池
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池(いけ、英語: pond)とは、
くぼ地に自然に水がたまった所[1]。通常、淡水がたまっている。通常、湖ほどには大きくないものを指す。
地面を掘って水をためた所[1]。庭園や公園の要素のひとつとして作られているものや、何らかの実用的な理由で水を貯めておくために作られているものなど、様々なものがある。
目次
1 解説
1.1 貯水池、ため池
1.2 庭園や公園の池
2 脚注
3 関連項目
解説
池は地面がくぼんだところに水がたまったところである。
同様のものを沼(ぬま)と言うこともあるが、何らかの基準で区別している場合もあるものの、必ずしも明確な区別がある場合ばかりではないので、両者をまとめて「池沼(ちしょう)」と言うこともある。
(生物学などでは)慣例的には水深が浅いもの(おおむね5m未満)を「池」、それ以上のものを「湖」とすることが多い。ただし、最深部まで植物が繁茂するものになると「沼」扱いされる。また、池は小さいだけに水生植物が占める割合が大きく、小動物や水生昆虫が豊富な一方で、大型魚類はあまり生息しない傾向がある。
貯水池、ため池
水を貯めるために作られた池を貯水池と言う。水を貯めておくために、新たに地面を掘ったり周囲に土盛りをするなどして人工的に作るものもあり、また、もともと自然のある池に手を加えるなどして作るものもある。イギリスでは火災発生時に消火用水を供給するための池が作られている。
日本では水田に安定的に水を供給する必要があるため、人工的に作られたため池が多い。ため池は定期的に水中の草刈や整備が行われており、怠ると崩壊する可能性がある。最近では灌漑設備の普及し、利用されることが少なくなり、堆積により埋まったり、廃棄物の不法投棄が行われてしまったりすることがある。
庭園や公園の池
人が地面を掘り、くぼみを作り、そこに水をためたものも池と言う。
水が地下に逃げないようにする必要がある。
ヨーロッパの庭園の池の形は、伝統的には円(正しい円)や正方形や長方形が多い。ヨーロッパでは「シンメトリーが美しい」とする伝統、美的感覚、庭園理論(ランドスケープ理論)などがあるためである。(地面を掘り下げもするが、それに加えて)、しばしば池の周囲をブロックやレンガやコンクリートなどで囲む、ということも行う。池に噴水や泉を設置する、というのもひとつの典型的なスタイルである。
日本の庭園ではさまざまなスタイルがあるが、伝統的な日本庭園は自然を模しているので(ヨーロッパのようなシンメトリーをとらず)、その池も複雑な形になっているものが多い。しばしば池の脇に、渓谷を模した岩をいくつか配置し、(まるで水が山地や渓谷から流れ下り、やがて平地にいたるように)岩から池へと水をひいているものが多い。有名な庭園の池のなかには「心」という文字のかたち(筆で「心」を草書体で書いたかたち)にしてあるものがいくつもある。これを心字池(しんじいけ)と言う。これは西芳寺や桂離宮の庭などにもあり、歴史が古く由緒正しいものである。一般家庭の庭の池でも(日本庭園に詳しい人や、教養豊かな家庭では)有名庭園の心字池を模してその形に作ってある場合がある。日本の庭園の池は基本的に地面を掘り下げている場合が多い。そして池の周囲を様々な形の岩や石で囲っていることが多い。
日本の庭園の庭では鯉や金魚を飼育することも多い。水漏れを防ぐ方法のひとつは粘土だが、これは維持に手間がかかる。他にコンクリートで作る方法があり、維持に手間がかからないのがメリットであるが、作った直後はコンクリートから水酸化カルシウムがにじみ出て水がアルカリ性になるので魚を入れられず、魚を入れる前に数カ月ほど乾燥・放置し、その後に何日か水を入れ替えつづけ水のpHが落ち着くのを確認してから、ようやく魚を入れることができるようになる。
大きな池や凝った池は庭園業者や庭園職人などに作ってもらうことが一般的だが、さほどの規模でないものや簡素なものはDIYで作ることも可能である。
(昭和期あたりから)プラスチック製の小さな池(ひょうたんの形をしたいわゆる「ひょうたん池」など)も園芸店やホームセンターで販売されるようになった。質感や風情は劣りサイズもかなり小さいが、車に積んで持ち帰り、それを庭に埋めたり置くだけで即日で池ができる。
脚注
- ^ ab大辞泉「池」
関連項目
- Category:池
- ため池
- 山池
- 湖
- 沼
- 池塘
湖山池(鳥取県にある日本最大の池)- 庭池/山水・枯山水 池泉/池泉回遊式庭園 浄土庭園
- ビオトープ
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