走る
走る(はしる、奔る、趨る)とは自力で移動できる生物または無生物が高速で移動すること。歩行との違いは以下のように定義される。

マラソン大会で走る人々
目次
1 人間の「走る」
2 哺乳動物の「走る」
2.1 馬
2.2 ラクダ
3 比喩的な用法
4 走ることに関する競技
5 「走る」に関わる諺、慣用句
6 脚注
7 関連項目
人間の「走る」
人間は二足歩行をするとき、左右の足で交互に地面を蹴ることで推進力を得る。このとき、両足が同時に地面から離れる瞬間がある移動方法を走る、常にどちらかの足が地面についている移動方法を歩くという。必然的に、走っているときは両足が同時に地面につくことはない。運動学的には、遊脚期が立脚期よりも長い移動方法であると言える。
もう一つは、位置エネルギーと脚のバネエネルギーの交換による移動とも定義されていて、その意味でゾウの速歩はある意味では走行ともとらえられる。
スキップも同様に両足が同時に地面から離れる瞬間があるが、「右、右、左、左、右、右、…」というように、同じ足で複数回蹴ったのち他方の足で複数回蹴る動作を交互に繰り返す点が走る動作とは異なる。
哺乳動物の「走る」
同じ四足歩行をする動物の間でも、移動する際の脚の運び方には相違がある。
馬

走る馬
欧米の馬術では、馬の動作は一般的に4通りの歩容で移動する。このうち並足(なみあし、ウォーク)、速歩(はやあし、トロット)は常に地面に接触する脚があり人間で言う「歩く」に近い。人間のスキップに近い駈歩(かけあし、キャンター)、左右を揃えて駈ける襲歩(しゅうほ、ギャロップ)は「走る」のに近いと言える。
ラクダ
アラビアではラクダの歩態は11種類に分類されるが、ラクダの「走り」はイルカール(irqal)という。馬の走りが前脚と後脚が対角で歩行する斜体歩であるのに対し、ラクダの走りは前脚後脚の左右いずれか同じ側が同時に歩行する側対歩である[1]。
比喩的な用法
- 場合によっては時代を先行するような場合にも「走る」という言葉を用いる。先走るとも。
- 市場の動向などを競走に例えて「先頭を走る」のように使う場合もある。
- 無生物が一定の方向で帯状ないし縞状に存在することを「走る」と表現することがある。
- この溝は南北方向に走っている。(水路のような役割があったと考えられる場合は、「流路をとる」と表現することもある。)
- 地層の走向を調べる。
- プログラムが動作することを「走る」と表現することがあるが、これはBASICにおいて、「プログラムを実行せよ」という命令「run」が語源とされる。
書道での毛筆やその他筆記用具にて、「筆走りの良さ」など書き具合を表現したり、「口走る」と同様に思い立つままに書くことを「筆走る」ともいう。
- 投球が速度に乗ることを「ボールが走る」という。
走ることに関する競技
短距離走
- 50メートル競走
- 100メートル競走
- 200メートル競走
長距離走
- マラソン
- ハーフマラソン
- 駅伝競走
など
「走る」に関わる諺、慣用句
虫酸(虫唾)が走る- 悪事千里を走る
- 利に走る
- 東奔西走
- 猪突猛進
- 疾風迅雷
脚注
^ 堀内勝「動物の走りとリズム性」、『民族とリズム』、東京書籍、1990年、 ISBN 4487752582。pp.83-91
関連項目
- ジョギング
- ストライド走法
- ピッチ走法
- ミッドフット走法
- ナンバ走り
- 徒競走
- 微笑み走法
- 脚質
- 脱走
- 走る男
- 走り坊主