掃除用ロボット




掃除ロボット(そうじロボット)あるいはロボット掃除機(ロボットそうじき)とは、自動的に動いて掃除をするロボットである。
ロボット・クリーナー掃除用ロボットとも。




目次






  • 1 概要


  • 2 家庭用床掃除ロボット


    • 2.1 歴史




  • 3 日本市場におけるロボット掃除機


    • 3.1 日本市場での歴史


    • 3.2 日本市場のロボット掃除機一覧(家庭用)




  • 4 業務用床掃除ロボット


  • 5 プール用ロボット掃除機


  • 6 窓掃除用ロボット


  • 7 年表


  • 8 その他


  • 9 出典・脚注


  • 10 参考文献


  • 11 関連項目


  • 12 外部リンク





概要


家庭用と業務用があり、主に床上を這うようにして動くが、自律的である点が従来の電気掃除機と異なる。


多くの場合、ゴミや埃そのものを検知して掃除をしている訳ではない。構造上「部屋の角」については掃除が困難なため、ゴミや埃を完全になくせる仕様にはなっていない。概ね90%以上のスペースを掃除してハウスダストの大半を吸い込み、掃除の手間を軽減することが目的とされている。


人間の労力や時間を省ける反面、人が見ていないと電気ストーブと接触して火災の原因となったり[1]、液状の汚れを拡散してしまったりする[2]トラブルも起きている。


住宅、オフィスビルなどの清掃を行うことを想定しているものが一般的であるが、プール清掃を想定しているものもある。



家庭用床掃除ロボット





iRobot社のRoomba ルンバ。圧倒的なシェアを誇る。




スウェーデン・エレクトロラックス社の"Trilobite 2.0"




フォアベルク社のコーボルト。「D」型で部屋の四隅の塵も逃さない。シェアではルンバに及ばないが、ドイツ製で品質は高くユーザの評価は高い。


一般的なタイプについて解説すると、家庭用は、本体内に充電池(バッテリー)を内蔵しており、動作中はコードレスである。


本体の前方側面にはセンサーを備えることで、家具や壁面を衝突するか又は避けるように床面を自律走行しながら、回転するサイドブラシで塵埃を本体下面に集めて吸引・収集してゆく。ほとんど全ての機種[3]が、階段の縁のような段差をセンサーによって感知し避け、落下することはない。


安価なものはバッテリーが切れるまで走り続けるが、中程度以上のものはタイマーによって動作制御され、自動またはボタン操作で起動して一定時間床面の清掃を行うと自ら充電器内に自走して戻り、次回の起動に備えて充電を行うようになっている。


価格に応じて機能が異なり、前面・側面の物理的な接触センサーに家具などの障害物が(「コツン」や「ゴツン」と)当たると方向転換するようになっていて清掃ルートも認識せずに床面をただランダムに走行するだけの比較的安価なものから、超音波などを用いた(非接触式)距離センサーによって家具などとの距離を測り接触する前に減速したり接触を回避するもの、さらには天井の幾何的パターンをカメラで認識することで部屋の(床面の)地図を作製し自機の部屋内での位置もAIで認識し、同一場所の重複清掃をなるべく避け掃除時間を(やや)短縮させる高性能・高価格な機種もある。機種によってはモップを備え水拭きやワックス掛けもできる。


家庭用の価格帯はWEB価格で6千~7千円から7万円程度(2012年12月時点)。低価格機種は清掃の基本機能に特化しているものが多い。高価格のものは多機能で、毎週指定の曜日の指定時刻に自動的に起動するスケジュール機能も備えているものある。


本体の外形は、ほとんどが直径25cmから38cm程度の薄い円盤型である。ただし円盤型の形状について、ほんの数機種だけ例外があり、ドイツのフォアベルク社のコーボルトは「D型」[4]、パナソニックのルーロは三角形(いずれも円盤形が苦手としている部屋の四隅の塵も逃さないためである) 。



歴史


伝統的な大手家電企業は当初はロボット掃除機は出しておらず、ベンチャー企業のiRobotや北欧メーカーがニッチを埋める形で商品化を実現してきた歴史がある。



世界での試作やデモの段階

1985年に開催されたつくば科学万博の芙蓉ロボットシアターでメチルアルコールを燃料とする内燃機関を搭載した「クリーナーシャーク」が展示された。

1986年に三洋電機株式会社技術開発本部の前川らは、工場ではなく生活空間で活躍する実用的なロボットを開発したいと考え、自立(「自律」の意か?)走行できる掃除ロボットの試作機を完成させた。500mm(W) x 500mm(D) x 700mm(H)というサイズで、20kgという重さのものだったという[5]

1997年に米国iRobot社がRoomba(ルンバ)の試作機「early prototype」を発表した(製品化し米国で実際に売り出されるのは、後の2002年9月17日になる[6])。

2001年には、イギリスのダイソンがDC06という掃除用ロボットの試作機のデモンストレーションを行ったが、コストが高かったため市販製品化されることはなかった[7]

(参考までに、後述する 初の市販の家庭用ロボット掃除機である2001年のエレクトロラックス社のトリロバイト発売よりも後のことにすぎないが)パナソニックは2002年3月、日立が2003年5月にロボット掃除機のデモ機を発表した[8][9] 。パナソニックの試作機は世界で初めて安全系および集塵系センサを搭載した一般家庭向けの自動掃除ロボットだった。

世界での市販開始


世界初の市販の家庭用ロボット掃除機は、スウェーデンのエレクトロラックス社が2001年11月に欧州で発売した「トリロバイト」である。(なお、Trilobiteのプロトタイプ機(試作機)はBBCの番組en:Tomorrow's Worldにて1997年に特集されていた[10]。)


2002年9月17日にはiRobot社がRoombaを米国で発売。同年同9月にドイツ企業ケルヒャーも「RC3000」を欧州で販売開始した。

Roombaのはその後、市場シェアを伸ばし、2013年時点で全世界で累計800万台以上、日本でも60万台以上を販売したとされる[11]

日本企業では、2007年12月にバンダイの子会社であるシー・シー・ピー(CCP) 社が「SO-Zi プレミアム」の販売を開始し、2011年9月(9月9日)にはその機能向上版の「LAQULITO ラクリート」が代替機種として発売された。[12]

2009年韓国サムスンが「SR9630」を発売。


シャープは2012年6月に、会話機能がある「ココロボ(COCOROBO)」を2機種発売。ココロボは独自開発した人工知能搭載で、ゴミの量が満杯になると「苦しいわ」、キレイにしてと話しかけると「わかった」、段差があると「おっとっと」、充電不足になると「助けて」などと告知する。プラズマクラスターが搭載されている機種や、本体内蔵カメラが撮影した室内写真を外出先からスマートフォンで確認できる機種もある。日本語の標準語でだけでなく、関西弁、モデルによっては英語、中国語にも対応し、ココロボは世界市場に向けて発売された。

世界では、米国企業としてはシリコンバレーに本社のあるNeato Robotics社、サンフランシスコに本社があるシャーパーイメージ社などがロボット掃除機を出している。家事に熱心で卓越した主婦(「スーパー主婦」)が多く、厳格な第三者商品テストが盛んなドイツでは、フォアベルク社の製品が主婦の支持率No.1を誇っている。韓国系企業の製品としては、LGの「Roboking」(日本では「ホームボット」という製品名)、マミロボット、モニュエルなどがある。台湾系企業の掃除ロボットは、世界各国の企業からOEM生産の受注という形で(台湾の生産会社の名は伏せた状態で)、比較的安価な掃除ロボットが非常に多種類 (台湾の社名が伏せられた状態で)開発・大量生産され、世界各国に向けて出荷されている[13] 。台湾の著名な会社のものとしては、Unihan社の「PEGATRON」、台湾AGAiT(ASUS系)もある。



日本市場におけるロボット掃除機


日本の家電メーカーは、「家庭用ロボット掃除機は狭小な家屋事情などから需要が見込めない」と考えて、商品化を見送ってきた経緯があり、従来の掃除機製造とは余り関係のない企業がロボット掃除機の研究開発に熱心だった。しかし、日本の家屋面積は米国、カナダなど大陸先進国より狭いものの、英国、ドイツなど西欧諸国とは余り変わらず[14]、「日本の家屋事情の狭さ」というのは余り根拠がない。しかも近年のマンションはバリアフリー化が進んだことや、リビングが広く取られるようになったことなどが追い風になり、日本でも着実に家庭用ロボット掃除機は売れており、各大手企業は戦略転換を求められている。


業務用ロボット掃除機では、富士重工業(現・SUBARUなどが2001年、世界初のオフィス清掃ロボットの実用化に成功しているものの(後述)、家庭用ロボット掃除機の国内市場では、2013年時点でiRobot社のルンバがおよそ7割のシェアを握っている[15][16][17]掃除機の小型化、センサー技術、自動走行などの技術は日本企業の得意分野なのに、なぜ先を越されたかというと、新しいロボットを世に送り出してそのロボットが何か問題を起こした時のための新しいルール作りを、(米国企業とは違って)日本企業はできない体質であり[17]、「100%の安全確保ができない」と考えてしまうからだという[17]。具体例でいうと「仏壇にぶつかってロウソクが倒れて火事になるかもしれない」などと日本の某メーカーの担当者は説明したという[17]。こんな発想をしていては出遅れるのも当然で、なぜそういう(リスクからひたすら逃げ回るような)発想をしていてはいけないのかについて、藤井敏彦は次のように分析している。「米国企業が『自動車』という新しい商品を世に送り出した時には、それが走るのは道路の右側か左側かというルール決定に始まり、事故が起きた時の保険まで含めて様々なルールを同時に作り上げていった。こういう社会的仕組み作りの必要性は、掃除ロボットという新しいジャンルの商品でも全く同じ」[17]とした上で、「日本メーカーはそういう新しい社会的ルール作りまでして商品を世に送り出す力量がなかった」と言っている[17]。彼が分析するに、日本のメーカーがやってきたことは、既に(他国で社会的ルールも含めて)確立した、既存の製品やサービスを洗練(細部の改良)することに過ぎず[17]、商品や技術についての努力しかできず、社会的ルールづくりも含めてリードができないような企業体質では、世界市場で出遅れてしまう、という[17]



日本市場での歴史


(自律型ロボットではないが、参考情報として)1979年に任天堂が電池で駆動する本体をリモコンで操作する「チリトリー」を発売。ゲーム性を取り入れた掃除機というコンセプトであったが、ヒットすることなく終息した。


日本では東芝が、2002年10月から当時提携関係にあったエレクトロラックス社の「トリロバイト」のOEM販売を始めた。


iRobotのRoombaは2004年から日本市場に投入された[18][19]


2009年11月にツカモトエイム社が基本機能に特化して廉価な「エコモ AIM-ROBO1」を販売開始し、家具等の量販店であるニトリやディスカウントストアのドンキホーテでも販売された。


他の日本企業のものでは、ANABAS「SZ-300」「SZ-200」、 GAIS「FALTIMA030」「Lisire030」、アビテラックス「AJC-32J」、Sun Ruck「I YOU SR-RC01R」などがある。


それまで掃除機製造と余り関係がなかった国内メーカーだけではなく、参入が遅れた国内大手メーカーも家庭用ロボット掃除機市場に参入し始めた。


2011年 東芝ホームアプライアンス社が(韓国サムスン製の上向きカメラで部屋のマッピングをするAI機能つきロボット掃除機を)「スマーボ」として日本国内でOEM販売開始。


調査会社の富士経済によると、2011年の日本国内の市場規模は93億5千万円(国内メーカーの海外販売を含む)に達し、2020年には6倍近い560億円になると予想された(2011年時点の予想)[20]


前述のごとく、東芝ホームアプライアンスは(自社製造品を販売しておらず)韓国サムスン社製の「スマーボ」をOEM販売していたが、2014年からは東芝自社開発の「TORNEO ROBO(トルネオ ロボ)」シリーズの発売に乗り出した。制御ソフトウエアやセンサーなども含め、東芝グループの技術が活用されていて、充電ドックのダストステーションには吸引機能があり、本体のダストボックスに溜まったゴミを充電のたびに吸い取ってくれる。この為、ゴミ捨ては1カ月程度しなくて済むという[21]


(2002年にデモ機を発表したものの発売はしなかった)パナソニックは2015年3月時点で、「RULO(ルーロ)」を発売して(遅まきながら)ロボット掃除機に参入。ほとんどのロボット掃除機が円形なのに対しルーローの三角形の形状を特徴とする。


2016年11月には日立も「minimaru(ミニマル) RV-DX1」を発売し(大手企業としても後発になる形で、ようやく)市場に参入。直径約25cmと小型であることが(狭い家屋の日本においては家具の間に入り込めることを意味し、重要な)機能でもある、ということを訴求点にして市場に切り込んだ。



日本市場のロボット掃除機一覧(家庭用)



  • エレクトロラックス(スウェーデン系)
    • 「トリロバイト」(かつて東芝がOEM販売)



  • iRobot(米国系)
    • Roomba「ルンバ」シリーズ(多数なので別記事で解説)


  • CCP(「シー・シー・ピー」とも。バンダイの完全子会社)

    • 「SO-Zi」

    • 「ラクリート」



  • ANABAS(日系)

    • 「SZ-300」

    • 「SZ-200」



  • GAIS(日系)

    • 「FALTIMA030」

    • 「Lisire030」



  • ツカモトエイム(日系、総合繊維商社ツカモトコーポレーション[22]の関連会社)

    • 「AIM-ROBO1」

    • 「AIM-ROBO2」

    • 「AIM-RC01」

    • 「AIM-RC02」

    • 「AIM-RC03」




  • LG(韓国系)

    • 「Roboking」

    • 「HOM-BOT2.0」



  • AGAiT(台湾系、ASUSの完全子会社)「E-Clean EC01」

  • マミロボット(韓国系)
    • 「ポロK7」



  • シャープ
    • 「ココロボ」



  • パナソニック
    • 「RULO」


  • アビテラックス(日本)
    • 「AJC-32J」


  • Sun Ruck(日本)
    • 「I YOU SR-RC01R」


  • エコバックス ロボティクス
    • 「DEEBOT」


  • 日立アプライアンス
    • 「ミニマル」


  • マキタ
    • 「ロボプロ」


  • 東芝ホームアプライアンス

    • 「スマーボ」(サムスンのOEM)

    • 「TORNEO ROBO」



  • モニュエル(韓国系)
    • 「クレモン」


  • フォアベルク(Vorwerk、ドイツ系)
    • 「コーボルトVR100」



  • ダイソン(英国系)
    • 「Dyson 360 eye」



  • Anker (eufyブランド)

    • 「RoboVac 20[23]

    • 「RoboVac 11」





業務用床掃除ロボット


1997年にはミノルタ社が病院内での床消毒作業やワックス掛けを行う「ロボサニタン」を発表した[24]。家庭用ではなく業務用ロボット清掃機であったが、平成不況の煽りを受け製品化は中止された。しかしその技術はベンチャーのフィグラに引き継がれ、多目的清掃ロボット「フィグラ・アイ」として2005年愛知万博に出展し、2009年に「エフロボクリーン」として製品化された[25]


日本市場で最初に製品化されたロボット掃除機(家庭用含む)は、富士重工業と住友商事が2001年4月に実用化に成功した「ロボットによる清掃システム」(業務用)であり[26]世界初のオフィス清掃ロボットとして晴海トリトンスクエアに導入された[27]。このロボットは自らが夜間エレベーターを操作・乗降して清掃するもので、清掃性能や安全性、コストメリットが認められ「今年のロボット大賞2006 経済産業大臣賞」を受賞している。又2009年には清掃性能のアップや小型化などを実現し、中規模程度のビルでもコストメリットが得られる「オフィスエリア清掃ロボットシステム」を実用化した[28]



プール用ロボット掃除機


  • 水中やプールサイドの清掃を行うプール用清掃ロボットは、ランダムに動くものや、規則的にジグザグ走行するものがある。日本企業では手動の水中クリーナーで国内シェア1位の四柳が、2006年にモータ駆動式全自動プールロボット「ハイパーロボMRX-06」を発売し、その後継機の「四柳1号」が製品化に向けて実証実験が行われている[29]

  • 海外企業ではイスラエル製で世界シェア1位(2011年時点)のドルフィンが有名で、1994年にはJAXA(宇宙航空研究開発機構)への納入実績もある。他に米Pentair社の「クリーピークラウリー」、仏ゾディアック社の「サイバーノートNT」、スイス・マリナー3S社の「イエロー」など数多い。iRobotはAqua Products Group製のプール清掃ロボットを「Verro」としてOEM販売している。米国ではプールの数が多くその数400万ともいわれており、プールクリーナーメーカーも30社~50社近くある[30]


窓掃除用ロボット


窓の上を自動走行して、汚れなどを清掃する窓清掃用ロボットは、日本企業では浦上技術研究所が「壁面吸着自走式ブラストロボット」を世界に先がけて開発し、「壁面吸着自走式超高圧ウォータジェットロボット」など、多数の応用製品を開発している。製品群名は「U-ROBOT」という[31]。他に金沢工業大学が1998年に開発した窓掃除ロボット、未来機械社の「WallWalker」、韓国・Ilshim Global社が出した「WINDORO」、ECOVACS ROBOTICSが出した「WINBOT」などがある。



年表


1985年に科学博でロボットクリーナーが展示されたのを皮切りに、90年代は製品化に向けて様々な企業で研究・開発が続けられ、2000年代初頭頃から製品化が始まった。そして2000年代後半頃からより多くの企業が参入し、現在は熾烈な競争の時代を迎えている。


1990年代以前


  • 1979年 任天堂が電池で駆動する本体をリモコンで操作する「チリトリー」を発売。

  • 1985年 つくば科学万博の芙蓉ロボットシアターで「クリーナーシャーク」展示。

  • 1997年3月 ミノルタ「ロボサニタン」発表。

  • 1997年 アイロボット「ルンバ」の試作機「early prototype」発表。


2000~2004年


  • 2001年4月 富士重工業と住友商事 「ロボットによるビルの清掃システム」実用化に成功。晴海トリトンスクエアに導入。

  • 2001年11月 エレクトロラックス「トリロバイト」欧州各国で発売、日本では2002年10月に東芝がOEM販売。

  • 2002年3月 パナソニック 試作機発表。

  • 2002年9月 ドイツ企業ケルヒャー「RC3000」を欧州で発売(後にシーメンスがOEM販売。日本未発売)。アイロボットも「ルンバ」を米国で販売開始。

  • 2003年5月 日立 試作機発表。

  • 2004年 アイロボット「ルンバ」日本で販売開始。


2005~2009年


  • 2005年5月 フィグラ「フィグラ・アイ」(現名称エフロボクリーン)をEXPO2005愛・地球博に展示、2009年製品化。

  • 2006年 四柳 プール掃除用ロボット「ハイパーロボMRX-06」販売開始。

  • 2007年12月 バンダイ子会社CCP「SO-Zi」販売開始。

  • 2008年2月 ANABAS(日本)「SZ-300」「SZ-200」発売。ロボットクリーナー参入。

  • 2008年12月 GAIS(日本)、オートコードレスクリーナー「FALTIMA030」「Lisire030」発売。

  • 2009年 サムソン「SR9630」を日本以外で発売。

  • 2009年11月 富士重工業と住友商事 「オフィスエリア清掃ロボットシステム」実用化。

  • 2009年10月 フィグラ「エフロボクリーン」(旧名称フィグラ・アイ)販売開始。

  • 2009年11月 ツカモトエイム、「エコモ AIM-ROBO1」など販売開始。

  • 2009年12月 LG「Roboking」販売開始。


2010年以降


  • 2010年6月頃 AGAiT(台湾ASUS系)「E-Clean EC01」を日本で発売開始。

  • 2011年6月頃 マミロボット「ポロK7」日本で発売開始。

  • 2011年9月 バンダイ子会社CCP「ラクリート」販売開始。

  • 2011年10月 東芝ホームアプライアンス、サムスン製ロボット掃除機を「スマーボ」としてOEM販売開始。

  • 2012年3月 LG「HOM-BOT2.0」日本で販売開始。

  • 2012年6月 シャープ「ココロボ」2機種発売。

  • 2012年9月 東芝ホームアプライアンス「Smarbo V(スマーボV)」を発売。

  • 2012年9月 アビテラックス(日本)「AJC-32J」発売。

  • 2012年9月 Sun Ruck(日本)、「I YOU SR-RC01R」発売。

  • 2012年10月 iRobot、ルンバ発売10周年で日本専用モデル「ルンバ630」発売。

  • 2012年11月 モニュエル(韓国)、クレモン発売。

  • 2013年1月 ドイツ国内でシェアトップのフォアベルク(独)「コーボルトVR100」日本で本格販売。

  • 2014年9月 東芝が完全自社開発の「TORNEO ROBO(トルネオ ロボ)」シリーズ発売。

  • 2014年11月 ECOVACS ROBOTICSが「DEEBOT(ディーボット)」シリーズ発売。

  • 2015年3月 パナソニックが(形状が三角形の)「RULO(ルーロ)MC-RS1」を発売。

  • 2015年10月 ダイソンが「Dyson 360 Eye」を発売。

  • 2016年11月 日立が(直径約25cmと小型の)「minimaru(ミニマル) RV-DX1」を発売。



その他



  • エアコンのフィルター掃除用に、内部で移動しながら掃除する装置がある[32]


出典・脚注




  1. ^ 「ロボット掃除機で火災ご用心/東京消防庁が注意呼びかけ/電気ストーブ動かし家具に接触」『産経新聞』朝刊2019年2月9日(東京面)2019年2月17日閲覧。


  2. ^ 「ルンバがペットのうんこを床に塗りつけていく」ロボット掃除機の「大惨事」が…」J-CASTニュース(2016/8/18)2019年2月17日閲覧。


  3. ^ 注 - イオングループが自社ブランドで発売した、格安タイプ(通常価格数千円)だけは、段差を検知せず、落下する。


  4. ^ [1]


  5. ^ 出典:前川正弘「掃除ロボット」(映像情報メディア学会誌『映像情報メディア』 57(1), 83-86, 2003-01-01)


  6. ^ 「ルンバ 10th Birthday 記念発表会」[2]


  7. ^ Dyson's Vision: A Robot Vacuum that can see


  8. ^ パナソニックが掃除ロボ試作機発表[3]。


  9. ^ 日立が掃除ロボ試作機発表[4]。


  10. ^ Robot cleaner hits the shops


  11. ^ 米国製「ルンバ」に日本勢が勝てないワケ


  12. ^ 『日経産業新聞』2011年9月25日号


  13. ^ たとえば、CCPのSO-ZiやツカモトエイムのAIM-ROBO3も、いずれも台湾での製造品で、実は両製品は、ほぼ同一のスペックであり、ほぼ同一の部品群で作られているのだが、筐体の外見の一部や製品名だけは変えて、別の日本企業へとOEM供給されたことで、あたかも全然異なった製品のように日本市場で販売された。


  14. ^ [住宅産業新聞社]]『住宅経済データ集』によると、持ち家・借家合わせた一戸あたり床面積国際比較では日本は95平米であり、米国(148平米)より狭いものの、フランス(99平米)、ドイツ(95平米)、英国(87平米)などとは余り変わらない。ただし借家に限ると狭い。


  15. ^ 米国製「ルンバ」に日本勢が勝てないワケ


  16. ^ 注記 - 日本の市場であるにもかかわらず、また日本のメーカーが得意としていたはずの家電品であるにもかかわらず、iRobot社が1社で圧倒的なシェアを取ってしまっていて、残りのシェアを多数社で分け合う形になっており、日本のメーカー各社も非常に小さなシェアしかとれず苦戦している。

  17. ^ abcdefgh藤井敏彦『競争戦略としてのグローバルルール: 世界市場で勝つ企業の秘訣』東洋経済新報社、2012年「掃除ロボットに出遅れた理由」の章。


  18. ^ 2012年度の日本での販売台数は25万台を目指していた。


  19. ^ ロボット掃除機「ルンバ 700 シリーズ」が登場--よりくまなく掃除が可能に -cnet japan (2011年9月14日掲載、2011年9月26日閲覧)


  20. ^ SankeiBiz 2011年8月9日(木)8時15分配信


  21. ^ 東芝が“本気”のロボット掃除機 自社開発の「トルネオ ロボ」を9月発売へ(日経トレンディネット 8月25日)


  22. ^ 関連項目としては創業者の「塚本定右衛門」がある。


  23. ^ RoboVac 20 自動掃除機ロボット


  24. ^ 1997年ミノルタが病院内清掃ロボ「ロボサニタン」を発表[5]。


  25. ^ フィグラ社の多目的清掃ロボット「エフロボクリーン」(旧名称フィグラ・アイ)[6]。


  26. ^ 富士重工業と住友商事が2001年にロボット清掃システム実用化に成功[7]。


  27. ^ 晴海アイランドトリトンスクエア


  28. ^ 富士重工「エレベーター連動ビル清掃ロボットシステム」[8]


  29. ^ Jnet21「プールクリーナー市場を席巻する大阪の下町企業」[9]


  30. ^ ロボ・ステーション「プールクリーナー市場を席巻する大阪の下町企業〜【四柳】」[10](2008年8月27日)


  31. ^ 浦上技術研究所[11]


  32. ^ パナソニック製の一部機種では、このようなエアコンのフィルター掃除機能を「フィルターお掃除ロボット」と呼んでいる。



参考文献



  • 前川正弘(2003)「掃除ロボット」(映像情報メディア学会誌『映像情報メディア』 57(1), 83-86, 2003-01-01)[12]

  • 藤井敏彦『競争戦略としてのグローバルルール: 世界市場で勝つ企業の秘訣』東洋経済新報社、2012年。(「掃除ロボットに出遅れた理由」という章がある。)



関連項目







  • 家庭用ロボット

  • サービスロボット


  • スクーバ (掃除機) - "Scooba"は米iROBOT社製の床磨きに特化した掃除用ロボットである。



外部リンク



  • これなら買える!?予算別お掃除ロボット, All About, http://allabout.co.jp/family/electronics/closeup/CU20051018A/ 2009年6月6日閲覧。 



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