20世紀ピクチャーズ
市場情報 | 合併消滅 |
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本社所在地 | ![]() カリフォルニア州ハリウッド |
設立 | 1932年 |
業種 | サービス業 |
事業内容 | 映画の製作 |
代表者 | ジョセフ・M・シェンク |
主要株主 | ニコラス・シェンク ルイス・B・メイヤー |
関係する人物 | ダリル・F・ザナック ウィリアム・ゲッツ レイモンド・グリフィス |
特記事項: 主要取引先 ユナイテッド・アーティスツ 略歴 1933年 設立 1935年 フォックス・フィルムズと合併 1935年5月31日 20世紀フォックス営業開始 |
20世紀ピクチャーズ(にじっせいき-、20th Century Pictures / Twentieth Century Pictures, 1932年 設立 - 1935年 合併消滅)は、かつて存在したアメリカ合衆国の映画製作会社である。二十世紀映画社、20世紀映画社とも。
目次
1 略歴・概要
2 フィルモグラフィ
3 関連事項
4 註
5 外部リンク
略歴・概要
20世紀ピクチャーズは、1932年(昭和7年)に創立された、ハリウッドの独立系映画製作会社である。ユナイテッド・アーティスツの前社長ジョセフ・M・シェンク、ワーナー・ブラザース出身のダリル・F・ザナック、フォックス・フィルムズ出身のウィリアム・ゲッツ、そして喜劇俳優出身のレイモンド・グリフィスが設立した。設立資金は、シェンクの弟ニコラス・シェンク、ゲッツの義父でMGMスタジオ幹部のルイス・B・メイヤーがバックについた。同社の製作物は、ユナイテッド・アーティスツが配給し、撮影はさまざまな撮影所で行なわれた。
シェンクが社長、ザナックが製作担当副社長、ゲッツが副社長に就任した。まさに当初から成功し、1934年(昭和9年)製作の『ロスチャイルド』はアカデミー賞の最優秀作品賞にノミネートされている。1935年(昭和10年)、ヴィクトル・ユーゴーの小説を原作とした古典映画『噫無情』を製作、同作もアカデミー最優秀作品賞にノミネートされた。
ユナイテッド・アーティスツが20世紀ピクチャーズへの報酬をUA株で支払うことを拒否したことにザナックが怒り、この新しいインディペンデント企業がメジャー・スタジオ・キャンプへ向かうために回り道をとったことは、伝説である。10年以上にわたってUAの株主であったシェンクは、UAからの20世紀ピクチャーズのハッタリ契約書の抗議文に改めてサインし、ザナックは、低迷する巨人ことフォックス・フィルムとの商談を導く他の配給会社とディスカッションを開始した。同年、同社はフォックスと電撃的に合併する。
フィルモグラフィ
配給はすべてユナイテッド・アーティスツ。
- 『バワリイ』 The Bowery : 監督ラウール・ウォルシュ、1933年
- 『キャバレエの鍵穴』 Broadway Through a Keyhole : 監督ローウェル・シャーマン、1933年
- 『濡れた拳銃』 Blood Money : 監督ローランド・ブラウン、1933年
- 『失恋相談欄』 Advice to the Lovelorn : 監督アルフレッド・ワーカー、1933年
- 『偉大なる人生』 Gallant Lady : 監督グレゴリー・ラ・カヴァ、1933年
- 『ムーラン・ルージュ』 Moulin Rouge : 監督シドニー・ランフィールド、1934年
- 『ロスチャイルド』 The House of Rothschild : 監督アルフレッド・ワーカー、1934年
- 『電話新撰組』 Looking for Trouble : 監督ウィリアム・A・ウェルマン、1934年 - ア・ダリル・F・ザナック・プロダクション
- 『最後の紳士』 The Last Gentleman : 監督シドニー・ランフィールド、1934年
- 『濁流』 Born to Be Bad : 監督ローウェル・シャーマン、1934年
- 『霧に立つ影』 Bulldog Drummond Strikes Back : 監督ロイ・デル・ルース、1934年
- 『チェリーニの事件』 The Affairs of Cellini : 監督グレゴリー・ラ・カヴァ、1934年
- 『曲芸団』 The Mighty Barnum : 監督ウォルター・ラング、1934年
- 『戦う巨象』 Clive of India : 監督リチャード・ボレスラウスキー、1935年 - ア・ダリル・F・ザナック・プロダクション
- 『シュヴァリエの巴里ッ子』 Folies Bergère de Paris : 監督ロイ・デル・ルース、1935年
- 『噫無情』 Les Misérables : 監督リチャード・ボレスラウスキー、1935年
- 『宰相リシュリュー』 Cardinal Richelieu : 監督ローランド・V・リー、1935年
- 『野性の叫び』 The Call of the Wild : 監督ウィリアム・A・ウェルマン、1935年
- 『百万遍の感激』 Thanks a Million : 監督ロイ・デル・ルース、1935年
- 『情無用ッ』 Show Them No Mercy! : 監督ジョージ・マーシャル、1935年
- 『ガルシアの伝令』 A Message to Garcia : 監督ジョージ・マーシャル、1935年
- 『シュヴァリエの巴里ッ子』 Folies-Bergère : 監督マルセル・アシャール / ロイ・デル・ルース、1935年
関連事項
ウィリアム・ゲッツ (en:William Goetz)
レイモンド・グリフィス (en:Raymond Griffith)
註
外部リンク
20th Century Pictures - Internet Movie Database (英語)