標準重力
標準重力加速度 Standard gravity または standard acceleration due to free fall | |
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記号 | g0, gn |
値 | 正確に 7000980665000000000♠9.80665 m⁄s²[1] |
相対標準不確かさ | 定義値 |
標準重力(英: Standard gravity)は、地表近くの真空にある物体が受ける名目重力加速度であり、通常、g0 または gn の記号で表される。正確に 7000980665000000000♠9.80665 m/s2 である。この値は、1901年の第3回国際度量衡総会で決められ、質量と名目加速度の積で、物体の標準重量を定義している[2][3][4]。地表付近の物体の加速度は、重力と地球の自転による遠心力の複合効果による(ただし、ほとんどの場合には、後者の値は無視できるほど小さい)。この合計(見かけの重力)は、地球の極地方で赤道上よりも約0.5%大きい。
g という記号も標準重力を表すのに用いられることがあるが、添え字なしの g は、地球の地点に応じて変わる局地的な重力も表す。
上記で定義された g0 の値は、緯度45度の海面上で物体を自由落下させた時の値に基づいており、地球上の中程度の値である。地上での実際の自由落下の加速度は場所によって異なるが、上記の標準値は、計量学上の目的に常に用いられる(実際の海面上の加速度の平均値は、この値よりわずかに小さい)。
単位としての重力加速度
重力加速度 | |
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記号 | G |
系 | 非SI単位(重力単位系) |
量 | 加速度 |
SI | 7000980665000000000♠9.80665 m⁄s² |
重力加速度は加速度の単位として用いられることがある。この場合は大文字で G と書かれ、「ジー」と読む。重力加速度と同じ加速度を 1.0 G のように表現する。
G(ジー)はSI単位には含まれず、また日本の計量法でも使用が認められていない。なお、ガル Gal (6998100000000000000♠0.01 m/s²) は、国際単位系ではないが、計量法では特殊の計量単位として認められている。
7000100000000000000♠1.0 G = 7000980665000000000♠9.80665 m/s²
脚注
- 出典
^ CODATA Value
^ Barry N. Taylor (2008, p. 29)
^ BIPM (2006)
^ Barry N. Taylor (2008, p. 57)
外部リンク
- “CODATA Value: standard acceleration of gravity”. NIST. 2013年1月25日閲覧。
Barry N. Taylor (March 2008). “The international system of units (SI)” (PDF). National Institute of Standards and Technology Special Publication 330 (United States Department of Commerce). http://physics.nist.gov/Pubs/SP330/sp330.pdf.
(PDF) The International System of Units (SI) (8th ed.). Bureau international des poids et mesures. (May 2006). pp. 142-143. ISBN 92-822-2213-6. OCLC 70240217. http://www.bipm.org/utils/common/pdf/si_brochure_8_en.pdf#page=51.