都留市
つるし 都留市 | |||||
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![]() 山梨リニア実験線 | |||||
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国 | ![]() |
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地方 | 中部地方、甲信越地方 |
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都道府県 | 山梨県 |
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団体コード | 19204-0 |
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法人番号 | 9000020192040 |
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面積 | 161.63km2 |
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総人口 | 31,174人 [編集] (推計人口、2018年10月1日) |
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人口密度 | 193人/km2 |
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隣接自治体 | 富士吉田市、大月市、上野原市、南都留郡道志村、西桂町、忍野村、山中湖村、富士河口湖町 |
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市の木 | 赤松 |
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市の花 | 梅 |
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市の鳥 | 鶯 |
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都留市役所 | |||||
市長 | 堀内富久 |
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所在地 | 〒402-8501 山梨県都留市上谷一丁目1番1号 北緯35度33分5.5秒東経138度54分19.6秒座標: 北緯35度33分5.5秒 東経138度54分19.6秒 ![]() |
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外部リンク | 公式ウェブサイト |
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■ ― 市 / ■ ― 町 / ■ ― 村 | |||||
ウィキプロジェクト |

都留市中心部周辺の空中写真。1975年撮影の4枚を合成作成。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成。
都留市(つるし)は、山梨県東部に位置する市である。古くからの甲斐絹の産地である。
目次
1 地理
1.1 隣接している自治体
2 歴史
2.1 先史・古代
2.2 中世
2.3 近世・近現代
2.4 行政区画の変遷
2.5 市名の由来
3 人口
4 地域
4.1 現行行政町名等
4.2 郵便
4.3 電話番号
5 行政
5.1 主な市の機関
6 姉妹都市・提携都市
7 教育
7.1 大学
7.2 高等学校
7.3 中学校
7.4 小学校
7.5 学校教育以外の施設
8 交通
8.1 鉄道
8.2 バス
8.3 道路
9 名所・名跡
10 出身・関係有名人
11 脚注
12 外部リンク
地理
大月市と富士吉田市との中間に位置する。ほとんどが御坂山地や丹沢山地などに属する山間部であり、市の南西から北東へ桂川が流れる。この桂川に沿って急峻な山と深い渓谷に挟まれた平坦地に市街地が形成されている。また、この川に沿うようにして中央自動車道(河口湖線)、国道139号、富士急行大月線が通じている。
隣接している自治体
富士吉田市、大月市、上野原市
南都留郡道志村、西桂町、忍野村、山中湖村、富士河口湖町
歴史
先史・古代
郡内地方では桂川や支流域の平坦地に数多くの考古遺跡が立地している傾向にある。市域も同様で、大野の一杯窪遺跡は旧石器時代の遺跡で、山梨県内最古の石器類が出土している。また縄文時代の遺跡は早期から見られ、縄文中期の集落遺跡である尾咲原遺跡や中溝遺跡、後晩期の配石遺構が見られる牛石遺跡や中谷遺跡、桂川河岸段丘上の美通遺跡などがある。一方、郡内の傾向として弥生時代以降の遺跡は乏しい。
古代の律令制下では甲斐四郡のうち都留郡に属し、市域には桂川流域の多良郷が比定されている。
中世
戦国時代には都留郡を領した国衆・小山田氏が市域を本拠としている。小山田氏は国中地方における守護武田氏と有力国衆との抗争に介入して武田氏と敵対していたが、信虎期に武田氏と和睦して武田家臣団に加わる。
晴信(信玄)期には有力家臣として活躍し、勝頼期には織田・徳川連合軍の侵攻に際して小山田信茂が織田方に内通するが、織田氏により討伐され小山田氏は滅亡する。小山田氏は、はじめ桂川支流大幡川左岸にあたる中津森館を本拠としていたが、武田氏の武田城下町造成と平行して現在の都留市中心市街にあたる谷村(やむら)の地へ居館の移転を行い、谷村館(正確な所在地は不明)を中心に城下町整備を行う。
谷村は後の甲州街道から分岐し吉田へ至る富士道が通り、中世には市も成立した要地で、近世に甲斐国を領した徳川氏や豊臣系大名時代にも政治的拠点として活用された。また、谷村から桂川を挟んで対岸の川棚には勝山城が所在し、築城期は不明であるが、城跡からは豊臣系大名の浅野氏時代の居館や屋敷地の遺構が検出されており、桂川左岸に新たな城下町造成が企図されていた可能性も指摘されている。
近世・近現代
江戸時代には谷村城が築かれ鳥居氏、秋元氏二代の谷村藩が成立し郡内地方の政治的拠点となり町場が発達する。秋元氏時代には郡内地方における用水堰の開削や郡内織の新興が行われているが、市域でも秋元氏時代の開削と言われている谷村大堰があり、近世には郡内織も広く営まれていた。
宝永元年(1704年)に秋元氏が武蔵国川越へ転封されると郡内地方は幕府直轄領化となり、谷村城は破却されて谷村には陣屋が設置され町場は衰退する。
行政区画の変遷
1954年(昭和29年)
4月29日 - 南都留郡谷村町・宝村・禾生村・盛里村・東桂村が合併して発足(県内で4番目、郡内地方で2番目の市)。
8月5日 - 市章を制定[1]。
市名の由来
「都留」は都留郡の郡名に由来し、「都留」は都留市の位置する桂川(相模川)流域の地域が富士山の裾野を蔓のように延びており、その様子から「連葛」、「豆留」(いずれも「つる」)とよばれていたことに由来するとされている。
人口
![]() | |
都留市と全国の年齢別人口分布(2005年) |
都留市の年齢・男女別人口分布(2005年) |
■紫色 ― 都留市 ■緑色 ― 日本全国 |
■青色 ― 男性 ■赤色 ― 女性 |
都留市(に相当する地域)の人口の推移![]() ► | |
総務省統計局 国勢調査より |
- 20歳前後で男女とも人口が突出して多くなっているが、これは市内にある都留文科大学の学生が入学に際して住民票を都留市に移すためである[2]。
地域
現行行政町名等
都留市では、一部の区域で住居表示に関する法律に基づく住居表示が実施されている。
上谷地区 | |||||
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町名 |
町名の読み |
設置年月日 |
住居表示実施年月日 |
住居表示実施直前の町名 |
備考 |
田原一〜四丁目 |
たはら |
1976年4月1日 |
1976年4月1日 |
大字上谷の一部 |
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上谷 |
かみや |
1954年4月29日 |
未実施 |
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上谷一〜六丁目 |
かみや |
1976年4月1日 |
1976年4月1日 |
大字上谷の一部及び大字下谷の一部(三のみ) |
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川棚 |
かわだな |
1954年4月29日 |
未実施 |
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下谷地区 | |||||
町名 |
町名の読み |
設置年月日 |
住居表示実施年月日 |
住居表示実施直前の町名 |
備考 |
中央一〜四丁目 |
ちゅうおう |
1977年4月1日 |
1977年4月1日 |
大字下谷の一部 |
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つる一〜五丁目 |
つる |
1977年4月1日 |
1977年4月1日 |
大字下谷の一部 |
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下谷 |
しもや |
1954年4月29日 |
未実施 |
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下谷一〜四丁目 |
しもや |
1977年4月1日 |
1977年4月1日 |
大字下谷の一部 |
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三吉地区 | |||||
町名 |
町名の読み |
設置年月日 |
住居表示実施年月日 |
住居表示実施直前の町名 |
備考 |
法能 |
ほうのう |
1954年4月29日 |
未実施 |
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玉川 |
たまがわ |
1954年4月29日 |
未実施 |
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戸沢 |
とざわ |
1954年4月29日 |
未実施 |
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開地地区 | |||||
町名 |
町名の読み |
設置年月日 |
住居表示実施年月日 |
住居表示実施直前の町名 |
備考 |
大野 |
おおの |
1954年4月29日 |
未実施 |
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小野 |
おの |
1954年4月29日 |
未実施 |
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東桂地区 | |||||
町名 |
町名の読み |
設置年月日 |
住居表示実施年月日 |
住居表示実施直前の町名 |
備考 |
夏狩 |
なつがり |
1954年4月29日 |
未実施 |
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十日市場 |
とおかいちば |
1954年4月29日 |
未実施 |
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桂町 |
かつらまち |
未実施 |
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鹿留 |
ししどめ |
1954年4月29日 |
未実施 |
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境 |
さかい |
1954年4月29日 |
未実施 |
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宝地区 | |||||
町名 |
町名の読み |
設置年月日 |
住居表示実施年月日 |
住居表示実施直前の町名 |
備考 |
大幡 |
おおはた |
1954年4月29日 |
未実施 |
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中津森 |
なかつもり |
1954年4月29日 |
未実施 |
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金井 |
かない |
1954年4月29日 |
未実施 |
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厚原 |
あつはら |
1954年4月29日 |
未実施 |
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平栗 |
ひらぐり |
1954年4月29日 |
未実施 |
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加畑 |
かはた |
1954年4月29日 |
未実施 |
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禾生地区 | |||||
町名 |
町名の読み |
設置年月日 |
住居表示実施年月日 |
住居表示実施直前の町名 |
備考 |
四日市場 |
よっかいちば |
1954年4月29日 |
未実施 |
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古川渡 |
ふるかわど |
1954年4月29日 |
未実施 |
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田野倉 |
たのくら |
1954年4月29日 |
未実施 |
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井倉 |
いぐら |
1954年4月29日 |
未実施 |
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小形山 |
おがたやま |
1954年4月29日 |
未実施 |
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川茂 |
かわも |
1954年4月29日 |
未実施 |
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盛里地区 | |||||
町名 |
町名の読み |
設置年月日 |
住居表示実施年月日 |
住居表示実施直前の町名 |
備考 |
盛里 |
もりさと |
未実施 |
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与縄 |
よなわ |
1954年4月29日 |
未実施 |
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朝日馬場 |
あさひばば |
1954年4月29日 |
未実施 |
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朝日曽雌 |
あさひそし |
1954年4月29日 |
未実施 |
郵便
郵便番号
402-00xx - 都留郵便局管轄
郵便局
電話番号
市外局番
0554-xx - 大月MA(上野原市、大月市、都留市、道志村)
行政
- 市長:堀内富久(2013年12月8日就任、2期目)
主な市の機関
- 都留市立病院
- 都留市営楽山球場
- 都留市立図書館
- 都留文科大学付属図書館
姉妹都市・提携都市
ヘンダーソンビル市(アメリカ合衆国 テネシー州)
1983年姉妹都市提携協定締結
教育
大学
- 都留文科大学
- 健康科学大学
高等学校
- 山梨県立桂高等学校
- 山梨県立谷村工業高等学校
- 山梨県立都留興譲館高等学校
中学校
- 都留第一中学校
- 都留第二中学校
- 東桂中学校
小学校
- 谷村第一小学校
- 谷村第二小学校
- 都留文科大学附属小学校
- 東桂小学校
- 宝小学校
- 禾生第一小学校
- 禾生第二小学校
- 旭小学校
学校教育以外の施設
山梨県立産業技術短期大学校都留キャンパス
交通
鉄道
富士急行:大月線
田野倉駅 - 禾生駅 - 赤坂駅 - 都留市駅 - 谷村町駅 - 都留文科大学前駅 - 十日市場駅 - 東桂駅
- 中心となる駅:都留市駅
バス
- 路線バス:富士急山梨バス
都留市駅を中心に各地区に路線が延びていたが、近年のバス利用者低迷により本数大幅削減や路線存廃が取り沙汰されている。
- 高速バス:中央高速バス 富士五湖線
市内に中央道都留バスストップと中央道小形山バスストップがある。
道路
- 高速道路
中央自動車道富士吉田線(都留インターチェンジ、谷村パーキングエリア)
- 一般国道
- 国道139号
- 主要地方道
- 山梨県道24号都留道志線
- 山梨県道・神奈川県道35号四日市場上野原線
- 山梨県道40号都留インター線
- 一般県道
- 山梨県道705号高畑谷村停車場線
- 山梨県道711号戸沢谷村線
- 山梨県道712号大幡初狩線
- 山梨県道713号大野夏狩線
名所・名跡

山梨県立リニア見学センター(2017年11月16日撮影)
都留市は現在市役所のある谷村地区を中心として、中世から城下町を形成していた歴史があり、現在もその谷村地区を中心として多くの名所・名跡が残されている。
- 山梨県立リニア見学センター
山梨リニア実験線 - JR東海のリニアモーターカー実験施設- 道の駅つる
- 都留市二十一秀峰
- 谷村城址(跡) - 戦国期以来、郡内領主の居館跡。現在は市役所、都留市立谷村第一小学校の敷地となっている。
勝山城址(跡) - 谷村市街とは桂川の対岸にある城山にかつてあった山城の址。城山公園。- 旧尾県学校校舎 - 山梨県指定文化財。明治初期の洋風建築。
- 尾縣郷土資料館
ミュージアム都留(都留市立博物館)- 都留市商家資料館
- 中津森館跡 - 中世に郡内(山梨県東部地域)を治めた小山田氏の本拠地。享禄2年(1529)に館が焼け、一族郎党谷村へ移り住む。これが谷村城である。
谷村陣屋跡 - 元禄7年(1694)12月25日、谷村藩主秋元喬知が川越城主となったことを機に、谷村藩は徳川幕府の直轄地となり、翌年に秋元家老高山甚五兵衛宅を谷村陣屋とした。現在は甲府地方裁判所 都留支部になっている。- 長生寺
桂林寺 - 臨済宗。郡内領主小山田氏の菩提寺。
用津院 - 曹洞宗。六地蔵は百姓一揆で死罪となった七名の庄屋を供養したものと伝わる。- 上大幡の梨 - 山梨県の天然記念物。古くからの梨の木。
- 城南温泉
- 芭蕉月待ちの湯
田原の滝 - 松尾芭蕉の句碑がある。- 太郎・次郎滝
- 蒼竜峡 - 十日市場駅周辺1.5kmの桂川にある渓谷。徳富蘇峰の命名といわれる。
- 十日市場・夏狩湧水群 - 平成の名水百選。
八朔祭り - 都留市四日市場に鎮座する生出神社の例祭が発達した祭礼。屋台順行や大名行列を伴う。- 儀秀稲荷社(西涼寺境内) - 1949年の谷村町大火でも焼けずに残ったことから、火難防災の神として、火事のあった5月13日に儀秀稲荷大祭が行われる[3][4][5]
出身・関係有名人
小俣雅子(フリーアナウンサー、元文化放送アナウンサー)
小林博美(漫画家)
国井雅比古(アナウンサー)
品川隆二(俳優)旧宝村出身
清水太治郎(山一証券常務取締役)
しらいみちよ(歌手。現在都留市を拠点に活動。父でアコーディオン奏者の白井幹也が都留市出身。)
檀一雄(小説家、作詞家。エッセイストの檀太郎、俳優の檀ふみの父。)
ナカノ163 - 服飾デザイナー・画家
鳴山草平(小説家、教師)
西室泰三(2005年6月から東京証券取引所会長、東芝相談役。同年12月から東証社長を兼務。2001年1月から財政審委員。)
根津甚八(俳優)
早野貴大(ラグビー選手。サントリーサンゴリアス所属、元主将。)
増田誠(画家)
山本美香(ジャーナリスト)
山崎保代(陸軍軍人。旧禾生村出身。アッツ島の戦いを指揮。)
都愛ともか (画家・ベリーペインター・フェイスペインター・絵本作家)
脚注
^ 図典 日本の市町村章 p112
^ 山梨日日新聞Webサイト「学生さん、住民登録を忘れないで!」(2010年6月13日閲覧)
^ 儀秀稲荷社1978年 カラー 12分、科学映像館
^ 泣き欅(西涼寺「儀秀稲荷社」)山梨デザインアルシーブ
^ 67年 防火への誓い新た 都留で大祭 /山梨毎日新聞2016年5月14日 地方版
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- 都留市商工会
- 都留市観光協会
オープンストリートマップには、都留市に関連する地理データがあります。
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