Mi-8 (航空機)





Mi-8




ロシア航空のMi-8PS-7

ロシア航空のMi-8PS-7






  • 用途:輸送ヘリコプター


  • 製造者:ミル設計局


  • 運用者


    • ソビエト連邦の旗 ソビエト連邦


    • 中華人民共和国の旗 中華人民共和国


    • 北朝鮮空軍旧東側他80ヶ国




  • 初飛行:1961年7月9日


  • 生産数:12,000機


  • 運用開始:1967年


  • 運用状況:現役






Mi-8(ミル8;ロシア語: Ми-8ミー・ヴォースィェミ)は、ソビエト連邦のミル設計局で開発されたヘリコプターである。北大西洋条約機構(NATO)の使用したNATOコードネームでは「ヒップ」(Hip)と呼ばれた。


1961年にMi-4を改造した原型機が初飛行した。




目次






  • 1 概要


  • 2 派生型


  • 3 使用国


    • 3.1 使用企業




  • 4 性能・主要諸元


  • 5 登場作品


    • 5.1 映画


    • 5.2 漫画・アニメ


    • 5.3 ゲーム




  • 6 脚注


  • 7 外部リンク





概要


単純で頑丈な構造と汎用性の高さが特徴で、軍用、民間含めて12,000機以上が生産されている。現在も製造、販売が行われており、旧東側諸国、アフリカ諸国だけでなくドイツの警察、アメリカの航空会社でも使用され、コミューター機としての使用や個人、企業の所有機も存在する。


軍用型は特に旧共産圏やアフリカ諸国に輸出され、第一線機として使用されている。


日本では朝日航洋が特注の改装仕様であるMi-8PAを一機(登録番号:JA9549)を購入、重量物の空輸や木材搬出のために使用したが、設計基準の違いで旅客輸送は認可されていなかった(機内に座席は設置されていた)。この機体は10年間の飛行中、機材上の不具合がほとんどなく、この間の整備費は1時間あたりに換算して500円という安さで機外の騒音に対する苦情も少なかった。この機体は引退後、所沢航空発祥記念館に寄贈されている[1]



派生型


@media all and (max-width:720px){.mw-parser-output .tmulti>.thumbinner{width:100%!important;max-width:none!important}.mw-parser-output .tmulti .tsingle{float:none!important;max-width:none!important;width:100%!important;text-align:center}}



Mi-8T




Mi-8Tを後方より
扉に座席が見える




Mi-8Tを後方より
座席のアップ




V-8 ヒップA

Mi-4を改造した原型機。エンジンは1基のみ。

Mi-8 ヒップB

エンジンを2基に増設した試作機。

Mi-8 ヒップC


軍用型。外部の武装ラックにロケット弾ポッドを搭載可能。

Mi-8PS ヒップD

空中指揮管制機。ヒップCにアンテナなどを追加したもの。





Mi-8T

民間向け。貨物・旅客輸送用。最大座席24席。

Mi-8PS

旅客、VIP輸送用。

Mi-8TPS

空中通信型。

Mi-8MT/TV

エンジンをクリーモフTV-3-117-MT ターボシャフトエンジンに転換した機体。輸出用はMi-17(NATOコードネーム:ヒップH)と呼ばれる。

Mi-8MTV

基本的には上記の機体と同じ。与圧式客室を採用。輸出用はMi-17M/Vと呼ばれる。

Mi-8TB/TV ヒップE

軍用支援型機体。機首に12.7mm機銃を装備。AT-2搭載可能。

Mi-8TBK ヒップF


9M14 マリュートカ対戦車ミサイルを搭載可能。基本的にTBと同じ。輸出用。





Mi-8TL

航空事故調査機。

Mi-8R/K


砲兵観測支援機。

Mi-8MPS


救難機。

Mi-8VZPU/VPK

空中指揮通信機。

Mi-8TS


砂漠仕様機。


Mi-9(Mi-8IV) ヒップG

空中指揮通信機。アンテナが戦闘室後部から突出している。

Mi-8SMV ヒップJ


電子戦機。胴体両側面に大型アンテナを搭載。センサー類も追加装備している。

Mi-8PPA ヒップK

電子戦機。SMVの輸出用。





Mi-8PD

空中指揮管制機。ポーランドが運用。

Mi-8MA

極地調査機

Mi-8MB

救急救難仕様機。負傷者の輸送可能。

Mi-8TG


LPGを燃料とする機体。

Mi-8-8AMTSh

夜間攻撃機。9M120 アターカV(英語版)を装備している。


など。



使用国





  • アゼルバイジャンの旗 アゼルバイジャン


  • アルジェリアの旗 アルジェリア


  • アルバニアの旗 アルバニア


  • アンギラの旗 アンギラ


  • アンゴラの旗 アンゴラ


  • イエメンの旗 イエメン


  • イラクの旗 イラク


  • イランの旗 イラン


  • インドの旗 インド


  • インドネシアの旗 インドネシア


  • ウガンダの旗 ウガンダ


  •  ウクライナ


  •  ウズベキスタン


  •  エジプト


  •  エストニア:国境警備隊


  • エチオピアの旗 エチオピア


  •  ガーナ


  •  カザフスタン


  • カンボジアの旗 カンボジア


  • 朝鮮民主主義人民共和国の旗 北朝鮮


  • ギニアビサウの旗 ギニアビサウ


  •  キューバ


  • キルギスの旗 キルギス


  • ジョージア (国)の旗 ジョージア


  • クロアチアの旗 クロアチア






  •  ケニア:警察


  • ザンビアの旗 ザンビア


  • ジブチの旗 ジブチ


  • シリアの旗 シリア


  • スーダンの旗 スーダン


  • スリランカの旗 スリランカ


  • スロバキアの旗 スロバキア


  • セルビアの旗 セルビア


  • ソマリアの旗 ソマリア


  • タジキスタンの旗 タジキスタン


  •  チェコ


  • 中華人民共和国の旗 中国


  • ドイツの旗 ドイツ:警察は民間用を新規購入。軍用は東ドイツから引き継ぎ。


  • トルクメニスタンの旗 トルクメニスタン


  • ニカラグアの旗 ニカラグア


  • ネパールの旗 ネパール


  •  パキスタン


  •  ハンガリー


  • バングラデシュの旗 バングラデシュ


  •  フィンランド


  •  ブータン


  •  ブルガリア


  • ブルキナファソの旗 ブルキナファソ






  •  ベトナム


  • ベネズエラの旗 ベネズエラ


  •  ベラルーシ


  • ペルーの旗 ペルー


  • ポーランドの旗 ポーランド


  • ボスニア・ヘルツェゴビナの旗 ボスニア・ヘルツェゴビナ


  • マケドニア共和国の旗 マケドニア


  • マダガスカルの旗 マダガスカル


  • マリ共和国の旗 マリ


  • マレーシアの旗 マレーシア


  • ミャンマーの旗 ミャンマー


  •  南アフリカ共和国


  • メキシコの旗 メキシコ


  • モザンビークの旗 モザンビーク


  • モルディブの旗 モルディブ


  • モルドバの旗 モルドバ


  • モンゴルの旗 モンゴル


  • ラオスの旗 ラオス


  •  ラトビア


  •  リトアニア


  •  リビア


  •  ルーマニア


  • ロシアの旗 ロシア


  • アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国:空軍の訓練用


  • Flag of Kurdistan.svg ペシュメルガ






ポーランド軍のMi-8S






使用企業





ナリヤン・マル連合航空のMi-8MTV-1




  • アゼルバイジャン:アゼルバイジャン航空


  • アメリカ:ブラックウォーターUSA


  • キューバ:(Aerogaviota)


  • シエラレオネ:パラマウント航空


  • スロヴァキア:(Air Transport Europe)


  • 中国

    • 中国北方航空


    • 東方通用航空(Mi-17)




  • トルクメニスタン:トルクメニスタン航空


  • ブルガリア:バルカンブルガリア航空(Balkan Bulgarian Airlines)


  • ベトナム:ベトナムエアサービス(VASCO - Vietnam Air Services)


  • ポーランド:LOTポーランド航空


  • 日本:朝日航洋


  • 南アフリカ共和国:(UTair South Africa)


  • ロシア

    • アエロフロート

    • (Altay Airlines)

    • (Baltiiskie Avialinii)

    • (Barkol)

    • (Kazan Enterprise)

    • ウラジオストク航空




  • 北朝鮮:高麗航空


  • モンゴル:MIAT モンゴル国営航空



性能・主要諸元


Mil Mi-8 HIP.png


  • 初飛行:1961年

  • 主回転翼直径:21.29m

  • 全長:18.17m

  • 全幅:5.65m

  • 全高:5.65m

  • 自重:7,260kg

  • 通常離陸重量:9,800kg

  • 最大離陸重量:10,800kg

  • 発動機:クリーモフTV2-117A(ロシア語版)ターボシャフト×2

  • 出力:1,700hp×2

  • 超過禁止速度:260km/h

  • 巡航速度:180km/h

  • 航続距離:445-500km

  • 上昇率:549m/min

  • 実用上昇限度:4,500m

  • 乗員:2名

  • 武装:(軍用型のみ)


    • S-5 57mmロケット弾ポッド×4


    • S-8 80mmロケット弾ポッド×2


    • AT-2(英語版)対戦車ミサイル×4


    • AT-3 対戦車ミサイル×6

    • 250kg爆弾×4

    • 500kg爆弾×2

    • 12.7mmガンポッド×2 など





登場作品



映画



『007 ダイ・アナザー・デイ』

アバンタイトルにて、T型が朝鮮人民軍のヘリコプターとして登場。白・青・赤の3色によるカラーリングが施され、朝鮮人民軍所属を示す丸で囲まれた赤い星のラウンデルが描かれ、機首の側面には「Mi-8T」と表記されている。また、機体上部のエンジンの側面には機体番号と思しき「P-71」の表記がある。北朝鮮の最高指導者であるムーン将軍の息子にして、北朝鮮側の非武装地帯にある基地の司令官であるムーン大佐と裏取引をしようとしていた紛争ダイヤモンドの密売人のヴァン・ビヨークを乗せて基地へ向けて飛行中のところを、主人公、ジェームズ・ボンドと仲間の工作員2人によって誤誘導され、着陸したところでビヨークが所持していたダイヤモンドの運搬ケースと彼が胸ポケットに入れていたサングラス共々奪われる。その後、ボンドはビヨークに成りすましてムーン大佐と接触するが、ボンドの正体を密告によって知ったムーン大佐によって、ビヨークとの取引のために用意されていた武器の1つである携帯対戦車砲から劣化ウラン製の砲弾を何発も撃ち込まれて破壊され、機内に待機していた工作員2人は死亡し、ボンドもその場で捕えられた。

なお、この破壊シーンにおいてはCGや模型は使用されず、実機がそのまま使われている。

『ウルフ・オブ・ウォー ネイビー・シールズ傭兵部隊 vs PLA特殊部隊』


中国人民解放軍のヘリコプターとして登場。中盤、演習場にて元ネイビー・シールズの傭兵、トム・キャット率いる傭兵団の襲撃を受けるも、演習用の訓練弾しか手元にないため有効な反撃手段を持たない主人公、レイ・フェンが属する特殊部隊「戦狼」に対し、実弾や手榴弾多数を収納したパラシュート付きのケース複数を空中投下した。

『グッバイ、レーニン!』

解体された東ベルリンのレーニン像を空輸するヘリとして登場。

『ステルス』

朝鮮人民軍のヘリコプターとして登場。ロケット弾ポッドで武装しており、主人公たちを追い詰める。



漫画・アニメ



『FUTURE WAR 198X年』

原潜沈没後の米ソ対立の中、沿海州に集結。その後、Mi-24と共に大編隊でイラン北部に飛来する。

『ヨルムンガンド』


スリランカ、ヌワラ・エリヤにて、物資を満載した機体が2機、キャスパーの上空を飛行する。



ゲーム



『Operation Flashpoint: Dragon Rising』


中国人民解放軍の兵器として登場。輸送型とロケット弾ポッドを搭載した攻撃型がある。プレイヤーも操縦可能。

『オペレーションゴースト』

第4ステージ第1エリア終盤で敵機として4機現れる。プレイヤーはスティンガーミサイルでこれを撃墜する。また、テロ組織のリーダーが乗って逃げる際にも登場する。

『凱歌の号砲 エアランドフォース』


日本を占拠したロシア連邦軍の機体として登場。プレイヤーも購入して使用できる。

『コール オブ デューティシリーズ』



『CoD4』

『CoD:MW2』

ロシア軍が使用する。

『CoD:MW3』

ロシア軍が使用する。

『CoD:BO』


スペツナズが使用する。

『CoD:BO2』


ソ連軍が使用する。

『CoD:AW』

KVAが使用する。




『バトルフィールド ベトナム』


北ベトナム軍のヘリコプターとして、スタブウイングにロケット弾ポッドを搭載した攻撃ヘリ型と何も搭載していない輸送ヘリ型が登場する。



脚注




  1. ^ ミルMi-8



外部リンク


  • Mi-8PPA walkaround on ScaleModels.ru














Popular posts from this blog

'app-layout' is not a known element: how to share Component with different Modules

android studio warns about leanback feature tag usage required on manifest while using Unity exported app?

WPF add header to Image with URL pettitions [duplicate]