全国植樹祭




全国植樹祭(ぜんこくしょくじゅさい)は、国土緑化運動の中核的な行事として、1950年(昭和25年)に山梨県で第1回が開催されて以来、毎年春に開催されている。




目次






  • 1 概要


  • 2 批判


  • 3 大会の歴史


  • 4 その他


    • 4.1 行幸啓が中止された際の措置




  • 5 出典


  • 6 外部リンク





概要




第55回会場・西都原古墳群の「お野立所」


全国植樹祭は、国土緑化推進機構と開催都道府県が主催している。大会会長は衆議院議長。


大会の前身は、「愛林日植樹行事」に遡り、1950年(昭和25年)からは、山梨県で「植樹行事並びに国土緑化大会」として第1回が開催された。1970年(昭和45年)の第21回(福島県)から現在の名称になり、今日に至る。


かつて参加者の規模が100万人を超えることは珍しくなく、2002年(平成14年)に山形県金山町で開催された会場では12,000人を数えたが、2000年代に入ると地方自治体の資金難や広い植樹会場を設営することが困難などの理由で縮小傾向となり、2013年(平成25年)の鳥取県南部町の会場ではスタッフを含めて7,000人規模となっている[1]


大会式典では、天皇の「おことば」、天皇・皇后による「お手植え・お手まき」行事、県内外の参加者による記念植樹、国土緑化運動ポスターコンクール等の表彰行事、大会宣言が行われることが恒例となっており、国民体育大会・全国豊かな海づくり大会と並び「三大行幸啓」の一つに位置付けられている。しかし、2009年(平成27年)の第60回(福井県)からは天皇の公務負担軽減策の一環として植樹祭式典での「おことば」は取りやめになった。なお2019年愛知大会からは現在の皇太子徳仁親王と雅子妃が天皇として即位されるため、おことばを復活する予定。


1977年(昭和52年)の第28回(和歌山県)からは、秋に過去の植樹祭での手植え・手まきにより成長した木の手入れ(枝払いなど)を行う全国育樹祭が行われている。これは皇太子・皇太子妃が出席するものとされている。



批判


会場の造成や、道路工事など、植樹祭開催のために、わざわざ自然を破壊しているとの批判がしばしば聞かれる。



大会の歴史


※()内…開催回数。































































































































































































































































































開催日 開催地 開催日 開催地 開催日 開催地
1
1950年4月4日

山梨県(1)
31
1980年5月25日

三重県(1)
61
2010年5月23日

神奈川県(1)
2
1951年4月4日

群馬県(1)
32
1981年5月24日

奈良県(1)
62
2011年5月22日
和歌山県(2)
3
1952年4月4日

静岡県(1)
33
1982年5月23日

栃木県(1)
63
2012年5月27日
山口県(2)
4
1953年4月4日

千葉県(1)
34
1983年5月22日

石川県(1)
64
2013年5月26日
鳥取県(2)
5
1954年4月6日

兵庫県(1)
35
1984年5月20日

鹿児島県(1)
65
2014年6月1日
新潟県(2)
6
1955年4月6日

宮城県(1)
36
1985年5月12日

熊本県(1)
66
2015年5月17日
石川県(2)
7
1956年4月7日

山口県(1)
37
1986年5月11日

大阪府(1)
67
2016年6月5日
長野県(2)
8
1957年4月7日

岐阜県(1)
38
1987年5月24日

佐賀県(1)
68
2017年5月28日
富山県(2)
9
1958年4月8日

大分県(1)
39
1988年5月22日

香川県(1)
69
2018年6月10日
福島県(2)
10
1959年4月5日

埼玉県(1)
40
1989年5月21日

徳島県(1)
70
2019年6月2日
愛知県(2)
11
1960年5月10日

山形県(1)
41
1990年5月20日

長崎県(1)
71 2020年 島根県(2)
12
1961年5月24日

北海道(1)
42
1991年5月26日

京都府(1)
13
1962年4月21日

福井県(1)
43
1992年5月10日

福岡県(1)
14
1963年5月20日

青森県(1)
44
1993年4月25日

沖縄県(1)
15
1964年5月13日

長野県(1)
45
1994年5月22日
兵庫県(2)
16
1965年5月9日

鳥取県(1)
46
1995年5月21日
広島県(2)
17
1966年4月17日

愛媛県(1)
47
1996年5月19日

東京都(1)
18
1967年4月9日

岡山県(1)
48
1997年5月18日
宮城県(2)
19
1968年5月19日

秋田県(1)
49
1998年5月10日
群馬県(2)
20
1969年5月26日

富山県(1)
50
1999年5月30日
静岡県(2)
21
1970年5月19日

福島県(1)
51
2000年4月23日
大分県(2)
22
1971年4月18日

島根県(1)
広島県(1)
52
2001年5月20日
山梨県(2)
23
1972年5月21日

新潟県(1)
53
2002年6月2日
山形県(2)
24
1973年4月8日

宮崎県(1)
54
2003年5月18日
千葉県(2)
25
1974年5月19日

岩手県(1)
55
2004年4月25日
宮崎県(2)
26
1975年5月25日

滋賀県(1)
56
2005年6月5日
茨城県(2)
27
1976年5月23日

茨城県(1)
57
2006年5月21日
岐阜県(2)
28
1977年4月17日

和歌山県(1)
58
2007年6月24日
北海道(2)
29
1978年5月21日

高知県(1)
59
2008年6月15日
秋田県(2)
30
1979年5月27日

愛知県(1)
60
2009年6月7日
福井県(2)


その他



行幸啓が中止された際の措置


天皇、皇后による「お手植え」、「お手撒き」は、苗木や樹木が将来に残るものであり、開催地の関心は高い。


1968年(昭和43年)5月19日、秋田県で開催された第19回植樹祭では、前々日(17日)に十勝沖地震が発生し行幸啓が中止となった。秋田県側は、急遽、秋田スギ苗木と鉢を皇居へ持ち込み「お手植え」をしてもらい会場へ搬送、当日に植栽箇所へ改めて移植するという手段を採った。「お言葉」は、徳川義寛侍従が代読している。[2]


なお、全国植樹祭の開催地が二巡目となり、再び秋田県に開催地がめぐってきた2008年(平成20年)には、植樹祭開催日前日に岩手・宮城内陸地震が発生。開催自体が危ぶまれたが翌日、11,500人の出席者を得て開催。「お手植え」、「お手撒き」も実施された[3]



出典





  1. ^ 2013年全国植樹祭の概要(鳥取県ホームページ)


  2. ^ 社団法人国土緑化推進委員会 『国土緑化20年の歩み』 社団法人国土緑化推進委員会、1970年、p322。


  3. ^ “第59回全国植樹祭(森林整備課ホームページ内)”. 秋田県 (2016年8月3日). 2016年8月6日閲覧。




外部リンク


  • 林野庁による全国植樹祭紹介







Popular posts from this blog

MongoDB - Not Authorized To Execute Command

How to fix TextFormField cause rebuild widget in Flutter

in spring boot 2.1 many test slices are not allowed anymore due to multiple @BootstrapWith