元日

























































元日(がんじつ)は年の最初の日。日付はグレゴリオ暦では1月1日(改暦前は旧暦正月一日)。元旦(がんたん)ともいうが、この場合は特にその日の朝を指すこともある[1]




目次






  • 1 暦法と元日


  • 2 各国の元日


    • 2.1 日本


    • 2.2 フィリピン




  • 3 元日と元旦


  • 4 元日の行事


  • 5 制定から現在までの元日


  • 6 脚注


  • 7 関連項目





暦法と元日


元日は年初の日である。しかし、年は繰り返すもので、どの季節を年初にしても記年法上問題はなく、太陽暦では1月1日そのものに天文学的な意味はない[2]


紀元前45年のユリウス暦では冬至付近を1月1日としたが、その理由には諸説ある[2]。325年のニケア宗教会議では春分の日が3月21日とされ、1582年のグレゴリオ暦で1年を365.25日としたことから、3月21日の確定(ニケア宗教会議での決定事項の優先)とともに1月1日も必然的に定まることになった[2]


なお、1月1日以外を年初とする暦法も存在する[2]。太陽暦に基づきながらも、元日が1月1日ではない暦法もあった。例として、フランス革命暦では、葡萄月(ヴァンデミエール)1日が元日とされた。その日はグレゴリオ暦では9月22日から9月24日の間と、グレゴリオ暦1月1日とは大きなずれが生じていた(実際、フランス革命暦最終日となった1805年12月31日はフランス革命暦14年雪月(ニヴォーズ)10日であり、これは葡萄月を1月、果実月(フリュクティドール)を12月と数えると、4月10日となる)。



各国の元日


1月1日を祝日として公休日としている国は多い。



日本


日本では明治から大正・昭和前期まで皇室行事である四方拝にちなみ、四方節(しほうせつ)と呼ばれて祝祭日の中の四大節(紀元節、四方節、天長節、明治節)の一つとされてきた。


1948年(昭和23年)公布・施行の国民の祝日に関する法律(昭和23年7月20日法律第178号)第2条により、四方節に代わって「年のはじめを祝う」ことを趣旨とする国民の祝日となった。


日本各地では、元日の1月1日から1月3日まで(三が日)、または「松の内」[3] までを特に「お正月(おしょうがつ)」と呼んでこれを尊重し、毎年この時期独特の行事や慣習が執り行われる。



フィリピン


フィリピンでは大晦日から元日にかけて爆竹や空砲によって新年を祝う風習がある[4]



元日と元旦


「元日」と「元旦」はしばしば混用されるが、「旦」は「朝・夜明け」の意であるから、本来「元旦」は「元日の朝」を指す[5]。ただし、『日本国語大辞典』等では「元旦」は「元日」と「元日の朝」の両方の意味を持つとされている[1]


「元旦」は中国語から日本語へと輸入された語彙であるが、宋代の中国語文献においても


正月朔日,謂之元旦,俗呼為新年。(正月の一日は、元旦といい、俗に新年とも呼ぶ)

といった「元日」の意での用例が見られる[6]。また日本語においては坂口安吾の『新春・日本の空を飛ぶ』において


元旦正午、DC四型四発機は滑走路を走りだした。

のような用例が見られる。



元日の行事



  • 四方拝


  • ウィーンフィル・ニューイヤーコンサート - 毎年元日にウィーン楽友協会の大ホールで行なわれている。


  • 全日本実業団対抗駅伝競走大会(ニューイヤー駅伝) - 1988年(昭和63年)の第32回大会より元日に開催されている。


  • 天皇杯全日本サッカー選手権大会 - 1968年度(昭和43年度)の第48回大会以降、2014年度(平成26年度)の第94回大会と2018年度(平成30年度)の第99回大会を除いて元日に決勝戦が開催されている。



制定から現在までの元日


すべて1月1日。




  • 日曜日:1950年(昭和25年)、1956年(昭和31年)、1961年(昭和36年)、1967年(昭和42年)、1978年(昭和53年)、1984年(昭和59年)、1989年(昭和64年)、1995年(平成7年)、2006年(平成18年)、2012年(平成24年)、2017年(平成29年)


  • 月曜日:1951年(昭和26年)、1962年(昭和37年)、1968年(昭和43年)、1973年(昭和48年)、1979年(昭和54年)、1990年(平成2年)、1996年(平成8年)、2001年(平成13年)、2007年(平成19年)、2018年(平成30年)


  • 火曜日:1952年(昭和27年)、1957年(昭和32年)、1963年(昭和38年)、1974年(昭和49年)、1980年(昭和55年)、1985年(昭和60年)、1991年(平成3年)、2002年(平成14年)、2008年(平成20年)、2013年(平成25年)、2019年(平成31年)


  • 水曜日:1958年(昭和33年)、1964年(昭和39年)、1969年(昭和44年)、1975年(昭和50年)、1986年(昭和61年)、1992年(平成4年)、1997年(平成9年)、2003年(平成15年)、2014年(平成26年)


  • 木曜日:1953年(昭和28年)、1959年(昭和34年)、1970年(昭和45年)、1976年(昭和51年)、1981年(昭和56年)、1987年(昭和62年)、1998年(平成10年)、2004年(平成16年)、2009年(平成21年)、2015年(平成27年)


  • 金曜日:1954年(昭和29年)、1960年(昭和35年)、1965年(昭和40年)、1971年(昭和46年)、1982年(昭和57年)、1988年(昭和63年)、1993年(平成5年)、1999年(平成11年)、2010年(平成22年)、2016年(平成28年)


  • 土曜日:1949年(昭和24年)、1955年(昭和30年)、1966年(昭和41年)、1972年(昭和47年)、1977年(昭和52年)、1983年(昭和58年)、1994年(平成6年)、2000年(平成12年)、2005年(平成17年)、2011年(平成23年)



脚注




  1. ^ ab日本国語大辞典第二版編集委員会・小学館国語辞典編集部編『日本国語大辞典』第二版、小学館

  2. ^ abcd“1年の始まり”. 国立天文台 天文情報センター 暦計算室. 2017年4月16日閲覧。


  3. ^ 元々は1月15日まで、現在は一部地域を除き7日までを指す。


  4. ^ “新年のお祭り騒ぎ、ドゥテルテ大統領への恐怖で負傷者減 比”. AFP (2017年1月2日). 2017年4月16日閲覧。


  5. ^ 『大辞泉』小学館


  6. ^ 『夢粱錄 第1巻』(維基文庫)自由的圖書館




関連項目











  • 正月

  • 元年

  • 年末年始


  • 旧暦

  • 旧正月

  • 初日の出




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