エッジ・オブ・サニティ
エッジ・オブ・サニティ Edge of Sanity | |
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出身地 | ![]() エステルイェータランド県 フィンスポング |
ジャンル | メロディックデスメタル デスメタル プログレッシブ・メタル |
活動期間 | 1989年 - 1999年 2003年 |
レーベル | ブラック・マーク・プロダクション ビクター・エンタテインメント 日本クラウン |
メンバー | ダン・スワノ (ボーカル・ギター・ベース・キーボード・ドラム) |
旧メンバー | ロバート・カールソン (ボーカル) サミ・ネルバーグ (ギター) アンドレアス・ドレッド・アクセルソン (ギター) アンダース・リンドバーグ (ベース) ベニー・ラーソン (ドラム) |
エッジ・オブ・サニティ(Edge of Sanity)は、スウェーデン出身のデスメタルバンド。メロディックデスメタル(メロデス)の誕生・発展に多大な貢献を果たした。オーペスのミカエル・オーカーフェルトと互いに影響を与え合い、共に70年代のプログレッシブ・ロックとデスメタルを組み合わせたスタイルを作り上げた[1]。
目次
1 略歴
2 影響
3 メンバー
3.1 最終メンバー
3.2 過去のメンバー
3.3 セッションメンバー
4 ディスコグラフィ
4.1 アルバム
4.2 EP
4.3 コンピレーション
4.4 デモ
5 脚注
6 外部リンク
略歴
1989年11月にレコーディングスタジオを所有するダン・スワノ(Vo)とそのスタジオを使っていた人を中心に結成。当初は、単なるセッションバンドで本格的な活動を視野に入れていなかった[2]。
1990年、ブラック・マーク・プロダクションと契約。
1991年に1stアルバム『Nothing But Death Remains』をリリースしデビュー。
その後も、デモをリリースしつつ、2ndアルバム『Unorthodox』、3rdアルバム『The Spectral Sorrows』をリリースする。1994年にリリースされた、4thアルバム『Purgatory Afterglow』で、ビクター・エンタテインメントから日本盤がリリースされ、日本デビューを果たす。このとき、1stから3rdアルバムまでのアルバムも日本盤がリリースされた。
1996年に40分以上に及ぶ超大作“Crimson"1曲のみで構成された5th『Crimson』をリリース。
1997年リリースの6thアルバム『Infernal』は何れもコンパクト且つストレートにまとめられ、Keyやアコギ等の凝った装飾を排したアレンジも、至ってシンプルな作風に変わっていった。また、6thアルバムは、各楽曲ごとに奏者がクレジットされており、各楽曲ごとに関わっている人が異なっている[3][4]。しかし、同年中に音楽的意見の相違によってダン・スワノは脱退してしまう。その代わりに、ロバート・カールソンがボーカリストとして参加して、同1997年に、7thアルバム『Cryptic』をリリースしている。
その後、1999年前後に解散。
2003年にダン・スワノによって再結成。再結成とはいっても、メンバーは、ダン・スワノ一人である。同年に、8thアルバム『Crimson II』をリリース。同アルバムでは、基本的には、すべてのパートをダン・スワノ一人が担っている。また、ボーカリスト2人とギタリスト2人がゲストで参加している。5thアルバム『Crimson』に通じる作品で、前述の"Crimson"を超える、43分の超大作"Crimson II"1曲で構成されている。ただし、今作では、その1曲を9つのパートにわけ、それを更に1トラック2分未満に分割して収録しており、44トラックで43分というアルバムになっている。同年中に、再び解散した。
影響
中心人物のダン・スワノはいくつかのインタビューで自身のルーツを語っている。幼少期にはキッス、ジューダス・プリースト、ダスト、ラモーンズ、ユーライア・ヒープ、モキシーなどを愛聴していた[5]。エクストリームメタルの中では、デス、ペスティレンス、ヴォイヴォド、セルティック・フロスト、キャンドルマスからの影響を語っている[5]。あるインタビューではお気に入りのプログレッシブ・ロック・アルバムとして、ジェネシスのSELLING ENGLAND BY THE POUND、カンサスのLEFT OVERTURE、マリリオンのSEASONS END、SPOCK'S BEARDのTHE KINDNESS OF STRANGERS、U.K.のDANGER MONEYを挙げている[1]。人生を変えたメタルのアルバムはデスの“Leprosy”、マーシフル・フェイトの“Don’t break the oath”と“Melissa”、ジューダス・プリーストの“運命の翼”と“背信の門”、W.A.S.P.の“魔人伝”だという[6]。
メンバー
最終メンバー
ダン・スワノ Dan Swanö - リードボーカル・ギター・ベース・キーボード・ドラム (1989 - 1997, 2003)
マルチプレイヤーで様々な楽器の演奏を行うことができる。- 結成時はボーカル専任だったが、5thアルバム『Crimson』よりギター、キーボードを担うようになる。6thアルバムの一部楽曲では、ベースも兼任した。そして再結成後は、全ての楽器を一人で担った。
音楽プロデューサーとしても活動しており、結成当時フィンスポングにスタジオを所有していた。同スタジオは、その後エッジ・オブ・サニティ活動中に、エレブルー県エレブルーに移転している。
過去のメンバー
- ロバート・カールソン Roberth Karlsson - ボーカル (1997 - 1999)
インキャパシティでも活動していた。スカー・シンメトリー、フェイスブレイカーなどで活動中。
- サミ・ネルバーグ Sami Nerberg - ギター (1989 - 1999)
- 6thアルバム『Infernal』には不参加。
- アンドレアス・ドレッド・アクセルソン Andreas "Dread" Axelsson - ギター (1989 - 1999)
- 3rdアルバム『The Spectral Sorrows』では、ベースも兼任した。3rdアルバムより、ドレッド(Dread)名義でクレジットされるようになった。
マーダック、インキャパシティではボーカリストとして活動していた。
- アンダース・リンドバーグ Anders Lindberg - ベース (1989 - 1999)
- 3rdアルバム『The Spectral Sorrows』では、兵役の関係で参加できなかった。
- ベニー・ラーソン Benny Larsson - ドラム (1989 - 1999)
セッションメンバー
- アンダース・マレービ Anders Måreby - チェロ
- 『Crimson』に参加。
- ミカエル・オーカーフェルト Mikael Åkerfeldt - ボーカル、リードギター
- 『Crimson』に参加。オーペスで活動。
ピーター・テクレン Peter Tägtgren - リードギター
- 『The Breakness Of It All』(『Infernal』収録)に参加。
- ロジャー・ヨハンソン Roger Johansson - リードボーカル
- 『Crimson II』に参加。
- ヨナス・グランヴィク Jonas Granvik - バッキングボーカル
- 『Crimson II』に参加。ウィズアウト・グリーフで活動。
- マイク・ウェッド Mike Wead - リードギター
- 『Crimson II』に参加。キング・ダイアモンド、マーシフル・フェイト、キャンドルマス、バイブルブラックなどで活動。
- サイモン・ヨハンソン Simon Johansson - リズムギター
- 『Crimson II』に参加。バイブルブラックなどで活動。
ディスコグラフィ
アルバム
Nothing But Death Remains [1991]
Unorthodox [1992]
The Spectral Sorrows [1993]
Purgatory Afterglow [1994]
Crimson [1996]
Infernal [1997]
Cryptic [1997]
Crimson II [2003]
EP
Until Eternity Ends [1994]
コンピレーション
Evolution [1999] (未発表音源集)
When All Is Said [2006] (ベスト盤)
デモ
- Euthanasia [1989]
- Kur-Nu-Gi-A [1990]
- The Dead [1990]
- The Immortal Rehearsals [1990]
- Dead But Dreaming [1992]
- Darkday [1993]
- Lost [1993]
- The Spectral Sorrows Demos [1993]
- Infernal Demos [1996]
脚注
- ^ ab“Dan Swano”. 2014年10月8日閲覧。
^ 奥村裕司 (1994年). "ナッシング・バット・デス・リメインズ" [CDライナー]. エッジ・オブ・サニティ
『Nothing But Death Remains』のアルバム・ノーツ 日本東京都渋谷区: ビクター・エンタテインメント (VICP-23108).
^ ギタリストのサミ・ネルバーグは参加していないが、作曲には携わった。
^ 一部の楽曲では、ダン・スワノの参加していない楽曲も存在する。
- ^ ab“Dan Swano Interview – Witherscape The Inheritance album” (2013年7月16日). 2014年10月8日閲覧。
^ “Interviews Dan Swanö” (2006年2月14日). 2014年10月8日閲覧。
外部リンク
- Black Mark Records