国家社会主義者同盟




国家社会主義者同盟(こっかしゃかいしゅぎしゃどうめい)は、かつて存在した日本の極右政治団体[1][2]。ネオナチを標榜する日本で数少ない政治結社の一つ[3]。代表は篠原節(2013年10月没)[4]、副代表は瀬戸弘幸[5][6]。1991年4月20日創立[7]。埼玉県さいたま市に本部を持つ[3][6]。機関紙『DER GANZE HELD』(月刊)を発行していた[4]


民族思想研究会、世界戦略研究所、自然社会主義協会、国家社会主義日本労働者党の四団体が統合する形で結成された[2]。なお、以上の四団体は、国家社会主義者同盟へと統合したのちも、個別の活動を継続している。


ユダヤ陰謀論や外国人排斥の主張を唱え、鉤十字をあしらったアジビラを街頭に貼り出すなど、活動的な宣伝を行うことで知られる[8][4]


朝日新聞は1993年4月7日付朝刊27面で「外国人排斥ビラ出回る 「危険な現象」の声 東京・埼玉で2500枚」と報道した。『フライデー』『週刊プレイボーイ』など週刊誌[2][3]やテレビ番組でも取り上げられた[8]


瀬戸が副代表の肩書きを返上した2007年時点で既に活動停止している[9]。野間易通は2000年代より起こった行動する保守の源流の一つであると主張している[10]




目次






  • 1 脚注


  • 2 参考文献


  • 3 関連項目


  • 4 外部リンク





脚注





  1. ^ 総務省の政治団体一覧に載っていない

  2. ^ abc瀬戸、44-45頁

  3. ^ abc鶴見、74-77, 119頁

  4. ^ abc羽柴、91-96頁


  5. ^ 樋口直人「「行動する保守」の論理(7)──右翼に弟子入りしたη氏の場合──」大阪経済法科大学アジア太平洋研究センター年報 (10), 64-72, 2013

  6. ^ ab有門大輔 (2013年10月20日). “行動の軌跡と今後の闘争!”. 勤皇志士による鎖国的極右評論『侍蟻 SamuraiAri』. 2016年8月20日閲覧。


  7. ^ “沿革”. 国家社会主義日本労働者党. 2016年8月20日閲覧。

  8. ^ ab安田浩一『ネットと愛国――在特会の「闇」を追いかけて』講談社、2012年、163-165頁


  9. ^ 瀬戸弘幸 (2007年4月30日). “農と風景・福島の種まき兎”. せと弘幸BLOG『日本よ何処へ』. 2016年8月20日閲覧。


  10. ^ 野間易通『「在日特権」の虚構 増補版――ネット空間が生み出したヘイト・スピーチ』河出書房新社、2015年、61頁




参考文献




  • 瀬戸弘幸「日の丸右翼からナチズム極右へ、そして今……。」佐藤卓己編、日本ナチ・カルチャー研究会著『ヒトラーの呪縛』飛鳥新社、2000年、42-49頁


  • 鶴見済『無気力製造工場』太田出版、1994年


  • 羽柴康人「「政治的に正しい」ジャーナリズムのヒトラー」佐藤卓己編著『ヒトラーの呪縛(上)――日本ナチカル研究序説』中公文庫、2015年、58-96頁


  • 樋口直人「「行動する保守」の論理(7)──「ネット右翼のカリスマ」Z氏の場合──」茨城大学地域総合研究所年報 46, 81-90, 2013-03-31,茨城大学地域総合研究所



関連項目



  • 篠原節

  • 瀬戸弘幸

  • 山田一成

  • 国家社会主義

  • ネオナチ

  • ファシズム



外部リンク



  • “《極右》と右翼の相違点とその簡単な定義について。”. せと弘幸BLOG『日本よ何処へ』 (2005年9月2日). 2016年8月20日閲覧。

  • “国際ユダヤ陰謀論・イスラエルから極東に”. せと弘幸BLOG『日本よ何処へ』 (2011年2月16日). 2016年8月20日閲覧。




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