グランド・ファンク・レイルロード
グランド・ファンク・レイルロード Grand Funk Railroad | |
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出身地 | ![]() |
ジャンル | ハードロック ロック ブルース・ロック |
活動期間 | 1968-1977、1980-1983、1996-現在 |
レーベル | Capitol MCA Full Moon/Warner Bros. |
共同作業者 | トッド・ラングレン フランク・ザッパ |
公式サイト | www.grandfunkrailroad.com (注意: サウンド再生あり) |
メンバー | Don Brewer (D) Mel Schacher (B) Craig Frost (K) Bruce Kulick (G) Tim Cashion (K) Max Carl (V) |
旧メンバー | Mark Farner (G) Terry Knight (B) Dennis Bellinger (B) Howard Eddy, Jr. (K) |
グランド・ファンク・レイルロード(Grand Funk Railroad, GFR)[1]はアメリカのハードロック・バンド。メンバーの中心は、マーク・ファーナー、メル・サッチャー[2]、ドン・ブリューワーである。メル・サッチャーのベース・プレイは、他のベーシストにも影響を与えた。1960年代末から70年代半ばにかけて、アルバム、ヒット・シングルを連発し、人気ハード・ロック・バンドとなった。二度の解散と再結成を経て、2012年現在も活動中である。
目次
1 概要:歴史
2 メンバー
2.1 現在のメンバー
2.2 過去に在籍したメンバー
3 ディスコグラフィー
3.1 スタジオ・アルバム
3.2 ライヴ・アルバム
3.3 コンピレーション
3.4 シングル(米国)
4 メンバー構成推移
5 日本公演
6 関連項目
7 脚注
8 外部リンク
概要:歴史
「テリー・ナイト・アンド・ザ・パック(Terry Knight and the Pack)」というバンドで活動していたドン・ブリューワー (Don Brewer, ds)とマーク・ファーナー (Mark Farner, vo & g)、が、テリー・ナイト(Terry Knight)がバンドを去ったのを機に、メル・サッチャー (Mel Schacher, b) を誘い新バンドを結成。バンド名はアメリカの鉄道会社「Grand Trunk Western Railroad 」をもじって名付けられた。1968年頃より勃興していたニューロック、又はヘヴィロック(現在のハードロック)のスタイルをいち早く取り入れ、1969年にかつての同僚であるナイトをプロデューサーに迎えたアルバム『グランド・ファンク・レイルロード登場 (On Time) 』でデビューする。レッド・ツェッペリンのアメリカ公演の前座をやった際に、その歌と演奏力で聴衆を熱狂させ、ツェッペリンを食ってしまったことにより、ロックファンの間で知名度が高まった。アルバムからシングルカットされた「ハートブレイカー」はハードロックの古典となっており、ザ・タイガースがコンサートのレパートリーとして取り上げた。また、後にフォークシンガーとしてデビューする井上陽水がこの曲のコード進行を模倣して「傘がない」を書いたように、日本でも人気があった。1971年の来日公演は激しい雷雨の中で行なわれた。後楽園球場の演奏は、ロック伝説として今も語り草になっている。また、アニマルズの曲をカバーした「孤独の叫び」もファンキーな人気曲となった。
1972年の『不死鳥(Phoenix)]』からはナイトと決別し、クレイグ・フロスト (Craig Frost, kbd) を迎えて音楽性をポップな方向に広げ、バンド名をグランド・ファンク(Grand Funk)に変更した[3]。同アルバムからは「ロックンロール・ソウル」がシングル・カットされた。1973年、トッド・ラングレンにプロデュースを委ねたアルバム『 アメリカン・バンド (We're an American Band) 』を発表。同名シングル曲が全米1位を獲得する大ヒットを記録、このアルバム・タイトルはそのまま彼らの代名詞となり、ボン・ジョヴィなど後に登場するアメリカのロックバンドにライブなどで何度もカバーされている。
続くアルバム『輝くグランド・ファンク (Shinin' On) 』では、1962年に全米1位を獲得したジェリー・ゴーフィン & キャロル・キング作によるリトル・エヴァ (Little Eva) の大ヒット曲「ロコモーション (The Loco-Motion)」をハードロック風にアレンジしたカバーがシングルカットされ、こちらも全米1位を獲得、グランド・ファンク最大のヒットシングルとなった。また、ロコモーションのほかに「シャイニン・オン」もシングルとして発表された。
1975年にはドリフターズの原曲をブギ・ウギ調にアレンジした「オー・ワンダフル」と「バッド・タイム」の2曲のヒットを放った。1976年の『驚異の暴走列車(Born to Die)』を発表しCapitolとの契約は満了した。同年、MCAからフランク・ザッパプロデュースの『熱い激突(Good Singin', Good Playin')』を発表するがこの1枚で解散した。
解散後、ファーナーはソロでMark Farner(1977年)、No Frills(1978年)の2枚のアルバムを発表した。ブリューワー、サッチャー、フロストの3人はFlintを結成しFlint(1977年)を発表した。1980年、ファーナーとブリューワーの2人によってGFRは再結成された。『グランド・ファンク復活(Grand Funk Lives)』と『ホワッツ・ファンク?(What's Funk ?)』と2枚のアルバムを発表するがヒットを出すことはなく1983年に二度目の解散をした。
1997年に行なわれたボスニア救済コンサートをきっかけにオリジナルメンバーで再々結成(『ボスニア(Bosnia)』)。途中でファーナーはソロ活動のためにバンドを離れたが、2012年現在もグランド・ファンク・レイルロードはライヴなどの活動を行っている。
メンバー

Mel Schacher
January 12, 2002

Bruce Kulick
January 12, 2002

Mel & Bruce
January 12, 2002
現在のメンバー
メンバー名 | 原語表記 | 担当 | 在籍時期 |
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ドン・ブリューワー | Don Brewer | Drums, Lead Vocals | 1968~1977, 1980~1983, 1996~現在 |
メル・サッチャー | Mel Schacher | Bass Guitar | 1968~1977, 1980~1981, 1996~現在 |
マックス・カール | Max Carl | Lead Vocals | 2000~現在 |
ブルース・キューリック | Bruce Kulick | Guitars | 2000~現在 |
ティム・カーション | Timothy "Tim" Cashion | Keyboards | 2000~現在 |
クレイグ・フロスト | Craig Frost | Keyboards | 1972~1977, 2005~現在 |
過去に在籍したメンバー
メンバー名 | 原語表記 | 担当 | 在籍時期 |
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マーク・ファーナー | Mark Farner | Guitars, Lead Vocals | 1968~1977, 1980~1983, 1996~1999 |
テリー・ナイト | Terry Knight | Bass Guitar | 1972 |
デニス・ベリンジャー | Dennis Bellinger | Bass Guitar | 1980~1983 |
ハワード・エディ・ジュニア | Howard Eddy, Jr. | Keyboards | 1996~1999 |
ディスコグラフィー
スタジオ・アルバム
タイトル | 原題 | 年 | US 200 | 認定 |
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グランド・ファンク・レイルロード登場 | On Time | 1969 | # 27 | Gold |
グランド・ファンク | Grand Funk | 1969 | # 11 | Platinum |
クローサー・トゥ・ホーム | Closer to Home | 1970 | # 6 | 2x Multi-Platinum |
サバイバル | Survival | 1971 | # 6 | Platinum |
戦争をやめよう | E Pluribus Funk | 1971 | # 5 | Platinum |
不死鳥 | Phoenix | 1972 | # 7 | Gold |
アメリカン・バンド | We're an American Band | 1973 | # 2 | 2x Multi-Platinum |
輝くグランド・ファンク | Shinin' On | 1974 | # 5 | Gold |
ハード・ロック野郎 (世界の女は御用心) | All the Girls in the World Beware!!! | 1974 | # 10 | Gold |
驚異の暴走列車 | Born to Die | 1976 | # 47 | |
熱い激突 | Good Singin', Good Playin' | 1976 | # 52 | |
グランド・ファンク復活 | Grand Funk Lives | 1981 | # 149 | |
ホワッツ・ファンク? | What's Funk? | 1983 |
ライヴ・アルバム
タイトル | 原題 | 年 | US 200 | 認定 |
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ライヴ・アルバム | Live Album | 1970 | # 5 | 2x Multi-Platinum |
グランド・ファンク・ツアー ’75 | Caught in the Act | 1975 | # 21 | |
ボスニア | Bosnia | 1997 | ||
1971 ライヴ | Live: The 1971 Tour | 2002 |
コンピレーション
タイトル | 原題 | 年 | US 200 | 認定 |
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Mark, Don and Mel: 1969-71 | Mark, Don and Mel: 1969-71 | 1972 | # 17 | Gold |
Grand Funk Hits | Grand Funk Hits | 1976 | # 126 | |
Hits | Hits | 1977 | ||
The Best of Grand Funk | The Best of Grand Funk | 1990 | ||
Capitol Collectors Series | Capitol Collectors Series | 1991 | Gold |
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Heavy Hitters | Heavy Hitters! | 1992 | ||
Thirty Years of Funk: 1969-1999 | Thirty Years of Funk: 1969-1999 | 1999 | ||
Greatest Hits with DVD | Greatest Hits with DVD |
2006 |
シングル(米国)
年 | タイトル | US HOT 100 |
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1969 | Time Machine / High On A Horse | # 47 |
Mr. Limousine Driver / High Falootin' Woman | # 97 |
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1970 | Heartbreaker / Please Don't Worry | # 72 |
Nothing Is The Same / She's A Good Man's Brother | ||
I'm Your Captain (Closer to Home) / Aimless Lady |
# 22 |
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Mean Mistreater / Mark Says Alright | # 47 |
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1971 | Inside Looking Out | # 40 |
Feelin' Alright / I Want Freedom |
# 54 |
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Gimme Shelter / I Can Feel Him In The Morning |
# 61 |
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People, Let's Stop The War / Save The Land | ||
1972 | Footstopin' Music / I Come Tumblin' | # 29 |
Upsetter / No Lies | # 73 |
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Rock'n'Roll Soul / Flight Of The Phoenix | # 29 |
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1973 | We're An American Band / Creepin' |
# 1 |
Walk Like A Man / Railroad | # 19 |
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1974 | The Loco-Motion / Destitude & Losin' |
# 1 |
Shinin' On / Mr. Pretty Boy |
# 11 |
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Some Kind of Wonderful / Wild |
# 3 |
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1975 | Bad Time / Good And Devil | # 4 |
Take Me / Genevieve | # 53 |
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1976 | Sally / Love Is Dyin' | # 69 |
Can You Do It / 1976 | # 45 |
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1977 | Just Couldn't Wait / Out To Get You | |
1981 | Y.O.U. / Testify | |
1982 | Stuck In The Middle / No Reason Why |
メンバー構成推移
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日本公演
- 1975年
- 5月18日 名古屋市公会堂、19日 京都会館、21日 大阪厚生年金会館、22日,23日 日本武道館
関連項目
- シカゴ
- クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル
- マウンテン
- ディープ・パープル
- ユーライア・ヒープ
- ハードロック
脚注
^ 『不死鳥(Phoenix)』から『ハード・ロック野郎 (世界の女は御用心)(All the Girls in the World Beware!!!)』までは バンド名をグランド・ファンク(Grand Funk)としていた
^ http://www.grandfunkrailroad.com/bios/Mel_bio.html
^ この頃バンドはテリー・ナイトに対してバンド名と印税に関する訴訟を起こした。バンド名使用は認められたが印税についての請求は認められなかった
外部リンク
Grand Funk Railroad official site (英語) (注意: サウンド再生あり)
Mark Farner official site (英語)
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