かませ犬
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かませ犬(かませいぬ)とは、本来は闘犬において調教する犬に噛ませて自信を付けさせるためにあてがわれる弱い犬のことである[1]。他の通称としてアンダードッグ(Underdog)がある。
若い闘犬には、まず弱い犬をあてがい、その犬を十分に噛ませることで勝つ味を教える。しかし若い犬は戦い方がわからず、うまく噛めないこともあるため、そういう場合には弱い犬の口を縛ったりする例もあるという。往々にして、闘犬を引退した老犬がかませ犬として使われる。
ここから転じて、スポーツ・格闘技において選手やチームの調整のためや華々しい勝利を観客に見せ付けるために、意図的に対戦させる実力の劣る相手や、フィクション作品において主人公または強大な敵役の強さを見せ付けるためのやられ役を指すようになった。映画『ロッキー』におけるチャンピオンアポロ・クリードに対するロッキー・バルボアのような立場が想定される。
前述したかませ犬の英訳は「アンダードッグ」でありよく使用されるがややニュアンスが異なる。例を挙げれば掛け率、勝率で勝る選手、チームをフェイバリットあるいはトップドッグ(Top dog)、劣る側をアンダードッグと表記し勝率が5割を下回る程度でも使用され、かませ犬の様に格段の差があるわけではない。
脚注
^ 松村明(監修)『大辞泉』(小学館)
関連項目
- 当て馬
- ジョブ (プロレス)
- 負け犬
戸川幸夫 - かませ犬にかかわる小説をいくつか書いている。
鉄ワン・アンダードッグ - アメリカン・コミックス『アンダードッグ』を原作とした映画。