電人ザボーガー
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電人ザボーガー | |
---|---|
ジャンル |
特撮ヒーロー、アクション |
テレビドラマ | |
原作 |
小池一雄(原案) |
監督 |
奥中惇夫、山田健、鈴木俊継、中西源四郎、 湯浅憲明、岡屋竜一、村石宏美 |
制作 |
ピー・プロダクション |
放送局 |
フジテレビ ほか |
放送期間 |
1974年4月6日 - 1975年6月29日 |
話数 |
全52話 |
テンプレート - ノート |
『電人ザボーガー』(でんじんザボーガー)は、1974年(昭和49年)4月6日から1975年(昭和50年)6月29日まで(放送時間は変更あり)フジテレビ系で全52話が放送されたピー・プロダクション制作の特撮テレビ番組。および作中に登場する架空のロボットの名称。
第40話より「電人ザボーガー対恐竜軍団シリーズ」の副題がつく。
目次
1 概要
2 ストーリー
3 放送時間
4 登場人物
4.1 全話共通
4.2 Σ編
4.2.1 主人公側
4.2.2 Σ団
4.2.3 その他
4.3 恐竜軍団編
4.3.1 主人公側(恐竜軍団編)
4.3.2 恐竜軍団
5 ザボーガーの詳細
6 キャスト
6.1 声の出演
6.2 スーツアクター
7 スタッフ
8 主題歌
9 放送リスト
10 製作裏話
11 地方局の放送状況
12 映像ソフト化
13 漫画版
14 映画
15 脚注
15.1 注釈
15.2 参照話数
15.3 出典
16 参考文献
概要
犯罪組織Σ団(シグマだん) 対 警視庁及び秘密刑事・大門豊との戦いを、Σ団のロボット 対 大門が乗るオートバイが変形するロボット・電人ザボーガーとの戦いを交えて描く。
前作『鉄人タイガーセブン』が、その重苦しく陰惨なストーリーが災いして視聴率的に失敗した反省から、本作では刑事ドラマの要素を基盤とし、そこにブルース・リー主演の『燃えよドラゴン』の大ヒットにより巻き起こった空手アクションを採り入れ[1]、更にはロボットアニメの影響を受けてメカニック描写の面白さを盛り込み[1][2]、明朗なヒーローアクション活劇として作られた[3]。また、人間大ロボットものとしては珍しい主人公の操縦者とロボットという組み合わせだが、大門とザボーガーの人間とロボットを越えた絆のドラマも描かれた[4]。
商業的にも成功し、本作の玩具を販売したブルマァクに期待以上の利益をもたらした。
第40話以降は新たな敵が現れ、ザボーガーもパワーアップする。
ストーリー
秘密刑事としての訓練を終えて帰国したばかりの大門豊は、亡き父、大門博士が開発した新エネルギー「ダイモニウム」を狙う犯罪組織Σ(シグマ)団の刺客、アリザイラーに殺害されてしまった。しかし豊は、少年期に父によって埋め込まれていた電極回路(特殊なペースメーカー)の力で甦った。そして、電極回路から発する「怒りの電流」で博士が密かに開発したオートバイ、マシーン・ザボーガーから変形して起動するパートナーロボット、電人ザボーガーとともに、大門豊は父の仇でもあるΣ団とそれを率いる悪之宮博士に対し、敢然と戦いを挑む。
放送時間
本作品の放送時間は2回変更されている。
- 第1話 - 26話:毎週土曜日19:00 - 19:30
- 第27話 - 39話:毎週金曜日19:00 - 19:30
- 第40話 - 52話:毎週日曜日11:00 - 11:30
登場人物
全話共通
- 大門 豊
- 主人公。設定年齢23歳。インターポールにより、地中海にあるコルタ島で訓練を受けた「秘密刑事」と呼ばれる警視庁所属の特命捜査官。この事実は警視総監と大門博士の知己である新田刑事しか知らない。
- 6歳の時交通事故に遭い死にかけたため、対応策として父が開発した電極回路を埋め込まれ、この電極回路から発生される「怒りの電流」で犯罪捜査用ロボット・ザボーガーを起動させる。感情を露にすることが多い熱血漢。
- 空手や中国拳法などを生かした格闘技で、Σ団のサイボーグ戦闘員を素手で倒すほどの戦闘力を持つ。必殺技は「飛竜三段蹴り」で、Σ団幹部との戦闘時の決め技として用いることが多い。
- 拳の一撃でコンクリートの壁をぶち抜き、ジャンプ力は数十メートル[注 1]。コンクリート詰めにされたり[ep 1]、全身に大やけどを負ったり[ep 2]しても短時間で回復できる、人間離れした強靭な肉体と優れた身体能力の持ち主である。
- 肉体派ではあるが科学知識にも精通しており、ザボーガー基地内ではたびたび白衣に眼鏡というスタイルで各種実験や分析を行なっている。ただし、ロボット工学には父ほど通暁しているわけではなく、第10話でマシーン・ザボーガーを爆破された際には「自分では修復はできない」と述べていた。
- 「恐竜軍団シリーズ」から、コスチュームが一新された。
カンフーを意識したアクションは、企画の別所孝治がブルース・リーから発想した[6]。- 新田 浩
- 第1 - 24、28 - 36、38、40 - 52話に登場。新田警部の息子で小学校三年生。設定年齢8歳。第40話以降は本格的に戦闘にも参加し、ザボーガー基地から大門たちをサポートする。第51話で瀕死の重傷を負い、第52話で一旦息を引き取るが、大門同様に電極回路を埋め込まれ蘇生した。
- 中野刑事
- 第1 - 24、27 - 47、49 - 52話に登場。新田警部の部下。当初は大門を秘密刑事とは知らず新米扱いしていたが、のちにその素性を知ってからは彼に協力するようになる。落語が得意[ep 3][注 2]。水虫を患っており緊張すると足が痒くなる[ep 4]。好物はでん六豆[ep 5]。 新田警部がフランスに行った後も、恐竜軍団との戦いでも大門に協力する。
- 中野刑事は、当初殺陣師として参加を依頼されたきくち英一が俳優としての出演を希望したため用意された役であった[6]。名前は監督の奥中惇夫が童謡『かかし』の歌詞から命名し、当初は「山田」という若い刑事とコンビを組む予定であった[6]。
- 使用するガンホルダーはきくちが自前で用意した[6]。
Σ編
主人公側
- 新田 大五郎
- 第1 - 16、18 - 21、23、28、29話に登場。かつて大門博士との交友があった警視庁の警部で、その縁で大門豊の後見人でもある。設定年齢45歳。大門や中野の良き上司で「勉強が足らんよ」が口癖である。父の敵を討とうと血気にはやる大門に冷静になれと諭すこともしばしば。第29話でインターポール捜査官になるべく、その研修のためパリへ旅立った。
- 新田 美代
- 第1 - 24、28 - 36、38話に登場。新田警部の娘で16歳の高校生。母親に先立たれたため、家事も担当している。父がパリへ旅立った後はザボーガー基地で通信係を担当。第40話で外国へ留学した。
- 大門 勇博士
- 第1、2、4、27、52話に登場。電人ザボーガーの開発者でダイモニウムの発明者。悪之宮への協力を拒んだために殺され、ダイモニウム製造機を奪われてしまった。プロローグの時点ですでにΣ団に殺されており、本編に登場する大門博士は回想シーンか、敵が差し向けたサイボーグとしての登場のみであった。
Σ団
- 悪之宮博士
- 第1 - 25、28 - 35、37 - 39話に登場。Σ団のボスで科学者。大門博士とは旧知であるが、ダイモニウムを手に入れるために彼を殺害する。
- 顔の右半分・左腕・左足などが機械化された、異形の姿を持つ怪人物。だがその一方で、黒のタキシードとドレスシャツに身を包み、蝶ネクタイをきちんと締めて、生身の右手を指輪で飾るなど、常にシックな装いで決めた洒落者でもある。
- 義足を装着しているが自力では歩行できず、車椅子を常用している。ただしこの車椅子は、実は自走能力を持っていて機動力も高く、その上機銃まで装備されている。また自身の左足の義足にもナイフの射出装置を仕込んでおり、見かけに反して戦闘能力は高い。
- 性格は「冷酷」の一語で、作戦に失敗した部下を平然と殺す。
- 第39話で竜面隊の襲撃に遭いダイモニウム製造機を強奪されたうえ、悪魔ハットに重傷を負わされてしまう。その後、自分の最期を悟り、大門に戦いを挑むが、ザボーガーからチェーンパンチを受けて車椅子から落ちたところに自らの車椅子の機銃掃射を受け、機械化した右目を撃ち抜かれた際に機械化部分が誘爆、木っ端微塵になるという壮絶な最期を遂げた。
- 初期[ep 6]の次回予告は悪之宮博士が担当した。
- 演じた岡部健は、当時まだ30代であり、悪の首領としては貫禄が足りないと感じ、自ら髭や髪を白くメイクしたり、高価な指輪やキザな服装を纏うなどしている[7]。演技は猟奇的・サディスティックな人物であることを意識して演じ、岡部が演出サイドから特に修正を受けることはなかったという[7]。悪之宮博士の最期については、生死不明となり復活を予感させることを希望していた[7]。
- マスクは岡部の頭部の型をとって制作されており、壊れることなく1つのみで撮影を終えたという[7]。
- ミスボーグ
- 第1 - 22、24 - 27、31 - 33、35話に登場。Σ団の幹部の一人で悪之宮博士の秘書。悪之宮の車椅子を押す役目も担っている。普段は頭に伸縮自在の2本のアンテナをつけた銀のボディに大きな黒マントをまとう。また、マントを使っての瞬間移動や、相手の攻撃を防ぐ技を持つ。普通の女性に変身できるほか、サイボーグ体となって活動することも可能だが、第1話で飛龍三段蹴りを受けて敗退し、第2話を最後にサイボーグ体での登場はなくなった。前線指揮を担当するが大門の前に失敗を重ね、第31話で小型爆弾を飲まされた。最期はこの爆弾を悪之宮によって作動させられ、爆死した。
- 演じた藤山律子は、衣裳は通気性が悪かったと証言しており、夏場は下に水着を着ていたこともあったという[8]。頭部の角は、発泡スチロールを裏から釘で止めていただけであったためバランスが悪く、常に修正を要していた[8][9]。また、目元の銀粉が落ちることも多く、藤山の自宅にも銀粉がこぼれていたという[8][9]。
- 第35話での爆発するシーンでは、藤山は間に漫画雑誌を挟んだのみで火薬を取り付けての演技に挑んだ[8]。口から放つ煙はタバコの煙を用いている[8]。
- 秋月 玄
- 第22 - 30、34 - 38話に登場。高性能バイク・マシーン・ホークを駆る男。孤児で悪之宮によって育てられ、彼の恩義に報いるためにΣ団の一員となった。大門を敵視して執拗に挑戦する。正々堂々戦うことを身上としており、少しでも誤解が生じると、逆に大門を卑怯者呼ばわりするほどである。サンダーパンチを必殺技とし、再登場後の必殺技はハリケーンパンチ。作戦よりも大門の打倒のみを優先することが多く、悪之宮の指令に背くこともたびたびあり、懲罰として頭の鉄の輪を悪之宮によって締められ、悶絶する場面が多かった。第30話での大門との対決で飛龍三段蹴りの前に敗北。その際に鉄の輪も壊され姿を消したが、大門を倒すために再登場。その直後に孤児の冬子と知り合い仲良くなるが、彼女に貰った腕輪は悪之宮に利用され、皮肉にも第二の鉄の輪となってしまう。第38話で大門との勝負に敗れた後、冬子をはじめとする孤児たちのために生きることを誓い、冬子のいる孤児院、「太陽の家」へ去って行った。
- レディ・ボーグ
- 第37 - 39話に登場。ミスボーグの後任。Σ団前線基地で指揮を執った。口紅型の小型爆弾を武器にしており、時速50キロで走ることもできる[注 3]。39話では4人の竜マンを相手に奮戦し、戦闘能力の高さを見せたが、竜マンの吐いた火炎によって爆死した。
- 戦闘員リーダー
- 第30、34話に登場。ミスボーグ不在時に指揮を執った。通常の戦闘員と異なり、ヘルメットのツバに金色の模様がついている。
その他
- 武田博士
- 第25、41話に登場。大門博士の親友。大門博士の依頼でザボーガー基地を設計した。明(演 - 田鍋友啓)という小学生の息子がいる。のちにマシーン・ザボーガーとマシーン・バッハの合体を考案。
- 冬子
- 第34、37、38話に登場。ふとしたきっかけで秋月と知り合った少女。孤児院の「太陽の家」で育った。その存在が、最終的に秋月を改心させることとなる。
恐竜軍団編
主人公側(恐竜軍団編)
- 松江 健
- 第40 - 52話に登場。浅尾由起の幼馴染。企画書では浅尾博士の弟子であり、マシーン・バッハの開発も担当したという設定になっていた。当初はテントで暮らしていたが、第46話以降は身の安全のため、ザボーガー基地に住み込むようになった。大門よりも若いためか血気にはやり、失敗することが多い。ストロング・ザボーガーは大門の指令だけでなく、松江の指令でも活動可能[ep 7]。ストロング・ザボーガーへの指令には、かつて大門が使用していた携帯型マイクを使用する。密かに由起に想いを寄せており、大門に嫉妬する描写もあった[ep 8]。第40話のみ、コスチュームが異なっている[注 4]。
- 松江健のキャラクターは、大門との対比や秋月玄との差別化のほか、テレビドラマ『太陽にほえろ!』で同年に登場したテキサス刑事のイメージなどから、素朴で野性的なものとされた[12]。
- 浅尾 由起
- 第40 - 47、49 - 52話に登場。三ツ首の秘密を知る浅尾博士の一人娘であることから、恐竜軍団に命を狙われる。大門と出会ってからは、ザボーガー基地に住み込むようになった[ep 8]。また、健の発案で大門の身代わりになってマシーン・ザボーガーに乗ったこともある[ep 9]。
恐竜軍団
- 魔神三ツ首
- 第39 - 52話に登場。恐竜軍団の首領。神奈川県龍虎村にある魔神山の魔神窟に潜んでいる。下半身は化石化しており、自分の意志では動き回れない。最終目標は世界の6大陸を沈め、恐竜帝国を作ることである。最後はストロングバズーカファイヤーの連射を受け、ストロング・ザボーガーと相討ちとなった。
- 悪魔ハット
- 第39 - 52話に登場。恐竜軍団に服従する科学者。三ツ首伝説を探る浅尾博士にむりやり同行し、三ツ首竜を蘇らせた。その後、竜面隊を率いてΣ大魔城を襲撃し、ダイモニウム製造機を悪之宮から奪った。ダイモニウムを内蔵した恐竜型戦闘ロボット「メカアーミー」[注 5](機械竜)を次々に製作する。帽子の鐔には刃が仕込まれており、これを投げて何でも切り裂いてしまう。最後は柱の下敷きになって死亡した。第50話では、爆弾ハットという弟が登場する。
- 王女メザ
- 第39 - 52話に登場。三ツ首竜の部下。三ツ首竜同様、永い眠りについていた。不気味な女の首をかたどった紋章がある杖を、武器として常用する。竜面隊を率いるほか、若い美女から老婆まで幅広く変装しての諜報活動も行なう。最後は三ツ首竜や悪魔ハットともども、柱の下敷きになって死亡した。
ザボーガーの詳細
- 電人ザボーガー(第1 - 40、51話)
- 大門博士が製作した犯罪捜査用ロボット。
- 全高2メートル。重量500キロ。耐荷重量35トン。出力5000馬力。
- 動力源はダイモニウム[注 6]。
- 博士の息子で警視庁の秘密刑事である大門豊が操縦する。
- 普段はオートバイ形態マシーン・ザボーガーとなっており、操縦者の命令で人型に変形することが可能。
- 大門豊に埋め込まれた電極回路から発せられる「怒りの電流」がロボット形態時の起動キーになっている。彼のヘルメットに内蔵されたマイクや、携帯型のマイクからの指示に従うが、大門がともに戦闘することが多いため、受けた命令からある程度の自律判断ができるようになっている描写が見られる。
- マシーン・ザボーガーは地上では時速300キロで水上では時速130キロで走行可能。また、ゆっくりとしたスピードではあるが垂直の壁を登ることもできる。
- 武器は拳(基本的に左)を高速で射出する鎖分銅、チェーンパンチ(拳と腕が鎖でつながっている)と、頭部に装備された2枚の耳状の飾りを投げつけ対象を切り裂くブーメランカッター(手を使わずに射出したり、手に持って斬りつけたりすることも可能)。必殺武器は口部に装備された機関銃、速射破壊銃。また第3話では右手から凍結液を放ち、ゴリコングを氷漬けにした。このほか、両肘、両膝に装備されたエレキレンズ(熱線を発射する)の設定が存在したが未使用に終わった[注 7]。
- ほかにも頭部に偵察用リモコンヘリのヘリキャット(ヘリキャッツ)[注 8]、両足部に小型リモコンカーのマウスカー[注 9]、背中に小型ジェット機シーシャークを内蔵し、潜入捜査や情報収集に使用する。
- マシーン・ザボーガーの形態でも、小型メカやすべての武器が使用可能。
- Σ団編の前期に登場したメカアニマルやメカボーグの前では無敵を誇ったが、Σメカや、恐竜軍団のメカアーミーの前には苦戦を余儀なくされた。
- 恐竜軍団のメカアーミー第1号・ガラキに敗れた後は、第51話で登場するのみである。これはザボーガー基地を失ったためにダイモニウムの補充ができずにエネルギーが枯渇寸前となったための窮余の一策だったが、メカアーミーのギラリにはまったく通用せず、悪魔ハットから旧式ロボット呼ばわりされていた。
- 大門にとっては父の形見であると同時に、犯罪捜査をともに行なうことから愛着が強く、ロボットであるザボーガーをまるで弟のように扱うこともある。ザボーガーも大門に対して、時おり人間的なリアクションを見せることがあった。
- 第10話において一度Σ団に爆破されバラバラにされたが、浦上博士が命と引き換えに行った必死の作業によって、直後に無事修復されている。
- 第41話の武田博士の弁によると、「(基本設計が完璧過ぎて)改良を加える余地がない」とのことで、単体での強化改造が事実上不可能であり、これが恐竜軍団のメカアーミーに苦戦する大門を苦悩させることとなる。
- ヘリキャットとマウスカーの造形はヒルマモデルクラフトが担当した[14]。厳密なデザイン画はなく、造形側による[14]。小型メカ発進時のザボーガーの頭部や足の造形も同社が手がけた[14]。
- ストロング・ザボーガー(第41 - 52話)
- 松江健が操るバズーカ砲搭載オートバイマシーン・バッハとザボーガーが合体した姿。ザボーガーにセットされていたダイモニウムを二つに分け、一方をマシーン・バッハに組み込んだことで合体が可能となった。初合体成功時は、まだ名前が決まっていなかったが、メカアーミー1号のガラキを倒した後、「強力なザボーガー」の意味で大門によって命名された。
- 大門だけではなく健の指令でも活動可能。
- 全高2メートル。重量800キロ。耐荷重量80トン。出力は電人ザボーガーの2倍。その冠する名前の通り無類の強さを誇り、各回に登場するメカアーミーを圧倒した。
- 武器はロケットエンジンの推進力でチェーンパンチの威力を倍加したロケットチェーンパンチ(チェーンパンチと異なり、右腕を射出)、リング状につながった両側頭部の飾りを、ジェットエンジンの推進力を活かして超高速で射出するジェットブーメラン。
- 必殺技は両腰部に装備されたバズーカ砲の2門同時斉射ストロングバズーカファイヤー。
- 第51話でダイモニウムエネルギーが完全に枯渇し、武器の使用が不可能になったが、第52話で怒りの電流により復活。だが、三ツ首竜との戦いにおいて、ストロングバズーカファイヤーの連射によってオーバーヒートを起こして自爆してしまった[注 10]。
- 合体時のコマンド・ワードは「チェンジ!ストロング・ザボーガー!」(大門が発声する)。ただし第41話での初合体時においては、「ストロング・ザボーガー」の命名前のため、「チェンジ!合体ザボーガー!」となっていた。
- マシーン・バッハに取り付けられている2門のバズーカ砲(バッハ・ボルト)は、外して普通のバズーカ砲として使用することも可能。健による砲撃の際には、「ガッツ・ボルト!」と呼称する。
- マスコミに向けた撮影会の時点ではブーツの内側に外側と同様のフィンが付いていたが、演技上の支障があったらしく本編では取り除かれていた[17]。
キャスト
- 大門豊 - 山口暁
- 新田浩 - 神谷政浩(第1 - 24、28 - 36、38、40 - 52話)
- 中野刑事 - きくち英一(第1 - 24、27 - 47、49 - 52話)
- 新田大五郎 - 根上淳[注 11](第1 - 16、18 - 21、23、28、29話)
- 新田美代 - 星野みどり(第1 - 24、28 - 36、38話)
- 大門勇博士 - 細川俊夫(第1、2、4、27話)
- 悪之宮博士 - 岡部健(第1 - 25、28 - 35、37 - 39話)
- ミスボーグ - 藤山律子(第1 - 22、24 - 27、31 - 33、35話)
- 秋月玄 - 風戸拳(第22 - 30、34 - 38話)
- レディ・ボーグ - 吉田多永子(第37 - 39話)
- 戦闘員リーダー - 宋晃(第30、34話)
- 武田博士 - 田中力(第25、41話)
- 冬子 - 戸川京子(第34、37、38話)
- 松江健 - 坂大龍也(第40 - 52話)
- 浅尾由起 - 本木紀子(第40 - 47、49 - 52話)
- 悪魔ハット - 遠矢孝信(第39 - 52話)
- 王女メザ - 堤光子(第39 - 52話)
声の出演
- 魔神三ツ首 - 丸山詠二(第39 - 52話)
- 大門博士 - 北山年夫(第52話)
- ナレーター - 岡部政明(第1 - 15話)、渡部猛(第16 - 39話)、岡部健(第40 - 52話)
スーツアクター
- 電人ザボーガー - 田尻陽一郎、可寺常臣(第14、15、22 - 26話)
- ストロング・ザボーガー - 田尻陽一郎
- 魔神三ツ首 - 宋晃、岩下純三、南川順二、池上臣功(第39 - 52話)
- 竜マン - 原口智生[19]
スタッフ
- 企画 - 別所孝治、鷺巣富雄
- プロデューサー - 松原久晴、石黒光一
- 原案 - 小池一雄
- 企画協力 - スタジオ・シップ
- 監督 - 奥中惇夫、山田健、鈴木俊継、中西源四郎、湯浅憲明、岡屋竜一、村石宏美
- 脚本 - 上原正三、高橋二三、まつしまとしあき、高久進、山崎晴哉、しのだとみお(篠原茂と鷺巣富雄の共同ペンネーム)、安藤豊弘、新井光、藤川桂介、祝雅治、高階完二、森田太郎、鈴木二郎
- 撮影 - 早川勝春
- 照明 - 小中健二郎
- 編集 - 小出良助
- 操演 - 中島徹郎、高城忍
- 合成作画 - 鷺巣富雄、渡辺善夫
- 合成撮影 - 黒田清
- 造形 - アルファ企画、ゼン工芸、ヒルマモデルクラフト[注 12]、高山良策[注 13]、工房ハードウェア(恐竜軍団ニゴヂ、ジャンボメカ、ストロングザボーガー)
- 技斗 - 菊池英一
- スタント指導 - 高橋政生
- 助監督 - 中西源四郎、村石宏實、大内健二
- 音楽 - 菊池俊輔
- 制作 - ピー・プロダクション、フジテレビ (制作協力:友映)
主題歌
- オープニングテーマ「戦え!電人ザボーガー」
- 作詞:上原正三 / 作・編曲:菊池俊輔 / 歌:子門真人
- エンディングテーマ「おれの兄弟 電人ザボーガー」
- 作詞:上原正三 / 作・編曲:菊池俊輔 / 歌:子門真人
上記の2曲とも歌詞に第39話までの敵組織名「Σ」が入っているが、第40話以降も変更されずにそのまま歌われている。なお、第39話までは1コーラス目、第40話以降は2コーラス目が使用された。
上記の2曲を収録したEPレコードはポリドール・レコードより発売された。
放送リスト
参照宇宙船SPECIAL 1998, p. 209
話数 | 放映日 | サブタイトル | 登場敵キャラクター | 脚本 | 監督 |
---|---|---|---|---|---|
1 |
1974年 4月6日 |
たたかえ!電人ザボーガー |
|
上原正三 |
奥中惇夫 |
2 |
4月13日 |
これが秘密殺人強盗機関Σだ |
|
||
3 |
4月20日 |
大暴れ!水爆ゴリコング |
|
||
4 |
4月27日 |
Σ殺人基地 殴りこめ[注 14] |
|
山田健 |
|
5 |
5月4日 |
Ω地獄計画開始! |
|
高橋二三 |
|
6 |
5月11日 |
鉄骨ビルが消えた! |
|
鈴木俊継 |
|
7 |
5月18日 |
危機一髪!! 燃える秘密刑事 |
|
||
8 |
5月25日 |
標的はあのダイヤ!! |
|
まつしまとしあき |
中西源四郎 |
9 |
6月1日 |
謎の男 ドルマン9 |
|
||
10 |
6月8日 |
Σ団・恐怖の地獄作戦 |
|
高久進 |
山田健 |
11 |
6月15日 |
ジャンボメカ 東京破壊作戦! |
|
||
12 |
6月22日 |
驚異の人間長距離砲 |
|
上原正三 |
鈴木俊継 |
13 |
6月29日 |
秘密刑事 死の一騎討ち |
|
||
14 |
7月6日 |
不死身の殺し屋ギルコンフー |
|
山田健 |
|
15 |
7月13日 |
死斗!! 謎のΣ大魔城 |
|
||
16 |
7月20日 |
恐怖 メカボーグ誕生!! |
|
山崎晴哉 |
鈴木俊継 |
17 |
7月27日 |
殺人キック!メカボーグチーム |
|
||
18 |
8月3日 |
必殺のアームガン グリーンベレー |
|
しのだとみお |
山田健 |
19 |
8月10日 |
キリマンジャロの赤い豹 |
|
上原正三 |
|
20 |
8月17日 |
死を呼ぶ合体ロボット・ゴーゴン |
|
安藤豊弘 |
鈴木俊継 |
21 |
8月24日 |
処刑ロボット大作戦 |
|
||
22 |
8月31日 |
謎のマシーン・ホーク 秋月玄登場!! |
|
しのだとみお |
山田健 |
23 |
9月7日 |
破壊!魔のΣメカ デス・ガンダー |
高久進 |
湯浅憲明 |
|
24 |
9月14日 |
ファイト!ザボーガー 倒せ!デス・ガンダー |
|||
25 |
9月21日 |
怪奇・忍者ロボット・ジャニン |
|
山崎晴哉 |
山田健 |
26 |
9月28日 |
強奪!狂犬ロボット・ブル・ガンダー |
|
||
27 |
10月4日 |
激突!ザボーガー対ブル・ガンダー |
しのだとみお |
||
28 |
10月11日 |
動く爆弾!ヘルガンダー |
|
新井光 |
岡屋竜一 |
29 |
10月18日 |
爆走!死のヘルガンダー |
|||
30 |
10月25日 |
飛竜三段蹴り対サンダーパンチ |
|
山崎晴哉 |
山田健 |
31 |
11月1日 |
空飛ぶ鉄拳!! アイ・ロボッター!! |
|
藤川桂介 |
|
32 |
11月8日 |
恐るべきハンマー投げ カイザー! |
|
しのだとみお |
岡屋竜一 |
33 |
11月15日 |
襲撃!! 動くテトラ・ポット! |
|
藤川桂介 |
|
34 |
11月22日 |
ゴールド・ジャッカー!首を捜せ! |
|
祝雅治 |
山田健 |
35 |
11月29日 |
爆弾フラワーを巨大化せよ!! |
|
藤川桂介 |
|
36 |
12月6日 |
空飛ぶ巨砲 ドルカノン |
|
新井光 |
|
37 |
12月13日 |
秘密指令!! 邪魔者は消せ!! |
|
藤川桂介 |
湯浅憲明 |
38 |
12月20日 |
決戦!! ザボーガー対悪之宮博士!! |
|
||
39 |
12月27日 |
大滅亡!悪之宮博士の死 |
|
祝雅治 |
岡屋竜一 |
電人ザボーガー対恐竜軍団シリーズ[注 19] | |||||
40 |
1975年 4月6日 |
甦えった魔神三ツ首!! |
|
しのだとみお |
岡屋竜一 |
41 |
4月13日 |
出来た!! ストロング・ザボーガー |
高階完二 |
山田健 |
|
42 |
4月20日 |
魔神三ツ首竜 その謎をあばけ! |
|
森田太郎 |
|
43 |
4月27日 |
恐るべき恐竜軍団の野望! |
|
山崎晴哉 |
岡屋竜一 |
44 |
5月4日 |
危うし!! ザボーガー基地 |
|
鈴木二郎 |
|
45 |
5月11日 |
ゴーストタウンの決闘! |
|
山崎晴哉 |
|
46 |
5月16日 |
マシン・バッハを取り返せ! |
|
新井光 |
山田健 |
47 |
5月25日 |
ザボーガー基地爆破作戦! |
|
高階完二 |
|
48 |
6月1日 |
毒ガス作戦をふっとばせ!! |
|
山崎晴哉 |
|
49 |
6月8日 |
急げ大門!ザボーガー基地を救え! |
|
新井光 |
村石宏美 |
50 |
6月15日 |
大爆発!! ザボーガー基地 |
|
山崎晴哉 |
|
51 |
6月22日 |
ストロングザボーガー作動停止! |
|
鈴木二郎 |
山田健 |
52 |
6月29日 |
ストロングザボーガーよいつまでも |
|
製作裏話
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出典は列挙するだけでなく、脚注などを用いてどの記述の情報源であるかを明記してください。記事の信頼性向上にご協力をお願いいたします。(2016年2月) |
参考文献:DVD-BOX付属ブックレット、『スペクトルマンvsライオン丸』、『電人ザボーガー大全』、『電人ザボーガー&ピー・プロ特撮大図鑑』
本作品はピー・プロダクション製作となっているが、ピー・プロが直接製作したわけではなく、ピー・プロから友映に製作が委託されていた[24]。DVD-BOX付属のブックレットに掲載されている、局プロデューサー・別所孝治の談話によると、この当時のピー・プロは新作を作るごとに赤字が増える状態にあり、このような形にしなければ製作が難しいところまで来ていたという。
それまでのピー・プロ作品を担当してきた篠原茂が当初病床にあったため、大映京都撮影所の制作部長だった友映の松原久晴をプロデューサーに迎え制作された。しかし、彼の予算管理が非常にケチケチしていて、試写のたびに現場スタッフとプロデューサーとの間に険悪なやり取りがあり、うしおそうじも板挟み状態だったとのことである[25]。
「原作者」として小池一雄の名がクレジットされているが、うしおによれば、当時フジテレビの夜7時台はピー・プロの独占状態となっており、なにかと他のプロダクションの横槍も多かったそうで、それをかわすためにワンクッションを入れ、企画の通りを良くするために業界の慣習に倣い、単に名義を借りただけであり、「番組そのものに小池はまったくタッチしていない」とのことである[26]。脚本を担当した上原正三も小池には会っていないと証言している[24]。
企画当初の作品タイトルは『仕掛けロボット ジュピターQ』で、第1話の準備稿でもこの題名となっていた[27]。
ザボーガーのデザインや各種の設定は、『鉄人タイガーセブン』に引き続き、漫画家の藤田茂が務めた[28]。敵キャラクターのデザインは、うしおそうじのほか、『ザボーガー』のコミカライズを手がけていた成井紀郎(第18・19・23 - 39話、その他ジャンボメカや秋月玄、マシーン・ホークも含む)や、安井尚志(コンピューターアニマルなど)[19]などが担当した。
菊池英一は当初は殺陣師として参加を依頼されたが、菊池本人は殺陣師ではないとして俳優としての出演を希望し、中野刑事役を得て殺陣師と兼任することとなった[6]。クレジットは両方記載されているが、菊池は「殺陣師はサービスで」としたためギャラは中野刑事役としての分しか受け取っていない[6]。
菊池は、この番組のために一時的にアクションチームを結成し、幹部やスーツアクターの配役も行なった[6]。その関係から、かつて菊池が所属しピープロ制作番組のアクションを担当した JFA の元メンバーが遠矢孝信を筆頭に多数起用されている[注 24][注 25]。
脚本家の上原正三は、前作『鉄人タイガーセブン』から引き続いて参加したが、第19話を最後に降板した[24]。上原は降板した理由について、ある程度書くと離れたくなる性格であったところに、東映からの誘いがあったためだとしている[24]。主題歌の作詞も上原が担当したが、当時上原は自宅を購入したばかりであったため版権収入を期待してのことであった[24]。
パイロット監督を務めた奥中惇夫は、仮面ライダーシリーズや『ロボット刑事』などを担当した後に東映生田スタジオを離れて様々なジャンルの作品を経て本作品へ参加していたが、東映の渡邊亮徳から「他社で似たようなものを撮っているなら、うち(東映)でやったらいい」と言われ、本作品を離れ『がんばれ!!ロボコン』へ参加した[29]。
マシーン・ホークのカウル部分が鷹のような形状をしているのは、当初はザボーガー同様にロボットに変形する設定があったためだが、予算や撮影スケジュールの都合でロボット形態[注 26]は登場せずに終わっている[30]。
悪魔ハットを演じた遠矢孝信は、日本大学の先輩である殺陣担当の菊池英一がいたためピー・プロを訪ねたところ、ちょうど打ち合わせで悪魔ハットのオーディションが行なわれていて、参加した俳優が帰った後にうしおから台本を渡されて、その場で配役が決まってしまった。同時に菊池から「役作りのためにスキンヘッドにしてくれ」と頼まれ、頭を剃ることには了承したものの、さらに眉毛を剃るように要求され、これはさすがに固辞したという。以後、撮影の行き帰りには通行人がみんな避けて通ったそうである[31][32]。
第49話で少年時代の大門を演じたのは本職の子役ではなく、山口暁の甥にあたる少年だった。これは山口が村石に「そういうシーンがあるのなら使ってください」と写真を持参して売り込んだことによるもの[33]。また同話には、監督と親交のあった小倉一郎が牧師役でゲスト出演している。
第51・52話で、恐竜軍団による「六大陸沈没作戦」の尖兵として出現した恐竜が石油コンビナートを破壊するシーンでは、『スペクトルマン』第32・33話の映像が流用されている[34][35]。
放送終了後にはハワイでショーが開催された[36]。主演の山口やザボーガーの撮影用車輌なども投入され、担当の成田五十八は好評であったと証言している[36]。このショーでは成田はエー企画名義で担当し、その後イベント会社として正式にエー企画[37]が立ち上げられた[36]。
地方局の放送状況
宮城県の系列局である仙台放送は『快傑ライオン丸』の第53話までは同時ネットだった。1973年4月から1974年3月までは自社制作番組『東北新幹線クイズ プラザQ』を放送していたため、前々作『風雲ライオン丸』は日曜日11時から、前作『鉄人タイガーセブン』は土曜日18時からの時差ネットだったが、本作では第39話までキー局と同時ネットになり、第40話以降は金曜19時 - 19時30分に3か月先行放送された[38]。
静岡地方のテレビ静岡では、毎日放送制作・NET系列の仮面ライダーシリーズ(『仮面ライダー』から『仮面ライダーX』まで。『仮面ライダーX』は途中から金曜日19時 - 19時30分枠に移動して、土曜日19時 - 19時30分枠の後番組は『仮面ライダーアマゾン』ではなく、日本テレビ系の『驚異の世界』に変更)を土曜日19時 - 19時30分枠で放送していたため、前番組『鉄人タイガーセブン』までのピー・プロダクション作品は日曜日10時30分 - 11時枠の放送だったが、本作からは月曜日18時 - 18時30分枠になった。その後は、木曜日18時 - 18時30分枠に移動した。
前番組の『鉄人タイガーセブン』まで同時ネットだった近畿広域圏の関西テレビでは、1974年4月から自社制作番組の『爆笑寄席』が土曜19時 - 19時30分枠で始まり、本作は土曜日18時 - 18時30分枠の先行放送(1974年10月 - 12月までは、キー局の翌日に放送)に移行した。1975年1月4日からは「電人ザボーガー対恐竜軍団シリーズ」を、キー局のフジテレビジョンよりも3か月早く土曜日の7時30分 - 8時枠で先行放送。1975年3月29日放送の第52話を最後に終了した。
広島県では、当時フジテレビ系列の広島テレビ(HTV)が、日本テレビ系列とのクロスネット局だったため、本放送終了後かつテレビ新広島(TSS)開局後の1977年12月22日から平日8時 - 8時30分の帯再放送枠で広島ホームテレビ(HOME・当時UHT、テレビ朝日系列)が放送した[39]。
福岡県のテレビ西日本と佐賀県のサガテレビでは、1974年12月27日までキー局のフジテレビと同時ネットだったが、1975年1月3日からは『電人ザボーガー対恐竜軍団シリーズ』を、キー局よりも3か月早く金曜日の19時 - 19時30分枠で先行放送。1975年3月28日放送の第52話を最後に終了した。
鳥取県と島根県では山陰中央テレビが火曜の18時から放送していた。
富山県では富山テレビが本放送終了後に月曜から金曜の18時から連日放送していた。
映像ソフト化
- 1983年に東映ビデオから、第1話・第10話を収録したビデオ(VHS・β)が発売。
- 2002年9月25日にキングレコードより、全話収録のDVD-BOXが発売。2006年12月27日に価格を下げて再発売。2011年9月7日、劇場版公開を記念して、パッケージの仕様を変更した廉価版DVD-BOXが発売された。
- 単巻のDVDは未発売。
漫画版
冒険王(1974年5月号 - 1975年4月号):原作・うしおそうじ、作画・一峰大二 - 2002年に角川書店から初単行本が全2巻で出版された。
テレビマガジン(1974年5月号 - 8月号):原案・小池一雄、作画・成井紀郎 - オイルショックによる本誌の総ページ数削減に伴い、4回で打ち切られた[注 27]。
テレビランド 作画・長谷川清俊 - 諸事情[注 28]で未掲載。のちにDVD-BOXの封入特典として単行本化された。
映画
2011年にリメイク版の新作映画が公開された。そのエンドロールには右にスタッフ・キャストが流れる中左に本作のハイライトシーンが流された。
脚注
注釈
^ 『全怪獣怪人 下巻』では、「50メートル」と記載している[5]。
^ 演じるきくち英一は大学時代に落語研究会に所属していた[6]。
^ 『全怪獣怪人 下巻』では、「時速80キロ」と記載している[10]。
^ 助監督を務めていた村石宏實の証言によれば、「当初のコスチュームの胸と両脚についていた模様が某食品メーカーのマークに似ていたため、クレームがついたらしい」とのこと[11]。
^ 一峰大二のコミカライズ版では「メカアーミィ」と表記。『全怪獣怪人 下巻』でもこれに準じている[13]。
^ 第1話の悪之宮の説明によれば、どのようなものでもサイボーグ化して蘇生させる機能を持つとされ、第5話のナレーションでは「無機物に生命を与える」と解説されている。
^ コミカライズ版では使用例も見られた。
^ 初期には「(偵察用)ミニ・ヘリコプター」、「ミニヘリ」と呼ばれる。大門は第11話以降、一貫して「ヘリキャッツ」と呼称。
^ 両方の足から車体の右半分と左半分が分かれて出た後、合体して一体化する。初期には「スペシャル・カー」と呼称。
^ 本編ではオーバーヒートについての説明はないが、連射直後に自爆したため、関連書籍など[15][16]ではこのように解釈されている
^ 当初は織本順吉がキャスティングされていた[18]。
^ ノンクレジット。
^ ノンクレジット。アリザイラー、悪之宮博士のマスク及び義手、義足を制作[20]。
^ 劇中のナレーションでは「Σ殺人基地へ殴りこめ」となっている。
^ 以降コンピューターアニマルまでは、「Ω地獄計画」に特化した「Ωサイボーグ」という設定。
^ 『全怪獣怪人 下巻』では、名称をジャイアント・ギルコンフーと記載している[21]。
^ 宮野は悪之宮博士役の岡部健と親交があったことから、岡部の紹介により出演した[7]。
^ 『全怪獣怪人 下巻』では、名称をバンギュウと記載している[10]。
^ キー局のフジテレビでは1975年1月3日 - 3月28日にかけて、第1 - 39話までのエピソードから選抜した13話分を再放送後に開始。関西テレビ放送やテレビ西日本などの地方局では1975年1月から先行放送。
^ 書籍によっては、名称をキギラと記載している[22][23]。
^ 『’70年代特撮ヒーロー全集』では、階級を少佐と記載している[23]。
^ 書籍によっては、名称をニゴジンと記載している[22][23]。
^ 『全怪獣怪人 下巻』では、名称をジャンカーと記載している[22]。
^ 仲間内では「菊池英一とその残党」と呼んでいた[6]。
^ 第17話でラガーズ兄弟を演じた中本竜夫と中本恒夫のように、大野剣友会のメンバーが出演した例もある。
^ 当時、成井紀郎によってデザイン画が描かれたが現存していない。後年『電人ザボーガー大全』4頁に、成井の描き下ろしによるロボット形態のイラストが掲載された。
^ 1974年9月号からは、情報ページ「こちら電人ザボーガー特報局」がスタート。成井は記事構成とイラストを手がけた。
^ 原稿が完成していたにもかかわらず、『テレビランド』誌上での漫画版の掲載許可が下りなかったため、お蔵入りとなったが、後年『SF COMICS リュウ』VOL.9(1981年12月号・徳間書店)で、唐突に掲載された[40]。
参照話数
^ 第5話。
^ 第7話。
^ 第16話。
^ 第20話。
^ 第37話。
^ 第2 - 6、12話。
^ 第42 - 45話。
- ^ ab第41話。
^ 第49話。
出典
- ^ ab『超人画報 国産架空ヒーロー40年の歩み』 竹書房/イオン編、竹書房、1995年11月30日、117頁。C0076。.mw-parser-output cite.citation{font-style:inherit}.mw-parser-output .citation q{quotes:"""""""'""'"}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-free a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/6/65/Lock-green.svg/9px-Lock-green.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-limited a,.mw-parser-output .citation .cs1-lock-registration a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/d/d6/Lock-gray-alt-2.svg/9px-Lock-gray-alt-2.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .citation .cs1-lock-subscription a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/a/aa/Lock-red-alt-2.svg/9px-Lock-red-alt-2.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration{color:#555}.mw-parser-output .cs1-subscription span,.mw-parser-output .cs1-registration span{border-bottom:1px dotted;cursor:help}.mw-parser-output .cs1-ws-icon a{background:url("//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/4c/Wikisource-logo.svg/12px-Wikisource-logo.svg.png")no-repeat;background-position:right .1em center}.mw-parser-output code.cs1-code{color:inherit;background:inherit;border:inherit;padding:inherit}.mw-parser-output .cs1-hidden-error{display:none;font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-visible-error{font-size:100%}.mw-parser-output .cs1-maint{display:none;color:#33aa33;margin-left:0.3em}.mw-parser-output .cs1-subscription,.mw-parser-output .cs1-registration,.mw-parser-output .cs1-format{font-size:95%}.mw-parser-output .cs1-kern-left,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-left{padding-left:0.2em}.mw-parser-output .cs1-kern-right,.mw-parser-output .cs1-kern-wl-right{padding-right:0.2em}
ISBN 4-88475-874-9。
^ 宇宙船SPECIAL 1998, p. 160.
^ 宇宙船別冊 2011, p. 68.
^ 全怪獣怪人 下 1990, pp. 274-275.
^ 全怪獣怪人 下 1990, p. 275.
- ^ abcdefghiザボーガー&ピープロ 2011, pp. 21-25, 取材・構成 友井健人「きくち英一 中野刑事役ほか」
- ^ abcdeザボーガー&ピープロ 2011, pp. 60-62, 取材・構成 友井健人「岡部健 悪之宮博士役、ナレーター(40話以後)」
- ^ abcdeザボーガー&ピープロ 2011, pp. 48-51, 取材・構成 友井健人「藤山律子 ミスボーグ役」
- ^ ab秋田英夫、安藤幹夫 「藤山律子 スペシャルインタビュー」『ゴーグルV・ダイナマン・バイオマン大全 東映スーパー戦隊大全2』 安藤幹夫 編、双葉社、2004年7月、164-166頁。
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^ “イベント企画制作運営会社 エーキカク”. 2016年5月5日閲覧。
^ 『河北新報』1974年4月6日、1975年1月3日付朝刊、テレビ欄。
^ 中国新聞、1977年12月22日、16ページ、テレビ・ラジオ欄。
^ 大全 2002, p. 127.
参考文献
- 『全怪獣怪人』下巻、勁文社、1990年11月30日。C0676。
ISBN 4-7669-1209-8。 - 『宇宙船SPECIAL ’70年代特撮ヒーロー全集』 監修 金田益実、朝日ソノラマ、1998年5月30日。
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ISBN 4-87233-466-3。 - 岩佐陽一 編 『電人ザボーガー大全』 双葉社、2002年11月。
ISBN 4-575-29483-7。 - 『宇宙船別冊 電人ザボーガー』 ホビージャパン〈HOBBYJAPAN MOOK〉、2011年10月14日。
ISBN 978-4-7986-0303-2。 - 『別冊映画秘宝 『電人ザボーガー』&ピー・プロ特撮大図鑑』 洋泉社〈洋泉社MOOK〉、2011年11月14日。
ISBN 978-4-86248-805-3。
フジテレビ系 土曜19時台前半(1974年4月 - 9月) |
||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
鉄人タイガーセブン |
電人ザボーガー 【当番組まで特撮番組枠】 |
動物家族 【ここから松下電器一社提供枠】 |
フジテレビ系 金曜19時台前半枠(1974年10月 - 1975年3月) |
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ボクは恋人 |
電人ザボーガー 【1975年1月以降は再放送】 【当番組までドラマ枠】 |
ラ・セーヌの星 【ここからアニメ枠】 |
フジテレビ系 日曜11時台前半(1975年4月 - 1975年9月) |
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NYPD特捜刑事 |
電人ザボーガー(恐竜軍団シリーズ) 【1975年7月以降は再放送】 |
世界の広場 【9:00から移動】 |