マルケッルス
マルケッルス (Marcellus) は、古代ローマの家族名。プレブス系のクラウディウス氏族に属した名家で、「マルケッルス」は軍神マルスに由来する。「ll」の表記は促音で表記せず無視されることも多いためマルケルスとも書かれる。
第二次ポエニ戦争の将軍で「ローマの剣」と称されたマルクス・クラウディウス・マルケッルスが著名である。またこのマルケッルスがシチリア島を征服したため、この島の第一のパトロヌスとして知られていた。
以降名門として多くの元老院議員を輩出したが、アウグストゥスの婿となったマルクス・クラウディウス・マルケッルスの若死をもって断絶した。
マルケルス家の人物としては以下などがいる。
マルクス・クラウディウス・マルケッルス - 紀元前331年の執政官(コンスル)で、初めてマルケッルスのコグノーメン(家族名)を持ったとされている。
マルクス・クラウディウス・マルケッルス - 紀元前287年の執政官。1.の息子。
マルクス・クラウディウス・マルケッルス - 「ローマの剣」として知られる第二次ポエニ戦争時の将軍。おそらく2.の孫。
マルクス・クラウディウス・マルケッルス - 3.の息子で紀元前196年の執政官、またケンソルとなった。
マルクス・クラウディウス・マルケッルス - 3.の息子で4.の兄弟。紀元前183年の執政官。
マルクス・クラウディウス・マルケッルス - 4.の息子。紀元前166年、155年、152年と三度の執政官。
マルクス・クラウディウス・マルケッルス - 6.のひ孫。紀元前51年の執政官。
ガイウス・クラウディウス・マルケッルス・マヨル - 7.の兄弟。紀元前49年のコンスル。
ガイウス・クラウディウス・マルケッルス・ミノル - 7.と8.の従兄弟でアウグストゥスの姉小オクタウィアの最初の夫。紀元前50年のコンスル。
マルクス・クラウディウス・マルケッルス - 9.の息子。アウグストゥスの娘ユリアの婿でアウグストゥスの後継者候補。
後に2人のローマ教皇がこの名を名乗っている。
- マルケルス1世 (ローマ教皇)
- マルケルス2世 (ローマ教皇)
関連項目
- マルチェッロ
- マルセル
- マルセロ
- マーセラス
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