リムーバブルメディア







各種リムーバブルメディア


リムーバブルメディア (Removable media) とは、補助記憶装置の記録媒体について、その媒体(メディア)が機器本体から容易に取り外すことのできるもののことをいう。磁気テープの他はフロッピーディスクやMO、CD-Rなどのディスクが専らである(「リムーバブルディスク」の記事も参照)。USBフラッシュドライブ等に関しても、フラッシュメモリのICがICソケットで実装されているようなものが考えられなくもない。


なお、ホットスワップ(活線挿抜)の可否と大変しばしば混同されているが、ホットスワップはコンピュータ本体のハードウェアの設計や、オペレーティングシステムのストレージデバイスドライバやファイルシステムの設計が関わるものであり、記憶装置側の属性であるリムーバブルか否かとは基本的には別である。しかし、システム側でディスクの切り離しや交換がサポートされていない場合、運用上、リムーバブルメディアの取り外しは制限される(ドライブによってはロックされたりするものもある)。




目次






  • 1 取り外せることの利便性


    • 1.1 リムーバブルメディアの用例




  • 2 種類


    • 2.1 磁気テープ系


    • 2.2 磁気ディスク系


      • 2.2.1 フロッピー系


      • 2.2.2 ハードディスク系


        • 2.2.2.1 リムーバブルハードディスク


        • 2.2.2.2 リムーバブルハードディスクドライブ






    • 2.3 光磁気ディスク系


    • 2.4 光ディスク系


    • 2.5 メモリ系




  • 3 メディアの装填


  • 4 関連項目





取り外せることの利便性




ラベルを用いた分類例


記録媒体が取り外せるということはドライブの重量分だけ軽くなり、携帯に便利になる。また、記憶容量の追加を行う際は記録媒体だけを買い足せば済むため経済的でかつ省スペースとなり、さらにはコンセントに困らなくなる。
もっとも、経済的とはいっても記憶容量で計算するとハードディスクやテープよりは高価なのが普通で、メディア一枚あたりの単価が安いというだけのことである。


ファイルの分類の際にも、記録媒体ごとに○○用、△△用というように分け、カートリッジやディスク、保護ケースに用途を書いておけば簡単に見つけることが出来て便利。


反面、盗難や紛失もしやすい、記録媒体を抜き差しする手間がかかるという欠点もある。



リムーバブルメディアの用例




  • データの配布・受け渡し -- 単価が高価で巨大なハードディスクを渡すより、一枚あたりの単価が低廉なリムーバブルメディアの方が手軽。また、メディアによっては書き換え出来なくなるので改ざんの心配もない。

  • データの持ち運び -- 自宅で作成したデータを勤務先へ持ち運ぶ。ハードディスクは巨大で重いが、リムーバブルメディアはコンパクトで非常に軽いため持ち運びが楽。また、耐衝撃性にも優れるため落としても安心。


  • ストレージの容量確保 -- あまり使わないが削除したくないデータをリムーバブルメディアに退避することで、普段使用しているストレージの空き容量を確保できる。


  • セキュリティ向上 -- コンピュータを起動している間コンピュータウイルスやクラッキングの影響を受けるハードディスクとは違い、必要なときにだけ接続するためこれらの影響を受けにくい。

  • 故障に備える -- ドライブが故障してしまうと復旧が困難または不可能なハードディスクに対し、ドライブだけの故障ならドライブを買い替えれば済む。例えば、ハードディスクは雷サージを受けるとデータを損失することがあるが、リムーバブルメディアはメディアが取り出されていればドライブの交換だけで済み、データを損失することはない。

  • プログラムキー -- プログラムを起動するために必要なキーをリムーバブルメディアに入れることにより、特定の装置または特定の人のみが該当するプログラムを使用することが出来る。建築設計用ソフトなどに見られる。



種類


リムーバブルメディアの種類は実に多いが、磁気テープ系、フロッピー系、ハードディスク系、光磁気ディスク系、光ディスク系、メモリ系とに大別できる。



磁気テープ系


ストリーマを用い、磁気テープに記録する。媒体の性質上、シーケンシャルアクセスしか出来ず、アクセス速度も比較的遅い部類に入る。ドライブ自体は高価だが、媒体がその価格に比して大容量であるのが特徴。主にサーバ向けのシステム・データのバックアップに用いられる。



  • テープドライブ

  • QIC


  • DAT(DDS)

  • DLT

  • VXA

  • AIT

  • LTO



磁気ディスク系



フロッピー系


フィルム状のぺらぺらな磁気ディスクに記録する。比較的古くからある規格が多い。



  • フロッピーディスク

  • クイックディスク

  • スーパーディスク

  • Bernoulliディスク

  • Zip



ハードディスク系


ハードディスクの技術をそのまま流用しているため大容量、高速なアクセスが特徴。REVとiVDR、マイクロドライブ以外は古いもので、現在は入手困難。



リムーバブルハードディスク

ハードディスクのディスクのみで構成されるメディア。



  • SQ327

  • EZ135

  • ezflyer

  • SparQ

  • SyJet

  • Jaz

  • PocketZip

  • ORB

  • REV



リムーバブルハードディスクドライブ

1台のハードディスクをまるごとカートリッジに収めたメディア。



  • モバイルディスク

  • PocketZipPCカード

  • マイクロドライブ

  • Peerless

  • iVDR

  • Tandberg RDX



光磁気ディスク系


レーザーと磁気を用いて記録し、レーザーで再生する。記録技術のなかで最も耐久性に秀でている。比較的古い規格だが現在も進化を続けており、主に長期保存用として重宝されている。また、磁気ディスクをも上回る記憶容量を実現できるとされている。



  • MO

  • Hi-MD

  • HyperStorage



光ディスク系


リムーバブルメディアとしては珍しくカートリッジに収められていないものが多い。現在最も研究が盛んな分野でもある。CD、DVD(DVD-RAMを除く)、BD(BD-REを除く)はドラッグ&ドロップによる記録が出来ない、シーケンシャルアクセスしか出来ないためアクセス速度が遅い、メディアが大きいなどの欠点が多いが、現在はほとんどのパソコンに標準搭載されており、メディア価格も低いことから現在ハードディスクに次ぐ普及率を誇る。




  • CD

    • CD-ROM

    • CD-R

    • CD-RW




  • DVD

    • DVD-ROM

    • DVD-R

    • DVD-RW

    • DVD+R

    • DVD+RW

    • DVD-RAM



  • Phase-change Dual

  • Ultra Density Optical

  • Professional Disc

  • Blu-ray Disc

  • HD DVD

  • HVD



メモリ系





メモリーカードリーダライタ




フロッピードライブにメモリーカードリーダライタを併設した商品


駆動部がなく、また電気的に読み書きするため高速なアクセスが可能なメディア。高速なアクセスが要求されるシーンでよく用いられる。また、メモリーカードは他のメディアに比べ非常に小型であることから、デジタルカメラや携帯電話(画像データや音楽データの保存)などに広く使われている。


しかし、他の媒体と比較すると電気的耐久性が低く、バックアップ用途には不向きだとする声が多いほか、高価であることからコンピュータ用の汎用リムーバブルメディアとしてはなかなか普及しない。CFやSMが100円ショップで100円で売られていた事もあるが、組み込み用途に使われる事の多いメディアの小容量品のみであり、一般的なメディア流通ルートでは扱われない容量での例外扱いである。


多くはフォーマット的にハードディスクと同等が基本。USBメモリのように手軽に使えるものもあり、データを持ち出して利用する際にもよく使われる。書き換え可能なものについては、約10万回から100万回の書き換えができる。


また、一部の組み込み向けシステムなどにおいては、フラッシュメモリ上にOS・アプリケーションの全データを格納し、HDDの代替品として使用している例もある。



  • メモリーカード

  • SRAMカード

  • ロムカセット

  • USBメモリ





メディアの装填




トレイ方式ドライブ




スロットイン方式ドライブ




シェルトップローディング方式ドライブ


メディアをドライブに装填する方法は、ドライブやメディアの種類により異なる。



キャディ方式

CDドライブにおいて、ドライブからふた付きのトレイを取り外し、トレイのふたを開けてディスクをセットし、ふたを閉めてドライブに戻すタイプのもの。操作手順が煩雑で、現在は用いられていない。

トレイ方式

取り出しボタンを押すとドライブから取り外しできないトレイが排出され、それにメディアにセットし、再度取り出しボタンを押してトレイを戻すタイプ。トレイローディング方式ともいい、主にCDやDVDドライブで用いられる。トレイの排出にはモーターを利用するものと、バネの力を利用するものとがある。後者の「バネの力を利用するもの」はモーターが不要であることから小型軽量化が容易で、ノートパソコンなどで多く用いられている。

スロットイン方式

ドライブの挿入口にメディアをそのまま押し込む方式のもの。自分で装填することからセルフローディングまたはフロントローディングとも。主にフロッピーやMOなど、カートリッジ入りのメディアで利用される。最後まで自分で押し込むものと、途中まで押し込むとモーターが自動的に引き込むタイプがある。後者の「途中まで押し込むとモーターが自動的に引き込むタイプ」は無理な力を加えると破損しかねないため、ディスクがむき出しのCDやDVDのドライブに多く用いられている。取り出しはバネの力で押し出すものとモーターが繰り出すものとがある。カーオーディオなどで多く用いられている。

トップローディング方式

装着部の上部を手動で開き、メディアを装着する。この方式のメリットは、トレイ方式やスロットイン方式のように複雑なメカニズムが不要で、製造コストや重量を削減できる。このためトップローディング方式は、低価格な機器で採用されることが多い。Discman(ディスクマン)方式ともいう。

シェルトップローディング方式

ドライブの上面または側面がふたになっており、取り出しレバー(ボタン)を引く(押す)と貝殻のように開き、ふたとドライブの間に、奥までメディアを押し込んでふたを閉じる方式のもの。プレイステーション・ポータブルや、ポータブルCDプレーヤー、MDプレーヤーに多く採用されている。現行のノートパソコンでもごく少数だが採用例があり、重量削減と横方向の開口部をなくすことで強度が確保できるとしている。ドライブの小型化が容易で、メディアより少し大きめのサイズで設計できる。オープンシェルローディングともいう。中にはワンタッチイジェクトといって、取り出しレバーを引くだけでふたが全開まで開くものもある。通常はレバーを引いてふたを半開させ、手で全開まで開ける必要がある。





関連項目



  • リムーバブルディスク

  • 電子媒体

  • ディスクドライブ








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