その他
7 予備校の進学資料内での取り扱い
8 脚注
教育・研究の特徴
開設科目は、「社会科学総合学部」として、【政治・法律・経済・経営・会計 】 から、【国際,環境,都市,社会,近現代史,言語文化,情報,コミュニケーション 】 といった科目に加え、地域研究、国際関係論・平和学、環境政策、マーケティング、メディア・スタディーズ といった「学際複合領域」の科目まで多岐にわたる。教職に必要な科目の履修で高等学校教諭・一種免許状(地理歴史,公民 (教科),商業 (教科),情報 (教科))、中学校教諭・一種免許状(社会 (教科))の資格取得が可能。*社会科学部 科目登録
1992年~1994年にかけて学部長職を担った岡澤憲芙により、21世紀を見据えたビジョンが明確化された。「国際性と、学際性:Interdisciplinarity 」という二本の柱が学部理念として掲げられた。比較政治学者である岡澤憲芙は『心に地球儀を持った学生』という、「学部が求める学生像」を再定義した。学部カリキュラムを刷新し、「国際化」と「情報化」という環境変化を見据え、教授陣の充実、校舎の建て替えという、大規模な投資が行われた。
多様なバックグラウンドを有する教員たちが教授陣に加わった。 とくに「地域研究:Area studies」と、様々な領域において国境を越えた「比較研究:Comparative research」に取組む研究者が多く着任し、ダイバーシティという観点からも、女性の研究者、外国人の研究者、とりわけ外部(早稲田大学以外)からの研究者の占める割合が高まったことにより、多様性の高い体制がこの時期に築かれることとなった。語学の教員を除いて、早稲田大学で初めて外部から、外国人の研究者を専任教員として迎えた学部である。中国人の教授が「中国研究」を講じ、ベトナム人の教授が「国際貿易論」を講ずる。
校舎・設備の特徴
キャンパス内で最初に、情報化時代に対応した新校舎への建て替えが行わた。
校舎内での円滑な移動を可能にするため、エレベーターのほか、学内初となるエスカレーター の設置がおこなわれた校舎でもある。晴天時には上層階から、東京スカイツリーのほか、遠く富士山を望むことも出来る。700席を超えるキャパシティを有する201教室は「国際シンポジウム」や講演会の会場となることも多い。29歳で文部大臣に就任、「世界一の学力」と評されたフィンランドの教育政策および情報化時代への政策転換を担ったオッリペッカ・ヘイノネン 運輸・通信大臣(当時)や、Albert Carnesale ハーバード大学ケネディスクール 元学院長/UCLA (University of California, Los Angeles) 総長(1997-2006年)などが来校時に教室で講演を行っている。 ジョージ・H・W・ブッシュ 第41代アメリカ合衆国大統領、 コリン・パウエル 第65代国務長官、第12代統合参謀本部議長、 ヨシュカ・フィッシャー 元 ドイツ副首相(兼外務大臣)・元 緑の党党首、中村修二 カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授など、海外の著名政治家、世界の第一線で活躍する知識人を招いた講演会、著名経済人が出席する「ビジネスフォーラム」の会場、さらに、早稲田大学で初めて実施された秋入学式の式場となった。
年表
- 1966年 - 社会科学部開設
- 1998年 - 13時から授業開始に。
- 2009年 - 完全昼間制へ。
学科
- 社会科学科
- 2017年度入学者683名[2][3]
- 2017年度入学者683名[2][3]
在籍する専任教員(抜粋)
諸科学のあいだの相関性を重視する学部の立場から、在籍する教員は以下の様に、各専門領域での研究に加え、学際複合領域で研究を行う教員も多く、人文・社会科学から自然科学まで広い領域にまたがる。
有馬哲夫 (社会学、メディア研究、アメリカ研究、日米放送史、文化産業研究)
赤尾健一 (環境経済学、経済理論、森林資源経済学)
池田雅之 (比較文学・比較文化、異文化間コミュニケーション能力開発、翻訳家) 『正力松太郎賞』 受賞。
卯月盛夫 (都市デザイナー、プロジェクトマネジメント、一級建築士)
古賀勝次郎 (理論経済学、比較社会思想、フリードリヒ・ハイエク研究) 「ハイエク全集」訳者。
小山慶太 (物理学:物性物理学・固体物理学、物理学史) NHK教育テレビ「NHK高校講座―《物理》」講師。 早稲田大学「オープン教育センター」センター長(初代)。
笹原宏之 (日本語学、漢字文化研究) 『金田一京助博士記念賞』 受賞。 文化庁文化審議会 ― 国語分科会委員、常用漢字の選定・改定を行う。
島善高 (法制史、基礎法学、日本近代史、皇室史)
坪郷實 (比較政治学、環境政策、緑の党 (ドイツ)研究)
トラン・ヴァン・トゥ (国際経済学、開発経済学、アジア経済論) 『アジア・太平洋賞』 受賞。
内藤明 (国文学、万葉学者、歌人) 『芸術選奨 文部科学大臣新人賞』 受賞。 宮中 『歌会始の儀』 選者。
野口智雄 (マーケティング論、経営学、流通の経済分析) 『日本商業学会 学会賞』 受賞。 早稲田大学ビジネススクール 「LVMH:モエ ヘネシー・ルイ・ヴィトングループ寄付講座 ― ラグジュアリーブランディング系」 兼担教授。
畑惠子 (ラテンアメリカ地域研究、メキシコ現代政治) NHK教育テレビ「高校講座―《世界史》」 元講師。
久塚純一 (社会保障法、少子化対応・次世代育成施策の国際間比較研究)
劉傑(リュウ・ジェ) (近代日中外交史、日中関係論、現代中国論) 『大平正芳記念賞』受賞、世界平和研究所 『中曽根康弘賞』受賞。 大学院アジア太平洋研究科 兼担教授。
戸田学 (ゲーム理論、一般均衡理論)
吉田和夫 (民法学者) (民法、法情報学)
過去に在籍した専任教員
浦田秀次郎(国際経済学、開発経済学、アジア経済論) 元世銀エコノミスト。 現・大学院アジア太平洋研究科教授。
佐藤紘光 (会計学、管理会計) 『日本管理会計学会 学会賞』 受賞。 早稲田大学ビジネススクール 「企業価値の評価と経営系」兼担教授。
岡沢憲芙 (政党システム研究、北欧政治・社会制度研究) 総合研究開発機構(NIRA) 「政策研究 東畑精一記念賞」 受賞、NHK教育テレビ「高校講座―《地理》」元講師。
田村正勝 (社会哲学)
西原博史 (比較憲法学、教育法) - 元早大総長西原春夫の息子、2018年交通事故で死亡退職
出身者
政治
安住淳 - 元財務大臣、元民主党国会対策委員長
吉田博美 - 元国土交通大臣政務官、元長野県議会議長
広田一 - 元防衛大臣政務官、元高知県議会議員
樋高剛 - 元環境大臣政務官、元参議院議員平野貞夫の娘婿
菅家一郎 - 衆議院議員、元会津若松市長
上杉謙太郎 - 衆議院議員、元ネモフィラ取締役
國場幸之助 - 衆議院議員、元沖縄県議会議員
緑川貴士 - 衆議院議員、元秋田朝日放送アナウンサー
田島國彦 - 元衆議院議員、元新党さきがけ群馬県本部事務局長
岡島一正 - 元衆議院議員、元NHK映像取材番組担当副部長
安井潤一郎 - 元衆議院議員、元食料品スーパー稲毛屋店主
荒井広幸 - 元衆議院議員、元福島県議会議員
石川良一 - 元稲城市長、東京都議会議員
加藤育男 - 福生市長、元福生市議会議員
平井竜一 - 逗子市長、元逗子市議会副議長
岩浅嘉仁 - 阿南市、元衆議院議員
杉澤泰彦 - 西海市長、元西海市議会副議長
伊達勝身 - 元岩泉町長、元岩泉町産業開発公社専務理事
桑原悠 - 津南町長、元津南町議会副議長
矢田富郎 - 津幡町長、元石川県議会議長
野上武典 - 勝浦町長、元勝浦町企画総務課長
風間辰一 - 元長野県議会議長、元自由民主党長野県議団幹事長
三遊亭らん丈 - 町田市議会議員、落語家
経済
上野金太郎 - メルセデス・ベンツ日本社長
杉本哲哉 - マクロミル創業者・元社長
マスコミ
刈屋富士雄 - NHK解説委員、元アナウンサー
城谷厚司 - NHKプロデューサー
若松央樹 - フジテレビジョンドラマ制作部企画担当部長
村瀬健 - フジテレビジョンプロデューサー
末延吉正 - 元テレビ朝日政治部長
榛葉健 - 毎日放送ディレクター、国際エミー賞、ギャラクシー賞
研究
宇戸清治 - タイ文学、東京外国語大学名誉教授
加藤聖文 - 歴史学、国文学研究資料館准教授
駒田泰土 - 知的財産法、上智大学教授
佐々木信夫 - 行政学、中央大学教授、元大阪市特別顧問
瀬川千秋 - 中国文化、フリーライター、サントリー学芸賞
永田晃也 - 経営学、九州大学教授
保坂俊司 - 宗教学、中央大学教授
芸能
デーモン閣下 - ミュージシャン、マルチタレント
あんべ光俊 - シンガーソングライター、那覇市民間大使
室井滋 - 女優、第18回日本アカデミー賞最優秀助演女優賞、第37回ブルーリボン賞助演女優賞
筒井真理子 - 女優、第71回毎日映画コンクール主演女優賞、第38回ヨコハマ映画祭主演女優賞
小川範子 - 女優、歌手、アイドル
宮崎香蓮 - 女優、全日本国民的美少女コンテスト演技部門賞
高泉淳子 - 女優
鍛治直人 - 俳優
髙橋洋 - 俳優
天野陽一 - 俳優
大高洋夫 - 俳優
陰山泰 - 俳優
市川知宏 - 俳優、ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト・グランプリ
河合龍之介 - 俳優
杉浦加奈 - モデル、タレント、全日本国民的美少女コンテストモデル部門賞
マグナム小林 - 漫談家
居島一平 - お笑い芸人
山下修一 - タレント
香瑠鼓 - 振付師、2000年エイボン女性年度賞芸術賞
勝山康晴 - 舞台プロデューサー
鹿渡直之 - 歌舞伎俳優マネージャー
アナウンサー
松元真一郎 - 元フジテレビジョンアナウンサー
野島卓 - フジテレビジョンアナウンサー
小山径 - NHKアナウンサー
浅井僚馬 - NHKアナウンサー
與那嶺紗希子 - 元NHKアナウンサー
神門光太朗 - NHKアナウンサー
垣花正 - ニッポン放送アナウンスルーム副部長
洗川雄司 - ニッポン放送アナウンサー
野村はづき - 元北海道テレビ放送アナウンサー
川畑恒一 - 北海道放送アナウンサー
佐藤友紀 - 元信越放送アナウンサー
山崎昭夫 - 信越放送アナウンサー
倉橋友和 - 名古屋テレビ放送アナウンサー
武田博志 - 元山陽放送アナウンサー、同営業部主査
佐伯桃子 - 元NHK契約キャスター
スポーツ
江尻慎太郎 - 野球選手、日本ハムファイターズ2001年ドラフト指名選手
比嘉寿光 - 野球選手、広島東洋カープ2003年ドラフト指名選手
中川裕平 - サッカー選手、2009年夏季ユニバーシアード銅メダル
桑田寛子 - テニス選手、全日本テニス選手権優勝
菊池萌水 - スピードスケート選手、全日本ジュニアショートトラックスピードスケート選手権大会総合優勝
中山英子 - スケルトン選手、全日本スケルトン選手権大会優勝
田阪登紀夫 - 卓球選手、同志社大学教授、第34回世界卓球選手権銀メダル
高岸冴佳 - ウエイトリフティング選手、全日本学生ウエイトリフティング選抜大会優勝
平井伯昌 - 水泳指導者、東洋大学教授兼水泳部監督、日本水泳連盟競泳委員長
倉田秀道 - スキー指導者、元早稲田大学客員教授兼スキー部監督
松瀬学 - スポーツジャーナリスト、日本体育大学准教授、ラグビーワールドカップ2019組織委員会広報戦略長
その他
津田大介 - ジャーナリスト、早稲田大学教授、インターネットユーザー協会代表理事
萩尾信也 - ジャーナリスト、毎日新聞社会部長、石橋湛山記念早稲田ジャーナリズム大賞
岩上安身 - ジャーナリスト、元情報センター出版局編集者、講談社ノンフィクション賞
与沢翼 - 投資家、フリーエージェントスタイルホールディングス社長
加藤正人 - 脚本家、東北芸術工科大学教授、日本シナリオ作家協会理事長
雑賀俊郎 - 映画監督、金鶏百花映画祭国際映画部門最優秀作品賞・最優秀監督賞
寺田靖範 - 映画監督、日本映画監督協会新人賞
森山敦 - 映画プロデューサー、キングレコード上席執行役員
丸山忠久 - 将棋棋士、九段、名人2期、棋王1期、将棋栄誉賞
一力遼 - 囲碁棋士、八段、グロービス杯世界囲碁U-20優勝
三輪和雄 - 頑張れ日本!全国行動委員会代表常任幹事、日本会議百人委員
鈴木剛 - 東京管理職ユニオン執行委員長、全国コミュニティ・ユニオン連合会会長
予備校の進学資料内での取り扱い
最大の母集団を抱える全国統一模擬試験を実施する河合塾の進学資料や偏差値表においても社会科学部は、「社会・国際学系」の学部として分類される。―全統模試での学部系統分類
脚注
^ 「学部概要」
^ [1]早稲田大学
^ [2]早稲田大学
|