白夜







ノルウェー、ノールカップの白夜
(2003年6月6日午前0時44分撮影)


白夜(はくや、びゃくや)とは、真夜中になっても薄明になっているか、または太陽が沈まない現象のこと。
主に、北極圏付近や南極圏付近で見られる現象で、北極圏付近では夏至前後に、南極圏付近では冬至前後に、白夜が多く見られる。北半球では北欧諸国、グリーンランド、ロシア北部、カナダ北部、アメリカ合衆国アラスカ州、南半球では南極大陸の大部分で観測できる。深夜でも街中を散策する人々が見られる。対義語は極夜。




目次






  • 1 詳細


  • 2 脚注


  • 3 参考文献


  • 4 関連項目


  • 5 外部リンク





詳細


地球の公転面の垂線に対して地軸が約23.4度傾いているため、夏に一日中太陽の方を向くことになる地域がある。そういった地域の夏は、夜になっても太陽がほとんど沈まない。


白夜が起きるのは概ね緯度が66.6度(90度-23.4度)以上の地方であり、北緯66.6度以北の地方を北極圏、南緯66.6度以南の地方を南極圏という。ただしそれより低緯度の60度34分以上の地域でも太陽は完全に沈むものの、真っ暗にならない薄明のまま朝になることがあるのでこれも白夜ということがある。


白夜が起きる時期は、北極圏では夏至の前後、南極圏では冬至の前後(現地における夏)である。また、白夜が起きる期間の長さは緯度により異なり、高緯度になるにつれてその期間は長くなる。例えば、北極線上(北緯66.6度)で白夜が起きる期間は6月12日ごろから7月1日ごろまでであるのに対し、スヴァールバル諸島(北緯78度)では4月20日ごろから8月22日ごろまでとなる。


NHK放送文化研究所によれば、本来の読みは「はくや」だったが、1970年(昭和45年)[1]に加藤登紀子がリリースした「知床旅情」(作詞・作曲 森繁久彌)のヒットが「びゃくや」の読みを広めるきっかけになったとみる向きが多いらしく、現在ではNHKでも「びゃくや」を標準読みとしている[2]。一方で「知床旅情」発表前にも、1958年(昭和33年)の映画広告で「白夜」に「びゃくや」という読みがふられている例が存在する[3]。なお、知床半島は北緯44度に位置しており、白夜になることはない[4]



脚注





  1. ^ 「知床旅情」が最初に発表されたのは1960年(昭和35年)で、この時は森繁久彌が自ら歌っている。


  2. ^ “「白夜」の読み方は?”. NHK放送文化研究所 (2000年6月1日). 2014年3月29日閲覧。


  3. ^ 「白夜」という言葉について、一般的な読みである「ビャクヤ」は実は誤読で、本来は「ハクヤ」が正しい読みであったが、(以下略)、レファレンス協同データベース、2015年3月25日0時30分登録、2015年12月26日12時18分更新。


  4. ^ 『朝日新聞』朝刊掲載のコラム「天声人語」(1971年12月21日付)でも「知床旅情」の歌詞を引いて「事実は知床、クナシリに白夜はない」と指摘されている。




参考文献







関連項目






  • 極夜


外部リンク


  • Astronomical Applications Dept.U. S. Naval Observatory





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