HTC Vive
![]() HTC ViveのHMDと2機のワイヤレスコントローラ、2機のベースステーション | |
種類 | ヘッドマウントディスプレイ |
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発売日 | 2016年4月5日 |
製造者 | HTC(Valve Corporation共同開発) |
ディスプレイ | OLED |
解像度 | 2160x1200[1] (片目1080x1200) |
リフレッシュレート | 90 Hz[1] |
視野角 | 約110度[2] |
トラッキングシステム | Lighthouse(2基のベースステーションからのIRレーザー) |
入力 | Video/data/bluetooth |
重量 | 555 g |
プラットフォーム/OS | SteamVR[3] (Microsoft Windows) |
接続 | 1x HDMI 1.4 / DisplayPort 1.2 / 1x USB 2.0 |
ウェブサイト | 公式ウェブサイト, SteamVRウェブサイト |
発売価格 | $799 |
サウンド |
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コントローラ | SteamVRワイヤレスモーショントラックコントローラ |
カメラ | 周囲の現実世界を確認するためのフロントカメラ |
HTC Vive は、HTCとValve Corporationにより共同開発されたバーチャルリアリティ向けヘッドマウントディスプレイ (VR HMD)。2016年4月5日に発売された。
HTC Viveは既存のVR HMDとは異なりセンサーにより部屋そのものを3D空間へと取り込む"ルームスケール"を目指して開発されており、ユーザーを仮想世界に自然に触れさせるとともに、周囲を歩き回ったり、手の動きを表現可能なコントローラーによりオブジェクトを操作したりして、没入感を高めた経験を提供する。[4]
HTC Viveの存在は2015年3月のモバイルワールドコングレスのHTCのキーノートで明らかにされた。HTC Viveは2016年のCESにおいてbest of CESを含む22の賞を獲得した。
目次
1 開発
2 技術的特徴
2.1 必要動作環境
3 ゲーム
4 医療用途
5 脚注
6 関連項目
7 外部リンク
開発
ValveによるVRシステムのプロトタイプが公開されたのは2014年のことである。2015年2月23日、ValveはGame Developers Conferenceにおいて"SteamVR hardware system"を公表した。[5][6][7] HTCがこの製品を公式に発表したのは、2015年3月1日のモバイルワールドコングレスにおける同社のキーノートにおいてであった。[4] 事前予約は2016年2月29日の10:00 (EST) より開始された。[8] ValveとHTCは、同社が認めた開発者にはViveを無料で提供することをアナウンスした。[9]
2016年のコンシューマー・エレクトロニクス・ショーでは、HTCとValveは製品版に近いHTC Vive Preと呼ばれるリヴィジョンのハードウェアを公開した。[10]
SteamVRは、Unityに対してネイティブサポートを進めている。[11]
技術的特徴
Viveはリフレッシュレート90 Hzで、解像度が1080x1200のディスプレイを両目用に2枚備えている。[12] ViveはMEMSジャイロスコープや加速度計、レーザーポジションセンサーなど70以上のセンサーを装備しており、2基の"Lighthouse"ベースステーションを用いれば、15 x 15フィート (4.6 x 4.6 m) の範囲のユーザーの動きをサブミリレベルの正確さで捉えることができる。[13] "Lighthouse"システムはAlan Yatesにより設計されたもので、単純な光検出器を用いているが、2基のベースステーションから検知を行うことで精密な動作を実現している。[14]
HMD前面に取りつけられたカメラは、ソフトウェアに現実の部屋の物体を検知させるもので、"Chaperone"セーフティーシステムの一部として、これによりユーザーの衝突を防ぐなどの安全管理を行っている。[10][15]
必要動作環境
- GPU: NVIDIA GeForce® GTX 970 / AMD Radeon™ R9 290 の同等品またはそれ以上
- CPU: Intel i5-4590 / AMD FX 8350 の同等品以上
- メモリ: 4GB 以上
- 映像出力: HDMI 1.4 または DisplayPort 1.2 以降
- USBポート: 1x USB 2.0 以上
- OS: Windows® 7 SP1、Windows® 8.1 以降、Windows® 10[16]
ゲーム
2016年2月29日の事前予約開始時点で、107本のゲームがVR対応を果たしている。[17]
医療用途
人工関節の手術を行った患者向けにHTC Viveを利用してリハビリ支援を行う取り組みがある[18]。
脚注
- ^ ab“HTC Re Vive”. 2016年7月10日閲覧。
^ “Advanced VR Rendering, Alex Vlachos, Valve”. 2016年7月10日閲覧。
^ “Can I use Vive with a Mac”. HTC Vive. 2016年5月20日閲覧。
- ^ ab“Valve's VR headset is called the Vive and it's made by HTC”. The Verge. 2015年3月1日閲覧。
^ “Valve is making a VR headset and its own Steam Machine”. Engadget. 2015年3月1日閲覧。
^ “Valve showing off new virtual reality hardware and updated Steam controller next week”. The Verge. 2015年3月1日閲覧。
^ “Valve's VR headset revealed with Oculus-like features”. The Verge. 2015年3月1日閲覧。
^ “HTC Vive pre-orders to start on February 29”. Telegraph.co.uk. 2016年1月22日閲覧。
^ “Valve, HTC Offering Free Vive VR to Developers”. The Verge. 2015年4月6日閲覧。
- ^ ab“HTC Vive Pre impressions: A great VR system has only gotten better”. Ars Technica. 2016年1月28日閲覧。
^ “Valve Is Bringing Native Unity Support To SteamVR”. uploadvr. 2016年2月11日閲覧。
^ “Valve and HTC reveal Vive VR headset”. GameSpot. 2015年3月1日閲覧。
^ “HTC reveals virtual reality headset with Valve at MWC”. bbc.co.uk. BBC. 2015年3月2日閲覧。
^ “This Is How Valve’s Amazing Lighthouse Tracking Technology Works”. Gizmodo. 2015年7月2日閲覧。
^ “HTC: Why Vive Will Beat Oculus VR at Its Own Game”. Tom's Guide. 2015年7月18日閲覧。
^ “Support - FAQS - What are the recommended system requirements?”. HTCVive.com. 2016年6月20日閲覧。
^ Stead, Chris (2015年3月29日). “107 games revealed ahead of HTC Vive pre-order launch”. Finder. http://www.finder.com.au/gaming/complete-list-of-htc-vive-vr-games/ 2016年2月29日閲覧。
^ “VRを使用したリハビリの臨床データの取得開始 アイデアクラウドと苑田会人工関節センター病院の取り組み”. Social Game Info (2017年1月19日). 2017年11月11日閲覧。
関連項目
- Oculus Rift
- PlayStation VR
- バーチャルボーイ
- Google Cardboard
外部リンク
- 公式ウェブサイト
- Github - ValveSoftware - OpenVR SDK
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