菩提寺
菩提寺(ぼだいじ)は、代々その寺の宗旨に帰依して、(先祖の)位牌を納めてある寺[1]。菩提所とも呼ばれる。ここでいう菩提とは「死後の冥福」を指し、菩提を弔う寺院という意味である。例えば、徳川家の寛永寺や増上寺が有名。古代・中世では一般的に氏寺と呼ばれていた。
香華院(こうげいん)は、仏前に香や花を供える役割を担う寺院のこと。香華寺(こうげじ)や香華所(こうげしょ)とも呼ばれる。陵墓・霊廟・墓所などに隣接して置かれる。例えば、皇室の陵墓に隣接する泉涌寺、伊達政宗の霊廟「瑞鳳殿」に隣接する瑞鳳寺などがこれにあたる。
檀那寺、旦那寺(だんなでら)は、檀信徒(檀家)の布施、すなわち檀那(旦那)によって運営される寺のこと。本来の意味では信徒と寺との経済的関係を示しているに過ぎないが、江戸時代に寺請制度によって個人は必ず1つの寺に管理されるようになり、多くの庶民は経済的支援をする寺と先祖の墓を管理してもらうそれが一致する。
目次
1 寺院名としての菩提寺
2 脚注
3 関連項目
4 外部リンク
寺院名としての菩提寺
寺号(寺院名)として「菩提寺」を称する寺院がいくつかある。
青森県むつ市の恐山にある曹洞宗の寺院。 - 菩提寺 (むつ市)
福井県福井市内にある真宗三門徒派の寺。 - 菩提寺 (福井市)
大阪市天王寺区にある浄土宗の寺院。
奈良県高市郡明日香村にある天台宗の寺院。 - 橘寺
- 奈良県御所市にある寺院。伏見山菩提院菩提寺。
兵庫県三田市にある真言宗花山院派の本山。 - 菩提寺 (三田市)
岡山県勝田郡奈義町にある浄土宗の寺院。法然が13歳まで修学した。
脚注
^ 『現代国語例解辞典 二色刷』 小学館辞典編集部 編、林巨樹 監修、小学館、2001年1月、第3版、[要ページ番号]。ISBN 4-09-501033-9。
関連項目
- 祖先崇拝
- 神仏分離
- 氏寺
- 氏社
外部リンク
- 佐々木章格「菩提寺」[リンク切れ] - Yahoo!百科事典
