都賀川
都賀川 | |
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![]() 篠原橋から北望 奥を阪急神戸線がよぎる | |
水系 | 二級水系 都賀川 |
種別 | 二級河川 |
延長 | 1.8 km |
平均の流量 | 0.22 m³/s |
流域面積 | 7.5 km² |
水源 | 杣谷川、六甲川の合流点 |
水源の標高 | 931 m |
河口・合流先 | 大阪湾(兵庫県) |
流域 | 兵庫県神戸市灘区 |
都賀川(とががわ)は、兵庫県神戸市灘区にある二級河川。
目次
1 地理
2 水源
3 支流
3.1 六甲川
3.2 杣谷川
4 橋梁
4.1 六甲川
4.2 杣谷川
4.3 都賀川本川
5 都賀川水系の河川施設
6 アユ復帰への取り組み
7 都賀川に関する過去の主な災害
7.1 昭和の三大水害
7.2 2008年の水難事故
8 出典
地理
都賀川は六甲山から流れてきた六甲川と、摩耶山から流れていた杣谷川(そまだにがわ)との合流点(灘区篠原中町)より始まる。ほぼ、灘区を南北に貫流し、大阪湾に流れ込む。都賀川全域が二級河川に指定されている。
流域一帯は歴史的には『都賀野村』と称される里山で、海に近い場所は『都賀浜村』と称されていた。その地域を流れることが名の由来となっている。なお、都賀浜村の山側は現在の阪神電車大石駅あたりに古くからあった大石集落で、同様の理由から都賀川は『大石川』と呼ばれることもある。
水源
六甲山、摩耶山を中心とする、六甲山地からの川を集め、都賀川を形成している。
支流
六甲川
- 部賀谷
- 西谷
- 大土平川
- 炭山川
杣谷川
- 木ノ袋谷
- 寒谷
- 摩耶東谷
橋梁
上流より記載
六甲川
- 六甲大橋(表六甲ドライブウェイ)
- 新六甲大橋(六甲有料道路)
- 大月大橋(市道)
- 炭山橋(市道)
- 勝岡橋(市道)
- 向井橋(市道)
- 篠原本町橋(市道)
- 北丈角橋(市道)
- 丈角橋(市道)
杣谷川
- 中鳥橋(市道)
- 上岡橋(市道)
- 丈角橋(市道)
都賀川本川
- (鉄道橋)(阪急神戸線)
- 甲橋(市道)
- 篠原橋(市道;徳川道)
- 新都賀川橋(市道)
- 都賀川新橋(市道)
- (鉄道橋)(JR神戸線)
- 西灘橋(国道2号)
- (鉄道橋)(阪神本線・大石駅 注・駅が河上にある)
- 日出橋(市道)
- 都賀川橋(国道43号)
- 西郷橋(市道)
- 昌平橋(市道)
- 都賀川大橋(市道)
都賀川水系の河川施設
支流 |
施設名 |
竣工年 |
堤高 |
堤長 |
堤体積 |
有効貯水容量 |
所管 |
備考 |
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杣谷川 |
箕岡堰堤 |
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杣谷川 |
永峰堰堤 |
1941年 |
9m |
65m |
国土交通省 |
[1] | ||
杣谷川 |
杣谷堰堤 |
1956年 |
16m |
76m |
国土交通省 |
[2] | ||
杣谷川 |
杣谷第二堰堤 |
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杣谷川 |
摩耶堰堤 |
1971年 |
21.5m |
54.0m |
7266m3 |
国土交通省 |
[3] | |
杣谷川 |
摩耶第二堰堤 |
1981年 |
17m |
59m |
国土交通省 |
[4] | ||
杣谷川 |
摩耶第三堰堤 |
1986年 |
17m |
68m |
国土交通省 |
[5] | ||
杣谷川 |
摩耶第四堰堤 |
1987年 |
21m |
51m |
国土交通省 |
[6] | ||
摩耶東谷 |
深谷堰堤 |
|||||||
摩耶東谷 |
深谷第二堰堤 |
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摩耶東谷 |
深谷第三堰堤 |
1992年 |
14.5m |
53m |
国土交通省 |
[7] | ||
摩耶東谷 |
深谷第四堰堤 |
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ハチノス谷 |
ハチース堰堤 |
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ハチノス谷 |
ハチノス第二堰堤 |
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日柳川 |
女々谷堰堤 |
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日柳川 |
日柳堰堤 |
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日柳川 |
妙楽堰堤 |
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日柳川 |
日柳川堰堤 |
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日柳川 |
日柳第二堰堤 |
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日柳川 |
大月堰堤 |
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日柳川 |
仲山堰堤 |
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日柳川 |
伯母野山堰堤 |
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日柳川 |
伯母野山第二堰堤 |
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六甲川 |
大土ヶ平堰堤 |
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六甲川 |
勝岡堰堤 |
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六甲川 |
宮坂堰堤 |
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六甲川 |
六甲堰堤 |
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六甲川 |
山田堰堤 |
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都賀谷 |
山脇堰堤 |
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都賀谷 |
都賀谷堰堤 |
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都賀谷 |
都賀谷第三堰堤 |
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都賀谷 |
都賀谷第二堰堤 |
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都賀谷 |
山脇上流堰堤 |
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真水谷 |
真水谷堰堤 |
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真水谷 |
真水谷第四堰堤 |
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真水谷 |
真水第二谷堰堤 |
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真水谷 |
真水谷第三堰堤 |
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真水谷 |
前ヶ辻堰堤 |
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真水谷 |
前ヶ辻第二堰堤 |
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真水谷 |
前ヶ辻第三堰堤 |
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真水谷 |
前ヶ辻第四堰堤 |
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真水谷 |
前ヶ辻第五堰堤 |
(以上、主な施設を河口から上流に向かって順に記述)
アユ復帰への取り組み
都賀川は、かつてゴミとヘドロで埋め尽くされた「どぶ川」だった。「都賀川を守ろう会」が、1976年から、戦前のように魚とりなどができるようにと活動を続け、ゴミを引き上げたり、車に拡声器を積み、川を汚さないようにと訴えてきた。陳情を受けた兵庫県も魚道の整備、産卵用の砂を敷き、川を蛇行させて流れを緩やかにした。その結果、毎年2000匹ほどが遡上し、産卵も行われるようになった[8]。
都賀川に関する過去の主な災害
昭和の三大水害
都賀川流域において大きな被害を起こした洪水は、神戸市で発生した昭和13年(1938年)洪水、昭和36年(1961年)洪水、昭和42年(1967年)洪水の昭和の三大水害となる。特に昭和13年の阪神大水害は神戸市内の沿川に未曽有の被害をもたらした。[9]
2008年の水難事故
詳細は「都賀川水難事故」を参照
2008年7月28日、六甲地方を襲った局地的豪雨により都賀川の水位が急激に(10分間で1.34m[10])上昇し、川にいた5人が流され死亡した。
出典
^ 国土交通省 永峰堰堤 現地看板
^ 国土交通省 杣谷堰堤 現地看板
^ 国土交通省 摩耶堰堤 現地看板
^ 国土交通省 摩耶第二堰堤 現地看板
^ 国土交通省 摩耶第三堰堤 現地看板
^ 国土交通省 摩耶第四堰堤 現地看板
^ 国土交通省 深谷第三堰堤 現地看板
^ 朝日新聞 大阪本社版 朝刊 13版、2011年11月18日、39頁
^ 兵庫県 都賀川水系河川整備基本方針(案)
^ “河川水難事故防止!「兵庫県都賀川の水難事故と対策」”. 国土交通省. 2011年4月24日閲覧。