ΖΖガンダム
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ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム(ダブルゼータガンダム、DOUBLE ZETA GUNDAM)は、「ガンダムシリーズ」に登場する架空の兵器。有人操縦式の人型ロボット兵器「モビルスーツ (MS)({{{2}}}) 」の一つ。初出は1986年のテレビアニメ『機動戦士ガンダムΖΖ(ダブルゼータ)』。
作中の軍事勢力の一つである「エゥーゴ」の試作型可変MS (TMS) で、前作『機動戦士Ζ(ゼータ)ガンダム』から登場するΖ(ゼータ)ガンダムの後継機。機体が3機の戦闘機に分離・変形するのが最大の特徴で、MS形態から1機の大型戦闘機に変形することもできる。頭頂部の大出力ビーム砲「ハイ・メガ・キャノン」をはじめとする強力な火器を多数装備し、劇中のMSの中でも屈指の攻撃力をもつ。劇中では、主人公ジュドー・アーシタがΖガンダムに次いでおもに搭乗し、「ネオ・ジオン軍」と戦う。
本記事では、その他映像作品やゲーム、雑誌企画に登場する派生機、系列機の解説も記述する。
目次
1 開発経緯
2 機体解説
3 分離・合体
3.1 Gフォートレス
3.2 コア・ファイター
3.3 コア・トップ
3.4 コア・ベース
4 武装
5 劇中での活躍
6 デザイン
7 バリエーション
8 プロトタイプΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
8.1 プロトタイプΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムB型
8.2 プロトタイプΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム(ナイトロ搭載型)
8.3 メガゼータ
8.4 ガンプ
8.5 ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム試作機
9 強化型ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
9.1 ZZ-GR(ズィーズィー・ジーアール)
10 フルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
10.1 FAZZ(ファッツ)
10.2 スーパーGフォートレス
10.3 フルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム最終実験機
11 量産型ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
12 シータプラス
12.1 コア・ファイター(シータプラスモデル)
13 武者ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
14 ΖΖ(ダブルゼータ)II
14.1 スーパーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
15 ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム[海中型]
16 ガンダムトライゼータ
17 脚注
17.1 注釈
17.2 出典
18 関連項目
開発経緯
宇宙世紀0080年代後半に、MS(モビルスーツ)開発は激動期を迎える。ムーバブルフレーム構造を採用した「第2世代」から、変形機構を備えた「第3世代」、さらにニュータイプ(NT)({{{2}}})対応機能を備えた「第4世代」といった、MS(モビルスーツ)数世代分の進化がこの時期に集中している[1]。一年戦争以降進められてきた公国系と連邦系の技術融合の恩恵もあり、MS(モビルスーツ)の単機あたりの性能は大きく向上する。しかし、性能向上に伴う付加機能の方が脚光を浴び始め、MS(モビルスーツ)には本来の白兵戦用途の範疇を超える多様な機能が搭載されていく。このため、MS(モビルスーツ)は徐々に巨大化を余儀なくされている。この時点でMS(モビルスーツ)は進化の袋小路に入り込み、「恐竜的進化」を遂げつつあったとされる[2]。
こうしたグリプス戦役にかけて、アナハイム・エレクトロニクス社では新型ガンダム開発プロジェクト「G計画」が発足。複数の社内チームが設けられ、それぞれ平行する形で試作機が開発された[3]。同計画は大別して「現行MS(モビルスーツ)強化型(リック・ディアス等)」、「TMS(メタスやΖガンダム等)」、「TMS発展型(ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム)」の三種類が競合し[3]、ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの開発計画そのものはΖガンダム完成の2年前から存在したものであった[4]。しかし、その開発は社内競争や製作の遅延から棚上げされていた[5]。特に技術的な観点ではジェネレーターやメガコンデンサーの実用化の目途が立たなかった事が開発を見送られた要因の一つとなっている[4]。
そうした中、G計画はエゥーゴのジャブロー攻略を踏まえ、「Ζ(ゼータ)計画」に推移[3]。本機より先行してΖガンダムが完成する。しかしながら、実戦投入された後はティターンズが投入する新型機によって性能的優位性は長続きせず[5]、ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの開発が再開される[5]。Ζ計画以前の[5]機体であったΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムもまた、当時アナハイム・エレクトロニクス社において進行中であったΖ計画で開発される運びとなった[6]。まずはΖガンダムを始めとする可変MS(モビルスーツ)のコンセプトを発展させ、分離・合体という要素を加味した[7]機構試作型として[8]プロトタイプが製造されるが、この時点では上下半身がそれぞれ2機の戦闘機に変形する機構となっている。しかし、同機は試験結果が好調ではなく[9]、機体構成的に十分なジェネレーター出力が得られなかった[1]。また、テスト中の事故からコア・ブロック・システムの採用が提案されている[10]。
こうしてΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムはグリプス戦役中に開発が再開されたものの、戦時完成には至らず、その就役は第一次ネオ・ジオン抗争からとなった[3]。プロトタイプを経て完成したΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムは、リック・ディアス(別名「γガンダム」)から数えて6番目の「アナハイム・ガンダム」として「θ(シータ)」の開発コードをもち[11]、別名「θガンダム」とも呼ばれる[1]。RX-78 ガンダムの再現のみならず、Gアーマーを加えた運用システムを単体で再現しようとしたものである[1]。A、Bパーツそれぞれにジェネレーターや変形機構を搭載することで別個の戦闘メカニズムとしての運用を可能とし、効率的な展開能力を付与された。また、ムーバブルフレームやマグネットコーティングは標準で導入されている[1]。
ガンダムの発展形として「コア・ブロック・システム」が導入されている[5]。これは理由の一つとしては、全天周囲モニターを兼ねた脱出ポッドの信頼性の問題と、初期構想におけるジェネレーター出力の達成を踏まえての措置である[1]。理由の一つとしては、全天周囲モニターを兼ねた脱出ポッドの回収率が当初の見積もりよりも低かったことが挙げられる[12]。これは人的資源に乏しいエゥーゴにとっては大問題であり、コア・ファイターによる生還率は一年戦争時から高かった[12]。また、開発初期より課題となっていたジェネレーターの出力は、小型高出力のジェネレーターを三系統組み込む形でクリアされた[4]。
もう1つの理由は火力の充実である。大型艦艇をも凌駕する重火力MS(モビルスーツ)に対抗するため、エゥーゴ首脳陣はアナハイムに50MW(メガワット)クラスの大出力ビーム兵器の搭載を要求した[12]。また、同時に機動性維持の観点から全高を20m以内に収める要求も提出された[12]。アナハイムの技術陣は小型・高出力のジェネレーターを開発したが、それでも要求を満たすためには3基分の出力を必要とした[12]。2基での搭載にはMS(モビルスーツ)の全高が25m以上必要だったため、A、B、コア・ブロックの3分割方式とされた[12]。
こうして宇宙世紀0088年3月3日にアナハイム社でロールアウト、同年4月12日に実戦配備が行われた[13]。その後は実戦投入から第一次ネオ・ジオン抗争終結に至るまで強化型ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムやフルアーマーダブルゼータガンダム等、様々な強化がなされていった[14]。
- 『マスターピース・ダブルゼータガンダム』における独自設定
- 本機の原案は、ティターンズにより立案された拠点防衛用の大型兵器「モビルフォートレス」計画における近接戦闘用「随伴機」である。当時最高水準の量産機であったジム・スナイパーIIの改造派生型に「モビルフォートレス」と同等の大型メガ粒子砲を搭載した増加装備を装着し、これを本体と有線接続する計画であった。しかし、自重の増大による機動性能の低下が著しかったうえ、近接戦闘時にはこのウェポンシステムを排除しなければならず、本末転倒の結果となった。そこで、有線接続を廃して「モビルフォートレス」本体と独立したパワープラントを備えた専用機へと計画は移行する[15]。
- この機体に求められた機能は、「標準サイズの機体に大出力のメガ粒子砲と重装甲を搭載し、なおかつ高機動戦闘を可能とする」というものだった。まず、ジム系の機体にシステムを装備したテスト機が用意され、さらには“次期ガンダム”(詳細は不明)をベースとしたテスト機が製作されるものの、大型ジェネレーターの搭載によるフレームへの過負荷が問題となり、前述の機動性低下の問題を解決するには至らなかった。結局、U.C.0087年初頭に「モビルフォートレス」は単機でMS(モビルスーツ)形態へと変形可能なサイコガンダムとして完成を迎えたため、この時点でティターンズ主導による「随伴機」計画は断念される。しかし、計画に参加していた民間企業アナハイム・エレクトロニクス社は“次期ガンダム”の開発に並々ならぬ意欲を示しており、以降の計画の一切を同社が継承することとなる。そして、要求性能である「標準サイズの機体による大火力、重装甲そして高機動戦闘能力」というオーバースペックともいえる機能は新型ガンダム開発計画の目標として適用され、Ζ計画へと導入される[15]。
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機体解説
ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム DOUBLE ZETA GUNDAM / ΖΖ(double zeta) GUNDAM | |
---|---|
型式番号 | MSΖ-010 |
全高 | 21.11m[16] |
頭頂高 | 19.86m[16] |
本体重量 | 32.7t[16] |
全備重量 | 68.4t[16] |
装甲材質 | ガンダリウム合金[16] |
出力 | 7,340kW[16] |
推力 | 21,700kg×2[16] 14,400kg×4[16] 総推力:101,000kg[17] |
センサー 有効半径 | 16,200m[16] |
武装 | ダブルバルカン ハイ・メガ・キャノン ハイパー・ビーム・サーベル (ダブル・キャノン)×2 21連装ミサイルランチャー×2 ウイング・シールド×2 2連装メガ・ビーム・ライフル |
搭乗者 | ジュドー・アーシタ 他(「劇中での活躍」を参照) |
その他 | 姿勢制御用バーニア×32[16] |
ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムはΖガンダムの直系の発展型となる[1][2]。大出力のジェネレーターと火器を持つ機体であるが、機体全高は20m前後に収めるというエゥーゴの規格に基づいたサイズとなっている[2]。
バックパックに搭載されるエンジンは本来であれば航宙艦艇に積載されるクラスのもので、単基でその艦艇の全電力を賄える[1]。MS(モビルスーツ)形態時には加速用のメインバーニアユニットとして機能し、大型の航宙艦艇並みの推進力を機体にもたらす[1]。
モビルアーマー(MA)形態からMS(モビルスーツ)形態へと移行する際、腕部・脚部の大口径ノズルは機体内部に格納される。この際は一見総合推力が減少するが、余剰出力は全身に分散配置された姿勢制御スラスターへと供給され、実際に稼働するスラスター数は増加している[1]。その他の機動ユニットとしては、腕部のシールド兼用のフレキシブル・ウイングバインダーや肩部のショルダースラスターバインダー等を搭載する[1]。機体各所には計32基のサブスラスターを搭載する。これは同時代の他のMSと比べ設置数及び分散率において突出しており、格段に素早い機位変更が可能であったとされる[18]。
また、重層的な構造を持つ可動モジュールと装甲は、マグネット・コーティングを標準で施された各部のヒンジやスライドレールによって分離しつつ堅固に結びつき、本来矛盾する機能である柔軟性と堅牢性を同時に実現するとともに、瞬間的な機体の変形を可能としている[1]。とりわけ本機の脚部構造は複数の要求を満たす試行錯誤が結実したものであり、多数のスラスターを内蔵した上で歩行/機動ユニットとして高い完成度を有している[1]。ただし、本機はシステム面での複雑化から、その整備性は劣悪なものとなった[2][19][12]。生産性も悪く[20]、コスト高な機体となっている[要出典]。
装甲はガンダリウムγを使用した多重空間構造である[13]。耐水圧性能も高く、至近距離でのMS(モビルスーツ)の爆発にも耐えられるという[21]。メガ粒子ビームの直撃を完全に防御することは不可能だが、バインダーはシールド並みの強度があり、万一の場合はこれを用いてコクピットへの被弾を防ぐ[13]。
また、本機の機体管制システムにはNT対応のインターフェースとして、簡易サイコミュシステムであるバイオセンサーが搭載されている[22]。このデバイスはΖガンダムに搭載されたバイオセンサーの改良型であり、脳波制御によって操縦系のサポートが行われる事により、機体の追従性が向上している[22]。ただし、NT能力の低いパイロットが搭乗した際は、作動しないように保護機能が施されている[22]。ΖΖガンダムにおいてはこのシステムをコア・ブロックに搭載しており、コア・ファイターごとにパイロットの脳波パターンを入力する事でバイオセンサーのシンクロを向上させている[22]。このシステムはサイコミュのコンパクト化・高密度実装化の点で有利であり、機体の追従性並びに運動性向上に対する効果は、フル・スペックのサイコミュと同等のレベルに達している[23]。また、本機に採用されたバイオセンサーは追従性が向上し、フルスペックのサイコミュとも言える性能に改良されており、本来はカミーユ・ビダンの搭乗を想定していた。そのために操縦難度は高くなった[23]。ただし、NTパイロットの搭乗を前提とした機体追従性は、本機の操縦難度を非常識な程に高いものとしてしまっている。このため、非NTパイロットの搭乗を考慮してリミッターが設けられていたとする証言もある[23]。
メンテナンス性についても換装システムを利用して機体構造をユニット化することで換装・改修を容易にする措置がとられていたが、機体内部には複雑な構造を有る部位が多数存在するため、高度な技術と設備が要求され、高いジェネレーター出力や火器を持つ一方で、エネルギー消費が激しく長期戦には向かないとされた[14]。しかし、当時のMS(モビルスーツ)はいずれの勢力の機体も同傾向にあり、また本機の場合武装追加も可能であり、十分な性能とされた[24]。
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分離・合体
MS(モビルスーツ) / MA(モビルアーマー)形態時における機能分化はより徹底したものとなっており、各形態時に使用しないモジュールは、極力、最終装甲内に格納されるよう配慮されている。この機能は、いずれかの形態において損傷を被った場合、モード変換を行うことで機能を補うフェイルセーフ効果を機体に付与している[1]。腕部・脚部のスラスター・ユニットはMS(モビルスーツ)形態時には収納されるため、一見総合推力が減少されるように見えるが、実際には機体各部に分散配置された小型スラスターが新たに稼動し、推力の分散によって効率的な機体機動が可能となるため、MS(モビルスーツ)としての機動力は向上する[1]。逆に、MA(モビルアーマー)形態時には推力が単一方向に集中するため、加速能力が飛躍的に向上する[1]。
変形機構の採用による機体の複雑化というデメリットはあったものの、サブフライトシステムの支援を受けずに航空作戦へと移行し、距離的に隔絶した戦域への迅速な移動を単独で可能とする機能は、戦術兵器として以上に戦略的にも大きな意味を有していた。大気圏内において有力な地上戦力の支援が望めないエゥーゴにとっては、本機の母艦に制限されない作戦行動範囲と艦砲級の火力による拠点制圧能力は多大なメリットとなったのである[25]。
巡航形態はGフォートレスと呼ばれ、強力な重戦闘爆撃機としての機能を持つ[14][注 1]。
分離後の各パーツはいずれも共通の制御ユニットとしてコア・ブロックを兼用する設計であり、コア・ファイターを接続することで、それぞれコア・トップ、コア・ベースと呼ばれる戦闘機として運用可能である[14]。これらの機体はコア・ファイターを中核として一年戦争時のGアーマーを参考にした運用体系を持つ。分離後の推力配置はコア・ベースに比重が置かれており、強力な推進力を有する同機は、かつてのコア・ブースターとほぼ同一コンセプトのユニットである。コア・トップは推力そのものはコア・ベースに譲るが、その分軽量であり、翼面積も大きく空戦性能に秀でる[要出典]。
コア・トップには戦闘機としての、コア・ベースには攻撃機としての異なる機能が盛り込まれており[14]、多角的な運用を可能とする。また、コア・ファイターを含め、各々が航空 / 航宙戦闘機として機能し[2]、コア・トップ及びコア・ベースは状況に応じてドッキングし、GフォートレスまたはMS(モビルスーツ)形態へと移行する。
出撃時に分離形態であれば各パーツの操縦システムとなる3機のコア・ブロックは、合体起動時にはA・Bパーツのパイロットが不要となるため、余剰となる2基のコクピット(コア・ブロック)は中核となる1基を残し、戦線を離脱する[19]。コア・ブロックの兼用はエゥーゴの機体サイズ規格との兼ね合いでもあり[2]、合体後にさらに分離を行った場合、分離後のA・Bパーツの個別運用は基本的に不可能となる[要出典]。
A・B・コアブロックは各々が独立した機動兵器であり、合体形態時には必然的に一部の機能やシステムが重複することとなる。このため、たとえ一つのパーツが不調であったとしても残りのパーツによる機能代替・補完がある程度可能であり、機体全体としては稼動することが可能である。また、これら三つのパーツはそれぞれに小型の独立した核融合炉を持っている[5]。
Gフォートレス
Gフォートレス G-FORTRESS | |
---|---|
全長 | 30.13m[16] |
全幅 | 18.52m[16] |
推力 | 21,700kg×2(コア・ベース)[16] 14,400kg×2(コア・ベース)[16][注 2] 17,300kg×2(コア・ベース)[16] 16,300kg×2(コア・トップ)[16] 総推力:139,400kg[要出典][注 3] / 69,700kg[26] |
武装 | ダブル・ビーム・ライフル ダブル・キャノン 21連装ミサイル・ランチャー×2 |
本機の巡航形態であり、重力下での長距離飛行能力を有する重戦闘爆撃機としての運用が可能である[2]。Gアーマーのコンセプトを踏襲した形態[12]。武装が前面に、推進器が後方に集中しており、MS(モビルスーツ)形態時と比べ、航続距離及び加速性能が飛躍的に向上する[1]。Gフォートレスは直線的な移動を目的とした形態であるため、対MS(モビルスーツ)戦闘時におけるこの形態での運用例は多くはなく、搭乗者の発言によれば、旋回性能の点ではΖガンダムのウェイブライダーに譲るとされる。しかし、Gフォートレスはその圧倒的な火力・加速能力に加え、重力下でのSTOL機動や水中航行を可能とする破格の汎用性を持つ超高性能のMA(モビルアーマー)でもあり、その戦闘能力は巡洋艦クラスに匹敵する[要出典]。
本形態に特化した武装追加案(スーパーGフォートレス)も検討されている。
コア・ファイター
コア・ファイター CORE FIGHTER | |
---|---|
型式番号 | FXA-07GB |
全長 | 11.62m[16] |
全幅 | 15.89m[16] |
全備重量 | 11.6t[16] |
推力 | 5,240kg×4[16] 総推力:20,960kg[26] |
センサー 有効半径 | 15,480m[要出典] |
武装 | ミサイル・ランチャー×2 |
搭乗者 | ジュドー・アーシタ ルー・ルカ 他(「劇中での活躍」を参照) |
本機の運用システムの中核をなす機体であり、A、Bパーツの共通の制御ユニットとしても機能する。ガンダム用のコア・ファイターと区別するため「ネオ・コア・ファイター」[27][注 4]とも呼ばれ、ゲームでは「コア・ファイター(ΖΖ(ダブルゼータ))」と表記されることが多い[28]。ドッキング時には主翼・垂直尾翼を収納、及びエンジン・ナセルを引き込み、機首を下面に180度回転することでコア・ブロックに変形する。
コクピット・ブロックは球形コクピットと同等の機能を有し、単体での生存性が十分に確保されている。サイコミュのメインプロセッサー、及び通常であれば頭部に搭載されるコ・プロセッサーもこのユニットに搭載されており、当時最高水準の演算能力を備えている[1]。
機首及びエンジン・ブロック下部にランディング・ギアを有する[14]。武装は2連装ミサイル・ランチャー(装弾数4発[要出典])2門と機銃(スペック表には記載されていないが、劇中で使用されている)。機体下部には2基のトリモチランチャーを備える[要出典]。ΖΖガンダムを構成する3機のユニットにおいては最も小型であるが、第35話では機銃で推進器を狙撃することによって、重MS(モビルスーツ)ドライセンをベースジャバーから落としている。
なお、本機の後部にブースター・ユニットを装着した「コア・ブースターII」もデザインされたが、ラフデザインの段階で没になっている[29]。
- 劇中での活躍
- 『ΖΖ』第7話でルー・ルカの乗機として初登場。アーガマへのΖΖガンダム配備以降は、3機のうち2機がコア・トップおよびコア・ベースのコックピットとして使用されるが、ジュドーがコア・ファイター単機で出撃し、ΖΖガンダム合体時にはコア・トップおよびコア・ベースのコア・ファイターが分離する場面がほとんどである(そのため、ガンダム・チームは全員本機の搭乗経験がある)。
- 第36話では、コア・トップおよびコア・ベースから分離した2機がダブリンでのコロニー落としの衝撃波に巻き込まれて飛行不能となり、放棄される。以降はΖΖガンダムのまま出撃している(それ以前もΖΖガンダムの状態での出撃は少なくない)が、第42話では再び複数のコア・ファイターが確認できる[注 5]。
コア・トップ
コア・トップ CORE TOP | |
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全長 | 19.91m[16] |
全幅 | 18.52m[16] |
本体重量 | 19.3t(Aパーツのみ)[16] |
全備重量 | 30.9t(コア・ファイター含む)[16] |
推力 | 16,300kg×2(腕)[16] 5,240kg×4(コア・ファイター)[16] 総推力:53,560kg[26] |
武装 | ダブル・ビーム・ライフル |
搭乗者 | エル・ビアンノ 他(「劇中での活躍」を参照) |
Aパーツおよびダブル・ビーム・ライフル、コア・ブロックから構成される戦闘機形態で、通常はコア・ブロックをコックピットとして使用する。ダブル・ビーム・ライフルである機首にも予備のコックピットが設置されており、有視界戦闘が可能であるが、MS(モビルスーツ)形態時には危険が伴うため、あくまでメンテナンスおよび緊急用とされている[1][注 6]。ただし、こちらをコックピットとしてコア・ブロックなしで運用されることもあり、その場合は直接コア・ベースとのドッキングが可能(第28話)。なお、このコックピットからでもGフォートレスからMS形態への変形は可能である(第13話)。機首側面の左右2つずつのスリットは、60ミリバリカン砲であるともいわれる[30][注 7]。シールドは主翼に、腕部はメインノズルとして展開し、機首と上腕部にランディングギアを有する。翼面積が大きく、腕部を展開したスラスターは可動式のベクタードノズルとしても機能し、加えてコア・ブロックのメインノズルも腕部ノズルと併用する[要出典]。
書籍『ガンダムMS(モビルスーツ)グラフィカ』によれば、本機のコクピット配置には「強力なビームの指向性制御と精度の問題」が関わっているとされるが詳細は不明である。
- 劇中での活躍
- 『ΖΖ』第11話で初登場。宇宙に投げ出され、幸運にもラビアンローズに回収されたイーノ・アッバーブが同艦に用意されていた本機に搭乗、窮地に陥るΖガンダムを救うことになる(イーノは第28話でも搭乗)。その後はエル・ビアンノがおもに搭乗しているほか[注 8]、第31、33話ではビーチャ・オーレグ、第18話ではミリィ・チルダーも搭乗している。第17話では、アーガマで捕虜になっていたキャラ・スーンが人質のシンタとともに脱走のために搭乗するが、コントロールを奪われて強制的にΖΖガンダムに合体させられ、失敗に終わっている。
コア・ベース
コア・ベース CORE BASE | |
---|---|
全長 | 12.86m(Bパーツのみ)[16] 22.06m(コア・ファイター含む)[16] |
全幅 | 15.93m[16] |
本体重量 | 37.5t(Bパーツのみ)[16] |
全備重量 | 49.1t(コア・ファイター含む)[16] |
推力 | 21,700kg×2(バックパック)[16] 14,400kg×2(バックパック)[16][注 2] 17,300kg×2(脚部)[16] 総推力:106,800kg[26][注 9] |
武装 | ダブル・キャノン 21連装ミサイル・ランチャー×2 ミサイル・ランチャー×2 |
搭乗者 | イーノ・アッバーブ 他(「劇中での活躍」を参照) |
Bパーツおよびコア・ファイターによって構成される戦闘機。攻撃機形態であり、充実した武装を備える[14]。コア・トップと異なり、コア・ファイターなしでは運用できない。股間部と膝アーマーにランディングギアを有する。質量が大きく戦闘機としては大型の部類に入る。武装はダブル・キャノン(本形態では出力が3.2メガワットに低下する[16])、21連装ミサイルランチャー2基を装備し、コア・ファイターの武装もそのまま使用可能。
- 劇中での活躍
- 『ΖΖ』第10話で初登場。ルーがアーガマからコア・ファイターでラビアンローズに赴きコア・トップに先駆けて受領、アーガマの守りに就くジュドーのΖガンダムを援護する。当初はそのままルーが搭乗するが(第13話まで)、その後はイーノがおもに搭乗しているほか[注 10]、第27-28話ではジュドー、第31話ではモンド・アガケ、第33話ではエルピー・プルも搭乗している。
- 最終話でΖΖガンダムの下半身、すなわち本機は失われるが、後述の3DCGアニメ『GUNDAM EVOLVE../10』では新たな機体(コア・ファイター除く)が登場する。
武装
- ハイ・メガ・キャノン
- 頭頂部に装備されている大口径メガ粒子砲[5]。出力は50メガワットで[5]、コロニーレーザーの5分の1に相当するとされ[13]、MS(モビルスーツ)がノン・オプションで最終装甲内に装備する武装としては最強クラスの威力を誇る[1]。機体のすべてのジェネレーターを[5]オーバーロード寸前まで稼働させて、発生するエネルギーを収斂させて発射するため[1]、使用後は機体の機能が一時的に低下し[13]、最大出力で発射した場合は機体がほぼ稼働不能の状況に陥るという[1]。本兵装は、サイコガンダムの配備を知ったエゥーゴが、これに対抗するために要求したものといわれる[3]。
- 『ΖΖ』劇中での使用回数は4回と少ない。最初に使用したのは第13話で、キャラ・スーンのR・ジャジャの両脚を破壊するが、直後にパワー・ダウンし、ハイパー・ビーム・サーベルも使用不能となる。第20話ではグラナダ上空でガザC 1機を撃破するが、巻き添えで港のハッチも破壊してしまう。第34話では、ダブリン上空でダナ・キライのバウを撃破するとともに、エンドラ級巡洋艦「サンドラ」の左舷をかすめ出力低下を引き起こし、撤退させている。最終話でのキュベレイとの一騎討ちではリミッターが解除され(バイオセンサーによるものとされるが詳細不明)[19]、頭部を損傷するほどの出力で発射しているが[注 11]、キュベレイはバリアを展開し、装甲にひびが入る程度の損傷で防ぎきっている。その後も本機はそのまま戦闘を継続し、ハイパー・ビーム・サーベルも使用している。
- 『GUNDAM EVOLVE../10』でも使用しており、ドーベン・ウルフ1機を撃破している。また、『GUNDAM FRAG.』では、発射試験と思われる映像が見られる。
- ダブル・ビーム・ライフル
- 本機の主兵装である2連装ビーム・ライフル。小型のジェネレーターを内蔵しており[5][注 12]、さらに本体からのエネルギー供給も可能なことから[1]、1門当たり出力10.6メガワットとメガ・バズーカ・ランチャー並みの威力をもつうえ、連射も可能となっている[5]。ただし、砲身は200射ごとに交換が必要となる[13]。マニュアル操作で出力及びビームの収束率の調整が可能[31]。
- 『GUNDAM EVOLVE../10』では、本体でドーベン・ウルフのビーム・サーベルを受け止めている。
- ダブル・キャノン / ハイパー・ビーム・サーベル
- バックパックに2基装備。ダブル・キャノン時はジェネレーター直結型のビーム砲となり[6]、出力は10メガワット[5]。
- ハイパー・ビーム・サーベル時は1.1メガワットと[5]一般的なビーム・サーベルの数倍の威力を誇り[6]、1.5倍の長さのビーム刃を形成して[5]ガンダリウム合金製の装甲を容易に破断することが可能[13]。
- 『GUNDAM EVOLVE../10』では、長大なビーム刃を鞭のように伸ばして敵機を撃破しているほか、手に持った状態でビーム砲としても使用している。
- ミサイル・ランチャー
- 1基あたりAMA-13Sミサイル21発を搭載する[13]。このミサイルは熱誘導式であり、ロックオン時に目標のスラスターの噴射熱を記憶するため、太陽やフレア弾などの妨害を受けない[13]。基部は規格化されており、別の装備に換装が可能[6]。
- ダブル・バルカン
- 口径60ミリ[13]。頭部に内蔵されているが、実装部位や砲門数が資料によって異なる。2門1対のバルカン砲で、計2門とする資料や計4門とする資料もある[要出典]。本機の頭部はハイ・メガ・キャノンを装備しているため損耗率が高く、頻繁にアップデートもされており、バルカン砲はたびたび設計変更を受け、時期によって口径や装弾数、装備位置まで変更されたともいわれる[1]。威力は低いが、牽制や近接防御に使用される[6]。
- 『ΖΖ』劇中では使用している場面は確認出来ないが、『GUNDAM FRAG.』では地上で車両に発砲し撃破している場面が見られる。この時のバルカンの光条は2つであった。
- ウイング・シールド[1]
- 両前腕部に装備されており、MS形態ではシールド、Gフォートレスおよびコア・トップ形態時には主翼となる。前腕部のウェポン・ラッチに接続されており[5]、着脱が可能[32]。中折れ式で、2枚重ねにした場合は単機能のシールドよりも耐弾性に勝る[1]。
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劇中での活躍
劇中では、正式名称である「ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム」ではなく「ガンダムΖΖ(ダブルゼータ)」または単に「ダブルゼータ」と呼ばれることが多い。
- 第一次ネオ・ジオン抗争
- グリプス戦役終結後、エゥーゴの巡洋艦アーガマはサイド1・1バンチのコロニー「シャングリラ」へと寄港する。その際、疲弊した戦力を補う為、ジュドー・アーシタを始めとするシャングリラの少年少女達を新たなクルーとして招き入れる。同時にアーガマはΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの中枢であるコア・ファイターをラビアンローズより受領する。出航後、更にBパーツであるコア・ベースを受領、配備する。その後の戦闘で、アクシズ士官マシュマー・セロの搭乗する重MS(モビルスーツ)ハンマ・ハンマの攻撃でΖガンダムが稼動不能となる。この際、ジュドーの仲間であるイーノ・アッバーブが最後のパーツであるコア・トップを搬送しつつ、戦闘空域に到着する。ジュドー搭乗のコア・ファイターは、戦闘中にコア・トップ及びコア・ベースとの合体を実施し、新型MS(モビルスーツ)ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムへと変形する。この初戦でΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムは圧倒的な威力でハンマ・ハンマを撃破した。以後、ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムはいわゆるガンダム・チームの中核として、第一次ネオ・ジオン抗争下で実戦運用される。
- 実戦配備されたΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムは、主席パイロットとなったジュドーの才覚もあり、R・ジャジャやバウといったアクシズのエース機を次々と撃破していく。ジュドーはΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムを巧みに操り、ネオ・ジオンのニュータイプ少女エルピー・プルが搭乗するニュータイプ専用MS(モビルスーツ)キュベレイMk-IIとの交戦時には、ファンネルによる攻撃にも怯まず応戦している。アクシズ随一のベテランパイロットであるラカン・ダカラン駆るドライセンによる急襲を受けた際には、ジュドーはラカンの卓越した技量の前に苦戦するものの、仲間の助けもあり、これを退けている。
- 地上へと降下した後、ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムはネオ・ジオンによって制圧された連邦議会都市ダカールを目指し、ガンダム・チームと共に砂漠を横断する。途中、幾度か旧ジオン残存兵力の手錬達の操る局地戦用MS(モビルスーツ)部隊による襲撃を受けるものの、ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムは過酷な環境下においても戦い抜き、これらを打ち破っていく。
- ネオ・ジオンはダブリンにコロニー落としを実行し、避難民救出の為にコア・ファイターにて出撃したジュドーは、ラカン・ダカラン率いる制圧部隊と遭遇する。新型の重MS(モビルスーツ)ザクIIIを操るラカンは合体中の隙を突いてジュドーのコア・ファイターに迫る。その際、カラバを指揮するハヤト・コバヤシの援護により、ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムは辛くも合体に成功するが、ハヤトの機体はラカンによって撃墜される。ジュドーは怒りを爆発させ、ラカンとの壮絶なドッグ・ファイトを展開する。しかし、直後にコロニーが地表に落下し、周囲は閃光に包まれる。爆風の中、ラカンはなおもΖΖ(ダブルゼータ)に襲い掛かるが、ジュドーの気迫はラカンを圧倒し、これを退ける。それと前後し、ネオ・ジオン巡洋艦サンドラよりサイコガンダムMk-IIがアーガマ追討の為に出撃する。そのコクピットにはエルピー・プルの双子の姉妹と言うべき強化人間プルツーが座していた。ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムはサイコガンダムMk-IIとの空中戦を展開するが、熱核反応炉の過熱が限界値に達し、出力が低下し始める。徐々に劣勢に追い込まれ、サイコガンダムMk-IIの一斉砲撃がΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムを襲った際、プルのキュベレイMk-IIが両機の間に介入する。キュベレイMk-IIはΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの盾となって直撃を受け、爆散してしまう。プルを失ったジュドーの怒りに応じてΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムのパワーは上昇し、サイコガンダムMk-IIを撃破した。
- 再び宇宙へと上がったΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムは、新造戦艦ネェル・アーガマを新たな母艦とする。ジュドーはパイロットとして成長を遂げ、高機動の新型MA(モビルアーマー)ジャムル・フィンや、サイコミュ兵装及び重火力を有する重MS(モビルスーツ)ゲーマルクを退ける。
- ネオ・ジオン勢力の内紛もあり、凄絶な殲滅戦の様相を呈する第一次ネオ・ジオン抗争終盤、その決戦を控えた時期にΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムはフルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムへの換装を受ける。ラカン操るインコム・システム搭載の重MS(モビルスーツ)ドーベン・ウルフを一蹴、プルツーの搭乗するニュータイプ専用巨大MS(モビルスーツ)クィン・マンサと対峙したフルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)はその攻撃を封じ、沈黙させる。
- 第一次ネオ・ジオン抗争最終局面において、ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムはネオ・ジオンの指導者ハマーン・カーンの搭乗する旗機キュベレイとの一騎討ちに臨む。互いの持つ全ての能力と戦術を駆使する両者は一進一退の死闘を演じ、時には生身の戦闘をも展開していく。最終的に両者のビームサーベルが交錯し、ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムはキュベレイを撃墜する。その後、爆炎に包まれるコア3を脱出する際、ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムは上半身とコア・ブロックを残し大破するが、ネェル・アーガマに収容されたプルツーの導きにより、ジュドーは無事に帰還する(『機動戦士ガンダムΖΖ(ダブルゼータ)』)。
- ジュドー以外では、ビーチャ・オーレグが3回ともっとも多く搭乗したが戦力として乗りこなす描写はなかった。第32話ではエースとしてもてはやされるジュドーをやっかみ、無断で搭乗し出撃するも扱いきれず行動不能とし、ほかに第19・43話でも搭乗しているが、戦闘には参加せずにジュドーと交代している。次いでルー・ルカが2回搭乗。主にジュドーが状況的に運用面の優位なΖガンダムを選択した際に代わりに搭乗だが、ルーが独断で軍を離れ復帰した際には合体を先導し戦果を挙げ乗りこなしていた(第23・31話)。それ以外では、第25話でイーノ・アッバーブ、第26話でエル・ビアンノ(Gフォートレス形態のみ)、第34話ではエルピー・プルも搭乗している。また、小説版ではモンド・アガケも搭乗している[要出典]。
- その後
- 第一次ネオ・ジオン抗争終結後、ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムが運用された公式な記録は存在しない。しかし、回収されたΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムは修復後、木星へと旅立つジュドーとともにジュピトリスIIに搬入され、木星圏にて運用されたと言われている。ハマーンとの決戦時に上半身とコア・ブロックを残し大破したため、下半身はジュピトリスII内ドック製の[要出典]、仮設のメカニズムを使用している(通称ΖΖ-GR(ズィーズィージーアール))。後に新規に製造されたコア・ベースが届けられ、ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムは本来の性能を取り戻すこととなる。
- 漫画『機動戦士ガンダム ムーンクライシス』でも登場。Gフォートレス形態で敵機に囲まれた主人公のゼータ・プルトニウスを救援。ハイメガキャノンで無人機の群れを薙ぎ払い、「ダブルゼータ(「重装型」と表記)もこういう時は使いでがある」と評されている。
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デザイン
- テレビアニメの企画時、ガンダムMk-III、オメガガンダム、ネオガンダムなどのネーミング案が存在した。さらに、その後劇中では、「ガンダムΖΖ(ダブルゼータ)(ガンダムダブルゼータ)」という作品タイトルと同じ呼び名が使われたのに対し、月刊「ニュータイプ」をはじめとする各種メディアやプラモデルの製品名は「ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム(ダブルゼータガンダム)」が正式名称になるという混乱が見られた。
ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムのデザインには、小林誠の他に明貴美加、岡本英郎、出渕裕、永野護、藤田一己、大河原邦男、ビシャールデザインなどが参加。主にΖガンダムと同様の単機変形デザイン群の中、明貴案のコアガンダムにコアトップとコアベースを装着するというアイデアが採用される。そこから合体をお題目に再コンペを経て最終的に小林のデザインが採用され、北爪宏幸、岡本、明貴のクリンナップを経て完成している。特に小林はバンダイとのプレゼンテーションの際に、自作のΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムのフルスクラッチ完全変形モデルを持参し臨んでいる。またデザインは「頭には波動砲を付けて強そうに。MS(モビルスーツ)形態は初代ガンダム、飛行形態はGアーマーに見えるように描いた」としている。上半身は構造から装甲までほぼ小林案のままだが、コア・ファイターと下半身は完全に明貴デザインの別物に変更された。明貴によれば時間との厳しい戦いだったと語っているが、これはスポンサーであるバンダイのプラモデル設計スケジュールの都合であった。また、バンダイ『模型情報』によると、クリンナップしたのは北爪であるとされ、この校了がプラモデルの設計開始に間に合わず、プラモデル「1/144 ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム」の胸部形状が設定と異なってしまったと報じている。なお準備稿では、Gフォートレスに機首が無く、憤慨した小林がバンダイに抗議して機首を追加させた逸話がある(既に変更可能だったのは武器のみであり、ビームライフルの尾部という危険な部位にコクピットがあるのはこの名残)[33]。- 小林誠は大量のデザイン案を残しており、後述するMS(モビルスーツ)Vなどにはこれらの準備稿デザインが参考にされている。また永野の没案は、自身の漫画『ファイブスター物語』に登場する予定のモーターヘッド「ワイツ・ミラージュ」としてリサイクルされたが、後の設定変更で結局抹消されている。
- 機体色はTV劇中では「ごく薄く緑の混ざった白と薄めの青」でガンプラでもその色が再現されていたが、マスターグレードでは「明度の高い白と強い青」にアレンジされている。型式番号はMSZ-0010やMS21010などと誤記されたこともある(講談社発行の雑誌「ガンダムマガジン」など)。また、一部の資料にコア・ベース時の全備重量を22.06tとしたものがある。
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バリエーション
- MSZ-009 プロトタイプΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
- MSZ-009B プロトタイプΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムB型
- MSZ-009BX プロトタイプΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム(ナイトロ搭載型)
- MSZ-009M メガゼータ
- MSZ-009B プロトタイプΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムB型
- MSZ-010 ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
- MSZ-010S 強化型ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
- MSZ-010S 強化型ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
- FA-010S フルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
- FA-010A FAZZ(ファッツ)
- FX-010A スーパーGフォートレス
- FA-010E フルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム最終実験機
- FA-010A FAZZ(ファッツ)
- MSZ-013 量産型ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
- MSZ-010(TYPE-M) 武者ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
- MSZZ-000 ΖΖ(ダブルゼータ)II
プロトタイプΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
プロトタイプΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム PROTOTYPE DOUBLE ZETA GUNDAM | |
---|---|
型式番号 | MSZ-009 |
頭頂高 | 19.02m[8] |
本体重量 | 29.5t[8] |
全備重量 | 60.3t[8] |
装甲材質 | ガンダリウム合金[8] |
出力 | 3,140kW[8] |
推力 | 100,300kg[8] |
センサー 有効半径 | 15,480m[8] |
搭乗者 | イブン アイン・ラベル マイク・シュミット |
メカニックデザイン企画『M-MSV』で設定された機体。初出は『SD CLUB』第10号。
ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの機構試作型として製造された[8]。ただし本機の時点ではコア・ブロック・システムを採用しておらず、分離して上半身がGトップ0型、下半身がGベース0型の2機の戦闘機となる[8]。そのまま上下に合体してGアーマー[8][34](Gフォートレス[35])となるが、この形態からMS(モビルスーツ)に変形させるためには一度2機に分離させる必要がある[34]。また、武装もこの時点では装備・携行されていない[8]。
デザインは大河原邦男が、小林誠によるΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの初期デザインをもとにおこなっている[8]。
- 作中での活躍
- 『ガンダムマガジン』No.3掲載のみやぞえ郁雄の漫画「始動せよ!ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム!!」では、AE社のレシル博士が開発に携わり完成する。テスト・パイロットのイブンにより初の有人による試験がMS(モビルスーツ)形態で行われるが、制御不能となり暴走。イブンはコア・ファイター(のちのΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム用と同型)で駆けつけた整備士である兄アーリーの手により救出されるが、機体は爆発する。この事故により、ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムにはコア・ブロック・システムが採用されることになる。
- また、『SD CLUB』第10号掲載の境秀樹の短編小説「モビルスーツコレクション・ノベルズ Act.3 宇宙の咆哮」では、エゥーゴのアイン・ラベル准尉とマイク・シュミット中尉によるテスト中にティターンズの部隊と遭遇。戦闘の最中にMS(モビルスーツ)形態にドッキングするが、武器を持っていないため格闘戦をおこなう。新型のビームライフルを受け取るが、試作品のためわずか4度の射撃で暴発し、右腕を破損している。
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プロトタイプΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムB型
プロトタイプΖΖガンダムB型(2型) PROTOTYPE DOUBLE ZETA GUNDAM | |
---|---|
型式番号 | MSZ-009B[8] MSZ-009-2[34] |
頭頂高 | 19.02m[8] |
本体重量 | 31.7t[8] |
全備重量 | 63.0t[8] |
装甲材質 | ガンダリウム合金[8] |
出力 | 7,200kW[8] |
推力 | 100,300kg[8] |
センサー 有効半径 | 15,480m[8] |
武装 | ハイ・メガ・キャノン[8] ダブル・ビーム・ライフル[8] ダブル・キャノン (ハイパー・ビーム・サーベル)×2[8] |
『M-MSV』でプロトタイプΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムと同時に設定された機体。「2型」とする資料もある[7][34]。
各種試験が終了したプロトタイプΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムに、新開発の高出力小型ジェネレーターを搭載したもの[8]。これにより出力は倍以上に向上している。併せて各種武装が追加され、頭部を試作型ハイ・メガ・キャノンを装備したものに交換[8]、背部にハイパー・ビーム・サーベル兼用のダブル・キャノンが装備されている[8]。さらに試作型のダブル・ビーム・ライフルを携行する[34]。これら高出力兵器の実用化の遅れにより、ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムのロールアウトはティターンズとの決戦終了後になってしまう[8]。
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プロトタイプΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム(ナイトロ搭載型)
プロトタイプΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム (ナイトロ搭載型) PROTOTYPE ZZ GUNDAM(NITRO)[36] | |
---|---|
型式番号 | MSZ-009BX[36] |
頭頂高 | 19.02m[36] |
本体重量 | 32.1t[36] |
全備重量 | 65.2t[36] |
装甲材質 | ガンダリウム合金[36] |
出力 | 7,200kW[36] |
推力 | 100,300kg[36] |
センサー 有効半径 | 15,480m[36] |
武装 | ハイ・メガ・キャノン[36] ダブル・キャノン[36] ハイパー・ビーム・サーベル[36] ダブル・ビーム・ライフル[36] ウィング・シールド[36] ダブル・バルカン[36] |
搭乗者 | ゼナイド・ギャル ジャッキー・ジェノ |
漫画『機動戦士ガンダムU.C.0096 ラスト・サン』に登場。
プロトタイプΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの2号機[36](B型)にナイトロ・システムを搭載した機体。サイコミュにより、リバウのようにGトップゼロからGベースゼロを遠隔操作することが可能となっている[36]。
宇宙世紀0096年に地球連邦軍の特殊介入部隊「フレスベルク」に配備されているが、のちにパイロットのゼナイド・ギャルが「袖付き」の「ブランダムール」隊に寝返り、Gベースゼロにジャッキー・ジェノが搭乗する。
なお、『コミックボンボン夏休み増刊号』(1997年)掲載の服部健吾の漫画「機動戦士ガンダムΖΖ(ダブルゼータ)外伝 悪夢の戦場」に登場するプロトタイプΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムB型の型式番号も同じくMSZ-009BXとされるが、両者の関係は不明。宇宙世紀0088年にアナハイム社フォン・ブラウン工場を拠点に、ラルフ・マクダウェル少尉をテスト・パイロットとして各種試験をおこない、実戦配備中のΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムにデータをフィードバックさせている。機体形状はかなりアレンジされており、ダブル・ビーム・ライフルなしでも変形が可能となっている(股間部に機首がある)。
月の裏側の試験演習場で、行方不明になっていたエゥーゴのハイザックやジムII、フルアーマー百式改の襲撃を受けるが、いずれもコックピットは無人であった。最後に出現したプロトタイプサイコガンダム大型化試作機に両腕を破壊されるが、ハイ・メガ・キャノンですべての敵を消滅させる。しかしオーバーヒートにより頭部が自壊する。
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メガゼータ
長谷川裕一の漫画『機動戦士VS伝説巨神 逆襲のギガンティス』に登場(型式番号:MSZ-009M)。
プロトタイプΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの改修機であり、出力は「ΖΖ(ダブルゼータ)のゆうに2倍」とされる。アムロ・レイの部下のニュータイプたちでは扱いきれないと言われ、ジュドー・アーシタも操縦に苦労するなど、ピーキーな機体として描かれている。プロトタイプ同様、2機のメカ(Aメカ:Gソニック、Bメカ:Gアタッカー)による変形合体を行ない、Gソニックにはアムロ、Gアタッカーにはジュドーが搭乗している。合体後は1名でも操縦できる。
脚部はΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムよりもRX-78 ガンダムに近く、曲面で構成されたふくらはぎが存在し、追加のスラスターのような装備はない。頭部ハイ・メガ・キャノンはΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムよりもひとまわり大きくなっている。なお、コクピットは全天周囲モニターではなく、モニターが複数配置された仕様となっている。武装としてダブル・ビーム・ライフルがあるが、使用前に敵の攻撃で失っており、代わりにネオ・ジオンの機体のビームライフルを拾って使用している。また前腕部は「サイコミュ・ハンド」と呼ばれ、本体から切り離して無線で遠隔操作ができ、ロケットパンチのように敵を貫いたり、ビームサーベルを遠隔使用することが可能となっている。
シャア・アズナブルのスザクと共同で戦い、巨神を撃退している。
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ガンプ
長谷川裕一の漫画『機動戦士Vガンダム外伝』で初登場したMS(モビルスーツ)。木星ヘリウム輸送船団の船団のリーダーである「木星じいさん」ことグレイ・ストークが搭乗しているMS(モビルスーツ)で、彼の発言によると60年間も使用している(宇宙世紀153年時点)。外見は「つぎはぎ」と評されており、元がどんなMS(モビルスーツ)であったのかは判別不能となっているが、頭部の外装の下にはΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムに酷似した頭部が隠されており、ハイ・メガキャノンを使用できるほか、ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの武器であるダブルビームライフルに酷似したビームライフルを装備している。なお、コクピットは全天周モニターではない。
船団のコロニーを襲撃したザンスカール帝国軍との戦闘に参加した際には、出力の低下したハイメガ・キャノンを目くらましとして使用し、敵機の影を映し出すことで勝利に貢献した。それと同時に限界が来ていた機体も爆発してしまうが、コクピットブロックは離脱に成功している。
のちに『機動戦士クロスボーン・ガンダム外伝 スカルハート』(作中の時系列上では前作の過去に位置する)の「最終兵士」に健在だった頃の姿で登場し、木星帝国残党討伐に加わる。木星帝国残党のMS(モビルスーツ)程度なら互角以上に渡り合える性能を留めていたが、トビア・アロナクスのクロスボーン・ガンダムX1改・改(スカルハート)をかばい、脚部を破壊されている。この脚部は『機動戦士Vガンダム外伝』では義足のようなパーツに変わっており、この部分にマシンガンが組み込まれている。
文章設定は『機動戦士Vガンダム外伝』が収録された単行本のうち、2012年発行の「機動戦士Vガンダム プロジェクト・エクソダス」に掲載されている。これによるとガンプはグリプス戦役時代の機体だが、ジュドー・アーシタが操縦してハマーン・カーンとの最終決戦で大破したMSZ-010 ΖΖガンダムそのものではありえないとし、同時期の試作機のパーツから持ち主が個人的なこだわりで再構成したものだろうと推定で解説するのみとなっている[37]。
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ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム試作機
ホビージャパン発行の雑誌「ゲームぎゃざ」の読者参加型ゲーム『機動戦士ガンダム G-STRATEGY』に登場(型式番号:MSZ-010)。
MSZ-010としては最初に生産された機体である。プロトタイプΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムとは異なり、武装はΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムに準じたものが装備されているが、ジュドーの搭乗したΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムと同一仕様機であるかどうかは不明。少数が配備されたようであり、肩部アーマーが簡略化され、百式と同型のビーム・ライフルを装備したアムロ専用機と思しき機体も確認されている。
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強化型ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
強化型ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム AMPLIFIED DOUBLE ZETA GUNDAM | |
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型式番号 | MSZ-010S / MSZ-010B[38] |
全高 | 23.14m[39] |
頭頂高 | 19.86m[39] |
本体重量 | 32.7t[39] |
全備重量 | 71.6t[39] |
装甲材質 | ガンダリウム合金[39] |
出力 | 7,340kW[39] / 7,860kW[40] |
推力 | 31,200kg×4[39] 総推力:124,800kg |
センサー 有効半径 | 16,200m[39] |
武装 | ダブルバルカン ハイ・メガ・キャノン ハイパー・ビーム・サーベル (ダブルキャノン)×2 18連装2段階ミサイルランチャー×2 シールド×2 2連装メガ・ビーム・ライフル |
搭乗者 | ジュドー・アーシタ |
その他 | 姿勢制御用バーニア×36[39] |
『機動戦士ガンダムΖΖ(ダブルゼータ)』に登場。ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムをフルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムに換装するため、バランス調整を行ったマイナーチェンジ・バージョン。一部装甲の追加やバックパックの大型化、ジェネレーターの高出力化などの改修が施されている。
追加装甲による乾重量の増加を考慮し、ショルダースラスターバインダーをより高性能なものに換装した他、各部のスラスターも強化されており、脚部後面ノズルには推力強化パックが追加されている。バックパックのメイン・エンジンは新型の熱核ジェット / ロケット4発に換装、機動力は大きく向上し、Gフォートレス形態時では総推力192,000kgに達する[要出典]。また、武装である21連装ミサイルランチャーは18連装2段階ミサイルランチャーに変更され、ハイパー・ビームサーベルの形状にも若干の変更が見られる。装甲にはフッ素樹脂による耐ビームコーティングが施され、低出力のビームであれば数秒程度の直撃に耐えることも可能となっている。
- デザイン
- メカニックデザインは明貴美加。当初はMSZ-010Bという型式番号であったが[要出典]、フルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの型式番号がFA-010BからFA-010Sに変更されたことに伴い、MSZ-010Sに変更されている。詳しくはフルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの項を参照。
- アニメ第47話に登場するフルアーマーパーツを解除したΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムは、この強化型ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムであるとも、ノーマルのΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムであるともいわれる(設定上は外見に差異があるはずだが、第47話のそれに目立った変化はない。なお『ΖΖ(ダブルゼータ)』の公式HPでは、強化型であったとしている)。プラモデル『1/144 ハイグレード ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム』説明書掲載のイラストでは、ハマーンのキュベレイとビームサーベルで切り結ぶ強化型ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムが描かれている。
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ZZ-GR(ズィーズィー・ジーアール)
OVA『GUNDAM EVOLVE../10』に登場。「ズィーズィー・ジーアール」と読む(型式番号:MSZ-010S)。
第一次ネオ・ジオン抗争終結後、回収されたΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの失われていたコア・ベースに代わり、新たに用意されたBパーツをドッキングさせたもの。ジュドーが木星圏にて使用した。『ガンダムファクトファイル』の当該項目によると、装甲形状の違いは戦後の改修によるものとされている。
コア・トップやコア・ファイターの熱核反応炉のみで稼動しているが、戦闘は可能。ただし、バックパックは仮設のメカニズムを使用しているために推進剤には余裕が無いようで、宇宙での長距離移動にはサブフライトシステムを用いていた。
宇宙世紀0090年10月10日、ジュピトリスIIの護衛中に発生したネオ・ジオン残党との戦闘で推進剤が無くなり、ジュピトリスに帰還不能になってしまうが、付近に接近していたジュドー宛のバースデー・コンテナに積載されていたコア・ベース2号機と下半身の換装に成功。ΖΖ(ダブルゼータ)本来の力を発揮し、追撃してきたドーベン・ウルフ隊を一掃する。
本作ではコクピットが全天周囲モニターとリニアシートとなっていた。
メカニックデザインは一式まさと。
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フルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
フルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム FULL ARMOR DOUBLE ZETA GUNDAM (括弧内はプラモデル版の番号・数値[41]) | |
---|---|
型式番号 | FA-010S (MSZ-010-B) |
全高 | 23.14m[42] (22.11m) |
頭頂高 | 19.86m[42] |
本体重量 | 32.7t[42] (43.4t) |
全備重量 | 87.2t[42] (93.3t) |
装甲材質 | ガンダリウム合金[42] |
出力 | 7,340kW[42] / 7,860kW[43] (8,070kW) |
推力 | 31,200kg×4[42] 総推力:124,800kg[44] (22,100kg×4) (15,200kg×2) |
センサー 有効半径 | 16,200m[42] |
武装 | スプレー・ミサイル・ランチャー×2 ハイ・メガ・キャノン ミサイル・ランチャー 8連装ミサイル・ポッド×2 他、強化型ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムと同じ |
搭乗者 | ジュドー・アーシタ |
その他 | 姿勢制御バーニア×36[42] (44) |
『機動戦士ガンダムΖΖ(ダブルゼータ)』に登場。ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムをS型へと仕様変更した上で、更なる機能向上を図る目的で追加パーツを装着した形態。FAZZ(ファッツ)による試験運用結果を基に、さらに改良されたプランに基づいて設計されている。
ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムのフルアーマー化に際し重視されたのは、追加装備による換装重量の増加があっても機動力を損なわないことであった。バックパックのメインスラスターは新規設計の熱核ハイブリッドエンジン4発に換装され、各ユニット上には合計44基のスラスターが増設されている。全備重量90t近い重装型の仕様となったが、機動力は極めて高い水準に仕上がっており、特に加速性能の点では既存の機体を大幅に凌駕するものとなっている。
追加ユニットはガンダリウムコンポジットによる多重空間装甲であり、内部はマイクロミサイルポッドやプロペラントタンク、あるいはスラスター等の搭載に有効利用される。装甲表面には耐ビームコーティングが施され、標準的な出力のビーム兵器であれば直撃にも3秒間耐えられるとされている。
これらは頭部・バックパックを除き、ほぼ全身に搭載されており、四肢の可動部位を保護し、また変形用の可動部に架せられる応力を分散させ、機体強度を向上させている。一部のアーマーは各関節部の最大可動域に影響しないようフローティング装甲とされ、機体の駆動性に最大限配慮した設計となっている。ただし、慣性重量が増加した分、四肢のレスポンス低下は避けられず、近接戦闘には不向きである。搭乗者であるジュドー・アーシタはこの点を技量で補い、ラカン・ダカランの駆るドーベン・ウルフを格闘戦で圧倒、撃破している。
増加パーツは戦闘中に不要と判断されれば、任意に強制排除が可能であり、ユニット内のプロペラント及び弾薬を全て消費した際にはノーマル形態のΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムへと移行することで継戦時間の延長が可能である。
多量のミサイルポッドや簡易型のハイメガキャノンに加え、FAZZの主兵装であったハイパー・メガ・カノンの搭載も可能であり、火力はノーマル時よりも数段向上し、当時の最新鋭のネオ・ジオン製第4世代MS(モビルスーツ)群を凌駕する圧倒的な戦闘能力を備えている。
本機のフルアーマー仕様は、機体の設計段階からシステムの一部として盛り込まれており、良好な機体バランスを維持したままに飛躍的な性能向上を可能とする。追加ユニットは増加装甲としての機能も有するが、実際には機動・火力面を含めた複合的な機能向上ユニットであり、単機能のMS(モビルスーツ)として特化した仕様としては、このフルアーマー形態がΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの真の完成形であるとされている。
- 追加武装
- スプレー・ミサイル・ランチャー
- 両肩のスラスター・ユニット上部に装備される、6連装ミサイル・ランチャー[45]。
- ハイ・メガ・キャノン
- 腰部前面のユニットに装備。出力は50メガワットと頭部のものと同等の威力を誇るが、簡易的な構造のため1発のみ発射可能[41]。エネルギーはバックパックのジェネレーターより供給される[41]。劇中では使用されていない。
- ミサイル・ランチャー
- 前腕部ユニット甲に装備。通常は左腕にのみ装備されるが、ダブル・ビーム・ライフルを外して両腕にも装備可能[42]。3連装で[45]、コア・ファイターに搭載されているものと同型のミサイルを[45]8発装填する[42]。
- 8連装ミサイル・ポッド
- 胸部ユニットに装備。両側に前腕部ミサイル・ランチャーと同様にコア・ファイターと同型のミサイルを搭載するほか[41]、AMA-13Sミサイルを2基装備するため計10連装であるともいわれる[41]。
- 劇中ではドーベン・ウルフ(ラカン機)やクィン・マンサにこれらのミサイルを多数直撃させているが、そのどちらにも目に見える損傷を与えることは出来ず、牽制程度にしかなっていない。
- ハイパー・メガ・キャノン
- バックパック右側のミサイル・ポッドを取り外すことにより、出力79.8メガワットのハイパー・メガ・キャノンを装備することも可能であるが[41]、実戦において運用されることはなかった。FAZZが運用したハイパー・メガ・カノンと同型である。
- 立体化される際に付属している場合が多いほか[要出典]、『スーパーロボット大戦シリーズ』や『機動戦士ガンダム EXTREME VS.』などゲーム作品においては、この兵装が実装されたフルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムが参戦している。
- 備考
- メカニックデザインは明貴美加。原作では46話にのみ登場。
- バンダイより発売されたプラモデル「1/100 マスターグレード フルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム」には、FAZZに搭載されているハイパー・メガ・ランチャー(ハイパー・メガ・カノン)が付属する。公式設定や劇中への登場こそしなかったが、元々ハイパー・メガ・ランチャーは明貴美加がGフォートレスとフルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)のイラストとして角川書店に寄稿したアレンジデザインが初出であり、FAZZから逆輸入的に取り入れられた物ではない。LD-BOXジャケットイラストのフルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)が装備しているのはこのためである。
- 設定の変遷
- 当時、大日本絵画の雑誌「モデルグラフィックス」における小説及び模型の連動作品『ガンダム・センチネル』はまだ企画段階であり、詳しい設定は固まっていなかった。また、モデルグラフィックス編集部とバンダイとの関係もそれほど良好ではなかったため[要出典]、プラモデル「ガンダム・センチネル」シリーズは発売されるかどうかは不透明な状態であった[要出典]。そのため、まずは第1弾として『1/144 FA-010-B フルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム』が発売されることとなったが、強化型ではない「1/144 ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム」に(説明書に掲載されたイラストは強化型ベース)『モデルグラフィックス』1987年4月号に掲載された牛久保孝一による1/100キット改造作例と同じホワイトで塗装された増加装甲とハイパー・メガ・カノンが装備された状態の機体として発売された。
- その後FAZZ(ファッツ)の設定が固まり、デザインが変更された上に型式番号がFA-010-Aとなった。さらにテレビアニメ版のフルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの型式番号はFA-010Sとなり、区別されるようになった。
- 胸部にIフィールド発生機構を装備するとの資料もあり、2000年にバンダイより発売されたプラモデル「1/100 マスターグレード フルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム」及び「FAZZ」に付属のインストには、フルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムとFAZZはEx-Sガンダムと同様のIフィールド・ジェネレーターの搭載となっている。ガンダムエースの付属ポスターにおいても左肩にIFシステムが搭載されたイラストが描かれたことがある[要出典]。
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FAZZ(ファッツ)
ファッツ FAZZ | |
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型式番号 | FA-010A |
全高 | 22.11m |
頭頂高 | 19.86m |
本体重量 | 45.4t |
全備重量 | 94.6t |
装甲材質 | ガンダリウム・コンポジット |
出力 | 8,070kW |
推力 | 118,800kg(推力重量比1.26) |
センサー 有効半径 | 16,200m |
武装 | 60mmバルカン砲×2 背部ビーム・カノン×2 AMA-13S 8連ミサイル・ポッド スプレー・ミサイル・ランチャー 18連装2段階ミサイルランチャー×2 ダブル・ビーム・ライフル ハイパー・メガ・カノン |
搭乗者 | シン・クリプト ジョン・グリソム ロバート・オルドリン |
その他 | 姿勢制御バーニア×22 |
雑誌企画『ガンダム・センチネル』に登場。ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの増加試作機に重火力支援システムを固定装備した試験機。同機はあくまでフルアーマー状態での性能のみを検証するのが目的の機体であるため、増加ユニットは全て固定式とされ、稼動時におけるユニットの強制排除機能は備えていない。そのため、基礎構造には試験に必要な部分以外は[46]ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムのMS(モビルスーツ)形態のみを再現した汎用フレームが使用されており、Gフォートレスへの変形や分離機構は省略されている。コア・ブロックも存在せず汎用型イジェクションポッドタイプのコクピットとなっている。
検証機であるが故の設計の簡素化が随所に見られ、頭部及び腹部のハイメガ・キャノンは機体重量バランスを検討するためのダミーであり、発砲は不可能。構造材にはガンダリウム合金が使用されMS(モビルスーツ)の構造材として高級な部類であるが、実際のΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムよりも品質の劣る材料が使用されている(これをα任務部隊の教官マニングスは「ハリボテ」と酷評している)。なお、一部資料では胸部装甲にフルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム同様にIフィールドバリア発生装置を装備しているとの記述がある。
後に第一次ネオ・ジオン抗争にて活躍することになるフルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムと外観は酷似しているが、根本的にはコンセプトから異なった存在である。ガンダムタイプには分類されるものの、純然たる重火力支援機として捉えるべき機体であり、格闘戦には不向きだが、長距離からの火力戦闘においては高性能を発揮する。バックパックに装備されるハイパー・メガ・カノンはΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの頭部ハイメガ・キャノンよりも強力であり、MS(モビルスーツ)が単体で携行できる兵装としては、当時最高水準の出力を誇る。
コクピットには新開発のアームレイカーが搭載され、複雑な火器管制システムの簡便化を図っている。また、試験が目的の機体であり、機体性能自体もオリジナルのΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムに比べ抑えられているため、新兵など比較的未熟練の要員にも操縦は可能である。
なお、FAZZには頭部やバックパックなどにフルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムとの外観上の差異が若干存在するが、変形機構やコア・ブロック・システム、頭部ハイメガキャノン等の省略のため機体の完成は早く、ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの半年近く前であった。
同機は16機が建造[注 13]され、ニューディサイズ決起の際の実戦配備時に3機分が部品として分解[注 14]、3機がα任務部隊に配備され、戦力として用いられると共に実用評価試験が行われた。エアーズ市の攻防戦においてガンダムMk-Vと遭遇、同機のパイロットブレイブ・コッドの圧倒的な技量の前に全機が撃墜された。この際、04号機のシン・クリプトは脱出に成功したものの、05号機のジョン・グリソム、06号機のロバート・オルドリンの両名が戦死している。なお、名前は〔Full Armor ΖΖ(double zeta)〕の頭文字からとられ、「太っちょ」の愛称であるファッツ〔fats〕と発音される。
- 武装
- ダブル・ビーム・ライフル
ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム / フルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの主兵装となるダブル・ビーム・ライフルは、FAZZでは副砲としての機能を担う。オリジナルに比べて出力は抑えられている模様である。手持ちでの運用は想定されておらず、右前腕にコネクターを利用して接続する方式になっているが、これはハイパー・メガ・カノン射撃時に砲身を右腕で保持する必要があるための措置である。- 背部ビーム・カノン(出力12MW(メガワット))
- エネルギーCAPを用いた大口径ビーム兵器。比較的コストパフォーマンスが高く、Sガンダムに装備されるものと同一のもの。ただし、フルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムとは異なり、ビームサーベルとしての機能は持たない。
- ハイパー・メガ・カノン(出力79.8MW(メガワット))
- FAZZの主兵装である強大な火器。ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの頭部ハイメガキャノンの約6割増しの出力を持ち、数秒のインターバルで連射が可能。ただし、発射可能数は多くなく、機体のジェネレーターにかかる負担も大きい。戦況によっては基部ごと排除し、ダブルビームライフルをメインとした高機動戦闘に移行することも可能。
- デザイン
- メカニックデザイン(クリーンアップ)はカトキハジメ[注 15](頭部アップデザインのみあさのまさひこ[47][48])で、ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムに白装束を着せたようなデザインとなっている。当初はフルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムと明確に区別されていなかったため、FA-010Bという型式番号であったが、後に変更されている。詳しくはフルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの項を参照。なお、プラモデル「マスターグレード FAZZ」はΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの金型を流用しているため、設定にない変形構造が存在している。
- 設定の変遷
フルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの項を参照。
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スーパーGフォートレス
スーパーGフォートレス SUPER G-FORTRESS | |
---|---|
型式番号 | FX-010A |
所属 | エゥーゴ |
全長 | 30.58m[13] |
全幅 | 18.52m[13] |
全備重量 | 97.78t[13] |
推力 | 168,200kg[13] |
武装 | ハイパー・メガ・ランチャー ミサイル・ポッド×4 ミサイル・ランチャー×4 他、Gフォートレスと同じ |
プラモデル『1/100 ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム』付属説明書が初出(名称は「Gフォートレス武装強化案」)。「スーパーGフォートレス」の名称や型式番号はムック『GUNDAM WARS II MISSION ΖΖ(ダブルゼータ)』より[49]。
本機単体での作戦能力を向上するために考案され、高速巡洋艦並みの能力を獲得することが可能とされる[13]。MS(モビルスーツ)形態に変形する際にはミサイル・ポッドと[13]プロペラントタンクを排除する[49]。高性能ゆえに活躍が期待されるが、本体がそのパワーに追従できず改良の憂き目に会い、フルアーマーMSモードのFA-010X[注 16]として出撃することが多かったという[49]。
- 追加武装
- ハイパー・メガ・ランチャー
- バックパック右側に装備される大型のビーム兵器(ミサイル・ポッドが外されているかは不明)。FAZZ(ファッツ)やフルアーマーΖΖガンダムのハイパー・メガ・カノン(キャノン)と同型で、出力も79.8メガワットであるが[13]、MS形態ではバックパックから外して携行するとされる[13]。
- ミサイル・ポッド
- 両肩の前後に異なるユニットを1基ずつ、計4基装備。AMA-35S型ミサイルを21×2発装填する[13]。MS形態では排除するが、そのままでも変形は可能(肩部スラスターは使用できない)[30]。
- 肩前面のミサイル・ポッドはもともと、第23話の大気圏突入時にΖΖガンダムがバックパックを外して運用される予定であったことからオプションとして設定されたが、実際には使用されなかった[30]。これをコア・トップ用の追加装備とする資料もあり、4基を装備する(計44発とされる)[26]。
- ミサイル・ランチャー
- バックパック左右に装着されるプロペラントタンク側面に2門ずつ装備[30]。AMF-37H型ミサイルを装填する[13]。また、必要に応じてコア・トップの主翼にもミサイルを装備可能である[30]。
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フルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム最終実験機
「電撃ホビーマガジン」の雑誌企画『ソロモンエクスプレス2 THE MYSTERY OF PSYCHOMMUN-SYSTEM』に登場(型式番号:FA-010E)。「ΖΖ(ダブルゼータ)-00」とも呼ばれる。
FAZZに続いて1機が試作されたフルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムのプロトタイプ。FAZZとは異なりコアブロック、上部パーツ、下部パーツの分離合体機能が実装されている。サイコガンダム系列から受け継がれたサイコミュシステムが全システムの管制に用いられているが、これはサイコガンダムのものから能力を40パーセント以上低下させてなお暴走が危惧されるような代物であり、サイコミュシステムを各パーツに分散配置することによってMS(モビルスーツ)形態以外ではサイコミュが稼動しないようにされているほか、MS(モビルスーツ)形態での輸送時のために専用のパーツを取り付けた運搬拘束形態も用意されていた。
25基の核融合炉を武装用ジェネレーターとして搭載しており、これを用いて16基の高出力メガビーム砲や頭部のハイメガキャノン試作型、右背部の試作強化型メガランチャー、Iフィールドを用いたビーム回避シールド装置などを稼動させるほか、サイコミュで両腕の遠隔操作が可能なビームハンド装備型ジェネレーターポッドや、胴体部に備えられたインコムでオールレンジ攻撃を行うことも可能。また、推進系にもIフィールドを応用した反重力効果装置が採用されるなどしており、理論上は光速の10パーセントまで加速できる性能を得ている。
全力運転試験時に暴走事故を起こし、試験に参加していたΖプラスS2型全機を撃破するなどの多くの被害を生じさせ、最終的には光速の8パーセントの速度を出して行方不明となった。その後、木星軌道上で漂流しているのが発見され、回収された後は厳重に封印されている。なお、完成形のフルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの性能が本機より低いのは、本機のような暴走を恐れてサイコミュなどの能力がさらに低下させられているためとされている。
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量産型ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
量産型ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム MASS-PRODUCED DOUBLE ZETA GUNDAM | |
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型式番号 | MSZ-013 |
所属 | エゥーゴ[50] |
頭頂高 | 18.5m[50] |
本体重量 | 29.2t[50] |
全備重量 | 53.5t[50] |
装甲材質 | ガンダリウム合金[50] |
出力 | 2,210kW[50] |
推力 | 97,500kg[50] |
センサー 有効半径 | 11,300m[50] |
武装 | 50mmバルカン砲×2[50] 簡易ハイメガ・キャノン[50] 拡散メガ粒子砲[50] マイクロ・ミサイル[50] ミサイル・ポッド×2[50] ビーム・サーベル×2[50] ハンド・グレネード×2[50] ビーム・ライフル[50] (オプション) マイクロ・ミサイル×2[50] ビーム・キャノン[50] |
搭乗者 | ブレイア・リュード イング・リュード |
メカニックデザイン企画『M-MSV』に登場。初出は『SD CLUB』第9号。
ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムからコア・ブロック・システムや変形機構を排除し、生産性を高めた機体で[50]、頭部カメラ・アイはジム系のバイザーが採用されている。ベース機の設計思想を受け継ぎ、全身に多数の高出力ビーム兵器やミサイルを装備しているため、量産前提のMS(モビルスーツ)としては破格の火力を備える。頭部ハイメガ・キャノンは2発のみ発射可能な簡易型で[50]、それらビーム砲へのエネルギー供給を優先したためビーム・サーベルは小型化されている[50]。肩部にはオプションを装備するための旋回式ハードポイントが追加され、標準ではウェポン・ポッドが装備されている[50]。それら兵装群を稼動させるためには高出力のジェネレーターを搭載せざるを得ないためにコストの高騰は解消されず、試作機が4機製造されたにとどまり、計画は中止されている[50]。塗装はオレンジと白を基調とする。
漫画『機動戦士ガンダム U.C.0094 アクロス・ザ・スカイ』では、マリアナ基地の「エリアX」にガンダムデルタカイとの機体性能比較用に配備され、デルタカイとともにジオン残党狩りにも参加している(パイロットは不明)。教導隊「レイヴン」によるデルタカイ強奪事件のあとは、フレスベルク隊のブレイア・リュード少尉が搭乗する。「デビルズ・ネスト」攻略戦でブレイアが偶発的にデルタカイに乗り換えた際には、デルタカイのパイロットである兄のイング・リュード少尉が搭乗している。バイザー内側にツイン・アイが確認でき、肩部のビーム・キャノンは原型機同様ハイパー・ビーム・サーベルとしても使用可能となっている。最大出力でのビーム発射時は、胸部拡散メガ粒子砲を頭部簡易ハイメガ・キャノンと同じ収束ビームにして同時に射撃することで、より大きなビームを形成している。しかしその過負荷で上半身がパイロットとともに吹き飛んでいる。
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シータプラス
シータプラス THETA PLUS | |
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型式番号 | MSZ-010A1[51] |
全高 | 21.5m[51] |
全備重量 | 70.4t[51] |
武装 | 頭部バルカン砲×2 ハイパー・メガ・カノン×1 ビーム・サーベル×2 ビーム・キャノン×2 マイクロミサイルランチャー×2 |
搭乗者 | サフィラ・ガードナー[51] |
宇宙世紀0092年を舞台とする漫画『機動戦士ムーンガンダム』に登場。メカニックデザインは、漫画の作画担当である虎哉孝征[51]。
θプロジェクトで開発された各系列機を統合し、プロジェクトの集大成として再設計された機体。パイロットは、ラサ司令部の意向で外郭部隊ロンド・ベルに配属された女性士官サフィラ・ガードナー中尉が務める[51]。
ムーバブルフレーム構造を活用した換装機構によって、ZZ-GR以上の性能と整備性、および多様な任務に対応できる汎用性を実現している。系列機の特長である高火力も健在で、その戦力は一個中隊に匹敵する。バックパックのメインスラスターはθ系列中最大の推力を発生し、前進翼型のGフォートレス形態に変形することで、ウェイブライダー級の高機動性を発揮する[51]。
- 武装
- 頭部バルカン砲
- ほかの系列機と同位置に2門を内蔵[51]。
- ハイパー・メガ・カノン
- 従来モデルにビーム・スマートガンの機能を盛り込んだ改良型で、ディスク・レドームとの連動による命中精度の向上がなされている。Gフォートレス形態の機首を兼ねており、メガ・ライダー的な運用も可能としている[51]。
- ビーム・キャノン
- ディフェンサーユニットから流用された火器で、バックパック両側に計2門を装備[51]。
- マイクロミサイルランチャー
- 対Iフィールド搭載機用の実弾火器として、バックパックの上部左右に装備。AMA-13S ミサイルを片方につき21発内蔵する[51]。
コア・ファイター(シータプラスモデル)
コア・ファイター CORE FIGHTER | |
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型式番号 | FXA-07GB-3[52] |
全長 | 11.62m[52] |
全幅 | 15.89m[52] |
全備重量 | 10.8t[52] |
武装 | 機銃×2 2連装ミサイルランチャー×2 |
シータプラスのコア・ブロックを構成する小型戦闘機。ΖΖガンダム用のコア・ファイターと同じバーティカル・イン・ザ・ボディ方式を採用しているが、垂直尾翼が双尾翼となり、各部に増加装甲が施されているといった変更点がある。ΖΖガンダムではAパーツとBパーツを牽引するために2機のコア・ファイターが必要だったが、シータプラスではバウの技術を流用した無線誘導方式が採用され、1機のコア・ファイターでパーツ単体を遠隔操作することが可能となっている。ただし、ミノフスキー粒子の散布下では、長距離の通信に支障をきたすといった欠点もある[52]。
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武者ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
武者ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム | |
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型式番号 | MSZ-010(TYPE-M) |
全高 | 27.8m |
本体重量 | 40.4t |
全備重量 | 86.6t |
出力 | 8,890kw |
武装 | ハイギガキャノン 60ミリバルカン サイコミュソード「クモキリ」 |
「SD戦国伝」シリーズとは別に、宇宙世紀の世界観上で展開されたコミックボンボンのオリジナルストーリー『プロジェクトMUSHA』に登場(1989年4月号掲載)。
木星の宇宙海賊掃討を目的として始動した連邦軍の「プロジェクトMUSHA」機体群の内のひとつ。ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムをベースに開発された突撃型MS(モビルスーツ)である。同プロジェクトのシリーズ中で唯一の可変機構を持ち、突撃形態に変形。一撃離脱戦法を得意とする。その名が示すとおり、旧世紀の日本の鎧武者を模した外観が大きな特徴となっている。なお、この機体はプロトタイプと位置づけられており、さらに改良を加えたパーフェクト武者ΖΖ(ダブルゼータ)が計画されていたといわれている。
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ΖΖ(ダブルゼータ)II
機体名は「ダブルゼータ・ツヴァイ」と読む(型式番号:MSZZ-000)。元々は雑誌Model Graphixの別冊『Gundam WARS II: Mission ΖΖ(double zeta)』の表紙用に小林誠が製作した1/48胸像モデルであり、小林誠独自の世界観に基づく機体である。
全高が40mを超える非可変機体であり、APC(兵員輸送機)としても使用可能である。大気圏内用であるが、装備の変更のみで宇宙でも運用可能。
2016年8月放送のTVスペシャル『ガンダムビルドファイターズトライ アイランド・ウォーズ』で、本機と同名のガンプラが登場するが、こちらはΖIIにΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの要素を追加させて発展させたものとなっており、読みは「ダブルゼッツー」となっている。
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スーパーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム
小林誠の漫画『機動戦士ガンダム外伝 Gの伝説』に登場。小林自身の原型による「小林版ΖΖ(ダブルゼータ)」のガレージキットが基になっている。
全高が40mを超える非可変機体であり、専用の空中キャリアにより戦場へ移送される。核融合炉がミノフスキー・シールドされておらず、強力な放射線を撒き散らす「動く原子炉」であり、操縦は「耐放射能ニュータイプ」が行う。
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ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム[海中型]
カードダス『ガンダムコンバット』に登場。
RX国コロニー所属の水陸両用MS(モビルスーツ)。ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムの背部と脚部に水中用の推進装置などを装着した機体で、2連装メガビームライフルも独自の武装に変更されている。
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ガンダムトライゼータ
ゲーム『ガンダムトライエイジ BUILD MS(モビルスーツ)』に登場[53]。デザインは大河原邦男。
BUILD MS(モビルスーツ) 4弾のトーナメント賞品として開発可能なIF設定の機体で、6弾でカード化された。ライオン顔型の胸部とスーパーロボット風の大剣が特徴。必殺技は胸部と両手から放つビームで相手の動きを止めて2本の剣を合わせた巨大な光剣で止めを刺す、超剣ミノフスキー・トライバースト。
BUILD MS IF設定では「ガンダムチームが地球上のジオン公国残党との戦闘でダメージを負った際、「ガンダム博士」と名乗る老人によりΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムとΖガンダムのパーツが融合され、謎のパーツをセットされたことで誕生したMS(モビルスーツ)」とされる。
- ガンダムトライオン3
- テレビアニメ『ガンダムビルドファイターズトライ』には、トライゼータをベースとしたガンプラ「ガンダムトライオン3」が登場している。製作者はサカイ・ミナト。
- ガンダムドライオンIII
- ゲーム『ガンダムトライエイジ BUILD MS』BUILD G3弾に登場。正式名称は「煌黒機動 ドライオンIII(こうこくきどう ドライオンドライ)」。チャレンジミッション「砕け!漆黒のトライオン」をクリアすると開発できるようになる。必殺技は、煌黒の超咆剣・ドライザン。
- BUILD MS IF設定では「ティターンズ復活を目論む悪の科学者の手によって蘇ったサイボーグガンダム博士Mk-IIが、奪取されたトライオン3の設計図から完成させ、機体から発生する黒ミノフスキー力を用いて心に傷を受けた自分の息子を搭乗させて治療しようとしている」とされる[54]。
- 一方、ミッションでは『ガンダムビルドファイターズトライ』と連動しており、パイロットはサカイ・ミナトである。のちにアニメ『ガンダムビルドファイターズ バトローグ』第2話にも登場した。
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脚注
注釈
^ Gフォートレス形態は機体構造上、コア・ブロックが機体下面に露出するため、後の改修によってコクピット周辺に追加装甲が施されている。
- ^ abMS形態では「14,400kg×4」であるが、コア・ベースのスペック表ではすべて「×2」となっている。
^ 「14,400kg×4」の場合の総推力は168,200kgとなる。
^ 「NEO・コア・ファイター」と表記。
^ Gフォートレス形態で出撃し、ジュドーの搭乗するコア・ファイターと入れ替わるが(総数2機)、合体シーンはバンクを使っているためコア・トップ側からもコア・ファイターが分離している(総数3機)。
^ 『マスターグレード ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム』解説には、急遽開発中の航宙戦闘機をメガビームライフルユニットへ改装したものであるという説や、コア・トップは元々Gブルに相当する戦車形態となる予定だったがティターンズ崩壊後のネオ・ジオン台頭に伴い可及的速やかに配備することが求められたため地上用装備がオミットされてしまったという説が記載されている。
^ スーパーGフォートレスの設定画より。
^ 第13、15、24、34、35話の6回。
^ 「14,400kg×4」の場合の総推力は135,600kgとなる。
^ 第14、17、18、24、34、35話の6回。
^ この際の演出はゲーム[要出典]において「ハイメガキャノンフルパワー」という名称でΖΖ(ダブルゼータ)の最強武装として再現されるようになった。
^ このため、本機は本体の各パーツの三つの核融合炉と合わせ、4基のジェネレーターを有する[5]。
^ 『マスターピース ダブルゼータガンダム』より。「MG FAZZ」組み立て説明書の記述によればFAZZは内部にΖΖ(ダブルゼータ)の機構が一部存在するため、それを利用して本来のΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムへの改造が可能という。
^ 当該機が再組み立てされ、ΖΖ(ダブルゼータ)化本改造されたことを全否定する描写ではない事に注意。またマスターピース本誌でもその記述をあえて「UC0096年当時の古い資料」として扱い、センチネルおよび「エニグマ始動」を否定するスタンスではない描写である。
^ 元デザインが明貴美加デザインのフルアーマーΖΖ(ダブルゼータ)ガンダムのリファインである。
^ スーパーGフォートレスのMS形態を指すか、別の装備であるか不明。
出典
- ^ abcdefghijklmnopqrstuvwxyz『マスターグレード MSZ-010 ダブルゼータガンダム』付属説明書、バンダイ、1999年12月。
- ^ abcdefg『データコレクション 機動戦士ガンダムΖΖ(ダブルゼータ)』角川書店、1997年12月、66-67頁。(ISBN 978-4073075721)
- ^ abcde『モデルグラフィックス2月号別冊 ガンダムウォーズII ミッションダブルゼータ/パーフェクトモデリングマニュアル』大日本絵画、1987年2月、17-19頁。(ISBN 978-4499205269)
- ^ abc『ガンダムマガジン』No.3、講談社、1991年3月、64-65頁。
- ^ abcdefghijklmnop『1/144 MSZ-010 ΖΖ(ダブルゼータ)ガンダム』説明書、バンダイ、1986年6月。
- ^ abcde『ハイグレードユニバーサルセンチュリー MSZ-010 ダブルゼータガンダム』付属説明書、バンダイ、2010年6月。
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^ 「ガンダムトライエイジ BUILD MS(モビルスーツ) 4弾」いよいよ本日12月12日より稼働開始! GUNDAM.INFO、2013年12月12日。
^ 「オリジナルビルドMS「ガンダムトライオンIII」登場!」『ガンダムトライエイジ』公式サイト
関連項目
- ガンダムシリーズの登場機動兵器一覧
- 可変モビルスーツ
- ダブルゼータくんここにあり
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