テンセント
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | HKEx: 700 |
略称 | 騰訊 |
本社所在地 | 中国 広東省深セン市南山区高新科技園北区深セン騰訊大廈(騰訊ビル) |
設立 | 1998年11月11日 |
事業内容 | インターネット経由のサービス |
代表者 | 馬化騰 |
売上高 | 1028億6300万元(2015年) |
従業員数 | 31557人 |
決算期 | 12月期 |
主要株主 | ナスパーズ(31.17%)[1] |
外部リンク | http://www.tencent.com |
特記事項:日本語サイト http://www.imqq.jp/ |
テンセント(中国語:腾讯、英語:Tencent、繁体字:騰訊、拼音:Téngxùn)は、中華人民共和国広東省深圳市に本拠を置く持ち株会社で、インターネット関連の子会社を通してソーシャル・ネットワーキング・サービス、インスタントメッセンジャー、Webホスティングサービスなどを提供している。
テンセントの100%子会社であるテンセント日本(Tencent Japan合同会社)は東京都港区にある。
目次
1 概要
2 サービス項目
3 財務状況
4 企業の軌跡
5 関連項目
6 脚注
概要
1998年に創業して、2004年に香港証券取引所に上場されて、2008年に香港ハンセン株価指数の構成銘柄になっている[2]。
売上高では世界最大のゲーム会社であり[3]、アプリの収益は世界一を誇り[4]、アクティビジョン・ブリザード[5]やユービーアイソフト[6]など他のゲーム企業の大株主でもある。創業者の馬化騰はアジア1位の富豪にもなっており[7]、時価総額ではアジア最大の企業だったこともある[8][9]。2017年にはアジアの企業で初めて5000億ドルを突破し、フェイスブックを超えてアップル・グーグル(親会社のアルファベット)・アマゾン・マイクロソフトといった世界五大企業に入っている[10]。このうちグーグルとはクロスライセンスで提携している[11]。
世界最大のPCゲーム「League of Legends」を運営する米ライアットゲームズ社、ギネスワールドレコーズから「最も成功したゲームエンジン」[12]と認められたUnreal Engineで知られる米Epic Games社、世界1位のモバイルゲーム[13]「クラッシュ・オブ・クラン」を運営するスーパーセルの親会社でもあり、また、韓国最大のモバイルチャットアプリ「カカオトーク」を提供する韓国企業カカオ、および韓国最大のモバイルゲーム企業であるネットマーブル(CJグループ)の大株主でもある[14]。テンセントも出資[15]するテスラの自動運転車やAmazon Echoのハッキングを実演してセキュリティ面の脆弱性の修正に協力するホワイトハッカーの活動も行っている[16][17][18][19][20]。
スカイダンス・プロダクションズ[21]などに出資してハリウッドの映画製作にも携わっており、テンセント・ピクチャーズは漫画やゲームの映画化も手掛けて日本のアニメも製作・配信しているビリビリ動画[22]や日本の漫画を翻訳出版している広州天聞角川動漫[23]にも出資し、絵梦を通じて日本のアニメスタジオの買収[24]や日中合作アニメの制作[25]も行っている。VRの他、AIの研究開発にも力を入れており[26][27]、テンセントの囲碁プログラム「絶芸」はUEC杯や電聖戦など国際大会で優勝している。また、電子決済でもアリババに匹敵するシェアを誇っている[28]。
中国安徽省の蕪湖市で世界初のエレクトロニック・スポーツによるまちづくりを進めており[29]、ゲーム大学や競技場などを建設している[30][31]。また、ゲーム内のチーターの約99%を中国が占めるとゲームの開発者が問題視し[32]、テンセントがローカライズを行っている「PUBG」(テンセントはデベロッパーBlueholeで創業者に次ぐ大株主でもある[33])のチートツールの製作者や販売者は中国当局との協力で2017年時点で120名超も逮捕されている[34]。中国当局とはAIによる警察署の無人化などでも協力している[35]。中国で全国民14億人の格付け[36][37]のために運用されている社会信用システムをゲーム世界にもテンセントゲームクレジットとして導入しており、模範的なユーザーに特典を与えてチーターやマナーを守らないプレイヤーなどには実名登録されたアカウントにペナルティを与えている[38]。
サービス項目
QQ空間(QQ空间=ソーシャル・ネットワーキング・サービス・サイト)
テンセントQQ(騰訊QQ=インスタントメッセンジャー)
WeChat(微信)
- など
財務状況
- IR情報(英語ページ) http://www.tencent.com/en-us/investor.html
企業の軌跡
- 1998年、馬化騰(現CEO)が深圳で起業
- 2004年、香港証券取引所に上場
- 2008年、香港ハンセン株価指数の構成銘柄に入る
- 2011年、日本のGREEと提携[39]
- 2012年、日本のKDDIと提携[40]
- 2013年、日本のバンダイナムコ、集英社と提携[41]
- 2014年、日本のガンホー・オンライン・エンターテイメント、ミクシィと提携[42][43]
- 2015年、日本のカプコンと提携[44]
- 2017年、日本の任天堂、セガゲームスと提携[45][46]
- 2018年、日本のスクウェア・エニックス、DeNAと提携[47][48]
関連項目
- GPIF
- SNKプレイモア
脚注
^ 騰訊の筆頭株主、一部株式を769億$で売却NNA ASIA(2018年3月26日)2018年3月28日閲覧
^ 中国市場を席巻する騰訊
^ “テンセントとはいかなる企業か? 時価22兆円、ゲーム世界一、WeChat11億人の脅威”. ビジネス+IT (2016年6月20日). 2016年7月6日閲覧。
^ “アプリの収益、世界一はテンセント――App Annieがランキングを発表”. TechCrunch Japan (2017年3月19日). 2017年3月8日閲覧。
^ Activision buys itself back from Vivendi for $8 billion joystiq.com, Retrieved 2014-02-28.
^ “【社説】中国に新関税、iPhoneが示す問題とは”. ウォール・ストリート・ジャーナル (2018年3月23日). 2018年3月23日閲覧。
^ “テンセントの馬化騰氏、アジア1の富豪に、個人資産500億ドル超える―米華字メディア” (プレスリリース), Record China, (2018年1月22日), http://www.recordchina.co.jp/b560287-s0-c20.html 2018年1月23日閲覧。
^ “テンセント、時価総額アジア最大に 中国SNS大手” (プレスリリース), 日本経済新聞, (2016年9月7日), http://www.nikkei.com/article/DGXLZO06959050X00C16A9EA2000/ 2017年6月19日閲覧。
^ “アリババの時価総額がアジアトップに、「新三大エンジン」に注目集まる―中国” (プレスリリース), Record China, (2016年9月20日), http://www.recordchina.co.jp/b150736-s10-c20.html 2017年6月19日閲覧。
^ “中国テンセント、時価総額でフェイスブック抜く-世界5大企業入り”. ブルームバーグ. (2017年11月22日). https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2017-11-21/OZRZVD6TTDS101 2017年11月24日閲覧。
^ “米グーグルと中国テンセント、特許クロスライセンス契約締結”. ブルームバーグ. (2018年1月19日). https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2018-01-19/P2SJIK6S972901 2018年1月20日閲覧。
^ “First videogame created with the Unreal Engine”. Guinness World Records. 2018年1月23日閲覧。
^ “中国テンセント、86億ドルで世界1位のモバイルゲーム会社買収”. 中央日報 (2016年6月22日). 2016年7月6日閲覧。
^ “韓経:韓国ゲーム輸入した中国テンセント、世界1位に…韓国は世界10位圏外”. 中央日報 (2016年6月23日). 2017年12月27日閲覧。
^ “中国テンセントが米テスラに出資、自動車関連技術で存在感”. ロイター (2017年3月29日). 2018年1月20日閲覧。
^ “Amazon Echoを“盗聴器”にする新たなハッキング手法、中国の研究チームが発見”. WIRED (2018年8月16日). 2018年12月28日閲覧。
^ “テスラ「モデルS」をハッキング、中国研究チームが実演”. AFPBB (2016年9月21日). 2018年1月20日閲覧。
^ “テスラのモデルSはハック可能、ハッカーにやりたい放題される危険性”. GIGAZINE (2016年9月21日). 2018年1月20日閲覧。
^ “中国のセキュリティーラボが、テスラ車を「ハッキング」した瞬間”. WIRED (2016年9月24日). 2018年1月20日閲覧。
^ “こうしてTesla車を遠隔ハッキングした、中国Tencentが詳細を公開”. 日経BP (2017年7月28日). 2018年1月20日閲覧。
^ “ターミネーターに助け求めたテンセント”. ウォール・ストリート・ジャーナル (2018年1月29日). 2019年1月1日閲覧。
^ “オタク人口2億人 中国で始まった「国産アニメ」制作バブル”. フォーブス. 2018年2月17日閲覧。
^ “カドカワ中国合弁にテンセントが出資、マンガ作品など展開加速へ”. ロイター. (2016年9月6日). https://jp.reuters.com/article/idJP00093300_20160906_00320160906 2018年2月17日閲覧。
^ “絵梦、子会社アニメーションスタジオ・アートランドの全株式譲渡 連結対象から外す”. アニメーションビジネス・ジャーナル (2017年9月1日). 2017年12月27日閲覧。
^ “日中共同企画TVアニメ「霊剣山 星屑たちの宴」、2016年1月スタート! 原作は中国のオンライン小説/マンガ「從前有座霊剣山」”. アキバ総研 (2015年11月20日). 2016年7月6日閲覧。
^ “中国・騰訊HD(テンセント・ホールディングス)、VR(仮想現実)やAI(人工知能)に注力”. ロイター (2016年9月25日). 2017年6月29日閲覧。
^ “人工知能分野への投資で、中国企業が米国を追い越す勢い”. MIT Tech Review (2017年1月18日). 2017年6月29日閲覧。
^ “テンセント、中国の電子決済でアリババ猛追”. 日本経済新聞. (2017年11月22日). https://www.nikkei.com/article/DGXLASGM02H3C_S7A500C1000000/ 2018年3月21日閲覧。
^ “Tencent developing “esports town” in China”. eSports Pro. (2017年5月18日). http://www.esports-pro.com/articles/business/tencent-developing-esports-town-in-china 2018年1月5日閲覧。
^ “テンセントが中国でe-Sports地域活動を展開、「ゲーム大学」など予定”. GameSpark. (2017年5月17日). https://www.gamespark.jp/article/2017/05/17/73383.html 2017年12月18日閲覧。
^ “電子ゲームブームが中国を席巻 eスポーツの発展を促進”. 中国網. (2017年12月14日). http://japanese.china.org.cn/life/2017-12/14/content_50103717.htm 2017年12月18日閲覧。
^ “『PUBG』チーターの99%は中国のユーザであることが判明。累計プレイヤー数3000万人を突破したメガヒット作ならではの苦難”. AUTOMATON. (2017年12月22日). http://jp.automaton.am/articles/newsjp/20171222-60007/ 2018年1月19日閲覧。
^ “Tencent May Invest $470 Million To Become PUBG Dev's Second Largest Shareholder”. Shacknews. 2018年7月31日閲覧。
^ “PUBGチートツールで逮捕者。中国当局にテンセントが協力、取り締まりを強化”. Engadget. (2018年1月17日). http://japanese.engadget.com/2018/01/16/pubg/ 2018年1月19日閲覧。
^ “人工知能によって運営される無人の「AI警察署」が中国で近日登場予定”. GIGAZINE. (2017年11月12日). https://gigazine.net/news/20171112-china-ai-police-station/ 2018年1月5日閲覧。
^ “14億人を格付けする中国の「社会信用システム」本格始動へ準備”. ニューズウィーク (2018年5月2日). 2018年5月14日閲覧。
^ “ネットや現実の違反行為で点数を付け個人の信用レベルを格付けしブラックリスト化する恐るべき全人民監視計画”. GIGAZINE (2016年11月30日). 2018年5月14日閲覧。
^ “テンセント、ゲームの世界にも信用スコアを導入”. CNET. (2018年4月10日). https://japan.zdnet.com/article/35117439/ 2018年4月12日閲覧。
^ グリーと中国テンセント、ソーシャルアプリの相互展開で提携
^ KDDI、中国最大のSNS事業者テンセントとスマホアプリで提携
^ 中国ポータルサイト大手、集英社・バンダイと業務提携=海外進出図る―中国メディア
^ ガンホー、テンセントと事業提携
^ ミクシィ、中国テンセントと提携 「モンスターストライク」を独占提供
^ 株式会社カプコン | vol.05 小野 義徳(開発者インタビュー2014)
^ セガ、中国でPCゲーム配信 テンセントと連携
^ Nintendo News: On the Stock Jump, the Tencent Partnership, and 'Honor of Kings' for the Switch
^ スクウェア・エニックス・グループ騰訊グループとの戦略的提携を発表
^ DeNA、テンセントゲームズと提携--スマホゲーム「Arena of Valor」日本版を配信
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