ベンジル
ベンジル | |
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IUPAC名 | ジフェニルエタンジオン |
別名 | ジベンゾイル |
分子式 | C14H10O2 |
分子量 | 210.23 |
CAS登録番号 | 134-81-6 |
形状 | 黄色の結晶もしくは粉末 |
密度と相 | 1.23 g/cm3, 固体 |
融点 | 94–95 °C |
沸点 | 346–348 °C |
SMILES | O=C(C(=O)c1ccccc1)c2ccccc2 |
ベンジル (benzil) とは、有機化合物の一種で、構造式が C6H5-C(=O)-C(=O)-C6H5 と表される芳香族のジケトンのこと。
ベンジルを研究室で合成するときは、ベンズアルデヒドをベンゾイン縮合によりベンゾインとしてから、硝酸あるいは硫酸銅(II) などで酸化して得る[1]。
- PhC(=O)CH(OH)Ph + 2 Cu2+ → PhC(=O)C(=O)Ph + 2 H+ + 2 Cu+
ベンジルに強塩基を作用させると、フェニル基の転位が起こりベンジル酸の塩が得られる(ベンジル酸転位)。
ベンジル基 (benzyl group, C6H5CH2-)、ベンジル酸 (benzilic acid) と名前が似るが、異なる構造、化合物である。
参考文献
^ Clarke, H. T.; Dreger. E. E. Org. Synth., Coll. Vol. 1, p. 87 (1941). [1]