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東京愛らんどシャトル
大島空港に着陸したAS365（退役）
東京愛らんどシャトル（とうきょうあいらんどシャトル）は、東邦航空が伊豆諸島の島しょ間で運航する日本で唯一のヘリコミューター（ヘリコプターによるコミューター航空路線）である。
目次
1 概要
2 就航地
3 就航パターン
4 機材
4.1 運航中の機材
4.2 過去の機材
5 脚注
6 関連項目
7 外部リンク
概要
公益財団法人東京都島しょ振興公社からの委託により、東邦航空が運航している。定期船の就航率が低い利島・御蔵島・青ヶ島へのアクセス手段、及び、定期船が直航しない大島 - 三宅島間の移動手段として重宝されている。
1993年（平成5年）8月25日に運航が開始され、2010年（平成22年）1月14日に搭乗者25万人を[1]、2012年（平成24年）11月13日に搭乗者30万人を達成した[2][3]。
就航地
- 利島・伊豆大島・三宅島・御蔵島・八丈島・青ヶ島
- 搭乗手続等については空港のある島では空港の職員が、空港のない島では各島の村役場の職員が担当している。
就航パターン
八丈島 - 青ヶ島 - 八丈島 - 御蔵島 - 三宅島 - 大島 - 利島 - 大島 - 三宅島 - 御蔵島 - 八丈島
- 出発は朝9:20分で、再び八丈島へ戻るのは16時。[4]
- 八丈島 - 青ヶ島間および八丈島 - 御蔵島間は、定期船等の欠航が続いた場合や役場からの要請があった場合、臨時便、チャーター便として運航されることがある。
- 当初は日曜休航で、梅雨期には週3日運航であったが、1996年（平成8年）9月1日に通年運航が開始された[1]。
- 当初は三宅島以北のパターンが三宅島 - 利島 - 大島 - 利島 - 三宅島であったが、三宅島 - 利島相互間の利用率が突出して低く、2000年（平成12年）10月1日に現在のパターンに改められた[1]。
- 三宅島の噴火に伴い、2000年（平成12年）10月17日から三宅島路線が運休となったが、2005年（平成17年）6月24日に臨時便の運航が開始され、同10月1日に定期便の運航が再開された[1]。
2018年10月15日からは就航する島の住民を対象に、運賃が4割引きとなる「島民割引」が導入。[5]
機材
東邦航空では専用の塗装を施した機材を用意し、八丈島空港を拠点に運航を行っている。基本的に1機でまかなえるスケジュールであるが、定期検査や整備に備えて常にもう1機を東京ヘリポートなどに待機させている。また、飛行区間のほとんどが海上であるため、塩害対策として最終便後に毎日エンジン内部の清掃を行っている。
運航中の機材
シコルスキーS-76C×2機 (JA761A, JA769B)- 現在の主力機である。最大定員は12名であるが、旅客定員をパイロット1名で運航可能な9名に抑えて運航している。操縦席の左席には東邦航空の職員が乗り、各島到着時に運航サポートにあたっている。
過去の機材
アエロスパシアルAS365N ドーファン2×2機（JA6648, JA9972およびJA9693）- S-76C導入前はAS365Nが使用されていた。旅客定員は8名。
- JA6648はその後に仙台放送の報道ヘリとなるが、仙台空港において2011年3月の東日本大震災で被災し、抹消登録となった。
- JA9693は元名古屋市消防局の機体で、東邦航空所属後は通常のオールホワイト塗装となり、岩手県や熊本県など各県防災ヘリの整備期間中の代替機を務めるなどしていたが、S-76Cの不具合発生に伴い、尾翼に「TAL」ロゴとイメージライン、ドアに愛称「東京愛らんどシャトル」を塗装されたうえ、2014年3月の1か月間運航された。
脚注
- ^ abcd「東京愛らんどシャトル」搭乗者25万人達成 東京都、2010年1月5日
^ 東京の島々を結ぶ「東京愛らんどシャトル」搭乗者30万人達成！ - 東京都
^ 東京愛らんどシャトル30万人達成 - 東邦航空
^ 乗りものニュース「日本唯一のヘリコプター定期航路 わずか9席の島々を結ぶ生活路線、その利用実態とは」
^ 乗りものニュース「日本唯一のヘリコプター定期航路 わずか9席の島々を結ぶ生活路線、その利用実態とは」
関連項目
- 航空
新中央航空 - 調布飛行場から伊豆諸島への定期便を運航。主要株主が同じである。
外部リンク
東京愛らんどシャトルについて 東邦航空株式会社- 東京都島しょ振興公社
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