長崎県
ながさきけん 長崎県 | |||
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グラバー園 | |||
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国 | 日本 | ||
地方 | 九州地方 | ||
団体コード | 42000-0 | ||
ISO 3166-2:JP | JP-42 | ||
面積 | 4,130.88km2 | ||
総人口 | 1,339,438人 (推計人口、2018年10月1日) | ||
人口密度 | 324人/km2 | ||
隣接都道府県 | 佐賀県、熊本県 | ||
県の木 | ヒノキ、ツバキ | ||
県の花 | 雲仙ツツジ | ||
県の鳥 | オシドリ | ||
他のシンボル | 県の歌:南の風(1961年制定) 県の獣:九州シカ 県の魚(春):タイ、イカ、アマダイ 県の魚(夏):アジ、イサキ、アワビ 県の魚(秋):サバ、トビウオ、ヒラメ 県の魚(冬):ブリ、イワシ、フグ | ||
長崎県庁 | |||
知事 | 中村法道 | ||
法人番号 | 4000020420000 | ||
所在地 | 〒850-8570 長崎県長崎市尾上町3番1号 北緯32度44分41.4秒東経129度52分25.4秒座標: 北緯32度44分41.4秒 東経129度52分25.4秒 | ||
外部リンク | 長崎県 | ||
■ ― 市 / ■ ― 町 | |||
ウィキポータル | 日本の都道府県/長崎県 | ||
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長崎県(ながさきけん)は、日本の九州地方北西端に位置する県である。県庁所在地は長崎市。
五島列島、壱岐島、対馬など、数多くの島嶼を含み、47都道府県中最も島が多いことで知られる。また、多島であるうえにリアス式海岸を多く擁することから、海岸線の長さは47都道府県中第2位もしくは第1位である(※「地形」節にて詳説)。
目次
1 名称
2 地理・地域
2.1 地形
2.2 自然公園
2.3 気候
2.4 地域区分
2.5 平成の大合併で消滅した自治体
2.6 地名
2.7 市町村の人口と面積
3 歴史
3.1 先史
3.1.1 旧石器時代
3.1.2 縄文時代
3.1.3 弥生時代
3.2 古墳時代
3.3 飛鳥時代
3.4 奈良・平安時代
3.5 中世
3.6 近世
3.7 近代以降
4 人口
5 政治・行政
5.1 歴代知事(公選)
5.2 組織
5.3 財政
5.3.1 2012年度(平成24年度)
5.3.2 2011年度(平成23年度)
5.4 離島行政
6 経済・産業
6.1 産業
6.2 県内に拠点事業所を置く企業
6.3 産学官連携への取り組み
7 生活・交通
7.1 治安・防衛
7.1.1 自衛隊
7.1.2 海上保安庁
7.1.3 警察
7.2 交通
7.2.1 航空
7.2.1.1 空港
7.2.2 鉄道・軌道
7.2.3 乗合バス事業者
7.2.4 道路
7.2.5 船舶航路
7.2.5.1 廃止された航路
7.3 医療・福祉
7.4 教育
8 マスメディア
8.1 新聞社
8.1.1 フリーペーパー
8.2 放送局
8.2.1 テレビ
8.2.2 ケーブルテレビ
8.2.3 ラジオ
9 文化・スポーツ
9.1 方言
9.2 食文化
9.3 伝統工芸
9.4 スポーツ
9.5 スポーツ施設
9.5.1 2020年夏季オリンピック誘致関係
10 観光
10.1 世界遺産
10.2 有形文化財建造物
11 長崎県を舞台とした作品
12 長崎県出身の人物
13 脚注
13.1 注釈
13.2 出典
14 関連項目
15 外部リンク
名称
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「長崎」という地名の由来は次のように長崎氏よりといわれている。長崎氏は桓武平氏千葉流(九州千葉氏)の流れを汲む氏族であり、長崎県の名の由来になったことで知られる。現在の長崎県庁舎付近の長い御崎に館を構え、長崎港界隈の深堀から時津までの広い範囲を領していた九州千葉氏の一族が九州長崎氏を名乗ったことを起源とする説と、代々伊豆国田方郡長崎村を領し、その地名を苗字として、鎌倉の執権である北條氏の筆頭御内人である桓武平氏長崎氏の一人が九州に流れ(九州長崎氏)、長崎湾の奥を領して地侍になったと長崎甚左衛門純景がその系図で主張している説がある。少なくとも長崎小太郎重綱なる人物が、鎌倉初期の嘉禎3年(1237年)ごろには、長埼浦の地頭職を知行する御家人であったことが判明しており、南北朝期以降、長崎氏は桜馬場城(鶴城)に拠り、次第に勢力を拡大していった。
また、その他にも俗説として「訛り」に基づく言い伝えがある。地元では野母崎半島を「長い岬」と称していたが、長崎弁では「長か岬(ながか・みさき)」となり、さらにこれが「なんか・みさき」と転訛し、この語が約まって「長崎」になった、というものである。
地理・地域
地形
東に佐賀県と隣接する他は、周囲を海に囲まれている。対馬、壱岐、五島列島などの島嶼が971あり、その数は日本一である。また、海岸線の長さは4,137キロメートル (km) であり、北海道に次いで国内2位である(北方領土を除いた場合には1位となる)。面積が北海道の約20分の1である長崎県の海岸線がこれほど長大であるのは、島嶼が非常に多いことに加え、リアス式海岸で海岸線が複雑に入り組んでいるためである。この地形的特徴により、長崎県全域に83箇所の港湾が点在しており、その数は国内の7.4%に及ぶ。なお、長崎県内には海岸線からの距離が15 km以上の地点はない。
- 長崎県の主な地形
- 半島
島原半島、長崎半島、西彼杵半島、北松浦半島
- 山
平成新山 (1483 m) 、雲仙普賢岳 (1359 m) 、経ヶ岳 (1076 m) 、五家原岳(1057.3 m)、国見山 (776 m) 、矢立山 (648 m[* 2])
- 河川・湖沼
本明川、相浦川、佐々川
- 海域
玄界灘、対馬海峡、壱岐水道、伊万里湾、平戸瀬戸、辰ノ瀬戸
五島灘、角力灘、長崎湾、佐世保湾、針尾瀬戸、早岐瀬戸、大村湾
橘湾(千々石湾)、早崎瀬戸、島原湾、諫早湾、有明海、- 東シナ海
- 島(太字のものは、橋によって九州本土と結ばれている島を表す)
対馬(対馬市)
壱岐島(壱岐市)
福島、鷹島、青島(松浦市)
平戸島、生月島、度島、的山大島、二神島(平戸市)
九十九島 (西海国立公園)(くじゅうくしま)、黒島、針尾島(佐世保市)
五島列島
宇久島(佐世保市宇久町)
小値賀島、野崎島(北松浦郡小値賀町)
中通島、若松島(南松浦郡新上五島町)
奈留島、久賀島、福江島(五島市)
男女群島、鳥島(五島市)
大島、蛎浦島、崎戸島、江島、平島、松島(西海市)
池島(長崎市)
伊王島、高島、端島(軍艦島)、樺島(長崎市)
九十九島(つくもじま、島原市)
自然公園
国立公園
雲仙天草国立公園、西海国立公園
国定公園
壱岐対馬国定公園、玄海国定公園
県立自然公園
- 多良岳県立公園、野母崎半島県立公園、北松県立公園、大村湾県立公園、西彼杵半島県立公園、島原半島県立公園
気候
南西方向から暖流の対馬海流が流入してくるため、全般的には気候は温暖で、寒暖差も小さい。しかしながら、大陸に近いために寒波の影響を受けやすく、平年を大きく下回るほどに寒さが厳しくなることもあり、真冬日が観測されることもある。冬場は東シナ海側を中心に曇りがちの天気になることが多く、時雨や雪を降らせることがある。積雪することは少ないが、すぐ西側は東シナ海なので季節風の風向によっては、雪雲が遮られずに供給されることにより、大雪となることがある。特に2001年(平成13年)1月16日には長崎市で14cmの積雪を観測し、さらに2016年(平成28年)1月24日には17cmの積雪を記録し[2]、県内各地で大雪となった。しかし、九州地方最北端の対馬では朝鮮半島のすぐ南側に位置するため、東シナ海で発生した雪雲は朝鮮半島に遮られる上、朝鮮半島との海上区間はわずか50km程と極端に短いため雪雲は発達せず、降雪日は多いものの積雪することは稀である。
生物的見地から見ると、各地の海岸に見られるアコウなどの亜熱帯性植物は温暖な気候を反映している。他にも大陸に近いためツシマヤマネコやムツゴロウなどの大陸系遺存種が多いこと、各地の離島で多くの亜種・変種が確認されていることなども特徴である。
島原半島は活火山地帯で温泉が多いが、1990年(平成2年) - 1995年(平成7年)の雲仙・普賢岳の噴火は島原市と深江町を中心に大きな被害をもたらした。また、東シナ海に突き出しているため、台風の上陸数も多く、長崎県に限らず、日本列島に大災害をもたらした台風9号(1970年、長崎市)、台風17号(1976年、長崎市)、台風17号(1991年、長崎市)、台風19号(1991年、佐世保市)、台風18号(2004年、長崎市)、台風14号(2005年、諫早市)、台風13号(2006年、佐世保市)などの台風が上陸している。
平年値 (月単位) | 北部 | 南部 | |||||||||
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平戸 | 松浦 | 佐世保 | 西海市 大瀬戸 | 大村 | 長崎 | 長崎市 野母崎 | 南島原市 口之津 | 島原 | 雲仙市 雲仙岳 | ||
平均 気温 (°C) | 最暖月 | 26.0 (8月) | 27.4 (8月) | 26.3 (8月) | 27.6 (8月) | 26.1 (8月) | 27.3 (8月) | 22.8 (8月) | |||
最寒月 | 6.6 (1月) | 6.6 (1月) | 7.2 (1月) | 6.8 (1月) | 7.2 (1月) | 6.8 (1月) | 2.0 (1月) | ||||
降水量 (mm) | 最多月 | 346.9 (7月) | 347.8 (6月) | 299.9 (6月) | 345.2 (7月) | 360.7 (6月) | 314.3 (6月) | 353.4 (6月) | 573.5 (6月) | ||
最少月 | 64.1 (12月) | 54.3 (12月) | 49.6 (12月) | 45.8 (12月) | 57.3 (12月) | 47.5 (12月) | 44.2 (12月) | 78.0 (12月) | |||
平年値 (月単位) | 対馬 | 壱岐 | 五島列島 | ||||||||
対馬市 鰐浦 | 対馬市 美津島 | 対馬市 厳原 | 壱岐市 芦辺 | 壱岐市 石田 | 小値賀 | 新上五島町 頭ヶ島 | 新上五島町 有川 | 五島市 福江 | 五島市 上大津 | ||
平均 気温 (°C) | 最暖月 | 25.8 (8月) | 25.7 (8月) | 26.7 (8月) | |||||||
最寒月 | 5.5 (1月) | 5.9 (1月) | 7.3 (1月) | ||||||||
降水量 (mm) | 最多月 | 323.4 (6月) | 303.2 (9月) | 368.5 (6月) | |||||||
最少月 | 56.2 (12月) | 55.7 (12月) | 82.0 (12月) |
地域区分
長崎県による地域区分 では、長崎地域、県北地域 、県央地域、島原地域、五島地域、壱岐地域 、対馬地域の7つの地域に分けられる。自治体は13市4郡8町がある。「町」の読みは、すべて「ちょう」。2000年(平成12年)の段階では79もの市町村があったが、平成の大合併で2010年(平成22年)4月までに21市町となっている。村は2005年(平成17年)10月1日の大島村の合併に伴って消滅している。
| 長崎市 佐世保市 島原市 諫早市 大村市 平戸市 松浦市 対馬市 壱岐市 五島市 西海市 雲仙市 南島原市 時津町 長与町 東彼杵町 川棚町 波佐見町 小値賀町 佐々町 新上五島町 |
平成の大合併で消滅した自治体
本項では記事がある市町村のみを掲載。記事がないものについては、長崎県の廃止市町村一覧を参照。
- 消滅した市・郡
福江市 - 五島市となった- 北高来郡
- 諫早市になった町(4町すべて)
森山町・飯盛町・高来町・小長井町
- 南高来郡
- 雲仙市になった町(7町)
国見町・瑞穂町・吾妻町・愛野町・千々石町・小浜町・南串山町
- 島原市になった町(1町)
- 有明町
- 南島原市になった町(8町)
加津佐町・口之津町・南有馬町・北有馬町・西有家町・有家町・布津町・深江町
上県郡 - 3町すべて対馬市となった
上県町・上対馬町・峰町
下県郡 - 3町すべてが対馬市となった
厳原町・美津島町・豊玉町
壱岐郡 - 4町すべてが壱岐市となった
郷ノ浦町・勝本町・芦辺町・石田町
- 町村が減少したが、存続している郡
西彼杵郡 - 15町から2町へ減少(現在 時津町と長与町の2町のみ)
- 長崎市になった町(7町)
外海町・香焼町・伊王島町・高島町・三和町・野母崎町・琴海町
- 諫早市になった町(1町)
- 多良見町
- 西海市になった町(5町)
西彼町・大瀬戸町・西海町・崎戸町・大島町
北松浦郡 - 12町1村から2町へ減少(現在 小値賀町と佐々町の2町のみ。)
- 佐世保市になった町(6町)
吉井町・世知原町・宇久町・小佐々町・江迎町・鹿町町
- 平戸市になった町村(2町1村)
生月町・田平町・大島村
- 松浦市になった町(2町)
福島町・鷹島町
南松浦郡 - 10町から1町へ減少(現在 新上五島町の1町のみ)
- 五島市になった町(5町)
富江町・三井楽町・岐宿町・奈留町・玉之浦町
- 新上五島町になった町(5町)
上五島町・若松町・新魚目町・有川町・奈良尾町
地名
長崎県内には、対馬を除く地域において市町村下の地名の末尾に付する独特の単位が複数存在する。壱岐島では農村集落で「○○触(ふれ)」、漁村集落で「○○浦(うら)」、壱岐を除く旧平戸藩領では「○○免(めん)」、旧大村藩領および五島列島では「○○郷(ごう)」、旧佐賀藩領および旧島原藩領では「○○名(みょう)」が付く。
これらの単位の中には市町村合併などで町名の変更があった際に削除されるものも多いが、現在も市町村下の行政区画単位として一部の地域で使われ続けている。
市町村の人口と面積
市町村 | 面積(km2) | 人口(人) | 人口密度 (人/km2) | |
---|---|---|---|---|
1 | 長崎市 | 405.86 | 416,419 | 1,026 |
2 | 佐世保市 | 426.06 | 249,628 | 586 |
3 | 島原市 | 82.97 | 43,903 | 529 |
4 | 諫早市 | 341.79 | 135,285 | 396 |
5 | 大村市 | 126.64 | 94,460 | 746 |
6 | 平戸市 | 235.09 | 30,242 | 129 |
7 | 松浦市 | 130.55 | 22,272 | 171 |
8 | 対馬市 | 707.42 | 29,913 | 42 |
9 | 壱岐市 | 139.42 | 25,841 | 185 |
10 | 五島市 | 420.10 | 35,429 | 84 |
11 | 西海市 | 241.59 | 27,291 | 113 |
12 | 雲仙市 | 214.31 | 42,472 | 198 |
13 | 南島原市 | 170.11 | 43,852 | 258 |
14 | 長与町 | 28.73 | 41,913 | 1,459 |
15 | 時津町 | 20.94 | 29,717 | 1,419 |
16 | 東彼杵町 | 74.28 | 7,921 | 107 |
17 | 川棚町 | 37.25 | 13,691 | 368 |
18 | 波佐見町 | 56.00 | 14,614 | 261 |
19 | 小値賀町 | 25.52 | 2,390 | 94 |
20 | 佐々町 | 32.27 | 13,742 | 426 |
21 | 新上五島町 | 213.99 | 18,443 | 86 |
1 | 西彼杵郡 | 49.58 | 72,382 | 1,460 |
2 | 東彼杵郡 | 167.47 | 37,835 | 226 |
3 | 北松浦郡 | 57.76 | 16,217 | 281 |
4 | 南松浦郡 | 213.98 | 20,725 | 97 |
0 | 長崎県 | 4,130.88 | 1,339,438 | 324 |
人口は2013年6月1日現在。
歴史
古くは肥前国(佐賀県と、壱岐・対馬を除く長崎県全域)、対馬国、壱岐国に分かれていたが、肥前の国府は佐賀県の佐賀市(旧大和町)にあった。
先史
旧石器時代
現在の佐世保市に当たる地域からは、福井洞窟や泉福寺洞窟などの遺跡が見つかっており、いずれも日本の史跡となっている。また、旧国見町(現在の雲仙市)には、百花台遺跡群があり、約3万年前に人々が生活した跡や使われていた道具が見つかっている。2003年(平成15年)12月には、平戸市入口遺跡で10万年前の土層から旧石器が見つかり、古くから人が居住していた可能性が考えられる。
縄文時代
縄文時代の遺跡として有名なのが、南島原市(旧南高来郡北有馬町)の原山支石墓群である。そのほか、有喜貝塚、佐賀貝塚、白浜貝塚などが発見されている。
弥生時代
弥生時代の遺跡としては、『魏志倭人伝』に登場する「一支国」と見られる原の辻遺跡は現在の壱岐市芦辺町、石田町にあり、日本の特別史跡に指定されている。また里田原遺跡が発見されており、当時の農業技術を知る上で重要なものの1つである。またこのほか、弥生時代の鉄剣が出土した富の原遺跡(大村市)、塔の首遺跡、日本最古のネコの骨が出土したカラカミ遺跡(壱岐市)などがある。
古墳時代
県内の古墳の数は500を超え、その大半は壱岐に存在し壱岐古墳群として日本の史跡に指定されている。古墳時代初期の古墳としては、対馬市の出居塚古墳、根曽古墳群がある。後期に入ると、大規模な古墳が多くなる。その代表としては壱岐市の鬼の窟古墳があり、これは県内最大の円墳である。このほかには双六古墳(これは県内最大の前方後円墳である)、矢立山古墳群、曲崎古墳群がある。
飛鳥時代
倭国が朝鮮半島での白村江の戦いに敗れたため、664年に対馬・壱岐などに防人や烽(とぶひ)を置き、唐や新羅からの侵攻に備えた。667年には対馬に金田城が築かれた。
奈良・平安時代
小野妹子をはじめとする遣隋使や遣唐使は、日本の最西北である壱岐や対馬、五島を経由し、朝鮮半島や中国に渡っていた。五島列島は遣唐使南路の出発地として有名である。万葉集には関連した歌が数多く残されている。日本最後の寄港地であった、現在の三井楽町柏崎には、空海の「辞本涯の碑」が建てられている。
12世紀のはじめに入ると、平家の西日本への進出が進み、肥前国の松浦党や九州の武士の多くは平家方につき、松浦党は壇ノ浦の戦いにおいても平家方の水軍として戦った。
中世
中世には松浦党などの海賊衆(水軍)が興り、対馬を含め各地が倭寇の根拠地となった。
1274年(文永11年)(文永の役)、1281年(弘安4年)(弘安の役)の元寇では対馬、壱岐、鷹島に元・高麗軍が襲来したが、「神風」(大型台風)が九州を襲い元軍が退却したのはこれらの島々が破壊しつくされた後であり、これらの島々に神風の恩恵は全く無かった。
室町時代に入り、1419年には応永の外寇、1507年には五島で玉之浦納の反乱が起こっている。
1550年には、ポルトガル船が平戸に来航した。これを知ったフランシスコ・ザビエルは鹿児島を出発し平戸を訪れ、布教を開始した。貿易都市となった平戸であったが、1561年に起きた宮ノ前事件によりポルトガル船は横瀬浦港(現在の西海市)に入港するようになった。ところが2年後の1563年、横瀬浦は武雄領主後藤貴明の焼き討ちに合い、壊滅。ポルトガル船は再び平戸に戻った。しかし、イエズス会の宣教師コスメ・デ・トーレスの意向により、今度は大村領の福田浦(現在の長崎市)に入港することになった。この間、大村純忠はキリスト教の洗礼を受け、初のキリシタン大名となっている。1567年には、ポルトガル船が有馬領の口之津港に入港し、後にセミナリヨが建てられるなど、有馬は九州におけるキリスト教布教の拠点となっていった。大村純忠の兄である有馬義貞も口之津で洗礼を受けている。大村純忠は、ポルトガル貿易を自分の領地で行えるよう働きかけを行い、1571年に貿易港が口之津から長崎に移された。1580年には長崎をイエズス会に寄進した。1582年には天正遣欧少年使節が長崎港を出発し、スペイン、イタリア、ポルトガルを訪問した。
1588年、豊臣秀吉が長崎などを直轄地とした。2年後には天正遣欧少年使節が長崎に戻り、秀吉に謁見している。1592年には文禄・慶長の役により、松浦鎮信、有馬晴信、大村喜前、宗義智らが朝鮮に出兵している。南蛮貿易を継続させたい意向もあり、強硬な禁教は行っていなかった秀吉であったが、すでにバテレン追放令が出されており、1597年には長崎西坂でカトリック信者26人が処刑されている。二十六聖人という。
近世
17世紀にはいるとオランダ東インド会社、イギリス東インド会社が相継いで平戸に商館を開設している。江戸時代の長崎県は佐賀藩、島原藩(島原半島)、大村藩(彼杵地方)、平戸藩(松浦半島・平戸島・壱岐)、平戸新田藩、福江藩(五島列島)、対馬府中藩(対馬)、佐賀藩家老の諫早陣屋、交代寄合の五島家の富江陣屋、天領(長崎)に分かれる。江戸幕府の鎖国方針により、ポルトガル人は長崎から追放され、1641年にオランダ商館が出島に移った。中国商船の長崎来航も認められており、長崎は鎖国下の日本では数少ない国際貿易港となった。また、対馬藩は幕府から李氏朝鮮との国交の実務を委任される傍ら朝鮮との貿易を公認され、釜山に倭館を置いてこれらの業務を行っていた。このように、今の長崎県域には、鎖国時にも幕府公認で海外へ開かれていた港が2箇所存在した。なお、鎖国下における江戸幕府公認の国際貿易港は上記2港のみである。
1637年島原の乱が起こった土地だけに江戸期を通じて隠れキリシタンが多く存在した(壱岐・対馬を除く)。現在でも、人口に対するキリスト教信者の割合が日本の他地域と比べて多い地域[3] となっている。しかし、第二次世界大戦中に投下された原子爆弾は教会(浦上教会)のすぐ近くに落ち、原爆落下当日は教会で8月15日の聖母の被昇天の祝日に向けて「ゆるしの秘跡」が行われていた為、司祭をはじめ教会内にいた信徒全員が死亡し、その他にも多数の信徒が犠牲になったことなどから、信仰に悩みを持ったままの人や棄教した人も多く存在する。2013年現在でも、爆心地跡には教会の残骸が一部だけ保存されている。
近代以降
幕末の長崎港開港によって各国商船が来航し、長崎は国際貿易港として更に発展を遂げる事となった。それまでは遠国奉行首座たる長崎奉行が治めていた長崎であったが、「鳥羽・伏見の戦い」に於ける幕府軍敗戦の報を聞いた長崎奉行河津祐邦は慶応4年(1868年)1月15日早朝に長崎を船で脱出。これを受けて、長崎詰めの各藩藩士や長崎の地役人達の間に協議が行われ、政府から責任者が派遣されるまでの間の暫定協議体として「長崎会議所」の設置が決定され、長崎奉行所西役所がその役所とされた。
江戸幕府崩壊後の慶応4年(1868年)2月2日には澤宣嘉を総督に長崎裁判所が、5月4日には沢を府知事に長崎府が設置され、肥前国松浦郡5村・彼杵郡6村・高来郡5村、筑後国三池郡12村、肥後国天草郡89村の幕府領および肥後国松浦郡の旗本領5村を管轄。明治2年(1869年)6月20日にはこれが長崎県へと改められ、旧肥前国域は明治4年(1871年)の第1次府県統合の際に長崎県と伊万里県(現佐賀県)とに分立した。その後、佐賀県の統廃合の影響で徐々に長崎県の県域は拡大し、1874年(明治7年)の佐賀の乱後には、政府による懲罰によって佐賀県全域が長崎県に併合されることとなる。1883年(明治16年)、佐賀県の復県によって10の郡が長崎県より分離し、おおよその現在の長崎県が成立した。
なお、天草諸島は一時、富岡県(のち天草県に改称)に移管されたのち、いったん長崎府に復帰し、第1次府県統合で八代県(現・熊本県)に移管された。
佐世保は日本海軍の大規模な軍港となり、長崎では戦艦武蔵が建造されるなど造船が発達した。第二次世界大戦末期、1945年(昭和20年)6月29日(未明)に佐世保大空襲があり、1945年(昭和20年)8月9日午前11時2分 (JST) 米国陸軍爆撃機B-29ボックスカーによって長崎市に原子爆弾が投下され、広島市とともに原爆被災地となった。
人口
長崎県と全国の年齢別人口分布(2005年) | 長崎県の年齢・男女別人口分布(2005年) | ||||||||||||||||||||||||||||||
■紫色 ― 長崎県 ■緑色 ― 日本全国 | ■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 | ||||||||||||||||||||||||||||||
長崎県(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
政治・行政
歴代知事(公選)
代 | 氏名 | 就任期間 |
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初代 | 杉山宗次郎 | 1947年(昭和22年)4月16日 - 1951年(昭和26年)4月4日まで1期4年 |
2 - 3代 | 西岡竹次郎 | 1951年(昭和26年)5月6日 - 1958年(昭和33年)1月14日まで2期7年 |
4 - 6代 | 佐藤勝也 | 1958年(昭和33年)3月2日 - 1970年(昭和45年)3月6日まで3期12年 |
7 - 9代 | 久保勘一 | 1970年(昭和45年)3月2日 - 1982年(昭和57年)3月1日まで3期12年 |
10 - 13代 | 高田勇 | 1982年(昭和57年)3月2日 - 1998年(平成10年)3月1日まで4期16年 |
14 - 16代 | 金子原二郎 | 1998年(平成10年)3月2日 - 2010年(平成22年)3月1日まで3期12年 |
17代(現職) | 中村法道 | 2010年(平成22年)3月2日 - 2期目 |
組織
財政
2012年度(平成24年度)
- 標準財政規模 3834億859万円
財政力指数 0.29(都道府県平均 0.46)
- 財政力指数が0.3未満のEグループ(11自治体)に分類されている
- 経常収支比率 96.2%(都道府県平均 94.6%)
- 財政の硬直化が進んでいることを示す指標である
- 将来負担比率 192.1%(都道府県平均 210.5%)
実質公債費比率 14.3%(都道府県平均 13.7%)- 人口100,000人当たりの職員数 1,417.81人(都道府県平均 1,110.90人)
ラスパイレス指数 107.3(都道府県平均 107.4)
地方債残高
- 普通会計分の地方債現在高 1兆2235億3900万円
- 上記以外の特別会計分の地方債(企業債)現在高 184億8900万円
2011年度(平成23年度)
- 財政力指数 0.29(都道府県平均0.47)
離島行政
五島、壱岐、対馬には県の出先機関として支庁を設置していたが、2003年(平成15年)に地方局に再編された後、2009年(平成21年)からは本土と同様の振興局となっている。
- 五島振興局
- 壱岐振興局
- 対馬振興局
経済・産業
産業
平成20年度(2008年 - 2009年)の県内総生産は4兆3109億円である[4]。これは世界の過半数の国の国内総生産 (GDP) よりも規模が大きい[5]。県民所得は3兆1070億円であり、一人当たり県民所得は215.7万円である。
県庁所在地長崎市は歴史を誇る港湾都市で、観光客が多い。戦艦武蔵を建造した造船の町でもある。
県第2の市である佐世保市は昔からの軍港があり、現在も海上自衛隊や米第7艦隊の基地があるほか、陸上自衛隊も駐屯している。また、南部にはヨーロッパの町並みを模した観光施設ハウステンボスがあり、韓国や台湾からの観光客も多い。
その他の地域もかつては炭鉱、底曳き網などの漁業基地、宝石サンゴ漁などにより繁栄したが、1970年代頃からそれらの産業が徐々に振るわなくなり、過疎化が進んだ。2000年代となっても過疎化は進行中で、産業の振興が重要課題となっている。
なお、壱岐・対馬地区は経済圏としては長崎や佐世保ではなく福岡に属する。
県内に拠点事業所を置く企業
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産学官連携への取り組み
2010年11月30日、産学官関係団体の連携を強化し、産学官の研究開発等を推進することにより、持続的・発展的にイノベーションを創出するシステムを構築し、科学技術による産業振興及び県民生活の向上に寄与することを目的として、長崎“新生”産学官連携コンソーシアム(通称NRC:Nagasaki Renaissance Consortium)が設立された。会長は長崎県知事、副会長は長崎大学長[6][7]。
生活・交通
治安・防衛
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交通
航空
空港
- 2012年度旅客数[8]
空港 | 旅客合計 | 国内線 | 国際線 | |||
旅客数 | 定期便 | 旅客数 | 定期便 | |||
長崎 | 2,726,929人 | 2,695,339人 | 県外 | 東京・中部・大阪・ 鹿児島・那覇 | 31,590人 | ソウル・上海 |
県内 | 対馬・福江・壱岐 | |||||
対馬 | 253,367人 | 251,183人 | 県外 | 福岡 | 2,184人 | - |
県内 | 長崎 | |||||
福江 | 127,594人 | 127,594人 | 県外 | (関西)・福岡 | 0人 | - |
県内 | 長崎 | |||||
壱岐 | 31,767人 | 31,767人 | 県内 | 長崎 | 0人 | - |
上五島 | 4,702人 | 4,702人 | 県内 | - | 0人 | - |
小値賀 | 0人 | 0人 | 県内 | - | 0人 | - |
チャーター便の旅客数含む- 定期便就航地は2007年現在(上五島・小値賀両空港への定期便は2006年(平成18年)3月31日限りで全廃)
- 括弧書きは季節運航を示す
三大都市圏への便は太字
鉄道・軌道
長崎県内で旅客輸送を行っている鉄道・軌道は以下の通り。
九州旅客鉄道(JR九州)
- 長崎本線
- 佐世保線
- 大村線
- 長崎電気軌道
- 島原鉄道
松浦鉄道 (MR)
乗合バス事業者
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道路
高速・有料道路
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- 一般国道
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2011年(平成23年)現在、警察庁とJAFが毎年10月に合同で行っている「シートベルト着用率調査」による一般道でのシートベルト着用率は長崎県が近年連続して国内1位である。
船舶航路
- 長崎市
- 長崎 - 神の島(長崎市) - 伊王島(長崎市) - 高島(長崎市)(長崎汽船)
- 茂木(長崎市) - 富岡(熊本県苓北町)(安田産業汽船)
- 五島列島への航路は下記の五島列島を参考
- 西彼杵郡
- 長崎空港(大村市) - 時津(時津町)(安田産業汽船)
- 長崎空港 - 長与港(長与町)(大村湾観光汽船)
- 佐世保市
- 長崎空港 - ハウステンボス(佐世保市)(安田産業汽船)
- 相浦(佐世保市) - 高島(佐世保市) - 黒島(佐世保市)(黒島旅客船)
- 宇久島・小値賀島への航路は下記の五島列島を参考
- 西海市への航路は下記の西海市を参考
- 平戸市への航路は下記の平戸市を参考
- 西海市
- 佐世保 - 寄船(西海市) - 横瀬西(西海市) - 横瀬東(西海市) - 小郡(西海市) - 畑下(西海市) - 川内(西海市)(瀬川汽船)
- 佐世保 - 崎戸(西海市) - 江島(西海市) - 平島(西海市) - 友住(新上五島町)(崎戸商船)
- 平戸市
平戸(平戸市) - 神浦(平戸市) - 的山(平戸市)(平戸市営フェリー、美咲海送)- 平戸 - 度島(平戸市)(竹山運輸)
- 佐世保 - 相浦(佐世保市) - 前津吉(平戸市)(津吉商船)
- 松浦市
- 今福(松浦市) - 飛島(松浦市) - 殿ノ浦(松浦市)(鷹島汽船)
- 御厨(松浦市) - 青島(松浦市) - 船唐津(松浦市) - 黒島(松浦市) - 阿翁(松浦市)(鷹島汽船)
- 福島(松浦市) - 浦ノ崎(佐賀県伊万里市)(金子廻漕店)
- 島原半島
- 多比良(雲仙市) - 長洲(熊本県長洲町)(有明フェリー)
島原外港(島原市) - 大牟田(福岡県大牟田市)(島鉄高速船)- 島原外港 - 熊本新港(熊本県熊本市)(熊本フェリー、九商フェリー)
- 口之津(南島原市) - 鬼池(熊本県天草市)(島鉄フェリー)
- 五島列島
長崎(長崎市) - 奈良尾(新上五島町) - 奈留(五島市) - 福江(五島市)(九州商船)- 長崎 - 福江(五島市)(五島汽船)
- 長崎 - 鯛の浦(新上五島町)(五島産業汽船)
佐世保(佐世保市) - 有川(新上五島町)(九州商船、五島産業汽船、美咲海送)- 佐世保 - 宇久(佐世保市) - 小値賀(小値賀町)(九州商船)
- 福江 - 青方(新上五島町) - 小値賀 - 宇久 - 博多(福岡県福岡市)(野母商船)
- 福江 - 奈留 - 土井ノ浦(新上五島町) - 郷ノ首(新上五島町)(五島旅客船)
- 福江・奥浦(五島市) - 田ノ浦(五島市)(木口汽船)
- 壱岐市・対馬市
比田勝(対馬市) - 厳原(対馬市) - 芦辺(壱岐市)/郷ノ浦(壱岐市) - 博多埠頭(福岡県福岡市)(九州郵船)- 厳原 - 芦辺/郷ノ浦 - 博多埠頭(九州郵船)
- 厳原 - 芦辺 - 天神北(福岡県福岡市)(壱岐・対馬フェリー)
印通寺(壱岐市) - 唐津東(佐賀県唐津市)(九州郵船)- 印通寺 - 呼子(佐賀県唐津市)(壱岐・対馬フェリー)
- 郷ノ浦 - 渡良浦(壱岐市) - 原島(壱岐市) - 長島(壱岐市) - 大島(壱岐市)(壱岐市観光商工企業課)
- 比田勝 - 博多埠頭(九州郵船)
- 厳原/比田勝 - プサン(韓国釜山)(大亜高速海運・JR九州高速船・未来高速)
廃止された航路
- 島原外港 - 三角(熊本県宇城市)(三角島原フェリー)(2006年(平成18年)8月29日で廃止)
- 鷹島(松浦市) - 星賀(佐賀県唐津市)(松尾フェリー)(2009年(平成21年)4月18日で廃止)
医療・福祉
- 災害拠点病院
- 長崎県災害拠点病院
教育
- 大学
国立(1大学)
長崎大学(長崎市)
県立(1大学)
長崎県立大学(佐世保市/長与町)
私立(6大学)
活水女子大学(長崎市/大村市)
長崎ウエスレヤン大学(諫早市)
長崎外国語大学(長崎市)
長崎国際大学(佐世保市)
長崎純心大学(長崎市)
長崎総合科学大学(長崎市)
- 短期大学
私立(2大学)
長崎女子短期大学(長崎市)
長崎短期大学(佐世保市)
- 高等専門学校
国立
佐世保工業高等専門学校(佐世保市)
- 短期大学同等
県立
長崎県立農業大学校(諫早市)
- 高等学校同等
国立
国立口之津海上技術学校(南島原市)
- 特別支援学校
- 長崎県特別支援学校一覧
- 高等学校
- 長崎県高等学校一覧
- 中学校
- 長崎県中学校一覧
- 小学校
- 長崎県小学校一覧
- 幼稚園
- 長崎県幼稚園一覧
- 保育所
- 長崎県保育所一覧
マスメディア
新聞社
- 長崎新聞
西日本新聞、読売新聞、朝日新聞、毎日新聞、日本経済新聞、産経新聞、みなと新聞、水産経済新聞
- 長崎政治経済新聞
- 島原新聞
壱岐新報(旧・壱岐日報)- 壱岐日々新聞
- 新壱岐新聞
- 対馬新聞
- 壱岐正論(2007年(平成19年)4月時点で休刊中)
- ※産経新聞は2009年(平成21年)9月30日付までは、産経新聞大阪本社発行で午後6時(18時)締切の6版(早版)を西日本新聞販売店より委託販売されていたが、産経新聞西部本部(旧・九州・山口本部)発行の九州・山口特別版が、創刊した同年10月1日以降は毎日新聞販売店より委託販売されている。駅売店やコンビニエンスストア等でも、同日から販売されている。
- 一部離島地域では現在も長崎市(長崎新聞)、福岡市か北九州市(西日本新聞と全国紙)の発行所から空輸や船便での輸送が必要となっており、朝刊の配送は昼前後になる地域が有る(壱岐、対馬、五島等の大規模離島は早朝に購読できる地域が多い)。
フリーペーパー
- フリーGOTO
放送局
テレビ
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開局順に表記。(チャンネルは地上デジタル放送のもの)
放送局名 | 開局日 | チャンネル |
---|---|---|
NHK長崎放送局 | 1933年(昭和8年)9月20日 | 総合1ch/教育2ch(現在Eテレ) |
長崎放送(NBC、JNN系列) | 1959年(昭和34年)1月1日 | 3ch |
テレビ長崎(KTN、FNS・FNN系列) | 1969年(昭和44年)4月1日 | 8ch |
長崎文化放送(NCC、ANN系列) | 1990年(平成2年)4月1日 | 5ch |
長崎国際テレビ(NIB、NNS・NNN系列) | 1991年(平成3年)4月1日 | 4ch |
- 地上デジタル放送の整備
2006年(平成18年)12月 - 稲佐山(長崎市)の親局から本放送を開始
2007年(平成19年)- 烏帽子岳(佐世保市)・五家原岳(諫早市)から送信を開始し、3送信所体制となる
2011年(平成23年)
- 1月24日 - 対馬のうち厳原中継局を除く5中継局が、半年早く終了[9]
- 7月24日 - 長崎県すべての地域で終了
- 1月24日 - 対馬のうち厳原中継局を除く5中継局が、半年早く終了[9]
ケーブルテレビ
長崎県のケーブルテレビ局(参照)
ラジオ
- 長崎県全域
- NHK長崎放送局(AM・FM)
- 長崎放送(NBC、JRN・NRN系列、佐賀県も放送対象)
エフエム長崎(fm-nagasaki、JFN系列) - 壱岐・対馬では聴取不可能
- コミュニティ放送
長崎シティエフエム(長崎市)
長崎市民エフエム放送(長崎市)
FMさせぼ(佐世保市)
エフエム諫早(諫早市)
FMしまばら(島原市)
壱岐FM(壱岐市)---前身は勝本FM
FMおおむら(大村市)
- 外国関係
AFN(在日アメリカ軍放送)- 佐世保基地 (アメリカ海軍)
文化・スポーツ
方言
- 長崎弁
- 佐世保弁
- 壱岐弁
- 対馬弁
- 五島弁
食文化
- 郷土料理
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伝統工芸
- 経済産業大臣指定伝統的工芸品
三川内焼(陶磁器、1978年)
波佐見焼(陶磁器、1978年)
- 伝統工芸品
スポーツ
V・ファーレン長崎(J1)
おたくさクラブ(ラグビー)
スポーツ施設
- 長崎県立総合運動公園(トランスコスモススタジアム長崎)
2020年夏季オリンピック誘致関係
- 広島・長崎オリンピック構想
- ヒロシマ・オリンピック構想
- 当初は広島市・長崎市共催での五輪開催を提案するも国際オリンピック委員会が共催不可とする判断から長崎市が招致断念。その後広島市単独で招致を目指したが、ヒロシマ五輪反対派が広島市長に当選したことや東日本大震災後の世相から広島市も招致を断念した。
観光
「長崎県の観光地」も参照
世界遺産
- 明治日本の産業革命遺産
- 小菅修船場跡
三菱長崎造船所第三船渠・ジャイアント・カンチレバークレーン・旧木型場・占勝閣- 高島炭坑
- 端島炭坑
- 旧グラバー住宅
有形文化財建造物
- 国宝
崇福寺 - 大雄宝殿、第一峰門- 大浦天主堂
- 重要伝統的建造物群保存地区
東山手 (長崎市)
南山手 (長崎市)
神代小路 (雲仙市)
- その他主な観光地
- 浦上天主堂
- 平和公園
- 長崎バイオパーク
- 大村公園
- 諫早の眼鏡橋
雲仙普賢岳、雲仙温泉、小浜温泉
- 島原城
- ハウステンボス
- 九十九島パールシーリゾート
- 平戸城
- 大瀬埼灯台
- 原の辻遺跡
- 対馬野生生物保護センター
長崎県を舞台とした作品
- 映画・テレビドラマ
冒険者カミカゼ -ADVENTURER KAMIKAZE- (1981年、千葉真一主演) - ストーリーの中心となる舞台を式見港と軍艦島でロケ[12]。
蝶々夫人 Madama Butterfly (日本&イタリア合作映画、リッツォーリ・フィルム、ガローネ・プロ、東宝、監督:カルミネ・ガローネ Carmine Gallone、助監督:増村保造/1955年)
- 出演:八千草薫、田中路子、ニコラ・フィラクリディ、フェルディナンド・リドンニ、宝塚歌劇団、寿美花代
プッチーニ原作の世界的に有名な同名オペラの舞台をそのまま映画のセットで表現した忠実な映画化。「蝶々夫人」は、有名なオペラとして世界各地で上演されているが、日本文化の描かれ方がめちゃくちゃで、映画を通じて、世界に正しい日本文化やこの作品の情景を伝えようという主旨で制作された。そのため、日本家屋のセットはすべて日本からイタリアへ空輸して、現地(ローマ・チネチッタ)で渡伊した日本人スタッフ(東宝のスタッフ)が組み立てた本格的なもの。衣装などもイタリアへ空輸した。当時、宝塚歌劇団在団中であった八千草薫がヒロイン像にふさわしい「日本人女性の象徴」として蝶々さん役に抜擢された。撮影は全てローマのチネチッタ撮影所 (Cinecitta`) で行われ、八千草や寿美花代、東郷晴子、淀かほる、伊吹友木子など宝塚歌劇団生徒達が羽田空港から渡伊した。宝塚歌劇団生徒一行がローマ空港に到着した時の模様や映画「蝶々夫人」の撮影中の様子を伝えるニュースフィルム(モノクロ)が現存する。
- 出演:八千草薫、田中路子、ニコラ・フィラクリディ、フェルディナンド・リドンニ、宝塚歌劇団、寿美花代
忘れえぬ慕情 Typhon sur Nagasaki (シラ・フィルム=テラ・フィルム=P.A.T.フィルム=ラ・ソシエテ・ヌーベル・パテ・シネマ=パテ・オーバーシーズ、松竹、日本&フランス合作映画、監督:イヴ・シャンピ/1956年)
- 出演:ダニエル・ダリュー、ジャン・マレー、岸惠子、ゲルト・フレーベ 、野添ひとみ、山村聰、浅茅しのぶ、浦辺粂子、関千恵子
- 撮影監督は映画『ローマの休日』『ベルリン・天使の詩』も担当したアンリ・アルカン (Henri Alekan)。イーストマン・カラーによるカラー映画。
- 撮影はロケ地として長崎原爆資料館や三菱重工業長崎造船所など全て日本で行われ、ダリュー、マレー、フレーベ、アルカンらも来日。出演者の内、ダリューは1956年(昭和31年)3月30日、午後11時5分羽田空港着のエールフランス機で訪日。空港では岸惠子や城戸四郎松竹社長らが出迎えた。それから約3か月間滞在し、7月11日、全撮影を終え、離日。なお、西岡竹次郎長崎県知事(当時)が特別出演している。日本公開の翌1957年2月6日、パリで公開。同年2月13日、フランス国内33都市で公開。ほか、ドイツ、イギリス、イタリア、オランダ、ベルギー、スウェーデン、スイス、ハンガリー、フィンランド、スペイン、米国、ギリシャ、ルーマニア、デンマークでも公開。製作費は4億8千万円。
- 出演:ダニエル・ダリュー、ジャン・マレー、岸惠子、ゲルト・フレーベ 、野添ひとみ、山村聰、浅茅しのぶ、浦辺粂子、関千恵子
長崎の鐘(大庭秀雄)
長崎の歌は忘れじ(田坂具隆)
龍馬伝(NHK大河ドラマ)主演(福山雅治)
この子を残して(木下惠介)
二重被爆(青木亮)
悪人(李相日監督/妻夫木聡/深津絵里)五島・大瀬崎灯台
69 sixty nine(村上龍)- 精霊流し(さだまさし)
- 解夏(さだまさし)
長崎ぶらぶら節(なかにし礼)
てるてる家族(なかにし礼『てるてる坊主の照子さん』)- 親戚たち
若い人(西河克己)
ファザーファッカー(荒戸源次郎監督)- 釣りバカ日誌16 浜崎は今日もダメだった♪♪
ヒロシマナガサキ(スティーブン・オカザキ)- 奈緒子
せんせい(大澤豊)
電撃戦隊チェンジマン第17〜18話(長崎オランダ村)
TOMORROW 明日(黒木和雄)
八月の狂詩曲(黒澤明)
NAGASAKI1945 アンゼラスの鐘(有原誠治)
馬頭琴夜想曲(木村威夫)
7月24日通りのクリスマス(吉田修一)
007 スカイフォール(端島の写真を元に架空の島を設定)
くちびるに歌を(三木孝浩監督/新垣結衣/木村文乃/桐谷健太)
刑事物語3 潮騒の詩(杉村六郎監督)
魔界転生 (千葉真一・沢田研二主演、深作欣二監督)
捨てがたき人々(大森南朋監督/大森南朋/三輪ひとみ/寺島進)
- 歌劇
蝶々夫人(ジャコモ・プッチーニ)- Jr.バタフライ(三枝成彰)
- 戯曲
- 「マリアの首」田中千禾夫
- 「パンドラの鐘」野田秀樹
- 「涙の谷、銀河の丘」松田正隆
- 楽曲
- クスノキ(福山雅治)
長崎の鐘(作詞 サトウハチロー、作曲 古関裕而、歌 藤山一郎、池真理子)- あの子(作詞 永井隆、作曲 木野普見雄)
- 坂道から(村下孝蔵)
精霊流し、長崎小夜曲、広島の空、祈り(さだまさし)
長崎は今日も雨だった(前川清)- 長崎の夜はむらさき(瀬川瑛子)
- 子らの魂よ(作詞 島内八郎、作曲 木野普見雄)
- ふるさとの空の下で(作詞・作曲・歌 丸山(現・美輪)明宏)
- 千羽鶴(作詞 横山鼎、作曲 大島ミチル)
- リボン?Ribbon(作詞・作曲・歌 槙健一)
- リリシズム(作詞・松本隆、作曲・筒美京平、歌さとうあき子)
- 小説・紀行・随筆
海と毒薬(遠藤周作)
沈黙(遠藤周作)
女の一生(遠藤周作)
69 sixty nine(村上龍)
コインロッカー・ベイビーズ(村上龍)- 精霊流し(さだまさし)
解夏(さだまさし)
長崎ぶらぶら節(なかにし礼)- てるてる坊主の照子さん(なかにし礼)
長崎駅殺人事件(西村京太郎)
ファザーファッカー(内田春菊)
長崎乱楽坂(吉田修一)
街道をゆく第十三巻壱岐・対馬の道(司馬遼太郎)- 地の群れ、明日 一九四五年八月八日・長崎(井上光晴)
- 刻を曳く(後藤みな子)
- 樹影 (佐多稲子)
- 祭りの場、ギヤマンビードロ、やすらかに今はねむり給え、長い時間をかけた人間の経験(林京子)
- 遠い山なみの光(カズオ・イシグロ)
- 聖水、爆心(青来有一)
- 六〇〇〇度の愛(鹿島田真希)
- 被爆のマリア(田口ランディ)
長崎の鐘、この子を残して(永井隆)- 娘よ、ここが長崎です(筒井茅乃)
- 長崎原爆記、死の同心円(秋月辰一郎)
- われなお生きてあり(福田須磨子)
- 紫の履歴書(美輪明宏)
- 長崎原爆体験 医師の証言(調来助)
- 神聖喜劇(大西巨人)
くちびるに歌を(中田永一)
- 詩集
- 山田かん『山田かん詩集』など
- 詩・福田須磨子、下田秀枝、筒井茅乃、香月クニ子、朗読 吉永小百合『第二楽章 長崎から』1999
- 歌集・句集
松尾あつゆき「原爆句抄」など
- 漫画
奈緒子(作坂田信弘、画中原裕)(壱岐市)
かっちぇる♪(かわくぼ香織)(長崎市)
魔法遣いに大切なこと 〜太陽と風の坂道〜(原作: 山田典枝 作画: よしづきくみち)(長崎市、伊王島)
トッキュー!!(原作小森陽一作画久保ミツロウ)(佐世保市)
モンタージュ(渡辺潤)(長崎市)
ばらかもん(ヨシノサツキ)(五島市)
- アニメ
機動戦艦ナデシコ 第1話をはじめ一部のエピソード(サセボシティ=佐世保)
鋼鉄神ジーグ (五島列島。劇中で地名が明言されるシーンは無し)
センチメンタルジャーニー 第1話- sola
闇の末裔 第1 - 2話- 幻影ヲ駆ケル太陽
- ゲーム
- 四八(仮)
- センチメンタルグラフティ
- ピリオド
AQUA (ゲーム)-長崎市及び平戸市。長崎駅や平戸ザビエル記念教会などが登場。- SilveryWhite 〜君と出逢った理由〜
- Marguerite Sphere -マーガレットスフィア-
ツクモノツキ(アダルトゲーム)-長崎市。長崎駅などが登場。- 百鬼〜淫黙された廃墟〜
- 蒼の彼方のフォーリズム
- 体操
- がんばらんば体操
長崎県出身の人物
脚注
注釈
^ “基準点成果等閲覧サービス”. 国土地理院. 2016年5月11日閲覧。 “基準点コード TR35129211801”
^ 平成28年三角点標高成果の改定に伴う標高変更で649 mから648 mと1 m低くなった[1]。なお、山頂にある三等水準点の標高は648.40 m[* 1]。
出典
^ “日本の主な山岳標高〔更新内容(平成21年度以降)はこちらをご覧下さい。〕 (PDF)”. 国土地理院. 2016年5月11日閲覧。
^ あすにかけ全国的に厳しい冷え込み続く
^ 『カトリック教会現勢2006』 宗教法人カトリック中央協議会 2007年6月発行 p.1
^ 平成20年度県民経済計算(推計)の概要
^ 世界の名目GDP(USドル)ランキング
^ 長崎県広報資料「長崎“新生”産学官連携コンソーシアムの設立と活動について」 2013年7月11日閲覧
^ 長崎大学公式ウェブサイト「長崎“新生”産学官連携コンソーシアム(NRC)」発会式を開催 2013年7月11日閲覧
^ “管内空港の利用状況概況集計表(平成24年度速報値)” (PDF) (プレスリリース), 国土交通省大阪航空局, http://www.ocab.mlit.go.jp/about/total/report/pdf/riyou_h24d.pdf 2014年2月16日閲覧。
^ 長崎県対馬市における一部のアナログテレビ放送中継局の1月24日先行停波について 九州総合通信局、2011年1月14日。
^ “長崎県”. プライドフィッシュ公式サイト. 2018年8月8日閲覧。
^ “ミネラル豊富な牧草で育った4大長崎和牛”. ながさき旅ネット. 長崎県観光連盟・長崎県文化観光国際部観光振興課. 2018年7月4日閲覧。
^ 「初秋の霧ヶ峰高原にテーマ曲「「冒険者たちのメロディー」を流してロケ撮影」 (パンフレット) 、『冒険者 (アドベンチャー) カミカゼ』、東映株式会社映像事業部、1981年11月7日、 12 - 13頁。
関連項目
- 長崎学
- 長崎県出身の人物一覧
- 長崎県の県道一覧
- 長崎県の自然景勝地
- 長崎市への原子爆弾投下
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