全国高等学校野球選手権西東京大会




全国高等学校野球選手権西東京大会(ぜんこくこうとうがっこうやきゅうせんしゅけんにしとうきょうたいかい)は、東京都で開催されている全国高等学校野球選手権の地方予選大会。




目次






  • 1 概要


  • 2 使用球場


    • 2.1 東東京・西東京で使用する球場


    • 2.2 西東京のみで使用する球場


    • 2.3 過去に使用されていた球場




  • 3 沿革


  • 4 過去の代表校


  • 5 中継放送


  • 6 その他


  • 7 脚注


  • 8 関連項目


  • 9 外部リンク





概要


東京大会では毎年東西に分かれて開催されており、西東京大会は多摩地域と世田谷区[1]、練馬区、杉並区に所在する東京都の学校が参加する。東西分割される以前の東京大会については全国高等学校野球選手権東京大会を参照。



  • 組み合わせ抽選の際は原則として、春季東京都大会(東西関係なく対戦)のベスト16以上進出校がシード校(勝ち上がりによってシード順を決める)となり、残りの参加校は抽選により振り分けられる。このため、毎年シード校の数は変わる。


  • 審判員の審判服は、第81回大会より現在のスタイル(球審は第80回記念大会までアウトサイドプロテクター)。

  • 開会式は毎年14:30から、東西合同で明治神宮野球場で行われる。開会式の演奏は東京消防庁音楽隊。

  • 準決勝と決勝で球速を表示している。

  • 優勝校には優勝旗、準優勝校には優勝杯が贈られる。翌年の大会の返還時は盾が贈られる。

  • 東京都高野連では2012年まで都立校は校名の頭に「都」をつけて表記し[2]、大会を主催する朝日新聞の地方版での表記もこれに倣っていたが、2013年より「他の地域では『県』などが頭につかない」という理由から一部の学校を除き「都」を外した。これ以前より都立校が出場した際の甲子園大会のスコアボードやテレビ中継、朝日新聞全国版に掲載される地方大会の試合結果では「都」なしの表記であった。なお組み合わせ抽選の際に用いられる校名ボードは引き続き「都」つき表記のものを使用している。

  • 2014年まで勝利校の校歌斉唱は行われていなかったが、2015年より準決勝と決勝のみ2016年は準々決勝以降で勝利校の校歌斉唱が行われるようになった。(東東京大会も同様)



使用球場



東東京・西東京で使用する球場


  • 明治神宮野球場

神宮球場の所在地は東東京地域にあるため、記念大会で分割される府県が増える場合を除き、西東京大会は決勝戦が地域外の球場で行われる唯一の地方大会である。


(準々決勝・準決勝・決勝は神宮球場で行うため、日程が交互に組まれる場合もある)



西東京のみで使用する球場



  • 府中市民球場

  • 多摩市一本杉公園野球場


  • 八王子市民球場(ダイワハウススタジアム八王子)


  • 昭島市民球場※

  • 市営立川球場


  • 八王子市上柚木公園野球場(2005年 - )


  • 町田市小野路球場(2012年 - )



過去に使用されていた球場



  • 福生市営福生野球場


  • あきる野市民球場(2004年 - 2011年に使用)


  • 明治神宮第二球場(2004年 - 2012年に準々決勝の一部の試合に使用)


※駒沢球場の改修に伴い、2007年に関しては東東京の試合に使用される。また、2008・2009年に関しては改修されるため使用されなかった。


昭島・立川は2012年まで東東京の試合でも使用された。また2009年のみ西東京でも明治大学球場が使用された。府中の2013年は東東京の2回戦1試合のみ使用された。



沿革




  • 1923年 - 東京大会に独立。


  • 1946年 - 東京都中等学校野球連盟を結成。


  • 1974年 - 東西大会に分割される。当時の参加校数は東西合わせて174校。西東京はそのうち82校だった。


  • 1996年 - 世田谷区所在の加盟校(国士舘、駒大高など)が、東西参加校数の是正に伴い東東京大会へ移動した。


  • 2013年 - 多摩地区に隣接する世田谷区の加盟校を西東京地区に、隣接していない中野区の加盟校を東東京地区に再編。東東京が140校、西東京が133校となる[3]



過去の代表校



















































































































































































































































































































































































年度 校数 代表校 決勝戦 全国大会成績 備考
1974年
(第56回大会)
82

佼成学園
(初出場)
6-0 堀越
1回戦 0-1 鹿児島実(鹿児島県)

1975年
(第57回大会)
82

堀越
(8年ぶり2回目)
5-1 國學院久我山
1回戦 0-9 天理(奈良県)

1976年
(第58回大会)
88

桜美林
(初出場)
4-3 日大二
2回戦 4-0 日大山形(山形県)
3回戦 3-2 市神港(兵庫県)
準々決勝 4-2 銚子商(千葉県)
準決勝 4-1 星稜(石川県)
決勝 4x-3 PL学園(大阪府)

1977年
(第59回大会)
89
桜美林
(2年連続2回目)
7-0 明大中野
2回戦 1-4 早稲田実(東東京都)

1978年
(第60回大会)
98

日大二
(13年ぶり3回目)
15-10 都立東大和
2回戦 0-x1 東筑(福岡県)

1979年
(第61回大会)
101

日大三
(17年ぶり6回目)
4-2 國學院久我山
1回戦 4-5 天理(奈良県)

1980年
(第62回大会)
106

都立国立
(初出場)
2-0 駒大高
1回戦 0-5 箕島(和歌山県)

1981年
(第63回大会)
109

國學院久我山
(初出場)
11-5 日本学園
2回戦 2-3 今治西(愛媛県)

1982年
(第64回大会)
116
日大二
(4年ぶり4回目)
2-0 日大三
1回戦 9-6 八幡大付(福岡県)
2回戦 3-4 池田(徳島県)
決勝戦を府中市民球場で行った
1983年
(第65回大会)
120

創価
(初出場)
12-0 帝京大高
1回戦 0-2 東山(京都府)

1984年
(第66回大会)
121

法政一
(23年ぶり2回目)
3-1 日大三
1回戦 1x-0 境(鳥取県)
2回戦 5-3 上尾(埼玉県)
3回戦 1-3 鎮西(熊本県)

1985年
(第67回大会)
126
日大三
(6年ぶり7回目)
5-2 都立東大和
1回戦 4-7 鳥取西(鳥取県)

1986年
(第68回大会)
129

東亜学園
(初出場)
7-5 日大三
2回戦 1-3 米子東(鳥取県)

1987年
(第69回大会)
130
東亜学園
(2年連続2回目)
6-1 東海大菅生
1回戦 2-1 伊野商(高知県)
2回戦 3-2 金沢(石川県)
3回戦 3-0 延岡工(宮崎県)
準々決勝 3-0 北嵯峨(京都府)
準決勝 1-x2 常総学院(茨城県)

1988年
(第70回大会)
135
堀越
(13年ぶり3回目)
7-6 日大三
1回戦 4-1 高野山(和歌山県)
2回戦 1-8 天理(奈良県)

1989年
(第71回大会)
138
東亜学園
(2年ぶり3回目)
8-3 堀越
1回戦 2-0 土佐(高知県)
2回戦 0-1 上宮(大阪府)
帝京が優勝
1990年
(第72回大会)
139

日大鶴ヶ丘
(初出場)
14-6 世田谷学園
2回戦 7-3 星稜(石川県)
3回戦 5-3 徳島商(徳島県)
準々決勝 2-4 山陽(広島県)

1991年
(第73回大会)
141
國學院久我山
(10年ぶり2回目)
7-4 世田谷学園
1回戦 4-5 池田(徳島県)

1992年
(第74回大会)
143
創価
(9年ぶり2回目)
7-3 堀越
1回戦 3-4 熊本工(熊本県)

1993年
(第75回大会)
144
堀越
(5年ぶり4回目)
5-2 国士舘
1回戦 1-0 西条農(広島県)
2回戦 0-3 鹿児島商工(鹿児島県)

1994年
(第76回大会)
146
創価
(2年ぶり3回目)
17-3 国士舘
1回戦 3-2 星稜(石川県)
2回戦 3-2 東農大二(群馬県)
3回戦 0-5 柳ヶ浦(大分県)

1995年
(第77回大会)
145
創価
(2年連続4回目)
9-6 國學院久我山
2回戦 4-2 京都成章(京都府)
3回戦 6-0 下関商(山口県)
準々決勝 3-8 帝京(東東京都)
帝京が優勝
1996年
(第78回大会)
124

東海大菅生
(初出場)
7-5 東亜学園
1回戦 8-7 益田東(島根県)
2回戦 5-6 松山商(愛媛県)
世田谷区の加盟校が
東東京へ移動
1997年
(第79回大会)
123
堀越
(4年ぶり5回目)
12-11 創価
1回戦 0-1 敦賀気比(福井県)

1998年
(第80回大会)
125
桜美林
(21年ぶり3回目)
4-3 八王子
1回戦 5-0 敦賀気比(福井県)
2回戦 4x-3 智弁学園(奈良県)
3回戦 1-5 京都成章(京都府)

1999年
(第81回大会)
125
日大三
(14年ぶり8回目)
8-6 國學院久我山
1回戦 0-5 長崎日大(長崎県)

2000年
(第82回大会)
128
東海大菅生
(4年ぶり2回目)
5-3 明大中野八王子
1回戦 4-5 岡山理大付(岡山県)

2001年
(第83回大会)
127
日大三
(2年ぶり9回目)
9-6 東亜学園
1回戦 11-7 樟南(鹿児島県)
2回戦 11-4 花咲徳栄(埼玉県)
3回戦 7-1 日本航空(山梨県)
準々決勝 9-2 明豊(大分県)
準決勝 7x-6 横浜(神奈川県)
決勝 5-2 近江(滋賀県)

2002年
(第84回大会)
124
桜美林
(4年ぶり4回目)
4-0 日大鶴ヶ丘
1回戦 6-1 倉吉北(鳥取県)
2回戦 0-5 桐光学園(神奈川県)

2003年
(第85回大会)
119
日大三
(2年ぶり10回目)
4-3 東海大菅生
1回戦 1-8 平安(京都府)

2004年
(第86回大会)
120
日大三
(2年連続11回目)
11-3 穎明館
2回戦 8-5 PL学園(大阪府)
3回戦 6-7 駒大苫小牧(南北海道)

2005年
(第87回大会)
121
日大三
(3年連続12回目)
13-2 明大中野八王子
2回戦 6-2 高知(高知県)
3回戦 9-6 前橋商(群馬県)
準々決勝 3-5 宇部商(山口県)

2006年
(第88回大会)
118

早稲田実業
(10年ぶり27回目※)
5-4 日大三
1回戦 13-1 鶴崎工(大分県)
2回戦 11-2 大阪桐蔭(大阪府)
3回戦 7-1 福井商(福井県)
準々決勝 5-2 日大山形(山形県)
準決勝 5-0 鹿児島工(鹿児島県)
決勝 4-3 駒大苫小牧(南北海道)
※学校移転により、西東京代表としては初出場
2007年
(第89回大会)
117
創価
(12年ぶり5回目)
6-3 八王子
1回戦 3-1 愛工大名電(愛知県)
2回戦 3-5 大垣日大(岐阜県)

2008年
(第90回大会)
119
日大鶴ヶ丘
(18年ぶり2回目)
13-5 早稲田実業
1回戦 1-14 鹿児島実(鹿児島県)

2009年
(第91回大会)
119
日大三
(4年ぶり13回目)
19-2 日大二
1回戦 2-0 徳島北(徳島県)
2回戦 2-3 東北(宮城県)

2010年
(第92回大会)
119
早稲田実業
(4年ぶり28回目)
3-0 日大鶴ヶ丘
1回戦 2-0 倉敷商(岡山県)
2回戦 21-6 中京大中京(愛知県)
3回戦 6-10 関東一(東東京都)

2011年
(第93回大会)
119
日大三
(2年ぶり14回目)
2-1 早稲田実業
1回戦 14-3 日本文理(新潟県)
2回戦 11-8 開星(島根県)
3回戦 6-4 智弁和歌山(和歌山県)
準々決勝 5-0 習志野(千葉県)
準決勝 14-4 関西(岡山県)
決勝 11-0 光星学院(青森県)

2012年
(第94回大会)
119
日大三
(2年連続15回目)
2-1 佼成学園 
1回戦 1-2 聖光学院(福島県)

2013年
(第95回大会)
131
日大三
(3年連続16回目)
5-0 都立日野 
1回戦 1-7 日大山形(山形県)
中野区の加盟校が東東京へ移動
東東京から世田谷区の加盟校が移動
2014年
(第96回大会)
128
日大鶴ヶ丘
(6年ぶり3回目)
2x-1 東海大菅生
1回戦 0-2 富山商 (富山県)

2015年
(第97回大会)
130
早稲田実業
(5年ぶり29回目)
8-6 東海大菅生
1回戦 6-0 今治西(愛媛県)
2回戦 7-6 広島新庄(広島県)
3回戦 8-4 東海大甲府(山梨県)
準々決勝 8-1 九国大付(福岡県)
準決勝 0-7 仙台育英(宮城県)

2016年
(第98回大会)
128
八王子
(初出場)
5-3 東海大菅生
1回戦 1-7 日南学園(宮崎県)

2017年
(第99回大会)
128
東海大菅生
(17年ぶり3回目)
6-2 早稲田実業
2回戦 11-1 高岡商(富山県)
3回戦 9-1 青森山田(青森県)
準々決勝 9-1 三本松(香川県)
準決勝 6-9 花咲徳栄(埼玉県)

2018年
(第100回大会)
130
日大三
(5年ぶり17回目)
5-3 日大鶴ケ丘
1回戦 16-3 折尾愛真(福岡県)
2回戦 8-4 奈良大附(奈良県)
3回戦 4-3 龍谷大平安(京都府)
準々決勝 3-2 下関国際(山口県)
準決勝 1-2 金足農(秋田県)


  • 参加校数は日本高野連の発表に基づき連合チームを1校としてカウント


中継放送



  • 2017年現在J:COMと多摩ケーブルネットワーク、多摩テレビ(2017年)がコミュニティチャンネルで八王子市民球場の試合を生中継する[4]。2009年からは当日の夜にダイジェスト番組も放送されている。2012年からはJCN、J:COM、両グループの放送送出センターを光回線網でネットワーク化し、試合映像をJCNからJ:COMへ配信が可能になる。それに伴い放送エリアが26市区町村(約214万世帯)に拡大される[5] 。2017年は神宮球場で開催される準々決勝も生中継する[6][7]

  • 多摩ケーブルネットワークがエリア内及び周辺地区の有力校の試合を録画中継する。2013年より上記の八王子市民球場の試合もネットする[8]


  • 東京MXテレビが、神宮球場の試合(2016年まで準々決勝以降、2017年以降は準決勝以降)[9]を生中継する。年度によっては開会式や開幕戦を中継する場合がある。


  • NHKが決勝戦を関東ブロックで生中継する[10]

  • 2005年まではテレビ朝日が中継していた。MXテレビ開局以降は生中継の時間が減り最後は決勝のみ録画中継する形になった。

  • 2000年頃までは多摩テレビが一本杉野球場の試合を生中継していた。現在は放送エリア内にある地元出場校の試合を当日の夜にダイジェストで放送する。[11]

  • ラジオではNHKラジオ第1で、関東ローカルとして生中継される[12]



その他



  • 入場料は大人800円(2015年から)、学生500円、中学生200円(2012年から)東東京大会も同一。

  • 太鼓による応援は禁止されている。明大では鳴り物応援も禁止。2011年からの一時期は立川でも鳴り物応援が禁止されていた。

  • スコアボードに選手名が表示されるのはベスト16(5回戦、2012年は4回戦)以降。(2011年までは準々決勝以降、それ以前の試合は表示スペースのある球場でも守備位置の数字のみ。)[13]

  • 決勝以外でも1球場1試合の日程が組まれている事が多い。



脚注




  1. ^ 第95回記念大会から中野区と入れ替わる形で東東京に移動。


  2. ^ 甲子園は「夢」から「目標」へ。都立高校野球部が強くなった理由 - webスポルティーバ(集英社)、2016年7月1日


  3. ^ 高校野球:国士舘や世田谷学園「西東京」へ 校数格差是正毎日新聞(2012年12月13日)


  4. ^ 1989年から2005年までは八王子テレメディア(当時)のみ、2006年から日野ケーブルテレビ→JCN日野、2008年からJCNマイテレビにネット。2009年よりJCN武蔵野三鷹(2009年から2012年まで、JCN中野も含む)にもネットされている。


  5. ^ JCNとJCOMが生中継で連携 「第94回全国高等学校野球選手権大会西東京大会」をコミュニティチャンネルで放送 - J:COMニュースリリース 2012年6月21日閲覧


  6. ^ 多摩ケーブルネットワーク・多摩テレビは中継を行わない。


  7. ^ 今年は明治神宮野球場での準々決勝もケーブルテレビ初の生中継 J:COM News Release 2017年7月4日


  8. ^ JCNとJ:COMが夏の高校野球地方大会の放送を拡大西東京大会に加え、今年は神奈川大会も共同中継 株式会社ジュピターテレコム 2013年7月1日


  9. ^ 2010年までは、日程が順延されても当初予定された日程で放送されていたため、2009年は4回戦(ベスト16)の試合が中継された。また2004年以降神宮球場で準々決勝を実施するようになったが、2006年は準々決勝の全試合を神宮球場以外の所で行ったため中継されなかった。


  10. ^ NHKネットクラブ番組表2017年7月30日東京水戸宇都宮前橋


  11. ^ 平成25年度多摩テレビ放送番組審議会議事録- 4ページ目


  12. ^ NHKネットクラブ番組表2017年7月30日


  13. ^ 近隣の埼玉県・千葉県・神奈川県では電光表示や磁気反転表示可能な球場の場合、1回戦から表示される。



関連項目



  • 全国高等学校野球選手権地方大会

  • 全国高等学校野球選手権東東京大会

  • 全国高等学校野球選手権東京大会



外部リンク


  • 東京都高等学校野球連盟




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