京急川崎駅
京急川崎駅 | |
---|---|
京急川崎駅中央口(2018年4月) | |
けいきゅう かわさき Keikyū Kawasaki | |
所在地 | 川崎市川崎区砂子1丁目3番地1 北緯35度31分58.0秒 東経139度42分3.0秒座標: 北緯35度31分58.0秒 東経139度42分3.0秒 |
所属事業者 | 京浜急行電鉄(京急) |
駅構造 | 高架駅(本線) 地上駅(大師線) |
ホーム | 2面4線(本線) 2面2線(大師線) 計4面6線 |
乗降人員 -統計年度- |
129,351人/日 -2017年- |
開業年月日 | 1902年(明治35年)9月1日 |
乗入路線 2 路線 | |
所属路線 | ■本線 |
駅番号 | ○KK20 |
キロ程 | 11.8km(品川起点) |
◄KK19 六郷土手 (1.2km) (1.3km) 八丁畷 KK27► | |
所属路線 | ■大師線 |
駅番号 | ○KK20 |
キロ程 | 0.0km(京急川崎起点) |
(1.2km) 港町 KK21► | |
乗換 | 東日本旅客鉄道(JR東日本)川崎駅 |

京急川崎駅(けいきゅうかわさきえき)は、神奈川県川崎市川崎区砂子1丁目にある、京浜急行電鉄の駅である。駅番号はKK20。
目次
1 利用可能な鉄道路線
2 歴史
3 駅構造
3.1 のりば
3.2 接近メロディ
3.3 分割・併合
4 利用状況
5 駅周辺
5.1 中央口
5.2 西口
5.3 バス路線
6 将来の予定
7 隣の駅
8 脚注
9 出典
10 関連項目
11 外部リンク
利用可能な鉄道路線
- 京浜急行電鉄
- 本線
- 大師線
- 東日本旅客鉄道(JR東日本)川崎駅より
- 東海道線
- 京浜東北線
- 南武線
歴史
1902年(明治35年)9月1日 - 川崎駅として開業。
1925年(大正14年)11月1日 - 国有鉄道川崎駅と混同を避けるため京浜川崎駅に改称。
1966年(昭和41年)12月10日 - 本線が高架化、大師線の新ホーム供用開始。
1987年(昭和62年)6月1日 - 京急川崎駅に改称[1]。
1999年(平成11年)7月31日 - 京急線の白紙ダイヤ改正が実施される。京成線および都営浅草線からの直通急行がすべて羽田空港発着になり通常時のダイヤから当駅発着がなくなる。これに伴い本線は、京急蒲田以南横浜方面新逗子までの急行運転、並びに京成電鉄・北総開発鉄道(現・北総鉄道)運用車の入線は廃止され、代替として普通が増発される。
2002年(平成14年)10月12日 - 日中の横浜方面 - 羽田空港間直通運転開始に伴い、品川方面快特と羽田空港方面特急の分割・併合が行われるようになる。また、品川方の引き上げ線は下り本線から直接進入できるよう改良される。
2008年(平成20年)12月20日 - 本線に駅メロディを導入。
2010年(平成22年)5月16日 - ダイヤ改正により新設されたエアポート急行の停車駅となる。
駅舎(2005年6月)
駅構造
当駅は二層構造になっており、1階は改札口および大師線のホームが、2階に本線のホームがある。
- 大師線:2面2線の頭端式ホームとなっており、1 - 3番線を使用する。2・3番線は同一線路、2番線は降車専用。通常、大半の時間帯は3番線のみ使用している。これらのホームでは駅自動放送が使用されている。ただし、正月三が日に川崎大師への初詣客で混雑する場合は、1番線を使用するほか、乗り換えの利便性を図るため、3番線を降車専用とし、2番線を乗車ホームとする場合がある。そのため、2番線ホームの「降車専用ホーム」の案内板は、「乗車専用ホーム」と表示が変えられるようになっている。
- 本線:高架上にある島式ホーム2面4線であり、付番は大師線からの続きで4 - 7番線である。普通電車と一部のエアポート急行は優等列車の緩急接続や「京急ウィング号」(下りの平日夜間のみ)の通過待避を行うため、5・6番線を「京急ウィング号」・快特・特急・待避しないエアポート急行、4・7番線を主に普通と待避するエアポート急行が使用する。待避しない普通は5・6番線の本線に入線する。また、一部の快特と特急は4番線に入線する(後述)。自動放送はなく、駅員による案内が行われている。
- 下り線で12両編成で運行される特急は、次に停車する神奈川新町のホーム有効長が8両編成分しかないことから、当駅で後ろ4両を回送にした上で、神奈川新町で切り離す。一部列車は後ろ4両を当駅で切り離して停止位置を変更の上、当駅より先は普通電車として運行する。
- 京急では毎年1月3日に東京箱根間往復大学駅伝競走(箱根駅伝)復路における空港線第一京浜踏切の遮断時間を短縮するためにダイヤ変更を実施していたため、横浜方面からの羽田空港発着列車は上下とも品川発着に、品川方面からの羽田空港発着列車は当駅発着にそれぞれ変更された。2012年10月21日の高架化工事完成に伴い、2013年からは通常ダイヤとなっている。
- 大師線と本線は側線を介してつながっているが、定期営業運転はない。年末年始の終夜運転などの際や、車両点検などの際の新町検車区への回送、本線にある留置線からの出庫の際に使用されている。
- ホーム上にある発車標は、本線が反転フラップ式、大師線がLED式である。なお、大師線のものは行先表示がなく、3本後までの列車の発車時刻とのりばを表示するのみとなっている。また、いずれの表示機も京急川崎止まりの表示はない。
- 一部のマニアや関係者間では「川崎」と略されることがある。またかつては一部の行先表示幕も「川崎」と表示された。
- ホームの番号は7番線まであり、京急では最も番線が多い駅である(次に多いのは京急蒲田駅の6番線)。
のりば
← 六郷土手駅 |
|
→ 八丁畷駅 |
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凡例 出典:不明 |
番線 | 路線 | 方向 | 行先 |
---|---|---|---|
1 - 3 |
- |
川崎大師・小島新田方面 |
|
4・5 |
下り |
横浜・三浦海岸方面 |
|
6・7 |
上り |
![]() |
接近メロディ
2008年12月20日から、川崎市出身の坂本九の代表曲「上を向いて歩こう」が接近メロディとして使用されている[2]。同時に通過列車接近時の警告音の音程が変更された。なお、「上を向いて歩こう」が流れるのは本線のみで、大師線ホームではメロディは流れない。
分割・併合

引き上げ線の羽田空港始発とそれを追い抜かす快特
京急の羽田空港ターミナル乗り入れ以前は都営浅草線直通急行の終着駅だったほか日中の新逗子方面行き急行(現在のエアポート急行とは異なる)の一部が折り返していた。2010年5月15日までのダイヤでは羽田空港発着の快特と品川・泉岳寺発着および都営浅草線直通快特の分割併合駅だった。
品川方の上下線の間に1本引き上げ線があり、当駅始発の普通や、羽田空港発の浦賀行と新逗子行4両編成増結時の待避に使用された。羽田空港を発着する4両編成の特急の列車番号末尾はすべて「D」だった。なお、この引き上げ線は、かつて都営線からの直通急行の折り返し線として使用していた。現在は品川 - 京急蒲田駅間の区間運転列車がこの引き上げ線を使用して折り返している。これは京急蒲田駅の構造上、京急蒲田で品川方面に折り返すことができないためである。また、同じく品川方の多摩川鉄橋上に折り返し用の渡り線が設置されており、新逗子方面行き急行はこちらを使って本線上で折り返していた。
下り線の増結時は京急蒲田を羽田空港始発4両編成が先に発車し、当駅手前で上下線の間にある引き上げ線に入線後一旦停車し、後続の快特(8両編成)を先に通してから、後ろ4両の増結を行なっていた。増結後は当駅 - 金沢文庫間を12両編成で運転し、羽田空港 - 当駅間で特急だった種別が快特となっていた。
逆に上り線では、金沢文庫から増結された12両の快特の後ろ4両を当駅で分割し、8両編成の快特発車直後、4両編成の特急羽田空港行に種別変更し発車していた。発車前に停止位置を少し移動していた。また、増結待ちのD特急が引き上げ線に停車中は横浜方からの当駅止まりの電車が引き上げ線を使用できないため、品川方の上り線本線の多摩川鉄橋上で一旦停車し、渡り線を経由し折り返していた。引き上げ線使用時は5番線に入線するが、上り本線で折り返す場合は4番線に入線する。5番線の普通と緩急接続する快特と特急は4番線を使用する。
なお朝方に運行される12両編成の下り特急列車は神奈川新町駅のホーム有効長が8両編成のため後4両が当駅止まりとして運行されるが、当駅では分割せずに後4両を回送扱いにした状態で12両編成のまま次の神奈川新町駅まで運行され同駅にて分割作業を行なう。
利用状況
2017年度の1日平均乗降人員は129,351人であり[3]、京急線72駅の中では上大岡駅に続いて第4位である。
近年の1日平均乗降・乗車人員は下表の通りである。
年度 |
1日平均 乗降人員[5] |
1日平均 乗車人員[6] |
出典 |
---|---|---|---|
1995年(平成07年) |
58,310 |
[* 1] | |
1996年(平成08年) |
55,486 |
||
1997年(平成09年) |
54,067 |
||
1998年(平成10年) |
57,149 |
[* 2] | |
1999年(平成11年) |
52,161 |
[* 3] | |
2000年(平成12年) |
52,099 |
[* 3] | |
2001年(平成13年) |
52,537 |
[* 4] | |
2002年(平成14年) |
104,267 |
52,031 |
[* 5] |
2003年(平成15年) |
106,264 |
52,802 |
[* 6] |
2004年(平成16年) |
106,691 |
53,214 |
[* 7] |
2005年(平成17年) |
108,019 |
53,911 |
[* 8] |
2006年(平成18年) |
111,983 |
55,969 |
[* 9] |
2007年(平成19年) |
115,323 |
57,240 |
[* 10] |
2008年(平成20年) |
117,282 |
58,359 |
[* 11] |
2009年(平成21年) |
116,073 |
57,743 |
[* 12] |
2010年(平成22年) |
115,036 |
57,246 |
[* 13] |
2011年(平成23年) |
113,634 |
56,403 |
[* 14] |
2012年(平成24年) |
114,311 |
56,760 |
[* 15] |
2013年(平成25年) |
118,034 |
58,577 |
[* 16] |
2014年(平成26年) |
120,030 |
59,560 |
[* 17] |
2015年(平成27年) |
122,931 |
60,913 |
[* 18] |
2016年(平成28年) |
126,304 |
62,665 |
[* 19] |
2017年(平成29年) |
129,351 |
駅周辺
当駅と川崎駅の間と市役所方面にかけては商業地区が形成されている。西口周辺は小規模な歓楽街があり、東側には京急の所有する駐車場や変電所が大きな面積を占めている。
東日本旅客鉄道(JR東日本)の川崎駅までは200mほどの距離がある。川崎駅北口までは中央口からは地上または地下通路(川崎アゼリア)を利用して徒歩で3-4分程度で乗り換えが可能である。京急線ホームからJR線ホームへはJR川崎駅北改札利用の場合で5-6分程度である。
川崎駅は正式な乗換駅ではなく、連絡乗車券は発売されていない。例えば、羽田空港で南武線の矢向までの連絡乗車券を購入した場合は乗換駅が品川・横浜・八丁畷のいずれかとなる。当駅の改札機で当該連絡乗車券を投入した場合は前途無効として回収される。なお、当駅と川崎駅を乗換駅とする連絡定期券は2008年3月15日より発売を開始した。
2000年代に入ってから駅周辺の再開発が進んでいる。旧小美屋跡地には東急ハンズ、TOHOシネマズ、TSUTAYAなどが入居する専門店ビルである川崎DICE、旧チネチッタ川崎は複合商業施設ラ チッタデッラとなり、商業地区の活性化が進んでいる。
また、京急の高架線が、川崎駅東口バスターミナル南東部を通過していることから、東口駅前広場の整備に合わせ、2009年頃より、高架下空間のバスターミナルとしての再整備、および2012年には車道の歩行者空間化が行われた。それに伴い、京急ストアも高架下へ移転した。
その後、大師線のホーム上空に人工地盤を設けて駅ビルが建て替えられ、ショッピングセンター「Wing」・ホテル京急EXイン・保育所等からなる京急川崎駅前ビルが2016年4月27日に開業した[7][8]。
中央口
- アゼリア(川崎地下街)
川崎DICE
東急ハンズ 川崎店
TSUTAYA 川崎駅前店
ユニクロ 川崎ダイス店
TOHOシネマズ 川崎
岡田屋モアーズ川崎店
BOOKOFF SUPER BAZAARモアーズ川崎店
京急ストア 京急川崎店(高架下)- 川崎銀柳街
- 川崎駅東口バスターミナル
西口
ヨドバシアウトレット京急川崎店(旧. ヨドバシカメラマルチメディア京急川崎)
城南予備校 川崎校
東横イン 京浜急行川崎駅前
東芝マイクロエレクトロニクス 半導体システム技術センター分室
KANTOモータースクール 川崎校
バス路線
将来の予定
- 川崎市が主体となり、川崎縦貫高速鉄道を当駅まで延伸し大師線と直通する検討が進められてきた。しかし、解決すべき課題が多いことから、川崎市は2013年に川崎縦貫高速鉄道を中長期(20年内)に着手(事業化)を目指す事業と位置付け、高速鉄道事業会計を閉鎖した[9][10]。
隣の駅
- 京浜急行電鉄
本線
□モーニング・ウィング号・□京急ウィング号
- 通過
■快特
京急蒲田駅 (KK11) - 京急川崎駅 (KK20) - 横浜駅 (KK37)
■特急
- 京急蒲田駅 (KK11) - 京急川崎駅 (KK20) - 神奈川新町駅 (KK34)
■エアポート急行
- 京急蒲田駅 (KK11) - 京急川崎駅 (KK20) - 京急鶴見駅 (KK29)
■普通
六郷土手駅 (KK19) - 京急川崎駅 (KK20) - 八丁畷駅 (KK27)
大師線
京急川崎駅 (KK20) - 港町駅 (KK21)
脚注
^ 『鉄道ジャーナル』第21巻第10号、鉄道ジャーナル社、1987年8月、 128頁。
^ 16駅の駅メロディ採用曲が決定いたしました!(報道発表資料) - 京浜急行電鉄(2008年11月14日)(2008年12月1日時点でのアーカイブ)
^ 駅別1日平均乗降人員 (PDF) - 京急
^ 川崎市統計書
^ 各種報告書 - 関東交通広告協議会
^ 神奈川県県勢要覧
^ “京浜急行電鉄 川崎に新たな玄関口”. 交通新聞 (交通新聞社). (2016年3月11日)
^ “新たな川崎エリアの玄関口が誕生/2016年4月27日(水)に京急川崎駅前ビルが開業します/12階建て複合ビル 商業施設・宿泊施設・認可保育所等を展開” (プレスリリース), 京浜急行電鉄, (2016年3月1日), オリジナルの2016年3月25日時点によるアーカイブ。, http://megalodon.jp/2016-0325-2115-25/www.keikyu.co.jp/company/news/2015/20160301HP_15217MT.html 2016年3月25日閲覧。
^ 川崎縦貫鉄道整備推進 事業の経緯等 川崎市
^ 平成24年度川崎市高速鉄道事業会計決算概況 (PDF) 川崎市
出典
- 神奈川県県勢要覧
^ 線区別駅別乗車人員(1日平均)の推移 (PDF) - 23ページ
^ 神奈川県県勢要覧(平成12年度)224ページ
- ^ ab神奈川県県勢要覧(平成13年度) (PDF) - 226ページ
^ 神奈川県県勢要覧(平成14年度) (PDF) - 224ページ
^ 神奈川県県勢要覧(平成15年度) (PDF) - 224ページ
^ 神奈川県県勢要覧(平成16年度) (PDF) - 224ページ
^ 神奈川県県勢要覧(平成17年度) (PDF) - 226ページ
^ 神奈川県県勢要覧(平成18年度) (PDF) - 226ページ
^ 神奈川県県勢要覧(平成19年度) (PDF) - 228ページ
^ 神奈川県県勢要覧(平成20年度) (PDF) - 232ページ
^ 神奈川県県勢要覧(平成21年度) (PDF) - 242ページ
^ 神奈川県県勢要覧(平成22年度) (PDF, 1.38MB) - 240ページ
^ 神奈川県県勢要覧(平成23年度) (PDF, 2.36MB) - 240ページ
^ 神奈川県県勢要覧(平成24年度) (PDF, 830KB) - 236ページ
^ 神奈川県県勢要覧(平成25年度) (PDF, 509KB) - 238ページ
^ 神奈川県県勢要覧(平成26年度) (PDF) - 240ページ
^ 神奈川県県勢要覧(平成27年度) (PDF, 536KB) - 240ページ
^ 神奈川県県勢要覧(平成28年度) (PDF, 533KB) - 248ページ
^ 神奈川県県勢要覧(平成29年度) (PDF) - 240ページ
関連項目
- 日本の鉄道駅一覧
- 神奈川税務署員殉職事件
百恵白書 - 山口百恵が横須賀中央駅から快速特急(現:快特)に乗り品川駅まで彼の元へ会いに行く内容を歌った「I CAME FROM 横須賀」にて他駅と共に当駅が歌詞で登場する。
外部リンク
- 京浜急行電鉄 京急川崎駅
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