映画音楽
映画音楽(えいがおんがく、film musicあるいはfilm score[1])とは、映画の中で使用される音楽のことである。
目次
1 歴史
2 ブラック・ムービーの映画音楽
3 映画音楽の作曲家
3.1 アメリカ
3.2 アルゼンチン
3.3 イギリス
3.4 イタリア
3.5 オーストラリア
3.6 オーストリア
3.7 カナダ
3.8 韓国
3.9 ギリシャ
3.10 クロアチア
3.11 ジャマイカ
3.12 スペイン
3.13 台湾
3.14 中国・香港
3.15 ドイツ
3.16 日本
3.16.1 あ
3.16.2 か
3.16.3 さ
3.16.4 た
3.16.5 な
3.16.6 は
3.16.7 ま
3.16.8 や
3.16.9 ら
3.16.10 わ
3.17 ニュージーランド
3.18 ハンガリー
3.19 ブラジル
3.20 フランス
3.21 ベルギー
3.22 ポーランド
3.23 南アフリカ共和国
3.24 レバノン
3.25 ロシア・旧ソ連
4 関連項目
5 脚注
6 外部リンク
歴史
映画は当初はサイレント(無声映画)であり、音声がついたのは1920年代にトーキーが発明されてからである。しかし、それ以前のサイレント映画を上映する際にも、映画館内でピアノなどによる音楽を流していた。時には、予算のある映画の場合、オーケストラピットでフルオーケストラの伴奏がつくこともあった。世界で最初の映画音楽は1908年、サン=サーンスが『ギーズ公の暗殺』[2]のために作曲した音楽と言われる。他にも、ショスタコーヴィチが1929年に『新バビロン』、エリック・サティが1924年に『幕間』を作曲するなど、初期の映画音楽はクラシック音楽の作曲家が主な担い手であった。日本では山田耕筰が1922年から1924年に昭和シネマ制作の『霊楽堂』に付けたのが最初である、といわれている。サイレント時代には、チャップリンやキートン、ロイドらが活躍したが、チャーリー・チャップリンは俳優、監督だけでなく、作曲もおこなった。本編では使用されず、予告編だけに使われる映画音楽が存在する。これらの音楽はエピックと呼ばれている。
ブラック・ムービーの映画音楽
戦前から戦後1960年代前半までの映画は、音楽も含め白人のものだった。だが、60年代後半から少しずつ黒人による映画が増えてきた。きっかけはメルビン・ヴァン・ピープルズによる独立系映画「スウィート・スウィートバックス・バッドアス・ソング」の大成功だった。音楽はアース、ウインド&ファイアが担当した。その後、アイザック・ヘイズが音楽を担当した「黒いジャガー」[3]や、カーティス・メイフィールドの「スーパーフライ」、ジョニー・ペイトの「シャフト・イン・アフリカ」、オシビサの「スーパーフライTNT」など、多くのブラック・ムービー・サントラ盤が発表された。
映画音楽の作曲家
国名・氏名とも50音順。原則として出身国別であるが、国境を越えて仕事をしている作曲家も多い。
アメリカ
- アイザック・ヘイズ
- アーサー・B・ルービンスタイン
- アース・ウィンド&ファイア
- アラン・シルヴェストリ
- アルフレッド・ニューマン
- アレグザンダー・クーリッジ
- アレックス・ノース
- アンジェロ・バダラメンティ
- ヴィクター・ヤング
ウィリー・ハッチ[4]
- エリオット・ゴールデンサール
- エルマー・バーンスタイン
- オリヴァー・ネルソン
- オリバー・ウォレス
- カーティス・メイフィールド
- ガトー・バルビエリ
- カール・スターリング
- カール・デイヴィス
- カール・ブラント
- クインシー・ジョーンズ
- クリストファー・ヤング
- ジェームズ・ニュートン・ハワード
- ジェームズ・ブラウン
- ジェイムズ・ホーナー
- ジェリー・ゴールドスミス
- ジェリー・フィールディング
- ジェローム・モロス
- ジム・スタインマン
- シャーリー・ウォーカー
- ジャック・ニッチェ
- ジョエル・ゴールドスミス
- ジョエル・マクニーリー
- ジョー・ハーネル
- ジョニー・ペイト
ジョニー・マンデル[5]
ジョン・ウィリアムズ(ジョニー・ウィリアムズ)- ジョン・オットマン
- ジョン・デブニー
- ジョン・モリス
- シルヴェスター・リーヴァイ
- スコット・ブラッドリー
- スチュー・フィリップス
- スティーヴィー・ワンダー
- スティーブ・ジャブロンスキー
- ダニー・エルフマン
- ディーン・エリオット
- デイヴ・グルーシン
- デイヴ・ブルーベック
- デヴィッド・アーカンストーン
- デヴィッド・シャイア
- デヴィッド・ニューマン
- デレク・ワズワース
- テレンス・ブランチャード
- トム・スコット
- ドン・デイヴィス
- ドン・ピーク
- ニール・ヘフティ
- バート・バカラック
- バーナード・ハーマン
- ハービー・ハンコック
- ハワード・ブレイク
- ヒューゴー・フリードホーファー
- ビル・コンティ
- ブラッド・フィーデル
- フランク・ザッパ
- フランク・デヴォール
- フランク・マーセルズ
- ブルース・ブロートン
- フレデリック・タルゴーン
- ベイジル・ポールドゥリス
- ヘンリー・マンシーニ
- ボビー・ウーマック
- ボブ・ディラン
- ポール・ソーテル
- マーヴィン・ゲイ
- マーヴィン・ハムリッシュ
- マーク・マッケンジー
- マーク・マンシーナ
- マイケル・ケイメン
- マックス・スタイナー
- マルコ・ベルトラミ
- ライ・クーダー
- ランディ・エデルマン
- ランディ・ニューマン
- ランディー・ミラー
- リー・ハーライン
- リー・ホールドリッジ
- リチャード・バンド
- リチャード・ロジャース
- レナード・ローゼンマン
- ロイ・エアーズ
アルゼンチン
ラロ・シフリン(アメリカに渡って活動)
イギリス
- アーサー・ブリス
- アルバート・エルムズ
- ウィリアム・ウォルトン
- エドワード・シェアマー
- エルトン・ジョン
オシビサ(アフリカ系イギリス人)- キャット・スティーヴンス
- クリストファー・ガニング
- ジェイムズ・バーナード
- ジェフリー・バーゴン
- ジョージ・フェントン
- ジョン・アディスン
- ジョン・スコット
- ジョン・バリー
デヴィッド・アーノルド(アメリカでも活動)- ドノヴァン
- パトリック・ゴワーズ
- パトリック・ドイル
- バリー・グレイ
- ビー・ジーズ
- ビートルズ
- ピンク・フロイド
- ザ・フー
- ベンジャミン・フランケル
- ポール・マッカートニー
- マイク・バット
- マイク・オールドフィールド
- マイケル・J・ルイス
- マルコム・アーノルド
- マイケル・ナイマン
- リチャード・アディンセル
- リチャード・ロドニー・ベネット
- レイチェル・ポートマン
- レスリー・ブリカス
- ロイ・バッド
- ロン・グッドウィン
- ロン・グレイナー
イタリア
- アルマンド・トロヴァヨーリ
- アレッサンドロ・アレッサンドローニ
- アンジェロ・フランチェスコ・ラヴァニーノ
エンニオ・モリコーネ(アメリカでも活動)- カルロ・ルスティケッリ
- ゴブリン
ジョルジオ・モロダー(アメリカでも活動)
ダリオ・マリアネッリ(アメリカでも活動)
ニーノ・ロータ(アメリカでも活動)- ニコラ・ピオヴァーニ
- ピエロ・ピッチオーニ
- ピノ・ドナッジオ
- フランチェスコ・デ・マージ
- ブルーノ・ニコライ
- マリオ・ナシンベーネ
- ミケーレ・ラチェレンザ
- リズ・オルトラーニ
- ルイス・バカロフ
オーストラリア
- ブライアン・メイ
- ブルース・ローランド
オーストリア
アーネスト・ゴールド(アメリカに渡って活動)
エーリヒ・ヴォルフガング・コルンゴルト(アメリカに渡って活動)
カナダ
クリストフ・ベック(アメリカでも活動)
ハワード・ショア(アメリカでも活動)
韓国
- イ・ジェジン
- ウォン・イル
- キム・ジュンソン
- チェ・スンヒョン
趙成禹(チョ・ソンウ)
ギリシャ
ヴァンゲリス(アメリカでも活動)- エレニ・カラインドルー
ジョルジュ・ガルヴァランツ(フランスに渡って活動)- ミキス・テオドラキス
クロアチア
- アルフィ・カビリョ
ジャマイカ
- ジミー・クリフ
スペイン
- アントン・ガルシア・アブリル
- ホセ・ニエト
台湾
- 林強
中国・香港
陳光榮 / コンフォート・チャン(代表作: インファナル・アフェア)- 金培達
ドイツ
- カン
- クラウス・ドルディンガー
クラウス・バデルト(現在はアメリカに渡って活動)
クリストファー・フランケ(現在はアメリカに渡って活動)
タンジェリン・ドリーム(グループ、クリストファー・フランケが過去に在籍)
ハロルド・フォルターメイヤー(現在はアメリカに渡って活動)
ハンス・ジマー(現在はアメリカに渡って活動)
マルク・ストライテンフェルト(現在はアメリカに渡って活動)
ミヒャエル・スタウダッハー(韓国に渡って活動)
日本
あ
- 芥川也寸志
- 朝川朋之
- 天野正道
- 飯田信夫
- 池頼広
- 池野成
- 池辺晋一郎
- 石塚徹
- 伊藤ゴロー
- 伊藤昇
- 井上堯之
- 伊福部昭
- 伊部晴美
- 岩崎太整
- 岩代太郎
- 宇崎竜童
- 宇乃かつを
- 梅林茂
- 大島ミチル
- 大谷幸
- 大友良英
- 大野克夫
- 大野雄二
- 奥村一
か
- 甲斐正人
- 海田庄吾
- 加古隆
- 加藤和彦
- 川井憲次
- 川崎真弘
- 菅野祐悟
- 菅野よう子
- 菅野由弘
- 菊池俊輔
- 菊地成孔
- 木下忠司
- きだしゅんすけ
- 木森敏之
- 国吉良一
- 栗山和樹
- 神津裕之
- 神津善行
- 小杉太一郎
- 古関裕而
- コーニッシュ
- 小林亜星
- 小室哲哉
- 小六禮次郎
さ
- 斎藤一郎
- 斎藤高順
- 三枝成彰
- 坂本龍一
- 鷺巣詩郎
- 佐藤直紀
- 佐藤允彦
- 佐藤勝
- 佐橋俊彦
- 佐村河内守
- 沢田完
- 澤野弘之
- 冷水ひとみ
- 周防義和
- 鈴木慶一
- 鈴木静一
- 鈴木清司
- 鈴木治行
- 鈴木ヤスヨシ
- 住友紀人
- 千住明
S.E.N.S.(グループ)
た
- 高橋半
- 武満徹
- 田中公平
- 谷川賢作
- 團伊玖磨
- 辻陽
- 寺嶋民哉
- 徳永暁人
- 冨田勲
な
- 中田ヤスタカ
- 中村幸代
nido(グループ)- 根岸貴幸
- 野見祐二
は
- 蓜島邦明
- 羽毛田丈史
- 長谷部徹
- 服部克久
- 服部隆之
- 服部正
- 羽田健太郎
- 早坂文雄
- 林光
- 久石譲
- 平尾昌晃
- 深井史郎
- 冬木透
- 別宮貞雄
- 星勝
- 細野晴臣
- 本多俊之
- 布袋寅泰
- 本間勇輔
ま
- 前田憲男
- 馬飼野康二
- 松井八郎
- 松田岳二
- 松村禎三
- 松本晃彦
- 松山祐士
眞鍋理一郎(真鍋理一郎)- 間宮芳生
- 黛敏郎
- 丸山和範
- 宮内國郎
- 宮川彬良
- 宮川泰
- 溝口肇
- 村松崇継
- めいなCo.
や
- 八木正生
- 安川午朗
- 矢野立美
- 山下康介
- 山田勳生
- 山本直純
- 山路敦司
- 湯浅譲二
- Youki Yamamoto
ら
- ロケットマン(ふかわりょう)
わ
- 渡辺岳夫
- 渡辺宙明
- 渡辺俊幸
- 和田薫
ニュージーランド
グレーム・レヴェル(アメリカに渡って活動)
ハンガリー
ミクロス・ローザ(アメリカに渡って活動)
ブラジル
- ルイス・ボンファ
フランス
- アラン・ジョミー
- アレクサンドル・デスプラ
- ウラディミール・コスマ
- エリック・セラ
- エリック・ドマルサン
- クロード・ボラン
- ジャン=クロード・プティ
- ジャン・ミュジー
- ジョルジュ・オーリック
- ジョルジュ・ドルリュー
- パスカル・エステーヴ
- ピエール・バシュレ
- ピエール・バルー
- フィリッペ・サルド
- フランシス・レイ
- フランソワ・ド・ルーベ
- ブリューノ・クーレ
- ミシェル・ポルナレフ
- ミシェル・マーニュ
- ミシェル・ルグラン
モーリス・ジャール(アメリカに渡って活動)- ロマーノ・ムスマッラ
ベルギー
- ディルク・ブロッセ
- フレデリック・ドゥヴレーズ
ポーランド
- ヴォイチェフ・キラール
ブロニスラウ・ケイパー(アメリカに渡って活動)
南アフリカ共和国
トレヴァー・ジョーンズ(イギリスに渡って活動)
トレヴァー・ラビン(現在はアメリカで活動)
レバノン
ガブリエル・ヤレド(フランスに渡って活動)
ロシア・旧ソ連
- エドゥアルド・アルテミエフ
ディミトリ・ティオムキン(アメリカに渡って活動)
関連項目
- サウンドトラック
- サイレント
- 劇伴
- 付随音楽
- BGM
- 劇伴音楽の作曲家一覧
脚注
^ 映画のためだけに作曲された曲はfilm scoreのほうを用いる。
^ http://www.wbjc.com/music-from-movies/
^ http://movies.yahoo.co.jp/movie/6636/
^ http://www.discogs.com/.../Willie-Hutch-Foxy-Brown.../3490...
^ http://www.imdb.com/name/nm0006184/
外部リンク
- 映画音楽作曲家名鑑
- 独立系の映画音楽
- 映画音楽の歴史
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