スポーツ解説者
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この記事はその主題が日本に置かれた記述になっており、世界的観点から説明されていない可能性があります。ノートでの議論と記事の発展への協力をお願いします。(2012年3月) |
スポーツ解説者(スポーツかいせつしゃ)とは、スポーツ中継等でアナウンサーと共に出演して技術・戦術・選手心理等の解説をする人(解説者)を指す。
目次
1 歴史・概要
2 競技別の主な解説者
2.1 野球
2.2 大相撲
2.3 サッカー
2.4 ラグビー
2.5 バスケットボール
2.6 バレーボール
2.7 プロボクシング
2.8 プロレス
2.9 競馬
2.10 陸上競技(マラソン・駅伝など)
2.11 ゴルフ
2.12 テニス
2.13 競輪
3 過去の著名な解説者≪テレビの場合≫
4 漫画などの架空の解説者
5 脚注
歴史・概要
日本においては1952年に日本放送協会(NHK)の志村正順アナウンサーが大リーグ観戦の際、引退間もないジョー・ディマジオが解説者として実況席に入るスタイルを目の当たりにして、それを大相撲及びプロ野球の中継に持ち込んだのが始まりとされている。以降、主にその競技の元一流選手または著名な監督・コーチが解説者になる場合が多く、競技実績のない人物が登場することはほとんどない。
例外的にプロレスの場合は、「元選手」が皆無であった力道山時代以来の慣習で、現在でもプロレスマスコミ出身の解説者が存在する。また、競馬の場合も、元騎手・調教師の他にトラックマンなど競馬マスコミ出身者も解説者として活動している。なお、将棋・囲碁の対局にもテレビで放送される場合には解説者が付くが、全てプロ棋士が解説するため、将棋・囲碁の専任解説者という人物は存在しない。
近年は実況席のみならずグラウンドレベルの解説者も配置するケースも増加している。また、大きな試合ではその試合とは直接関係しない現役選手やそのスポーツと関わりが深い芸能人などをゲスト解説として招くこともある。
競技別の主な解説者
野球
江川卓(元読売ジャイアンツ投手)
張本勲(元東映フライヤーズなどで外野手)
佐々木主浩(元横浜ベイスターズ、シアトル・マリナーズ投手)
大慈彌功(ニューヨーク・メッツ環太平洋担当部長)
リック・サトクリフ(元シカゴ・カブスなどで投手)
尾藤公(元和歌山県/箕島高校監督)・・・選抜高等学校野球大会&全国高校野球選手権大会
など。なお、プロ野球の解説者がアマチュア野球の解説をすることは基本的にない。例外としてスカイ・A sports+の東京六大学野球中継にて大学出身元プロ選手が解説に入ることがある。
プロ野球解説者については野球解説者、野球評論家も参照。
高校野球の解説者については高校野球解説者一覧も参照。
大相撲
北の富士勝昭(元横綱)
舞の海秀平(元小結)
など。これ以外にも、日本相撲協会の年寄が解説者を務めることがあり、ある程度メンバーは固定されている。
AbemaTVの中継では東京場所は年寄が日替わり担当。地方場所は三段目以上を大相撲OB、それ以下は競技経験のない好角家がゲスト解説の形で担当する。
大相撲の解説者についてはCategory:相撲解説者も参照。
サッカー
セルジオ越後(元プロサッカー選手)
ベリッシモ・フランチェスコ(料理研究家、ローマクラブ日本会長)
山本昌邦(元オリンピック日本代表監督)
など。
ラグビー
砂村光信(元ラグビーU23日本代表監督)・・・全国大学ラグビーフットボール選手権大会&日本ラグビーフットボール選手権大会
- 平尾誠二
- 上田昭夫
- 萩本光威
- 廣瀬佳司
- 薫田真広
など。
バスケットボール
島本和彦(HOOP HYSTERIA代表)
倉石平(早稲田大学女子総監督)
北原憲彦(江戸川大学監督)
河内敏光(B.LEAGUEテクニカルアドバイザー)
萩原美樹子(女子日本代表アシスタントコーチ)- チャールズ・バークレー
など。
バレーボール
前田健(日本文化出版社長)
大林素子(日本バレーボール協会テクニカル委員)
川合俊一(日本ビーチバレーボール連盟会長)
中田久美(プレミアリーグ・久光製薬スプリングス監督)- 竹下佳江
- 益子直美
- 佐々木太一
- アンドレア・ゾルジ
など。
プロボクシング
ジョー小泉(リング・ジャパン社長)
ファイティング原田(日本プロボクシング協会顧問)
浜田剛史(帝拳プロモーション代表)- 沼田義明
- 畑山隆則
- 内藤大助
など。なお、プロボクシングの解説者がアマチュアボクシングの解説をすることは基本的にない。
プロレス
門馬忠雄(元東京スポーツ)- 百田光雄
- マイティ井上
小佐野景浩(元週刊ゴング編集長)- 山崎一夫
金沢克彦(元週刊ゴング編集長)- ジェリー・ローラー
- 蝶野正洋
- ミラノ・コレクションA.T.
など。前記のとおりプロレスでは競技経験のないマスコミ出身解説者が存在する。
プロレスについてはプロレス中継#主なプロレス解説者も参照。
競馬
- 井崎脩五郎
- 岡部幸雄
- 武邦彦
- 鈴木康弘
- 坂口正大
など。前記のとおり競馬では後述するように競技経験のないマスコミ出身解説者が存在するほか、騎手・調教師出身の解説者も中央競馬出身者の場合中央競馬の中継のみ(地方競馬も同様)で解説を行う。マスコミ出身者の解説事例としては、予想の参考としてパドックでの馬の歩行の様子や馬体の様子、VTRにて調教の様子を解説する事例があり、これらについては競馬新聞や競馬雑誌の記者が務めることが多い。
陸上競技(マラソン・駅伝など)
宗茂(旭化成男子陸上部総監督)・・・全国高等学校駅伝競走大会男子&天皇盃全国都道府県対抗男子駅伝競走大会
金哲彦(日本陸連女子長距離マラソン強化部長、ニッポンランナーズ理事長)・・・皇后盃全国都道府県対抗女子駅伝競走大会
澤木啓祐(日本陸連専務理事)
瀬古利彦(DeNAランニングクラブ総監督)
坂口泰(日本陸連男子マラソン部長・中国電力陸上競技部監督)
原晋(青山学院大学陸上競技部・長距離ブロック監督)
山下佐知子(第一生命陸上部総監督)・・・全国高等学校駅伝競走大会女子
増田明美(スポーツライター・大阪芸術大学教授・日本ダブルダッチ協会会長)
有森裕子(日本陸連理事・日本体育大学客員教授)
高橋尚子(大阪学院大学特任教授・中日新聞客員)
など
ゴルフ
- 青木功
- 戸張捷
- 中居謹蔵
- 羽川豊
- 樋口久子
など
テニス
- 福井烈
- 松岡修造
- 谷澤英彦
- 柳恵誌郎
- 杉山愛
- 吉田友佳
など
競輪
過去の著名な解説者≪テレビの場合≫
小西得郎(1950年代に活躍した野球解説者の草分け的存在)
玉の海梅吉(元関脇、数々の名言を残す)
郡司信夫(日本ボクシングコミッション理事、ボクシング解説の草分け)
山田隆(東京スポーツ記者、日本プロレス中継・全日本プロレス中継で活躍)
桜井康雄(東京スポーツ記者、1970~80年代の新日本プロレス中継で活躍)
山本小鉄(新日本プロレス中継で古舘伊知郎との名コンビが有名になる)
大川慶次郎(ホースメン会議総監督、「競馬の神様」の異名を持つ)
寺内大吉(作家、住職、特別競輪中継及びキックボクシング中継)
漫画などの架空の解説者
スポーツを扱った漫画などでは、当然解説者が登場するものがある。大きく分けて二つの傾向があり、実在の解説者をそのまま登場させて漫画の筋書に沿った台詞をしゃべらせるものと架空の解説者を登場させるものがある。前者の例として『巨人の星』の金田正一、『タイガーマスク』のジャイアント馬場など、後者の例として『キン肉マン』のタザハマ(プロレス評論家の田鶴浜弘がモデル)などがある。後者の場合は実在のモデルが(似ている度合いの差はあるにせよ)いることが多い。変わった例では、やくみつるが野球四コマ漫画の解説者役に当時井筒親方だった鶴ヶ嶺昭男を描いていたことがある。