プラット・アンド・ホイットニー
企業形態 | UTCの子会社 |
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業種 | 航空宇宙 |
設立 | 1925年 |
本社 | アメリカ合衆国 コネティカット州イーストハートフォード |
主要人物 | David Hess, 社長 |
製品 | 航空機用エンジン ガスタービン ロケットエンジン |
ウェブサイト | Pratt & Whitney |
プラット・アンド・ホイットニー(Pratt & Whitney、プラット・アンド・ウィトニー)は、アメリカ合衆国の航空機用エンジンメーカー。
目次
1 概要
2 歴史
3 民生用タービンエンジンと搭載機
4 軍事用タービンエンジンと搭載機
5 ロケットエンジンと搭載機
6 レシプロエンジン
7 自家発電装置
8 脚注
8.1 注釈・出典
9 外部リンク
概要
アメリカの複合企業(コングロマリット)、ユナイテッド・テクノロジーズの一部門である。民生用から軍事用まで広く手がけており、ゼネラル・エレクトリック傘下のGE・アビエーション、ロールス・ロイスに次ぐ、航空機用エンジンのビッグ3の一つである。航空機用エンジンに加えて、電力用ガスタービン、航海用、鉄道用エンジンや、ロケットエンジンなども製造している。
歴史
1860年にフランシス・プラット (Francis Pratt) と、エイモス・ホイットニー (Amos Whitney) によって、アメリカ・コネチカット州ハートフォードに設立される。当初はミシンや、南北戦争のアメリカ合衆国軍(北軍)用の銃などを製造するための工作機械を製造していた。
1925年、フレデリック・ブラント・レンチュラー(Frederick Brant Rentschler)が自ら考案した航空機用エンジンの組み立て場所と融資を希望して、プラット・アンド・ホイットニーに提案した。これを受けプラット・アンド・ホイットニーはレンチュラーに25万ドル出資、「プラット・アンド・ホイットニー」の名前と、製造場所を提供した。これが、プラット・アンド・ホイットニー・エアクラフト(Pratt & Whitney Aircraft Company)の始まりである。プラット・アンド・ホイットニーの最初のエンジンは、1925年のクリスマスイブに完成したワスプ(Wasp)であった。ワスプは試験で425馬力(317kW)の出力を記録し、1926年3月にはアメリカ海軍の認定試験を軽々と通過、10月までに海軍から200台のエンジンが発注されるに至る。ワスプが見せたスピード、上昇性、信頼性はアメリカの航空業界に革命をもたらした。
1929年、フレデリック・レンチュラーはプラット・アンド・ホイットニー・マシン・ツールの下を離れ、ユナイテッド・エアクラフト・アンド・トランスポート(ボーイングやユナイテッド航空の前身)に参画した。この時、プラット・アンド・ホイットニーの名前と会社をそのまま使用することが許可された。
その後、プラット・アンド・ホイットニーは工業の複合企業であるユナイテッド・テクノロジーズの一部門となり、関連会社として、プラット・アンド・ホイットニー・カナダ(Pratt & Whitney Canada)を設立した(当初はユナイテッド・エアクラフト・カナダ)。プラット・アンド・ホイットニーが大型のエンジンを製造する一方、プラット・アンド・ホイットニー・カナダは小型飛行機用エンジンの設計と製作を行った。
現在、プラット・アンド・ホイットニーの本部はコネチカット州イーストハートフォードにあり、工場はコネチカット州ミドルタウンとチェシャー、フロリダ州ウエストパームビーチ、メイン州ノースバーウィックにある。
民生用タービンエンジンと搭載機
JT3C
- ボーイング707
- ダグラス DC-8
JT3D/TF33
- ボーイング707
- ダグラス DC-8
JT8D
- ボーイング727
- ボーイング737-100/-200
- ダッソー メルキュール
ダグラス DC-9、マクドネル・ダグラス MD-80
- シュド・カラベル
- 川崎C-1
サーブ 37 ビゲン(ボルボ・フリグモーターがアフターバーナー搭載型PM8に改造)
JT9D
- エアバスA300
- エアバスA310
ボーイング747-100/SR/-200/SP/-300
- ボーイング767
- マクドネル・ダグラス DC-10
JT15D
- セスナ サイテーション
PW1000G (ギヤードターボファンエンジン)
- ボンバルディア Cシリーズ
- イルクート MS-21
- A320neo
三菱航空機・三菱リージョナルジェット(MRJ)
PW2000/F117-PW-100
- ボーイング757
- イリューシンIL96M
- C-17グローブマスターIII
PW4000
- エアバスA300-600
- エアバスA310-300
- エアバスA330
- ボーイング747-400
- ボーイング767
- ボーイング777
- マクドネル・ダグラス MD-11
PW6000
- エアバスA318
インターナショナル・エアロ・エンジン V2500
エアバスA320
- エアバスA318
- エアバスA319
- エアバスA321
- エアバス・コーポレート・ジェット
- マクドネル・ダグラス MD-90
エンジンアライアンス GP7200
- エアバスA380
軍事用タービンエンジンと搭載機
J52
- A-4 スカイホーク
- A-6 イントルーダー
- EA-6 プラウラー
J57
- F4D スカイレイ
- F-8 クルセイダー
- F-100 スーパーセイバー
- F-101 ヴードゥー
- F-102 デルタ・ダガー
J75
- F-105 サンダーチーフ
- F-106 デルタ・ダート
JT3D/TF33
E-3 セントリー(アメリカ空軍及びNATO軍配備分の機体)- E-8 ジョイント・スターズ
- KC-135 ストラトタンカー
- RC-135 リベット・ジョイント
- B-52 ストラトフォートレス
- C-141 スターリフター
J58/JT11D
- SR-71 ブラックバード
TF30
- F-111 アードバーク
- F-14A トムキャット
- A-7 コルセアII
F100
- F-15 イーグル
- F-15E ストライク・イーグル
- F-16 ファイティング・ファルコン
F119
- F-22 ラプター
F135
- F-35 ライトニングII
ロケットエンジンと搭載機
H-1 - (RP-1/LOX)
- サターンI
- サターンIb
- ジュピター
- デルタロケット
F-1 - (RP-1/LOX)
- サターンV
J-2 - (LH2/LOX)
- サターンIB
- サターンV
SSME - (LH2/LOX)
- スペース・シャトル
RS-68 - (LH2/LOX)
デルタ IV 1段目
RS-27A - (RP-1/LOX)
- デルタ II
- デルタ III
- アトラス ICBM
- RL-10
- RL-60
- RLX
- RD-0146
- RD-180
- COBRA
レシプロエンジン
R-1340 ワスプ - 空冷、星型9気筒、21.96L, 410-600hp以上
R-1690 ホーネット - 空冷、星型9気筒、27.69L, 525-800hp以上- R-1860 ホーネット - 空冷、星型9気筒、30.48L, 575-860hp以上
R-985 ワスプ・ジュニア - 空冷、星型9気筒、16.14L, 300hp以上
R-1535 ツインワスプ・ジュニア - 空冷、2重星型14気筒、25.15L, 825hp以上
R-1830 ツインワスプ - 空冷、2重星型14気筒、29.99L, 1350hp以上
R-2180 ツインホーネット/ツインワスプ E - 空冷、2重星型14気筒、35.7L, 1400hp以上
R-2800 ダブルワスプ - 空冷、2重星型18気筒、45.96L, 2500hp以上
R-4360 ワスプ・メジャー - 空冷、4重星型28気筒、71.05L, 3000-4300hp
自家発電装置
FT8 POWERPAC (屋外定置型ガスタービン発電装置)
FT8 Combined Cycle (コンバインドサイクル発電装置)
FT8 MOBILEPAC (トレーラー移動型ガスタービン発電装置)
FT8 SWIFTPAC (簡易(30日以内[1])設置型ガスタービン発電装置)
脚注
注釈・出典
^ "FT8 SWIFTPAC™ power plant provides quick, reliable power — installed in less than 30 days." /公式HP
外部リンク
- プラット・アンド・ホイットニー ア・ユナイテッド・テクノロージーズ・カンパニーウェブサイト
- プラット・アンド・ホイットニー・メジャーメント・システム ウェブサイト
- プラット・アンド・ホイットニー・カナダ
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