伊良湖岬

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伊良湖岬

渥美半島の先端(伊良湖岬)
伊良湖岬と恋路ヶ浜

伊良湖岬の空中写真。1982年。写真の上が真北ではないことに注意。国土交通省 国土画像情報(カラー空中写真)を基に作成
伊良湖岬 (いらごみさき)は、愛知県田原市にあり、太平洋と三河湾を望む渥美半島先端の岬である。
目次
1 地理
2 自然
3 交通
3.1 道路
4 周辺施設
5 脚注
6 関連項目
7 外部リンク
地理
1929年(昭和4年)に建てられた伊良湖岬灯台があり、1998年(平成10年)に「日本の灯台50選」に選ばれた。- 岬の沖合には伊良湖水道航路が通り、1日に100隻以上往来する大型船舶を間近で眺めることができる。航路管制の伊勢湾海上交通センターもここに設置されている。
太平洋側には「日本の渚百選」、「日本の道100選」、「日本の音風景100選」、「日本の白砂青松100選」に選ばれた恋路ヶ浜という砂浜があり、柳田國男が1898年(明治31年)ここに遊び、拾った椰子の実の話を一緒に来られなかった島崎藤村にしたところ、それから藤村が想像を逞しくして創作したのが「椰子の実」(『落梅集』所収)とされ、やしの実博物館や椰子の実詩碑もある(日出園地)。なお、後に椰子の実の詩が現実に起こりうるものなのか某テレビ局のバラエティ番組で検証されたところ、南国から流れた椰子の実が、実際に漂着することがあるということが証明されている。[要出典]
伊良湖フェリーターミナルがあり、知多郡南知多町の師崎、三重県鳥羽市の鳥羽港等に航路がある海上交通の要所となっている。
自然

恋路が浜
付近には恋路ヶ浜などの砂浜が見られ、また日出の石門のような海蝕によってできた地形も見られる。岬の周辺にはウミウなど海鳥が多く棲息し、ウミガメの産卵場も形成されている[1]。1906年頃まではニホンアシカが繁殖していて[2]、「アシカ島」などの地名も残る[3]。また、近辺は日本の商業捕鯨の発祥の地でもあり、かつてはコククジラをはじめ、ザトウ、セミ、ナガス、シロナガスクジラ、マッコウ、シャチなど数多くの種類が陸からもよく見られたとされる。現在でも、オキゴンドウなど小型のイルカ類なら見られる事がある。スナメリや野鳥などを観察する観光船が田原市伊良湖港から就航している[4]。2010年と2012年には同一のコククジラを発見した事例もある。ウバザメ(波切では国内最大の捕獲数がある)やオサガメなどの貴重な生物も多かったとされる。
交通
伊良湖へ向かう鉄道は存在せず(最寄駅は豊橋鉄道渥美線の三河田原駅)、バスや船が公共交通機関となる。
豊鉄バス
- 伊良湖本線(豊橋駅 - 三河田原駅 - 伊良湖岬バス停)、約90分(三河田原駅から約50分)
伊勢湾フェリー
- 伊良湖航路(伊良湖 - 鳥羽)、約55分
名鉄海上観光船
- 高速船(伊良湖 - 篠島 - 日間賀島 - 河和)、約50分
- 神島観光船
- 伊良湖 - 神島 、約15分
道路
伊良湖岬への主要なアクセス路としては、国道42号と国道259号の2路線がある。国道42号は渥美半島の南岸側、国道259号は北岸側をそれぞれ通るルートである。
周辺施設
- 伊良湖岬灯台
- 伊良湖港
道の駅伊良湖クリスタルポルト
- 伊良湖ビューホテル
- 伊良湖シーパーク&スパ
休暇村伊良湖
伊良湖岬灯台
伊良湖岬灯台と夕焼け
伊良湖岬の夕景
道の駅伊良湖クリスタルポルト
伊良湖ビューホテル内喫茶店より伊良湖岬を望む
伊良湖岬自然散策路
脚注
^ “産卵地のご紹介”. ようこそウミガメの世界へ. 日本ウミガメ協議会. 2014年5月10日閲覧。
^ “アシカ (PDF)”. 第二次レッドリスト ver.2 (平成21年3月愛知県). 愛知県. 2014年5月10日閲覧。
^ “潮騒の神島に”. NPO法人表浜ネットワーク. 2014年5月10日閲覧。
^ “スナメリウォッチング”. 渥美半島観光ビューロー. 2014年5月10日閲覧。
関連項目
サシバ - 秋の鷹の渡りの時期には、多数のサシバが上空を通過する。- 三河湾国定公園
- 渥美半島
外部リンク
- 田原市観光ガイド
表浜BLUE WALK - 静岡と愛知の県境から伊良湖岬までの約50kmの海岸すべてを清掃する活動- 伊良湖の名物
座標: 北緯34度34分52.27秒 東経137度0分55.35秒