第一次産業(だいいちじさんぎょう、英: primary sector of industry)は、コーリン・クラークによる古典的な産業分類の一つ。
概要
第一次産業には、自然界に働きかけて直接に富を取得する産業が分類される。クラークによれば農業、林業、漁業(水産業)がこれに該当する。水産加工のように天然資源を元に加工して食品を製造する業種は製造業に分類され、第一次産業には含まれない。
クラークは、経済発展につれて第一次産業から第二次産業、第三次産業へと産業がシフトしていくことを提示したが、クラークによる分類では産業内部で生じている構造変化をとらえきれないという弱点がある。例えば、現代では同じ農業をとってみても、開発途上国でみられるような昔ながらの農業もあれば、先進国でみられるような、バイオテクノロジーを駆使しブランドのマネジメントも行うといった第二次産業的、第三次産業的な農業(アグリビジネス)もあり、同じ農業であっても多様化が著しい。
各国の状況
日本
分類
慣例として、日本標準産業分類における下記の産業を第一次産業に含めることが多い[1]。これは鉱業を含めない点でクラークによる定義と異なる。
関連項目
脚注
^ 例えば、平成17年国勢調査 抽出速報集計 結果の概要
主要産業
|
産業 |
- 第一次産業
- 第二次産業
- 第三次産業
- 商工業
工業 - 重工業/軽工業
- 卸売業
- 小売業
- 資本集約型産業
- 労働集約型産業
- 地場産業
- 問屋制家内工業
- マニュファクチュア
|
あ行 |
アクティビズム産業
アニメーション産業
アグロインダストリー-アグリビジネス/工業型農業
医療/製薬業/ヘルスケア産業
一般用医薬品店舗販売業
医薬品卸売販売業・配置販売業
インターネットサービス業
運輸業
映画産業(英語版)/映画
エージェント業
エレクトロニクス産業(英語版)/半導体産業
オーディオビジュアル産業(英語版)
音楽産業
オンラインサービス業(英語版)
|
か行 |
化学工業/ソーダ工業/油脂工業
カード産業(英語版)
観光業
ギャンブル産業 - カジノ/パチンコ/オンラインギャンブル(英語版)
教育/教育産業/教育、学習支援業
金融サービス
銀行業/証券業/保険業
気象関連事業
軍需産業
毛皮取引
言語産業(英語版)
建設業/土建業
鉱業
航空宇宙産業
工場制機械工業
港湾運送業
港湾産業
コンテンツ産業
コンサルタント業
コンプレックス産業
コンピュータ産業(英語版)/コンピュータ
|
さ行 |
サービス業
狩猟業
社会福祉事業
ショー・ビジネス
情報産業
情報通信業 - ラジオ産業(英語版)/ラジオ放送
商業 - 百貨店/デパート/スーパーマーケット/コンビニエンスストア/ディスカウントストア/ネイバルストア産業(英語版)
食品産業(英語版)/食品/食産業/外食産業/ミートパッキング(英語版)業/ブッシュフード産業の歴史(英語版)(ブッシュフード)
自転車産業(英語版)/自転車
自動車産業
水道業
水産業 - 漁業/養殖業/栽培漁業
スポーツ産業(英語版)/スポーツ
スポーツエージェント業
清掃業
製塩業
製紙業
製糸業
製造業 - 家電業/機械工業/鉄鋼業/窯業
精密機械産業
測量業
セキュリティ産業(セキュリティ)
戦略産業
醸造業/アルコール産業(英語版)/アルコール
石油産業/石油/オイルシェール産業/オイルシェール
性風俗産業
創造産業
装置産業
ソフトウェア産業(英語版)/ソフトウェア
葬祭業
|
た行 |
タバコ産業(英語版)/たばこ
知識産業/知識集約型産業
通信事業
ディスプレイ業
電力産業(英語版)/電力会社/エネルギー産業(英語版)/エネルギー/再生可能エネルギーの商業化(英語版)
伝統産業
トイレタリー業
土地改良測量設計業
|
な行 |
農業 - 畜産/牧畜業/酪農/養蚕/茶業/園芸農業/集約農業
|
は行 |
バイオテクノロジー-バイオ産業/バイオベンチャー業
半導体産業
貧困ビジネス
ビデオゲーム産業(英語版)/テレビゲーム産業
服飾産業/アパレル産業
現代のファッション産業
物流業
不動産業/住宅産業
付加価値再販業
プラスチック産業(英語版)/プラスチック
プロフェッショナルサービス/専門職
文化産業
ホスピタリティ産業
|
ま・や・ら行 |
無縁ビジネス
メンテナンス業
モータースポーツ産業(英語版)/モータースポーツ
林業
レジャー産業
労働者派遣事業
|
|