清水谷公園
公園内にある大久保利通哀悼碑
清水谷公園(しみずだにこうえん)は東京都千代田区紀尾井町にある千代田区立の公園である。東京都日野市豊田及び大阪市天王寺区等にも清水谷公園があるが、ここでは千代田区の公園を説明する。
目次
1 解説
2 歴史
3 主な施設
4 アクセスなど
5 隣接施設
解説
清水谷公園のある紀尾井町は町名の由来からわかるように江戸時代、紀伊(紀州徳川家)、尾張(尾張徳川家)、井伊(井伊家)のそれぞれの屋敷があった場所である。隣接するグランドプリンスホテル赤坂は江戸時代まで紀州徳川家の上屋敷があり、清水谷公園付近で隣の井伊家の屋敷と接していた(大阪市天王寺区清水谷町の清水谷公園とは別)。
井伊家との境目付近が谷だったことと、井伊家との境目付近の紀州徳川家の屋敷から清水が沸き出ていたことから、付近は「清水谷」と呼ばれた(ただし現在は清水は涸れて、人工的に復元したものが公園内にある)。
その後の1878年(明治11年)、当地付近に自宅を構えていた大久保利通が暗殺されるという事件が起きた(紀尾井坂の変)。この事件は人々に衝撃を与え、後に暗殺の現場となった当地に大久保利通哀悼碑が建てられた。
哀悼碑の建立者から当公園付近が東京市に寄贈されたのを受け、都市計画で公園として整備され1890年に「清水谷公園」として開園された。現在では 6.27 m の高さの大久保利通哀悼碑を中心に、心字池や各種樹木があり、界隈を行きかう人々の憩いの場となっている。
かつてはデモ集会の場としても知られた。特に周辺を含め八重桜が多く植わっており、シーズンには多くの人々が訪れる。2001年に公園の一部がリニューアルされた。
歴史
江戸時代 - 紀州徳川家の屋敷
1878年5月14日 - 当地付近で大久保利通らが暗殺される。
1884年 - 哀悼碑が完成。
1890年 - 付近の土地が東京市に寄贈され、「清水谷公園」として開園。
主な施設
- 大久保利通哀悼碑
- 心字池
- 近年人工的に復元された湧水
アクセスなど
赤坂見附駅より徒歩3分、永田町駅より徒歩3分、麹町駅より徒歩5分- 開園時間:常時開園
- 駐車場:なし
- 入園料:無料。
隣接施設
- グランドプリンスホテル赤坂
- ホテルニューオータニ
座標: 北緯35度40分52.9秒 東経139度44分9.4秒