ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム

ドルビー・シアターからの風景
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム

オードリー・ヘプバーンの星
マイケル・ジャクソンの星(死去から2週間後)
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム(Hollywood Walk of Fame、直訳からハリウッド名声の歩道とも)は、アメリカ合衆国カリフォルニア州ハリウッドの、ハリウッド大通りとヴァイン通り沿いの歩道のことである。
ここには約5kmほどの間に、エンターテイメント界で活躍した人物の名前が彫られた2,000以上の星型のプレートが埋め込んであり、観光名所となっている。毎年星の数は増えており、追加する際のセレモニーには本人も参加する。
1959年より、ハリウッドの商工会議所により設立された。最初の半年で1,500以上の星が埋め込まれ、1994年にその数は2,000を超えた。現在では毎年6月に、映画、テレビ、音楽、ラジオ、舞台の5つの分野で活躍した人物を対象に、20名ほどの候補者から一般の投票によって選ばれる。
目次
1 概要
2 歴史
3 管理
4 豆知識
5 ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの星の一覧
6 脚注
7 外部リンク
概要
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームは、ハリウッド大通り(Hollywood Boulevard)沿い東西に、ガワー・ストリート(Gower Street)からラ・ブレア・アベニュー(La Brea Avenue)まで、ヴァイン通り(Vine Street)沿い南北に、サンセット大通り(Sunset Boulevard)からユッカ通り(Yucca Street)まで伸びている。
茶色の正方形の中央に、真鍮で縁どりされたテラゾ(大理石を砕いたものとセメント)製のピンクの星型プレートが配置されている。ピンクの星の中には、顕彰される人物の名前と、その人物が貢献した分野を表したシンボルが付されている。シンボルには以下の種類がある。
「映画カメラ」は、映画産業への貢献。
「テレビ」は、テレビ放送業界への貢献。
「レコード」は、音楽業界への貢献。
「マイク」は、ラジオ業界への貢献。
「仮面」は、舞台・演劇への貢献。
歴史
1958年、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームは、ショービジネスに関わる人々に賛辞を示すために作られた。それを受けた有名人は、映画と演劇、ラジオ、テレビ、音楽業界への業績によって星を贈られた。当初は、分野ごとに複数の星を受けることが多かったが、近年ではそのようなケースは稀である。
当初は2,500の星が用意されており、最初の16か月で1558個に名前が刻まれた。それからは、毎月2つのペースで名前が埋まった。1978年には、ロサンゼルス市の文化と歴史のランドマークに指定された。1994年までに元の2,500の星は埋まり、西側に、シカモールを超えてラ・ブレア・アベニューへと延長された。現在、この方向へは、シルバー・フォー・レディース・オブ・ガゼボーで止まっている。工事などの理由で、星は設置された場所から移動されることもある。
近年では、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームを模して、セントルイスやトロント、香港など、他の都市でも類似したウォーク・オブ・フェームが作られている。
日本人俳優では早川雪洲、マコ岩松、三船敏郎[1]の星がある。2004年には、生誕50周年を記念して日本のキャラクターとしては初めて怪獣ゴジラが加わった。
管理
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームはハリウッド・ヒストリック・トラストの自己資金で管理や保守がなされている。最近5年は、ウォーク・オブ・フェームの星を獲得した有名人はオープニング・セレモニーに出席し、2002年からは15,000ドルを、2013年からは2倍の30,000ドルをハリウッド・ヒストリック・トラストに払うことになっている。フォックス・ニュースによると、これらのお金は有名人の関係のある映画スタジオやレコード会社などのスポンサーが払っているという。
2015年時点で、ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームには2,570の星がある。
豆知識
1960年2月9日、女優ジョアン・ウッドワードが最初の星を獲得した。- 文芸分野で初めて星を獲得したのは、テレビドラマ『スタートレック』の原作者、ジーン・ロッデンベリーである。
アポロ11号の宇宙飛行士のための丸い星が、ハリウッド・バイン(交差点)の四方にある。
カントリー・アンド・ウェスタンの歌手、ジーン・オートリー(Gene Autry)が5部門における功績により、5個の星を獲得したのが最多である。- 元首級の政治家としてはアメリカ大統領となった俳優ロナルド・レーガン、首相級ではポーランドの首相・外相を務めた音楽家イグナツィ・パデレフスキがいる。
2016年アメリカ合衆国大統領選挙期間中に共和党指名候補ドナルド・トランプのプレート(2007年/テレビ放送業界への貢献)が損壊された。- 人間でなくても受賞することがある。ワーナーブラザーズのバッグス・バニー、ディズニーのミッキーマウスやドナルドダック、ユニバーサルスタジオのウッディー・ウッドペッカーといったアメリカンアニメーションの黄金時代に活躍した各会社のビッグスターを加え、くまのプーさん、ビッグバード、名犬リンチンチン、名犬ラッシー、シュレック、スヌーピー、および先述のゴジラなどである。
ハリウッド・ウォーク・オブ・フェームの星の一覧
脚注
^ “三船敏郎がハリウッド殿堂入り果たす、日本人で3人目の快挙”. 映画ナタリー. (2015年6月24日). http://natalie.mu/eiga/news/151674 2016年11月2日閲覧。
外部リンク
- ハリウッド商工会議所のサイト