フェデックスカップ
フェデックスカップ(FedEx Cup)は男子ゴルフPGAツアーのシリーズトーナメントの名称。2005年11月に発表され、モンスターエナジーNASCARカップ・シリーズ同様、ポイントでチャンピオンを争う。フェデックスがスポンサーである。
目次
1 概要
1.1 プレーオフ
2 プレーオフのポイントリセットについて
3 歴代総合優勝者
4 フォールシリーズ
5 実施の背景
6 関連項目
7 外部リンク
概要
セーフウェイ・オープン(10月)からウィンダム選手権(8月)までがレギュラーシーズンの対象となり、ポイントは通常の大会では優勝者には500(4500)ポイント、ただしチューリッヒ・クラシックのみ400点となり、グランドスラムトーナメントとプレーヤーズ選手権は600(4950)ポイント、WGCは550(4725)ポイント加算される。また、全英オープンとWGCの同週に行われるPGAツアーについては300点となる。 ()は2007・2008年のポイント配分 詳しいポイント配分はこちら
レギュラーシーズン1位にはボーナス賞金200万米ドルが授与される。
プレーオフ

トロフィー
ポイントランキング上位125名がフェデックスカップ・プレーオフに進み、ここからサバイバルとなる。シリーズは次の3大会で構成され、それぞれの成績の下位の選手を段階的にカットアウトしていき、上位選手が次の大会へ進む。最終戦のツアー選手権で年間チャンピオンが決定される。なお2017-18シーズンまでデルテクノロジーズ選手権(旧ドイツ銀行選手権)も含まれていた。
ザ・ノーザン・トラスト(出場人数ポイント上位125人、カットライン予選2日目時点で70位タイまで)
BMW選手権(出場人数ポイント上位70人、カットラインなし)
ザ・ツアーチャンピオンシップ(出場人数ポイント上位30人、カットラインなし)
優勝者には2000点が与えられ逆転チャンスの可能性がある。最終戦のツアー選手権ではハンディキャップ制を導入し、優勝者がフェニックスカップ総合優勝となる。なお総合優勝者にはフェデックス提供のトロフィーとボーナス賞金1500万ドルが贈られる。ただし2017-18シーズンまではツアー選手権の優勝者がプレーオフシリーズ総合優勝者とは限らない。
プレーオフのポイントリセットについて
2007・2008年はレギュラーシーズン最後のウィンダム選手権後にリセットされた。それまでのポイント1位を10万点とし2位以下には数百点差をつけてスタートした。この方式で行われた2007年にはザ・バークレイズやドイツ銀行選手権に欠場した上位の選手がいた。2007年のタイガー・ウッズはBMW選手権とツアー選手権連勝で総合優勝を果たした。逆に2008年のビジェイ・シンはザ・バークレイズとドイツ銀行選手権連勝で勢いをつけ総合優勝した。この年2位だったカミロ・ビジェガスはBMW選手権とツアー選手権を連勝したが及ばなかった。
そのため2009年からはポイントリセットのタイミングを最終戦のツアー選手権とし、それまでのポイント1位を2500点とし上位5位までの選手はツアー選手権に優勝すれば、総合優勝できるようになった。その2009年のツアー選手権はフィル・ミケルソンが優勝したが、彼はリセットの時点のポイントランキングが6位だったため、この大会2位だったタイガーウッズがミケルソンをしのぎ総合優勝した。
歴代総合優勝者
年 | 選手 | 国 | 得点 | 2位との差 | 試合数 | 勝 | トップ5入 | PO前順位 | PO前得点 | PO前試合数 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2017–18 | ジャスティン・ローズ | ![]() |
2,260 | 41 | 4 | 0 | 3 | 4 | 1,991 | 14 |
2016–17 | ジャスティン・トーマス | ![]() |
3,000 | 660 | 4 | 1 | 2 | 2 | 2,689 | 21 |
2015–16 | ローリー・マキロイ | ![]() |
3,120 | 740 | 4 | 2 | 2 | 36 | 973 | 14 |
2014–15 | ジョーダン・スピース | ![]() |
3,800 | 1,493 | 4 | 1 | 1 | 1 | 4,169 | 21 |
2013–14 | ビリー・ホーシェル | ![]() |
4,750 | 1,650 | 4 | 2 | 3 | 69 | 722 | 23 |
2013 | ヘンリク・ステンソン | ![]() |
4,750 | 2,007 | 4 | 2 | 2 | 9 | 1,426 | 14 |
2012 | ブラント・スネデカー | ![]() |
4,100 | 1,273 | 4 | 1 | 2 | 19 | 1,194 | 18 |
2011 | ビル・ハース | ![]() |
2,760 | 15 | 4 | 1 | 1 | 15 | 1,273 | 22 |
2010 | ジム・フューリック | ![]() |
2980 | 252 | 3 | 1 | 1 | 11 | 480 | 18 |
2009 | タイガー・ウッズ | ![]() |
4,000 | 1,080 | 4 | 1 | 3 | 1 | 3,341 | 13 |
2008 | ビジェイ・シン | ![]() |
125,101 | 551 | 4 | 2 | 2 | 7 | 15,034 | 19 |
2007 | タイガー・ウッズ | ![]() |
123,033 | 12,578 | 3 | 2 | 3 | 1 | 30,574 | 13 |
フォールシリーズ
かつてツアー選手権終了後、7試合で構成されるフォールシリーズが行われていた。ツアー選手権に出場した30名は自動的に来シーズンの出場権を獲得するため、残りのシード枠(31位~125位)をかけた争いとなっていた。2013シーズンからはウェブドットコムツアーでファイナルズがスタートしたため、この制度は廃止された。
実施の背景
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例年ツアー選手権が開催される11月は、アメリカスポーツ界が最も賑わう時期でもある。アメフト(特に大学リーグ)、更にはメジャーリーグ(野球)のプレーオフなど「主流」スポーツにファンの興味は注がれ、ゴルフ界活性化のためにも「最終戦の時期はずらすべきだ」と多方面で議論されてきた。また例年の賞金王レースでは、早々に賞金王が決定してしまうと、シーズン終盤の興味がそがれることもあり、従来の賞金王レースに加えて、新しいシステムの導入の機運が高まり、フェデックスをスポンサーに迎え、新たにポイント制による新たな制度を導入することとなった。
このフェデックスカップは日本ツアーにも大きな影響を与える見解があり、というのもツアー選手権に出場した30名はツアー選手権後、実質オフシーズンに突入するが、この時期日本ツアーは高額賞金がかかったビッグトーナメントが開催されており、世界の強豪が日本ツアーでひと稼ぎすべく、大挙して出場する可能性がある。
関連項目
- レース・トゥ・ドバイ
- チャールズ・シュワブ・カップ
CMEグループ・タイトルホルダーズ(LPGAツアー)
外部リンク
- The PGA Tour's FedExCup Home Page
- PGA Tour Fan's Quick Guide to FedExCup
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