黒人

先住民の肌の色。サブサハラアフリカに、最も肌の色が濃いであるネグロイドが住む。ただし他にも、ほとんど同じくらい色が濃い人々がいくつかの地域に住む。

1920年の人種区分。
黒人。ネグロイドのほか、カポイド、パプア人、メラネシア人が含められている。
戦国時代、日本に到来したイエズス会員などの南蛮人たち。白人の他、黒人も描かれている。
黒人(こくじん)は、通俗的人種概念の一つで、肌の色が濃色で黒に近い人種の総称。黒色人種(こくしょくじんしゅ)。
過去の形質人類学でいうネグロイドと同義に用いられる。ただし、ネグロイド以外にも肌の色が濃いオーストラロイドを含めて「黒人」と呼ぶことも多い。いずれも文化的・社会的・政治的に形成され、便宜的に使用される用語であり、生物学的分類として有効な概念ではない。[1]
目次
1 各地の黒人
1.1 アメリカ合衆国
1.2 オーストラリア
2 関連項目
3 出典
各地の黒人
アメリカ合衆国
詳細は「アフリカ系アメリカ人」を参照
アメリカ合衆国では、「黒人」の同義語(あるいは政治的に正しい言い換え)として「アフリカ系 (African)」が使われる。この語は通常、「アフリカに出自を持つ」という文字どおりの意味では使われない。たとえば、北アフリカのアラブ人やベルベル人を祖先とする者はアフリカ系ではない。
アメリカ合衆国では、「黒人」も「アフリカ系」も、単に人種的特徴を表すにとどまらず、奴隷の子孫という歴史と文化を共有した民族集団としての側面も持つ。
デブラ・ディッカーソンは、「黒人[2]」や「アフリカ系[3]」という語は、奴隷とその子孫に限定すべきだと主張している。したがって彼女によれば、バラク・オバマは黒人ではない[2][4]。
1967年まで、いくつかの州では、先祖に一人でも黒人がいる者は黒人であるとする「ワンドロップ・ルール」があった[5]。黒人と白人のハーフであるバラク・オバマやハル・ベリー、黒人のクォーターにすぎないタイガー・ウッズなどが黒人とみなされるのもこの影響があるとされる[6]。
オーストラリア
オーストラリアにはネグロイドはほとんどいないが、先住民(アボリジニとトレス海峡諸島民)が黒人と呼ばれることがある[7]。
関連項目
- ネグロイド
- 人種差別
出典
^ ブルーメンバッハは、黒色人種を、白色人種・黄色人種 ・赤色人種・褐色人種と並ぶ5人種の1つに位置づけた。白人以外の人種を総称して有色人種 (colored) と呼ぶことがある。いずれも肌の色や骨格など、人間の身体の表面的特徴と当時の一般的な民族区分に基づいて行われた人種分類であり、現在ではその科学的有効性は否定されている。京都大学人文科学研究所ウェブサイトより、NHKラジオ第一放送、2002年10月11日放送、竹沢泰子助教授(当時)へのインタビュー。
http://oldwww.zinbun.kyoto-u.ac.jp/conference/nhk.html
- ^ abDebra J. Dickerson (January 22, 2007). Colorblind – Barack Obama would be the great black hope in the next presidential race – if he were actually black. salon.com. オリジナルの24 September 2010時点によるアーカイブ。. http://www.salon.com/news/opinion/feature/2007/01/22/obama/ 2010年10月7日閲覧。.
^ Debra Dickerson - The Colbert Report - 2/8/07 - Video Clip | Comedy Central
^ Debra Dickerson (2007年2月8日). “The Colbert Report”. colbertnation.com. 2010年10月7日閲覧。
^ One drop of blood
^ ‘One-Drop Rule’ Appears to Persist for Biracial Individuals | Harvard University Faculty of Arts and Sciences
^ 『リーダーズ英和辞典』(初版 1984)「black」
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