五位
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五位(ごい)とは、仏教においてあらゆる事象を5種類の範疇(カテゴリー)に分類して、人間の精神や物質など全ての現象の要素(法、もしくは ダルマ)をまとめたもの[1]。五法(ごほう)・五品(ごほん)などとも。
目次
1 概要
2 諸説
2.1 説一切有部
2.2 唯識派・法相宗
3 類似概念
3.1 上座部大寺派
4 その他
5 脚注
5.1 注釈
5.2 出典
6 参考文献
7 関連項目
概要
五位は、以下の5つをさす。
(有為法(saṃskṛta, サンスクリタ) - 因縁変化を成立させる法。原因・条件によって生滅する事物[2](4つ))
色法(しき-、梵: rūpa、ルーパ[3]) - 物質的なもの(法)[2]。
心法(しんぼう(または、しんぽう)、梵: citta、チッタ[3]) - 精神的なもの(法)、心の働きのあるもの(法)[4]。
心所法(しんじょ-、梵: caitasikaチャイタシカ、もしくは梵: caittaチャイッタ[3]) - 心作用[5]。心のはたらき[2]。心(法)と心所(法)のいくつかとが互いに必ず倶生(ともに生起する[6])する[7]。心相応行法(梵: citta-samprayukta-dharma、チッタ・サンプラユクタ・ダルマ:心とあい伴う行)に、五蘊の受、想の2つを加えたもの[5]。心所有法(しんじょうほう)とも[2]。
心不相応行法(しんふそうおうぎょう-、梵: citta-viprayukta-saṃskāra、チッタ・ヴィプラユクタ・サンスカーラ[3]) - 心に伴わないもの[2]。
(有為法(saṃskṛta, サンスクリタ)以外の法(1つ))
無為法(むい-、梵: asaṃṣkṛta、アサンスクリタ[3]) - 生滅変化を超えた常住絶対なもの[2]。
各分類の法の数は、説によって異なる。
五蘊・十二処・五位の関係(説一切有部によるもの)

五蘊・十二処・五位の関係[5]
諸説
説一切有部
五蘊・十二処・十八界という部類分けは、いずれも阿含以来のものであるが、さらに説一切有部の「五位」の範疇が加わって、法の体系は一段と整備される。これは蘊・処・界の部類分けの中で、行蘊や法処・法界の部分をいっそうこまかに考察した結果である[8]。説一切有部の論が記された『倶舎論』では、色法11・心法1・心所法46・心不相応行法14・無為法3の75種(五位七十五法)と成す。
有為法(ういほう、saṃskṛta dharma、サンスクリタ・ダルマ)(72)
色法(しきほう、rūpa dharma、ルーパ・ダルマ[9])(11)
眼(げん、梵: cakṣus、チャクシュス) - 視覚能力もしくは視覚器官
耳(に、梵: śrotra、シュロートラ) - 聴覚能力もしくは聴覚器官
鼻(び、梵: ghrāṇa、グラーナ) - 嗅覚能力もしくは嗅覚器官
舌(ぜつ、梵: jihvā、ジフヴァー) - 味覚能力もしくは味覚器官
身(しん、梵: kāya、カーヤ) - 触覚能力もしくは触覚器官 (以上を五根という(三科を参照))>[3][10]
色(しき、梵: rūpa、ルーパ) - 視覚の対象
声(しょう、梵: śabda、シャブダ) - 聴覚の対象
香(こう、梵: gandha、ガンダ) - 嗅覚の対象
味(み、梵: rasa、ラサ) - 味覚の対象
触(そく、梵: sparśa、スパルシャ) - 触覚の対象(以上を五境という(同上)[3][11]
無表色(むひょうしき、梵: avijñapti-rūpa、アヴィジュニャプティ・ルーパ)もしくは無表業(むひょうごう、梵: avijñapti-karman、アヴィジュニャプティ・カルマン)[12] - 行為者の内面に潜み他から認知されないような行為[13]。物質的存在でありながら五感覚器官のいずれの対象ともならず[8]、色蘊に属しながらしかも法処(法界)に含められる特別な法[13]。強力な善あるいは悪の行為が行われるとき(つまり業(身表業・語表業)が造られるとき)に、その業の余勢(表面から窺い知れない)が行為の終了後も行為者自身の上にとどまること[14]。
心法(しんぼう(、しんぽう)、citta dharma、チッタ・ダルマ)(1)
心 (識・意)(しん、梵: citta、チッタ)
心所法(しんじょほう、caitasika dharma、チャイタシカ・ダルマ)(46)[注 1]
大地法(だいじほう、梵: mahābhūmika、マハーブーミカ)または遍大地法(へんだいじほう[2])(10) - 最も普遍的な心作用。
受(じゅ、梵: vedanā、ヴェーダナー) - 苦・楽・不苦不楽の感受(五蘊の「受」に相当)[15]。
想(そう、梵: saṃjñā、サンジュニャー) - 対象を心にとらえる表象作用(五蘊の「想」に相当)[15]。
思(し、梵: cetanā、チェータナー) - 心がある方向に動機づけられること(五蘊の「行」に相当)[15]。意志の発動[15]。
欲(よく、梵: chanda、チャンダ) - ものごとをしたいという欲求[15]。
触(そく、梵: sparśa、スパルシャ) - 根・境・識の接触、すなわち心の内界と外界との触れ合い[15]。
慧(え、梵: mati、マティ) - 分別し判断する作用[15]。
念(ねん、梵: smṛti、スムリティ) - 記憶作用[15]。
作意(さい、梵: manaskāra、マナスカーラ) - 対象に注意を向けること[15]。
勝解(しょうげ、梵: adhimukti、アディムクティ) - 対象がいかなるものかを確認し了解すること[15]。
定(じょう、梵: samādhi、サマーディ) - 心を浮動させず一点に集中させること[15]。三摩地(さんまじ、梵: samādhi、サマーディ)ともいう[16]。
大善地法(だいぜんじほう、梵: kuśala-mahābhūmika、クシャラ・マハーブーミカ)(10) - すべての善心とあい伴うもの。
信(しん、梵: śraddhā、シュラッダー) - 心のきよらかさ。四諦、三宝、および業とその報いとの間の因果性、とに対する確信。
勤(ごん、梵: vīrya、ヴィーリヤ) - 善行に対して果敢なこと。
捨(しゃ、梵: upekṣā、ウペークシャー) - 心の平静。かたよりのないこと。
慚(ざん、梵: hrī、フリー) - 「他者の徳に対する恭敬」、もしくは「みずからを観察することによっておのれの過失を恥じること」。
愧(ぎ、梵: apatrāpya、アパトラーピヤ) - 「自己の罪に対する畏怖」、もしくは「他を観察することによっておのれの過失を恥じること」。
無貪(むとん、梵: alobha、アローバ) - 貪りのないこと。
無瞋(むしん、梵: adveśa、アドヴェーシャ) - 憎しみのないこと。積極的に、欲望の対象を捨てること、他を愛憐すること。
不害(ふがい、梵: ahiṃsā、アヒンサー) - 非暴力。
軽安(きょうあん、梵: praśrabdhi、プラシュラブディ) - 適応性。心の巧みさ。
不放逸(ふほういつ、梵: apramāda、アプラマーダ) - 精励。専心して善を行うこと。
大煩悩地法(だいぼんのうじほう、梵: kleśa-mahābhūmika、クレーシャ・マハーブーミカ)(6) - すべての悪心と有覆無記[注 2]心にあい伴うもの。
痴[注 3](ち、梵: moha、モ-ハ) - 愚かさ、無知のこと。無明(むみょう)ともいう。
放逸(ほういつ、梵: pramāda、プラマーダ) - 放恣であり善行に専心しないこと。
懈怠(けだい、梵: kauśīdya、カウシーディヤ) - 怠惰であること、心が果敢でないこと。
不信(ふしん、梵: āśraddhya、アーシュラッディヤ) - 心が清らかでないこと。
惛沈(こんじん、梵: styāna、スティヤーナ) - 心の沈鬱。
掉挙(じょうこ、梵: auddhatya、アウッダティヤ) - 心の軽躁なこと、心が浮動してしずまりのないこと。
大不善地法(だいふぜんじほう、梵: akuśala-mahābhūmika 、アクシャラ・マハーブーミカ)(2) - すべての悪心とあい伴うもの。
無慚(むざん、梵: āhrīkya、アーフリーキヤ) - 上記の大善地法「慚」の逆の心作用。
無愧(むぎ、梵: anapatrāpya、アナパトラーピヤ) - 上記の大善地法「愧」の逆の心作用。
小煩悩地法(しょうぼんのうじほう、梵: parīttakleśabhūmika、パリーッタクレーシャブーミカ)(10) - ある種の悪心や有覆無記心とのみあい伴うもの。
忿(ふん、梵: krodha、クローダ) - 怒り。
覆(ふく、梵: mrakṣa、ムラクシャ) - 自己の誤ちの隠蔽。
慳(けん、梵: mātsarya、マートサリヤ) - ものおしみ。
嫉(しつ、梵: īrṣyā、イールシヤー) - 嫉み。
悩(のう、梵: pradāsa、プラダーサ) - 他の諌めをいれぬ頑迷さ。
害(がい、梵: vihiṃsā、ヴィヒンサー) - 害意。
恨(こん、梵: upanāha、ウパナーハ) - 恨み。
諂(てん、梵: śāṭhya、シャーティヤ) - 心の邪曲。
誑(おう、梵: māyā、マーヤー) - 欺瞞。
憍(きょう、梵: mada、マダ) - 自己満足。おのれの性質を優れたものと考えて自己に執着する心のおごり。
不定法(ふじょうほう、aniyata dharma)(8) - あるときは善心と、あるときは悪心と、あるときは無記心とあい伴うもの。
悪作(おさ、あくさ、梵: kaukṛtya、カウクリティヤ)- 過去の悪い行いに対してその誤ちを悔いる心作用。
睡眠(すいめん、梵: middha、ミッダ) - 心の鈍重さ。眠(みん)とも呼ぶ。
尋(じん、梵: vitarka、ヴィタルカ) - 推究的な粗大な心の動き。
伺(し、梵: vicāra、ヴィチャーラ) - 観察的な微細な心の動き。
貪(とん、梵: rāga、ラーガ) - 貪り。心にかなう対象に対する欲求。
瞋(しん、梵: pratigha、プラティガ) - 憎しみ。心にかなわない対象に対する憎悪。
慢(まん、梵: māna、マーナ) - 慢心。おのれは他より優れていると妄想して他人に対して誇りたがる心のおごり。
疑(ぎ、梵: vicikitsā、ヴィチキッツァー) - 「四諦」の真理に対してあれこれと思いまどうこと[17]。
心不相応行法(しんふそうおうぎょうほう、citta-viprayukta-saṃskāra dharma、チッタヴィプラユクタ・サンスカーラ・ダルマ)(14)[注 4]
得(とく、梵: prāpti、プラープティ)
非得(ひとく、梵: aprāpti、アプラープティ), 凡夫性(ぼんぶしょう)[18] - 聖道の非得。[19]
同分(どうぶん、梵: sabhāgatā、サバーガター) - 有情の各類に共通な同類性。たとえば、それぞれの人にはすべて人として共通の、それぞれの牛にはすべて牛として共通の同類性があると考えられている。衆同分ともいう。
無想定(むそうじょう、梵: asaṃjñisamāpatti、アサンジュニサマーパッティ) - 無意識にまで至るほどな極度の精神集中。無想天に生まれることを真の解脱と誤解してそれを求める者が修する。
無想(むそう、梵: āsaṃjñika、アーサンジュニカ) - 無想天に生まれた者のみが獲得する無意識な状態。無想果(むそうか)とも呼ぶ。
滅尽定(めつじんじょう、梵: nirodhasamāpatti、ニローダサマーパッティ) - 心のはたらきが消滅した状態にある精神集中。聖者が寂静の境地を楽しもうとして修する。
命根(みょうこん、梵: jīvita-indriya、ジーヴィタ・インドリヤ) - 生命機能。体温と心のはたらきとを維持する生命力を法の一要素として見たもの。
生(しょう、せい、梵: jāti、ジャーティ) - 生起すること。四相(有為の法(ダルマ)は、現在の一瞬間のうちに、本項以下の生・住・異・滅の4つの相状を呈すると考えられている)の一要素。
住(じゅう、梵: sthiti、スティティ) - 生起した状態を保つこと。四相の一要素。
異(い、梵: jarā、ジャラー) - 状態が変異すること。四相の一要素。
滅(めつ、梵: anityatā、アニティヤター) - 消滅すること。四相の一要素。
名身(みょうしん、梵: nāmakāya、ナーマカーヤ) - 文すなわち音節、句すなわち文章に対して、名辞を意味する。本項以下の名・句・心の三つによって、言葉のはたらきが、それによって認識が、成立すると考えられている。名身とも呼ぶ。
句身(くしん、梵: padakāya、パダカーヤ) - 名すなわち名辞、文すなわち音節に対して、まとまった意味を表しうる文章を意味する。句身とも呼ぶ。
文身(もんしん、梵: vyañjanakāya、ヴャンジャナカーヤ) - 名すなわち名辞、句すなわち文章に対して、音節を意味する。文身とも呼ぶ([20][21]。
無為法(むいほう、asaṃskṛta dharma、アサンスクリタ・ダルマ)(3)
虚空(こくう、梵: ākāśa、アーカーシャ) - 物の存在する場所としての空間。
択滅(ちゃくめつ、梵: pratisaṃkhyānirodha、プラティサンキヤーニローダ) - 正しい知恵による煩悩の止滅。「択」とは法に対して正しい弁別判断をなす洞察力のこと。
非択滅(ひちゃくめつ、梵: apratisaṅkhyānirodha、アプラティサンキヤーニローダ) - 正しい知恵によらない法の止滅([22]。
唯識派・法相宗
一方、唯識派やその東アジア後継である法相宗では、『成唯識論』に則り、心法8・心所法51・色法11・不相応行法24・無為法6の100種(五位百法)とする。
(唯識の名の通り、こちらの教学では「心」(識) の優位性が詳細さを以て説かれるので、「心法」が冒頭に配置され、「色法」は後順に退く格好になる。)
有為法(ういほう、梵: saṃskṛta dharma, サンスクリタ・ダルマ)(94)
心法(しんほう、梵: citta dharma, チッタ・ダルマ)(8)
眼識(げんしき、梵: cakṣur-vijñāna, チャクシュル・ヴィジュニャーナ)
耳識(にしき、梵: śrotra-vijñāna, シュロートラ・ヴィジュニャーナ)
鼻識(びしき、梵: ghrāṇa-vijñāna, グラーナ・ヴィジュニャーナ)
舌識(ぜっしき、梵: jihvā-vijñāna, ジフヴァー・ヴィジュニャーナ)
身識(しんしき、梵: kāya-vijñāna, カーヤ・ヴィジュニャーナ)以上【五識】
意識(いしき、梵: mano-vijñāna, マノー・ヴィジュニャーナ) 以上【六識】
末那識(まなしき、梵: manas, マナス[23])
阿頼耶識(あらやしき、梵: ālaya-vijñāna, アーラヤ・ヴィジュニャーナ)以上【八識】
心所法(しんじょほう、梵: caitasika dharma, チャイタシカ・ダルマ)(51)
- 遍行心所(へんぎょうしんじょ、梵: sarvatraga, サルヴァトラガ)(5)
作意(さい、梵: manaskāra, マナスカーラ)
触(そく、梵: sparśa, スパルシャ)
受(じゅ、梵: vedanā, ヴェーダナー)
想(そう、梵: saṃjñā, サンジュニャー)
思(し、梵: cetanā, チェータナー)
- 別境心所(べっきょうしんじょ、梵: viniyata, ヴィニヤタ)(5)
欲(よく、梵: chanda, チャンダ)
勝解(しょうげ、梵: adhimokṣa, アディモークシャ / 梵: adhimukti, アディムクティ)
念(ねん、梵: smṛti, スムリティ)
定(じょう、梵: samādhi, サマーディ)
慧(え、梵: prajñā, プラジュニャー / 梵: mati, マティ)
- 善心所(ぜんしんじょ、梵: kuśala, クシャラ)(11)
信(しん、梵: śraddhā, シュラッダー)
精進(しょうじん、梵: vīrya, ヴィーリヤ)
慚(ざん、梵: hrī, フリー)
愧(ぎ、梵: apatrāpya, アパトラーピヤ)
無貪(むとん、梵: alobha, アローバ)
無瞋(むしん、梵: adveṣa, アドヴェーシャ)
無痴[注 3](むち、梵: amoha, アモーハ)
軽安(きょうあん、梵: praśrabdhi, プラシュラブディ)
不放逸(ふほういつ、梵: apramāda, アプラマーダ)
行捨(ぎょうしゃ、梵: upekṣa, ウペークシャー)
不害(ふがい、梵: ahiṃsā, アヒンサー)
- 煩悩心所(ぼんのうしんじょ、梵: kleśa, クレーシャ)(6)
貪(とん、梵: rāga, ラーガ)
瞋(しん、梵: pratigha, プラティガ)
痴[注 3](ち、梵: mūḍhi, ムーディ / 梵: moha, モーハ)
慢(まん、梵: māna, マーナ)
疑(ぎ、梵: vicikitsā, ヴィチキッツァー)
悪見(あっけん、梵: dṛṣṭi, ドリシュティ)
- 随煩悩心所(ずいぼんのうしんじょ、梵: upakleśa, ウパクレーシャ)(20)
- 小随煩悩(10)
忿(ふん、梵: krodha, クローダ)
覆(ふく、梵: mrakṣa, ムラクシャ)
慳(けん、梵: mātsarya, マートサリヤ)
嫉(しつ、梵: īrasyā, イールシヤー)
悩(のう、梵: pradāsa, プラダーサ)
害(がい、梵: vihiṃsā, ヴィヒンサー)
恨(こん、梵: upanāha, ウパナーハ)
諂(てん、梵: śāṭhya, シャーティヤ)
誑(おう、梵: māyā, マーヤー)
憍(きょう、梵: mada, マダ)
- 中随煩悩(2)
無慚(むざん、梵: āhrīkya, アーフリーキヤ)
無愧(むぎ、梵: anapatrāpya, アナパトラーピヤ)
- 大随煩悩(8)
掉挙(じょうこ、梵: auddhatya, アウッダティヤ)
惛沈(こんじん、梵: styāna, スティヤーナ)
不信(ふしん、梵: āśraddhya, アーシュラッディヤ)
懈怠(けだい、梵: kausīdya, カウシーディヤ)
放逸(ほういつ、梵: pramāda, プラマーダ)
失念(しつねん、梵: muṣitasmṛtitā, ムシタスムリティター)
散乱(さんらん、梵: vikṣepa, ヴィクシェーパ)
不正知(ふしょうち、梵: asaṃprajanya, アサンプラジャニヤ)
- 小随煩悩(10)
- 不定心所(ふじょうしんじょ、梵: aniyata, アニヤタ)(4)
悔 (悪作)(げ (おさ/あくさ)、梵: kaukṛtya, カウクリティヤ)
(睡)眠((すい)めん、梵: middha, ミッダ)
尋(じん、梵: vitarka, ヴィタルカ)
伺(し、梵: vicāra, ヴィチャーラ)
- 遍行心所(へんぎょうしんじょ、梵: sarvatraga, サルヴァトラガ)(5)
色法(しきほう、梵: rūpa dharma, ルーパ・ダルマ)(11)
眼(げん、梵: cakṣus, チャクシュス)
耳(に、梵: śrotra, シュロートラ)
鼻(び、梵: ghrāṇa, グラーナ)
舌(ぜつ、梵: jihvā, ジフヴァー)
身(しん、梵: kāya, カーヤ)以上【五根】
色(しき、梵: rūpa, ルーパ)
声(しょう、梵: śabda, シャブダ)
香(こう、梵: gandha, ガンダ)
味(み、梵: rasa, ラサ)
触(そく、梵: spraṣṭavya, スプラシュタヴィヤ/梵: sparśa, スパルシャ)以上【五境】
法処所摂(ほうしょしょしょう、梵: dharmāyatanikāni rūpāni, ダルマーヤタニカーニ・ルーパーニ)
(心)不相応行法((しん)ふそうおうぎょうほう、梵: citta-viprayukta-saṃskāra dharma, チッタ・ヴィプラユクタ・サンスカーラ・ダルマ)(24)
(有)得((う)とく、梵: prāpti, プラープティ)
命根(みょうこん、梵: jīvitendriya, ジーヴィテーンドリヤ)
衆同分(しゅどうぶん、梵: nikāya-sabhāga, ニカーヤ・サバーガ)
異生性(いしょうじょう、梵: pṛthagjanatva[24], プリタグジャナトヴァ)
無想定(むそうじょう、梵: asaṃjñi-samāpatti, アサンジュニー・サマーパッティ)
滅尽定(めつじんじょう、梵: nirodha-samāpatti, ニローダ・サマーパッティ)
無想報(むそうほう、梵: āsaṃjñika, アーサンジュニカ)
名身(みょうしん、梵: nāma-kāya, ナーマ・カーヤ)
句身(くしん、梵: pada-kāya, パダ・カーヤ)
文身(もんしん、梵: vyañjana-kāya, ヴャンジャナカーヤ)
生(しょう、梵: jāti, ジャーティ)
住(じゅう、梵: sthiti, スティティ)
老(ろう、梵: jarā, ジャラー)
無常(むじょう、梵: anityatā, アニティヤター)
流転(るてん、梵: pravṛtti, プラヴリッティ)
定異(じょうい、梵: pratiniyama, プラティニヤマ)
相応(そうおう、梵: yoga, ヨーガ)
勢速(せいそく、梵: jāva, ジャーヴァ)
次第(しだい、梵: anukrama, アヌクラマ)
方(ほう、梵: deśa, デーシャ)
時(じ、梵: kāla, カーラ)
数(しゅ、梵: saṃkhyā, サンキヤー)
和合性(わごうしょう、梵: sāmagrī, サーマグリー)
不和合性(ふわごうしょう、梵: anyathātva, アニヤタートヴァ)
無為法(むいほう、梵: asaṃskṛta dharma, アサンスクリタ・ダルマ)(6)
虚空(こくう、梵: ākāśa, アーカーシャ)
択滅(ちゃくめつ、梵: pratisaṃkhyā-nirodha, プラティサンキヤー・ニローダ)
非択滅(ひちゃくめつ、梵: apratisaṃkhyā-nirodha, アプラティサンキヤー・ニローダ)
不動滅(ふどうめつ、梵: āniñjya, アーニンジヤ)
想受滅(そうじゅめつ、梵: saṃjñā-vedayita-nirodha, サンジュニャー・ヴェーダイタ・ニローダ)
真如(しんにょ、梵: tathatā, タタター)
このように立場によって数や順序、位置づけが異なっている。
また、実体の存在を認めるか否かについても異なっている(唯識宗の根幹にある喩伽唯識では実体を認めない)。
類似概念
上座部大寺派
なお、上座部大寺派、すなわち現在の南伝上座部仏教では、『アビダンマッタ・サンガハ』などの記述に依り、以下の計170法を、「性質(=自性)が変わることが無い法」としての「勝義法」(第一義法、巴: paramattha dhamma, パラマッタ・ダンマ)として挙げる[25]。
心(しん、巴: Citta, チッタ)(89)
- 欲界心(よくかいしん、巴: kāmāvacara citta, カーマーヴァチャラ・チッタ)(54)
- 欲界浄心(よくかいじょうしん、巴: kāmāvacara sobhana citta, カーマーヴァチャラ・ソーバナ・チッタ)(24) - 無貪、無瞋、無痴などの因を含む心
大善心(だいぜんしん、巴: mahā kusala citta, マハークサラ・チッタ)(8)
大異熟心(だいいじゅくしん、巴: mahā vipāka citta, マハーヴィパーカ・チッタ)(8)
大唯作心(だいゆいさしん、巴: mahā kiriya citta, マハーキリヤ・チッタ)(8)
- 欲界不浄心(よくかいふじょうしん、巴: kāmāvacara asobhana citta, カーマーヴァチャラ・アソーバナ・チッタ)(30) - 「欲界浄心」以外の心
- 不善心(ふぜんしん、巴: akusala citta, アクサラ・チッタ)(12) - 貪、瞋、痴などの因を含む心
貪根心(とんこんしん、巴: lobha mūla citta, ローバ・ムーラチッタ)(8)
瞋根心(しんこんしん、巴: dosa mūla citta, ドーサ・ムーラチッタ)(2)
痴根心(ちこんしん、巴: moha mūla citta, モーハ・ムーラチッタ)(2)
- 無因心(むいんしん、巴: ahetuka citta, アヘートゥカ・チッタ)(18) - 無貪、無瞋、無痴、貪、瞋、痴などの因を含まない心
不善異熟心(ふぜんいじゅくしん、巴: akusala vipāka citta, アクサラ・ヴィパーカ・チッタ)(7)
無因善異熟心(むいんぜんいじゅんくしん、巴: ahetuka kusala vipāka citta, アヘートゥカ・クサラ・ヴィパーカ・チッタ)(8)
無因唯作心(むいんゆいさしん、巴: ahetuka kiriya vipāka citta, アヘートゥカ・キリヤ・ヴィパーカ・チッタ)(3)
- 不善心(ふぜんしん、巴: akusala citta, アクサラ・チッタ)(12) - 貪、瞋、痴などの因を含む心
- 欲界浄心(よくかいじょうしん、巴: kāmāvacara sobhana citta, カーマーヴァチャラ・ソーバナ・チッタ)(24) - 無貪、無瞋、無痴などの因を含む心
- 色界心(しきかいしん、巴: rūpāvacara citta, ルーパーヴァチャラ・チッタ)(15)
色界善心(しきかいぜんしん、巴: rūpāvacara kusala citta, ルーパーヴァチャラ・クサラ・チッタ)(5)
色界異熟心(しきかいいじゅくしん、巴: rūpāvacara vipāka citta, ルーパーヴァチャラ・ヴィパーカ・チッタ)(5)
色界唯作心(しきかいゆいさしん、巴: rūpāvacara kiriya citta, ルーパーヴァチャラ・キリヤ・チッタ)(5)
- 無色界心(むしきかいしん、巴: arūpāvacara citta, アルーパーヴァチャラ・チッタ)(12)
無色界善心(むしきかいぜんしん、巴: arūpāvacara kusala citta, アルーパーヴァチャラ・クサラ・チッタ)(4)
無色界異熟心(むしきかいいじゅくしん、巴: arūpāvacara vipāka citta, アルーパーヴァチャラ・ヴィパーカ・チッタ)(4)
無色界唯作心(むしきかいゆいさしん、巴: arūpāvacara kiriya citta, アルーパーヴァチャラ・キリヤ・チッタ)(4)
- 出世間心(しゅっせけんしん、巴: lokuttara citta, ロークッタラ・チッタ)(8)
道心(どうしん、巴: magga citta, マッガ・チッタ)(4)
果心(かしん、巴: phala citta, パラ・チッタ)(4)
- 欲界心(よくかいしん、巴: kāmāvacara citta, カーマーヴァチャラ・チッタ)(54)
心所(しんじょ、巴: Cetasika, チェータシカ)(52) --- 心機能
- 同他心所(どうたしんじょ、巴: aññasamāna cetasika, アンニャサマーナ・チェータシカ)(13) --- 協働中立的機能
- 共一切心心所(くいっさいしんしんじょ、巴: sabba-citta-sādhārana cetasika, サッバチッタサーダーラナ・チェータシカ)(7) --- 一般共通機能
触(そく、巴: phassa, パッサ)
受(じゅ、巴: vedanā, ヴェーダナー)
想(そう、巴: saññā, サンニャー)
思(し、巴: cetanā, チェータナー)
一境性(いっきょうしょう、巴: ekaggatā, エーカッガター)
命根(みょうこん、巴: jīvitindriya, ジーヴィティンドリヤ)
作意(さい、巴: manasikāra, マナシカーラ)
- 雑心所(ぞうしんじょ、巴: pakinnaka cetasika, パキンナカ・チェータシカ)(6) --- 特殊機能
尋(じん、巴: vitakka, ヴィタッカ)
伺(し、巴: vicāra, ヴィチャーラ)
勝解(しょうげ、巴: adhimokkha, アディモッカ)
精進(しょうじん、巴: viriya, ヴィリヤ)
喜(き、巴: pīti, ピーティ)
意欲(いよく、巴: chanda, チャンダ)
- 共一切心心所(くいっさいしんしんじょ、巴: sabba-citta-sādhārana cetasika, サッバチッタサーダーラナ・チェータシカ)(7) --- 一般共通機能
- 浄心所(じょうしんじょ、巴: sobhana cetasika, ソーバナ・チェータシカ)(25) --- 善機能
- 【共浄心所】(19)
信(しん、巴: saddhā, サッダー)
念(ねん、巴: sati, サティ)
慚(ざん、巴: hiri, ヒリ)
愧(ぎ、巴: ottappa, オッタッパ)
無貪(むとん、巴: alobha, アローバ)
無瞋(むしん、巴: adosa, アドーサ)
中捨(ちゅうしゃ、巴: tatramajjhattatā, タトラマッジャッタター)
身軽安(しんきょうあん、巴: kāyappassaddhi, カーヤッパッサッディ)
心軽安(しんきょうあん、巴: cittappassaddhi, チッタッパッサッディ)
身軽快(しんきょうかい、巴: kāyalahutā, カーヤラフター)
心軽快(しんきょうかい、巴: cittalahutā, チッタラフター)
身柔軟性(しんにゅうなんしょう、巴: kāyamudutā, カーヤムドゥター)
心柔軟性(しんにゅうなんしょう、巴: cittamudutā, チッタムドゥター)
身適合性(しんちゃくごうしょう、巴: kāyakammaññatā, カーヤカンマンニャター)
心適合性(しんちゃくごうしょう、巴: cittakammaññatā, チッタカンマンニャター)
身練達性(しんれんだつしょう、巴: kāyapāguññatā, カーヤパーグンニャター)
心練達性(しんれんだつしょう、巴: cittapāguññatā, チッタパーグンニャター)
身端直性(しんたんじきしょう、巴: kāyujukatā, カーユジュカター)
心端直性(しんたんじきしょう、巴: cittujukatā, チットゥジュカター)
- 【離心所】(3)
正語(しょうご、巴: sammā-vācā, サンマーヴァーチャー)
正業(しょうごう、巴: sammā-kammanta, サンマーカンマンタ)
正命(しょうみょう、巴: sammā-ājīva, サンマーアージーヴァ)
- 【無量心所】(2)
悲(ひ、巴: karunā, カルナー)
喜(き、巴: muditā, ムディター)
- 【智慧の心所】(1)
慧根(えこん、巴: paññindriya, パンニンドゥリヤ)
- 【共浄心所】(19)
- 不善心所(ふぜんしんじょ、巴: akusala cetasika, アクサラ・チェータシカ)(14) --- 悪機能
- 【欲系】(3)
貪(とん、巴: lobha, ローバ)
見(けん、巴: diṭṭhi, ディッティ)
慢(まん、巴: māna, マーナ)
- 【怒系】(4)
瞋(しん、巴: dosa, ドーサ)
嫉(しつ、巴: issā, イッサー)
慳(けん、巴: macchariya, マッチャリヤ)
悪作(おさ/あくさ、巴: kukkucca, クックッチャ)
- 【痴系】(4)
痴(ち、巴: moha, モーハ)
無慚(むざん、巴: ahirika, アヒリカ)
無愧(むぎ、巴: anottappa, アノッタッパ)
掉挙(じょうこ、巴: uddhacca, ウッダッチャ)
- 【その他】(3)
昏沈(こんじん、巴: thīna, ティーナ)
睡眠(すいめん、巴: middha, ミッダ)
疑(ぎ、巴: vicikicchā, ヴィチキッチャー)
- 【欲系】(3)
- 同他心所(どうたしんじょ、巴: aññasamāna cetasika, アンニャサマーナ・チェータシカ)(13) --- 協働中立的機能
色(しき、巴: Rūpa, ルーパ)(28) --- 物質
- 完色(かんしき、巴: nipphanna-rūpa, ニッパンナ・ルーパ)(18) --- 第一義的に存在する物質
四大(しだい、巴: mahābhūta, マハーブータ)(4)
地(ち、巴: pathavī, パタヴィー)
水(すい、巴: āpo, アーポー)
火(か、巴: tejo, テージョー)
風(ふう、巴: vāyo, ヴァーヨー)
- 浄色(じょうしき、巴: pasāda-rūpa, パサーダ・ルーパ)(5) --- 五根
眼(げん、巴: cakkhu, チャック)
耳(に、巴: sota, ソータ)
鼻(び、巴: ghāna, ガーナ)
舌(ぜつ、巴: jivhā, ジヴァー)
身(しん、巴: kāya, カーヤ)
- 境色(巴: gocara-rūpa, ゴーチャラ・ルーパ)(4(+3)) --- 五境
色(しき、巴: rūpa, ルーパ)
声(しょう、巴: sadda, サッダ)
香(こう、巴: gandha, ガンダ)
味(み、巴: rasa, ラサ)
触(そく、巴: phoṭṭhabba, ポッタッバ) - 触れる対象としての色(地・火・風)
- 性色(しょうしき、巴: bhāva-rūpa, バーヴァ・ルーパ)(2)
男性(なんしょう、巴: purisabhāva, プリサバーヴァ)
女性(にょしょう、巴: itthibhāva, イッティバーヴァ)
- 心色(しんしき、巴: hadaya-rūpa, ハダヤ・ルーパ)(1)
心基(しんき、巴: hadaya vatthu, ハダヤ・ヴァットゥ)心が依止する色法。
- 命色(みょうしき、巴: jīvita-rūpa, ジーヴィタ・ルーパ)(1)
命根(みょうこん、巴: jīvitindriya, ジーヴィティンドリヤ)
- 食色(じきしき、巴: āhāra-rūpa, アーハーラ・ルーパ)(1)
段色({だんじき、巴: kabaḷīkāra-āhāra, カバリーカーラ・アーハーラ)栄養素。滋養素(巴: ojā, オージャー)とも。[26]
- 非完色(ひかんしき、巴: anipphannā-rūpa, アニッパンナー・ルーパ)(10) --- 完色の特殊状態。第一義としては存在しない施設(せせつ、巴: paññatti)である色。
- 分断色(ぶんだんしき、巴: pariccheda-rūpa, パリッチェーダ・ルーパ)(1)
虚空界(こくうかい、巴: ākāsa, アーカーサ)物質間の隙間
- 表色(ひょうしき、巴: viññatti-rūpa, ヴィンニャッティ・ルーパ)(2) --- 意思表示の際に生じる身・語の物質
身表(しんひょう、巴: kāya-viññatti, カーヤ・ヴィンニャッティ)
語表(ごひょう、巴: vacī-viññatti, ヴァチー・ヴィンニャッティ)
- 変化色(へんげしき、巴: vikāra-rūpa, ヴィカーラ・ルーパ)(3(+2))
色軽快性(しききょうかいしょう、巴: rūpa-lahutā, ルーパ・ラフター)
色柔軟性(しきにゅうなんしょう、巴: rūpa-mudutā, ルーパ・ムドゥター)
色適業性(しきしゃくごうしょう、巴: rūpa-kammaññatā, ルーパ・カンマンニャター) (+ 表色(2))
- 相色(そうしき、巴: lakkhaṇa-rūpa, ラッカナ・ルーパ)(4)
色積集(しきしゃくじゅう、巴: upacaya, ウパチャヤ)
色相続(しきそうぞく、巴: santati, サンタティ)
色老性(しきろうしょう、巴: jaratā, ジャラター)
色無常性(しきむじょうしょう、巴: aniccatā, アニッチャター)
- 分断色(ぶんだんしき、巴: pariccheda-rūpa, パリッチェーダ・ルーパ)(1)
- 完色(かんしき、巴: nipphanna-rūpa, ニッパンナ・ルーパ)(18) --- 第一義的に存在する物質
涅槃(ねはん、巴: Nibbāna, ニッバーナ)(1)
その他
これとは別に唯識宗においては修行における5段階を五位と称する場合がある。これは、仏果(仏の境地)を得るまでに必要とする資糧位・加行位・通達位・修習位・究竟位を指し、これを「大乗の五位」とした。またこれに対して資糧位・加行位・見道位・修道位・無学位の「小乗の五位」もあるとした。
更に9世紀の唐の禅僧洞山良价が唱えた禅宗独自の五位(「洞山五位」)も存在する。これは生滅の現象を意味する正偏五位(しょうへんごい、正中偏・偏中正・正中来・偏中至・兼中到)と修行のあり方を示す功勲五位(くくんごい、向・奉・功・共功・功功)が存在する。
脚注
注釈
^ 心所法の各梵名は次の典拠による。(説一切有部の心所説 ―仏教における心の分析)
^ 善でも悪でもない「無記」の一種。正しい知恵が起こるのを妨げる種類の無記を「有覆無記(うぶくむき)」、妨げない種類の無記を「無覆無記(むぶくむき)」と呼ぶ。
- ^ abc旧字体は「癡」。
^ 心不相応行法の各梵名は右の典拠による。村上明宏『心不相応行法と無為法の関連性』、駒澤大学仏教学部論集45 、2014年10月、p.388(127) )
出典
^ 「五位」 - 大辞林 第三版、三省堂。
- ^ abcdefg中村 2002, p. 96.
- ^ abcdefg櫻部・上山 2006, p. 索引頁「仏教基本語彙(1)~(10)」.
^ 「心法」 - デジタル大辞泉、小学館。
- ^ abc櫻部・上山 2006, p. 68.
^ 櫻部 1981, p. 87.
^ 櫻部 1981, p. 84.
- ^ ab櫻部・上山 2006, p. 67.
^ 「色法」 - デジタル大辞泉、小学館。
^ 岩波仏教辞典 1989, p. 268~269、P851~852.
^ 岩波仏教辞典 1989, p. 851.
^ 櫻部・上山 2006, p. 索引頁「仏教基本語彙(9)」.
- ^ ab櫻部・上山 2006, p. 121.
^ 櫻部・上山 2006, p. 122.
- ^ abcdefghijk櫻部・上山 2006, p. 112.
^ 櫻部・上山 2006, p. 索引頁「仏教基本語彙(4)」.
^ 櫻部・上山 2006, p. 111~116.
^ 村上明宏『心不相応行法と無為法の関連性』、駒澤大学仏教学部論集45 、2014年10月、p.388(127)
^ 村上明宏『心不相応行法と無為法の関連性』、駒澤大学仏教学部論集45 、2014年10月、p.380(135)
^ 櫻部・上山 2006, p. P310~311、索引頁「仏教基本語彙(1)~(10)」.
^ 櫻部 1981, p. 89~94.
^ 櫻部・上山 2006, p. P109、P142、索引頁「仏教基本語彙(1)~(10)」.
^ 袴谷憲昭、「末那識」 - 日本大百科全書(ニッポニカ)、小学館。
^ 早島理「瑜伽行学派における「得prāpti」」、1992年、長崎大学教育学部社会科学論叢 (44)、pp.2-3。
^ アビダンマッタサンガハ用語解説 - 日本テーラワーダ仏教協会 p3
^ ウェープッラ&戸田 2013, p. 180.
参考文献
- 中村元他 『岩波仏教辞典』 岩波書店、1989年。ISBN 4-00-080072-8。
櫻部建 ; 上山春平 『存在の分析<アビダルマ>―仏教の思想〈2〉』 角川書店〈角川ソフィア文庫〉、2006年。ISBN 4-04-198502-1。(初出:『仏教の思想』第2巻 角川書店、1969年)- 櫻部建 『倶舎論』 大蔵出版、1981年。ISBN 978-4-8043-5441-5。
- 中村元 『龍樹』 講談社学術文庫、2002年。ISBN 4-06-159548-2。
- 総合仏教大辞典編集委員会 編『総合佛教大辞典』(法蔵館、2005年) ISBN 978-4-831-87070-4
- 浄土宗大辞典刊行会 編『浄土宗大事典』(山喜房仏書林、1980年)ISBN 978-4-7963-0903-5
- ウ・ウェープッラ、戸田忠「アビダンマッタサンガハ(新装版)」、中山書房仏書林、2013年9月、 ISBN 978-4-89097-076-6。
関連項目
- 法 (仏教)
- 三科
- 煩悩
- 説一切有部
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