カンパ
カンパとは、ロシア語のкампания(kampaniya、カンパニア、英語のcampaignと同義)を語源とする言葉。кампанияは「大衆に運動を促すこと、そのための寄付を募ること」を意味するが、日本においては、もっぱら「資金集め」の意味で用いられることが多い。
概要
元来、左翼運動においてカンパニア(キャンペーン)は、広く大衆へ訴えかける活動すべてを指していたが、活動資金を募る「資金カンパニア」が盛んになるにつれ、カンパ=資金集めという意味で用いられるようになった。
元々は左翼運動における用語だったが、今日の日本では、例えば政治資金カンパや企業カンパ、町内会行事のカンパなど広く市民権を得た言葉となっているが、他者に金銭を無心する仕組みと性格であることから、不道徳な活動家や一般市民の間では恐喝や脅迫にも使われ、詐欺目的でカンパを行う集団や個人も絶えない。
また日本においては、中高生の在学中の妊娠など、何らかの事情により急遽まとまった金銭が必要となった青少年(少女)間で、カンパ活動が行われることもあった[1]。
脚注
^ 中野美紀 『未経験』(1982年)の歌詞(作詞:松宮恭子)から
関連項目
- 寄付
- 政治運動
- 市民運動
- 政治献金
- チャリティー
- カンパニア闘争
- クラウドファンディング