1988年の映画
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1988年の映画(1988ねんのえいが)では、1988年(昭和63年)の映画分野の動向についてまとめる。
目次
1 できごと
2 日本の映画興行
3 各国ランキング
3.1 日本配給収入ランキング
3.2 北米興行収入ランキング
4 日本公開映画
5 受賞
6 誕生
7 死去
8 脚注
8.1 出典
9 参考文献
できごと
- 4月11日 - 第60回アカデミー賞授賞式が行われ、『ラストエンペラー』が作品賞を受賞。同作品で作曲を手がけた坂本龍一が作曲賞を受賞した。
- 7月1日 - にっかつが「にっかつロマンポルノ」を打ち切り、「ロッポニカ」をスタート。
日本の映画興行
入場料金(大人)
- 1,500円[1]
- 映画館・映画別
- 1,500円(松竹、正月映画『男はつらいよ 寅次郎物語』)[2]
- 1,700円(有楽町マリオン内の東宝3館・松竹2館とナビオ阪急内の3館が年末の正月映画から)[3]
- 1,500円(松竹、正月映画『男はつらいよ 寅次郎物語』)[2]
- 1,495円(統計局『小売物価統計調査(動向編) 調査結果』[4] 銘柄符号 9341「映画観覧料」)[5]
- 1,500円[1]
入場者数 1億4483万人[6]
興行収入 1619億2100万円[6]
配給会社 |
配給本数 |
年間配給収入 |
前年対比 |
概要 |
||
---|---|---|---|---|---|---|
新作 |
再映 |
洋画 |
||||
松竹 |
20 |
038億5300万円 |
073.2% |
正月映画の『男はつらいよ 寅次郎物語』(10.5億円)が大台を突破したが、その後は不振続きの1年となった。夏の勝負作『ダウンタウン・ヒーローズ』(8.1億円)が他社の夏作品に押し出され不本意な結果で終わる。人気アニメの久々の登場となった『機動戦士ガンダム 逆襲のシャア』(6.2億円)は成功だったが、『山田村ワルツ』と『恋はいつもアマンドピンク』は絶不調。企画の遅れから番組編成を埋めるために、ヒットの可能性のない『橋』や『青い山脈'88』を公開する羽目になる。そのため、翌年は自社製作を減らし、積極的に外部プロ作品を導入する。松竹富士の『マリリンに逢いたい』は配給収入11億円。 |
||
18 |
0 |
2 |
||||
東宝 |
25 |
158億8200万円 |
137.6% |
年間配給収入は1986年の163億9000万円に次ぐ好成績。ブロックブッキングで配給収入100億円を突破する偉業も達成。配給収入10億円の大台を突破したのは、『敦煌』(45億円)・『優駿』(18億円)・『いこかもどろか』(16億円)・『ドラえもん のび太のパラレル西遊記』(13.6億円)・『マルサの女2』(13億円)・『帝都物語』(10.5億円)の6番組。吉永小百合映画出演100本記念作品の『つる -鶴-』は不調。 |
||
25 |
0 |
0 |
||||
東映 |
30 |
090億7800万円 |
100.0% |
正月映画『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲』(12.5億円)、洋画配給部扱いの『あぶない刑事』(15億円)・『またまたあぶない刑事』(10.5億円)の3番組が大台突破。『ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎音頭』(7.3億円)・『極道渡世の素敵な面々』・『疵』はまずまず。『華の乱』(7.6億円)は平凡な結果、『ラブ・ストーリーを君に』(5億円)は不調。 |
||
22 |
0 |
8 |
||||
にっかつ |
44 |
016億1600万円 |
071.2% |
5月28日公開の『ベッド・パートナー』/『ラブ・ゲームは終わらない』でロマンポルノ路線を終了。7月1日からは一般映画の新路線ロッポニカに移行し、5番組10本を製作するが惨敗、にっかつは製作配給から撤退することになる。配給収入1億円以上は『待ち濡れた女』ほか(1.5億円)の1番組のみ。 |
||
37 |
2 |
5 |
- 出典:「1988年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」、『キネマ旬報』1989年(平成元年)2月下旬号、キネマ旬報社、1989年、 167 - 172頁。
各国ランキング
日本配給収入ランキング
順位 |
題名 |
製作国 |
配給 |
配給収入 |
---|---|---|---|---|
1 |
敦煌 |
![]() |
東宝 |
45.0億円 |
2 |
ラストエンペラー |
![]() ![]() ![]() |
松竹富士 |
24.5億円 |
3 |
ランボー3/怒りのアフガン |
![]() |
東宝東和 |
24.0億円 |
4 |
優駿 ORACION |
![]() |
東宝 |
18.0億円 |
5 |
危険な情事 |
![]() |
UIP |
17.4億円 |
6 |
いこかもどろか |
![]() |
東宝 |
16.0億円 |
7 |
あぶない刑事 七福星 ( |
![]() |
東映 |
15.0億円 |
7 |
ウィロー |
![]() |
UIP |
15.0億円 |
9 |
ドラえもん のび太のパラレル西遊記 |
![]() |
東宝 |
13.6億円 |
10 |
ビー・バップ・ハイスクール 高校与太郎狂騒曲 はいからさんが通る |
![]() |
東映 |
12.5億円 |
- 出典:1988年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
北米興行収入ランキング
順位 | 題名 | スタジオ | 興行収入 |
---|---|---|---|
1. |
レインマン |
ユナイテッド・アーティスツ |
$172,825,435 |
2. |
ロジャー・ラビット |
タッチストーン |
$156,452,370 |
3. |
星の王子 ニューヨークへ行く |
パラマウント |
$128,152,301 |
4. |
ビッグ |
20世紀FOX |
$114,968,774 |
5. |
ツインズ |
ユニバーサル |
$111,938,388 |
6. |
クロコダイル・ダンディー2 |
パラマウント |
$109,306,210 |
7. |
ダイ・ハード |
20世紀FOX |
$84,008,852 |
8. |
裸の銃を持つ男 |
パラマウント |
$79,756,177 |
9. |
カクテル |
タッチストーン |
$78,897,753 |
10. |
ビートルジュース |
ワーナー・ブラザース |
$73,707,461 |
- 出典:“1988 Domestic Yearly Box Office Results”. Box Office Mojo. 2015年12月24日閲覧。
日本公開映画
1988年の日本公開映画を参照。
受賞
第61回アカデミー賞
作品賞 - 『レインマン』
監督賞 - バリー・レヴィンソン(『レインマン』)
主演男優賞 - ダスティン・ホフマン(『レインマン』)
主演女優賞 - ジョディ・フォスター(『告発の行方』)
第46回ゴールデングローブ賞
作品賞 (ドラマ部門) - 『レインマン』
主演女優賞 (ドラマ部門) - ジョディ・フォスター(『告発の行方』)、シャーリー・マクレーン(『マダム・スザーツカ』)、シガニー・ウィーバー(『愛は霧のかなたに』)
主演男優賞 (ドラマ部門) - ダスティン・ホフマン(『レインマン』)
作品賞 (ミュージカル・コメディ部門) - 『ワーキング・ガール』
主演女優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - メラニー・グリフィス(『ワーキング・ガール』)
主演男優賞 (ミュージカル・コメディ部門) - トム・ハンクス(『ビッグ』)
監督賞 - クリント・イーストウッド(『バード』)
第54回ニューヨーク映画批評家協会賞 - 『偶然の旅行者』
第41回カンヌ国際映画祭
パルム・ドール - 『ペレ』(ビレ・アウグスト)
監督賞 - フェルナンド・E・ソラナス(『スール/その先は…愛』)
男優賞 - フォレスト・ウィテカー(『バード』)
女優賞 - バーバラ・ハーシー、リンダ・ムブシ、ジョディ・メイ(『ワールド・アパート』)
- 第45回ヴェネツィア国際映画祭
金獅子賞 - 『聖なる酔っぱらいの伝説』(エルマンノ・オルミ)
第38回ベルリン国際映画祭
金熊賞 - 『紅いコーリャン』(チャン・イーモウ)
第12回日本アカデミー賞
- 最優秀作品賞 - 『敦煌』(佐藤純彌)
- 最優秀主演男優賞 - 西田敏行(『敦煌』)
- 最優秀主演女優賞 - 吉永小百合(『つる-鶴-』『華の乱』)
第31回ブルーリボン賞
- 作品賞 - 『敦煌』
- 主演男優賞 - ハナ肇(『会社物語 MEMORIES OF YOU』)
- 主演女優賞 - 桃井かおり(『木村家の人びと』『噛む女』『TOMORROW 明日』)
- 監督賞 - 和田誠(『快盗ルビイ』)
第62回キネマ旬報ベスト・テン
- 外国映画第1位 - 『ラストエンペラー』
- 日本映画第1位 - 『となりのトトロ』
- 外国映画第1位 - 『ラストエンペラー』
第43回毎日映画コンクール
- 日本映画大賞 - 『となりのトトロ』
誕生
4月10日 - ハーレイ・ジョエル・オスメント、アメリカの俳優
7月13日 - 渋谷飛鳥、日本の女優
8月17日 - 戸田恵梨香、日本の女優
8月24日 - ルパート・グリント、イギリスの俳優
9月23日 - 木村了、日本の俳優
10月6日 - 堀北真希、日本の女優
死去
日付 | 名前 | 国籍 | 年齢 | 職業 |
|
1月 |
7日 |
トレヴァー・ハワード | ![]() |
74 | 俳優 |
ミシェル・オークレール | ![]() |
65 | 俳優 |
||
9日 | 宇野重吉 | ![]() |
73 | 俳優 |
|
18日 | ジャン・ミトリ | ![]() |
80 | 映画批評家 |
|
30日 | ホーマー・ブライトマン | 86 | 脚本家 |
||
2月 |
1日 | ヘザー・オルーク | ![]() |
12 | 子役 |
5日 | エメリック・プレスバーガー | ![]() ![]() |
85 | 脚本家・プロデューサー |
|
17日 | 千葉順二 | ![]() |
62 | 声優 |
|
3月 |
1日 | 加藤嘉 | ![]() |
85 | 俳優 |
7日 | ディヴァイン | ![]() |
42 | 俳優・歌手 |
|
4月 |
23日 | 小沢栄太郎 | ![]() |
79 | 俳優 |
5月 |
21日 | I・A・L・ダイアモンド | ![]() |
67 | 脚本家 |
30日 | エラ・レインズ | ![]() |
67 | 女優 |
|
6月 |
8日 | 青木日出雄 | ![]() |
61 | 航空・軍事評論家 |
25日 | ジャン・ポフェティ | ![]() |
62 | 撮影監督 |
|
7月 |
2日 | 荻昌弘 | ![]() |
62 | 映画評論家 |
3日 | 井手俊郎 | ![]() |
78 | 脚本家 |
|
6日 | 東八郎 | ![]() |
52 | コメディアン、 |
|
12日 | ジョシュア・ローガン | ![]() |
79 | 映画監督 |
|
22日 | ラリー・クレモンズ | ![]() |
81 | 脚本家 |
|
25日 | ジュディス・バーシ | ![]() |
10 | 子役 |
|
8月 |
1日 | フローレンス・エルドリッジ | ![]() |
86 | 女優 |
5日 | コリン・ヒギンズ | ![]() |
47 | 映画監督・脚本家 |
|
7日 | ウィルフレッド・ジャクソン | ![]() |
82 | 映画監督 |
|
10日 | 木村荘十二 | ![]() |
84 | 映画監督 |
|
11日 | アン・ラムジー | ![]() |
58 | 女優 |
|
9月 |
5日 | ゲルト・フレーベ | ![]() |
75 | 俳優 |
13日 | 堀江しのぶ | ![]() |
23 | 女優・タレント |
|
20日 | 馬淵威雄 | ![]() |
82 | 東宝相談役 |
|
10月 |
1日 | ルシアン・バラード | ![]() |
80 | 撮影監督 |
13日 | メルヴィン・フランク | ![]() |
75 | 脚本家、映画監督、映画プロデューサー |
|
25日 | エリック・ラーソン | ![]() |
83 | アニメーター |
|
12月 |
27日 | ハル・アシュビー | ![]() |
59 | 映画監督・映画編集者 |
26日 | 信欣三 | ![]() |
78 | 俳優 |
脚注
出典
^ 斉藤 2009, p. 114.
^ “第39作 男はつらいよ 寅次郎物語”. 『男はつらいよ』公式サイト. 松竹映画. 2016年8月6日閲覧。
^ 「1988年度日本映画・外国映画業界総決算 日本映画」、『キネマ旬報』1989年(平成元年)2月下旬号、キネマ旬報社、1989年、 172 - 173頁。
^ “小売物価統計調査(動向編) 調査結果”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
^ “主要品目の東京都区部小売価格:昭和25年(1950年)〜平成22年(2010年) (Excel)”. 統計局. 2016年8月3日閲覧。
- ^ ab“過去データ一覧”. 一般社団法人日本映画製作者連盟. 2016年8月2日閲覧。
参考文献
- 斉藤守彦 『映画館の入場料金は、なぜ1800円なのか?』 ダイヤモンド社、2009年11月27日。ISBN 978-4-478-01134-8。
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