海外旅行
海外旅行(かいがいりょこう、英: overseas travel)は、国土の全てが海に囲まれた国家(島国)において、「外国旅行」(英: traveling abroad)や「国際旅行」(英: international travel)の同義語として使用される用語。ただし、半島にあってその基部の国家とほぼ国交断絶状態にある国家、あるいは、大陸にあって同大陸のほとんどの国家と国交断絶状態にある国家は、国民の旅行の面では事実上の島国となるため、日本語の「海外旅行」にあたるそれらの国の言葉が用いられることがある。
日本語における「海外旅行」は、ほぼ日本国から外国に出国する旅行(アウトバウンド)において用いられるため、本項では「日本における外国旅行/国際旅行」について記述する。島国がほとんどの大洋州やカリブ海諸国、あるいは、半島基部とほぼ国交断絶しているような大韓民国やイエメン等については各国毎の記事を参照。
目次
1 歴史
2 海外旅行先ランキング
3 旅行形態
3.1 企画旅行
3.2 手配旅行
4 格安パッケージツアー
4.1 格安航空券
5 制約事項
6 脚注
7 関連項目
8 外部リンク
歴史
海外旅行者第1号は幕末のジョン万次郎ではないかといわれている。正式には日本が近代国家として成立した明治時代以降になるが、いずれにしても一般市民には観光を目的とした海外旅行は無縁であった。それでも、1901年初頭に発行された報知新聞の特集記事「二十世紀の豫言」では、20世紀中に海外旅行が一般化することが予測されていた。
年 | 人数 |
---|---|
1950年 | 8,922 |
1960年 | 119,420 |
1970年 | 936,205 |
1980年 | 3,909,333 |
1990年 | 10,997,431 |
2000年 | 17,818,590 |
2010年 | 16,637,224 |
2017年 | 17,889,292 |
日本人の海外旅行は太平洋戦争中から戦後にかけて日本政府やGHQによる強い規制を受けてきた。外国への旅行は業務や視察、留学などの特定の認可し得る目的が無ければならず、1963年(昭和38年)4月1日以降は現金とトラベラーズチェックによる年間総額外貨500ドル以内の職業や会社などの都合による渡航が一般化されたが、これも旅行代理店を介して逐一認可された[2]。一般の市民が職業上の理由や会社の都合ではなく、単なる観光旅行として自由に外国へ旅行できるようになったのは翌1964年(昭和39年)4月1日以降であり年1回500ドルまでの外貨の持出しが許された。さらに1966年(昭和41年)1月1日以降はそれまでの「1人年間1回限り」という回数制限も撤廃され1回500ドル以内であれば自由に海外旅行ができることとなり[3]、これ以降、次第に物見遊山[4]の海外旅行が広がり始めた。
これら自由化当初の海外旅行は費用も高額(50万円程度、現在[いつ?]の換算で300万円前後か)で、一部の富裕層に限られており、庶民には夢であった。テレビ番組『兼高かおる世界の旅』で紹介される世界各地のナレーション付き映像や、「10問正解して夢のハワイ」のキャッチフレーズで始まる『アップダウンクイズ』といった番組が人気を博していたのもこの頃であった。また、懸賞として海外旅行が使われるのもその頃であり、「トリスを飲んでHawaiiへ行こう!」は流行語にもなった。
国名 | 国外旅行者 /人口 |
---|---|
シンガポール | 168.5% |
香港 | 154.6% |
イギリス | 107.6% |
カナダ(2015年) | 90.1% |
台湾 | 62.0% |
イタリア(2015年) | 47.8% |
韓国 | 44.1% |
フランス(2015年) | 41.5% |
オーストラリア | 41.2% |
日本 | 13.4% |
アメリカ合衆国(2015年) | 10.2% |
中国 | 8.7% |
一般化し始めたのは1970年代からで、1972年には海外渡航者数が100万人を突破。飛行機の大型化やドルが変動相場制に移行しての円高や旅行費用の低下が進み、韓国や台湾などの近隣国であれば国内旅行よりも多少高い金額ぐらいで旅行できるようになった。
1980年代後半、プラザ合意以降の急激な円高の進行と、1988年12月から施行されたアメリカ合衆国訪問時のビザ免除制度などの影響で、海外旅行者が大幅に増加した。1995年に一時過去最高の1ドル=79円台まで進行した円高の際には、国内旅行と海外旅行の費用が逆転するケースが発生するようになり、その後円安に振れているものの、海外旅行は日本の周辺国への旅行を中心に一般化している。日本国内の旅行よりもなぜ海外が安いかは不詳な点が多いが、一説には現地の物価や人件費の差などが指摘されている。
2001年のアメリカ同時多発テロ事件や2003年のイラク戦争等の当該事件直後に、海外におけるテロ行為のリスクがあらためて認識されるようになった際や、2003年のSARS流行、2009年の新型インフルエンザ流行など、流行性感染症が懸念された時期には、統計的にも大幅な海外旅行控えが見られたが、その後は回復している。
国名 | 人数 |
---|---|
中国 | 1億2200万人 |
ドイツ(2014年) | 8301万人 |
イギリス | 7082万人 |
アメリカ合衆国(2015年) | 3279万人 |
カナダ(2015年) | 3227万人 |
ロシア | 3166万人 |
イタリア(2015年) | 2904万人 |
フランス(2015年) | 2665万人 |
韓国 | 2238万人 |
インド(2015年) | 2038万人 |
2013年時点において、日本からの海外出国者数は世界で13番目の多さだが、人口比で見た海外出国率では決して多いほうではない。世代別でみてみると、40代男性が最も多く、30代男性、50代男性、20代女性がそれに続く。近年では男女とも60代以上(シニア世代)の伸びが著しいのに対し、20代の若年層に限っては、2000年前後から減少傾向が続いている。20代男性は2000年代半ばを境に60代に抜かれ、90年代まで世代別のトップの旅行者数だった20代女性も3分の2未満に減少している[1]。法務省の「出入国管理統計」によれば、日本人の海外旅行者数が過去2番目の多さだった2000年に20代の海外旅行者数は418万人だったが、2010年は270万人にまで落ち込んだ。2011年は281万人と若干持ち直したが、依然として低迷している状態であり、その原因としては、昔と違って海外旅行に対して特別な印象を持たなくなったということ、そして正規雇用者より年収が低い非正規雇用者が増加したことが挙げられている[5]。
なお、海外での事件や病気の流行・災害などの情報は、国外にいてもNHKワールド・ラジオ日本の海外安全情報で聴取することが可能である。聴取には短波放送(SW)の受信できるラジオが必要であるが、小型軽量なものがネット通販や家電量販店の他ディスカウントストアやホームセンターなどで安価かつ容易に入手できる。
海外旅行先ランキング
日本人のおもな海外旅行の行き先となっている国・地域をランキング形式で以下に示す。数値は、日本人海外旅行者受入数に関する、各国の関係省庁(アメリカ合衆国商務省国際貿易局、タイ政府観光庁など)による公表資料に基づき、日本政府観光局(国際観光振興機構)が集計したものである[1][6]。
順位 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | 2010年 | 2005年 | |||||
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1 | アメリカ合衆国 ※ ハワイ州 ※ グアム ※ 北マリアナ諸島 | 未確定 158.8万人 62.1万人 5.1万人 | アメリカ合衆国 ※ ハワイ州 ※ グアム ※ 北マリアナ諸島 | 357.7万人 148.8万人 74.6万人 6.1万人 | アメリカ合衆国 ※ ハワイ州 ※ グアム ※ 北マリアナ諸島 | 375.8万人 148.2万人 77.3万人 8.1万人 | 中国 | 373.1万人 | アメリカ合衆国 ※ ハワイ州 ※ グアム ※ 北マリアナ諸島 | 388.4万人 151.7万人 95.5万人 35.2万人 |
2 | 中国 | 未確定 | 中国 | 258.7万人 | 中国 | 249.8万人 | アメリカ合衆国 ※ ハワイ州 ※ グアム ※ 北マリアナ諸島 | 338.6万人 123.9万人 89.4万人 18.5万人 | 中国 | 339.0万人 |
3 | 韓国 | 231.1万人 | 韓国 | 229.7万人 | 韓国 | 183.8万人 | 韓国 | 302.3万人 | 韓国 | 244.0万人 |
4 | 台湾 | 189.9万人 | 台湾 | 184.1万人 | 台湾 | 158.6万人 | 台湾 | 108.0万人 | タイ | 118.2万人 |
5 | タイ | 154.4万人 | タイ | 141.7万人 | タイ | 134.9万人 | タイ | 99.4万人 | 台湾 | 109.2万人 |
6 | シンガポール | 未確定 | シンガポール | 84.0万人 | シンガポール | 84.9万人 | 香港 | 82.3万人 | 香港 | 81.1万人 |
7 | 香港 | 81.3万人 | ベトナム | 74.1万人 | フランス | 68.2万人 | ドイツ | 60.5万人 | ドイツ | 73.0万人 |
8 | ベトナム | 79.8万人 | 香港 | 69.3万人 | ベトナム | 67.1万人 | フランス | 57.7万人 | オーストラリア | 68.5万人 |
9 | ドイツ | 58.5万人 | インドネシア | 54.5万人 | ドイツ | 64.8万人 | シンガポール | 52.9万人 | フランス | 65.9万人 |
10 | フィリピン | 58.4万人 | ドイツ | 54.5万人 | 香港 | 63.3万人 | ベトナム | 44.2万人 | シンガポール | 58.9万人 |
11 | インドネシア | 57.3万人 | フィリピン | 53.5万人 | スペイン | 60.7万人 | インドネシア | 41.9万人 | インドネシア | 51.8万人 |
12 | スペイン | 44.2万人 | スペイン | 46.3万人 | インドネシア | 55.0万人 | マレーシア | 41.6万人 | カナダ | 42.4万人 |
13 | オーストラリア | 43.5万人 | オーストラリア | 41.4万人 | フィリピン | 49.9万人 | オーストラリア | 39.8万人 | フィリピン | 41.5万人 |
14 | フランス | 未確定 | マレーシア | 41.4万人 | マレーシア | 48.3万人 | フィリピン | 35.9万人 | マレーシア | 34.0万人 |
15 | マレーシア | 39.3万人 | フランス | 41.1万人 | イタリア | 42.2万人 | イタリア | 34.0万人 | スイス | 33.5万人 |
16 | イタリア | 38.6万人 | イタリア | 40.4万人 | オーストラリア | 34.2万人 | スペイン | 33.3万人 | イギリス | 33.2万人 |
17 | マカオ | 32.9万人 | カナダ | 30.4万人 | マカオ | 28.2万人 | スイス | 29.8万人 | ベトナム | 32.1万人 |
18 | カナダ | 未確定 | マカオ | 30.1万人 | カナダ | 27.5万人 | カナダ | 24.3万人 | イタリア | 28.1万人 |
19 | イギリス | 未確定 | イギリス | 24.6万人 | オーストリア | 23.7万人 | マカオ | 22.8万人 | オーストリア | 27.9万人 |
20 | スイス | 22.7万人 | インド | 20.9万人 | スイス | 22.6万人 | イギリス | 22.3万人 | スペイン | 18.1万人 |
21 | インド | 未確定 | オーストリア | 20.9万人 | インド | 20.7万人 | オーストリア | 21.4万人 | マカオ | 16.9万人 |
22 | オーストリア | 20.8万人 | スイス | 19.8万人 | イギリス | 19.4万人 | トルコ | 19.5万人 | オランダ | 15.7万人 |
23 | カンボジア | 20.3万人 | カンボジア | 19.2万人 | カンボジア | 19.3万人 | インド | 16.8万人 | ニュージーランド | 15.5万人 |
24 | メキシコ | 15.1万人 | メキシコ | 13.3万人 | クロアチア | 16.0万人 | カンボジア | 15.2万人 | チェコ | 15.4万人 |
25 | クロアチア | 14.2万人 | クロアチア | 12.1万人 | オランダ | 13.6万人 | クロアチア | 14.7万人 | カンボジア | 13.8万人 |
26 | ポルトガル | 14.0万人 | フィンランド | 11.4万人 | チェコ | 12.4万人 | チェコ | 13.3万人 | ノルウェー | 12.5万人 |
27 | フィンランド | 12.5万人 | ポルトガル | 10.7万人 | メキシコ | 11.9万人 | エジプト | 12.6万人 | スウェーデン | 11.5万人 |
28 | オランダ | 11.7万人 | オランダ | 10.6万人 | フィンランド | 10.8万人 | オランダ | 11.9万人 | ハンガリー | 11.2万人 |
29 | チェコ | 11.5万人 | チェコ | 10.6万人 | ベルギー | 9.6万人 | ニュージーランド | 8.8万人 | ベルギー | 11.2万人 |
30 | ニュージーランド | 10.2万人 | ミャンマー | 10.1万人 | トルコ | 9.2万人 | ベルギー | 8.1万人 | インド | 10.3万人 |
日本人 出国者計 | - | 1788.9万人 | - | 1711.6万人 | - | 1621.4万人 | - | 1663.7万人 | - | 1740.4万人 |
Note: 各国で、集計基準が変更されているため、異なる年同士の数値の比較は、厳密には成り立たない。なお、北朝鮮など一部、日本人海外旅行者受入数のデータが無い国がある。 アメリカ合衆国に関しては、ハワイ州、グアム、北マリアナ諸島、プエルトリコなどを含む全米の数値を示したほか、日本人海外旅行者受入数が多く、地域別数値の確定が可能なハワイ州・グアム・北マリアナ諸島に関しては、特に各地域の受入数を付記した。 |
旅行形態
海外旅行の形態には、旅行会社が企画する企画旅行(いわゆるパッケージツアー)や、旅行者本人が企画し、旅行会社に交通手段・宿泊施設等を手配させる手配旅行があるが、旅行者が交通機関や宿泊施設等を旅行会社を介さずに直接手配する旅行も、インターネットの発達と共に一般化している。
企画旅行
企画旅行は航空便・現地での交通・宿泊・観光等の旅程を一括して旅行会社が管理し、旅行会社は旅程管理、旅程保証、特別補償といった法的責任を負う。
メリットは、海外旅行に伴う煩雑な手配から解放されること、万が一の補償が旅行会社からなされるといったものがある。また、企画旅行では旅行会社側が交通・宿泊先などを安価・大量に仕入れることができるため、完全な手配旅行と比較すると安価なケースも多い。
デメリットは旅行中の自由度が下がることである。最初から旅程の一部に旅行者側からは必要のないスケジュールが組み込まれていて余計な時間をとられることなどもある。そのため、自由時間を旅程に組み入れるものや、航空便・宿泊施設のみを提供する、フリープランのような企画もある。また、主に別料金(オプション)ではあるがオプショナルツアーなどによって、自由時間を、用意されたツアーで過ごすことも可能である。
手配旅行
手配旅行では、旅行者本人が自由な旅程を組むことができるのがメリットである。反面、現地での交渉(交通手段・宿泊等)が煩雑となる。また、企画旅行における旅行会社の補償のようなものは存在せず、基本的に滞在中の裁量・責任は旅行者本人に委ねられる。そのため旅行先において、現地の旅行会社の手配で個別のツアーに参加することなども出来る。
手配旅行はバックパッカーが旅行をする場合に有効な手段である。この場合、宿泊や飲食に掛かる費用をできるだけ切り詰める(モーテル・ゲストハウスに宿泊する)ことで、長期の滞在が可能になる。当然ながら、スケジュールが決められたパック旅行(企画旅行)とは異なるオーダーメイドの旅行プランの設計も可能であり、パック旅行では需給の都合上取扱の難しい専属の通訳やツアーコンダクターの手配、ファーストクラスや超高級ホテル・プライベートジェットやリムジンカー・ハイヤーなどを利用した超高級志向の旅(団塊の世代を初めとする高齢者に需要が大きい)や、知人を訪ねに地方都市へ鉄道や航空機のローカル路線で向かい、現地のホテルで宿泊するといった行程など、あらゆる要望に合わせて旅行業務取扱管理者らが行程表を作成し、手配することもできる。
格安パッケージツアー
近年、東アジアの都市2泊3日(往復の交通・宿泊込み)が1万円台後半といった格安パッケージツアーの広告を見かけるのが珍しくなくなった。この価格は東京-新大阪間の東海道新幹線の往復(29,000円前後)程度、あるいはそれ以下のレベルである。このため、予算の乏しい学生なども学生旅行(卒業旅行)として友人らと海外旅行することも珍しくなくなっている。また同様に旅行費用の値下がりにより、親子連れで海外旅行するケースも1990年代後半頃から目立つようになった。
しかし、空港利用料や日本国旅券発給手数料などを含めた費用全額を考えると、必ずしも国内旅行よりも安価とは言えない場合があり、特に近年は原油価格高騰に伴う燃油サーチャージが数千円(東アジア路線)~5万円(ヨーロッパ、北米路線)程度加算されている。
2000年前後から格安パッケージツアーが台頭し、現在まで浸透するようになったが、これは1990年代の日本での航空規制緩和政策による航空券運賃の段階的な自由化に伴い、既に規制緩和が進行していた欧米をはじめとする日本に乗り入れている外国の航空会社によって、正規運賃から大幅に値引いた格安価格で旅行企画会社に卸すようになり、ダンピングとも言える過当競争が進行し、さらにeコマースの進展に伴って低コスト運営のインターネット通販専業の旅行会社出現も相俟って、次第に宿泊費用やツアーコンダクターの賃金まで過当競争が進行した結果、ツアー代金が安価になったという点が大きい。
これら格安海外旅行分野ではH.I.Sがパイオニア的存在で有ったものの、近年はJTBグループをはじめとする大手旅行会社でも格安ツアー・格安航空券の企画・販売を行っている。
格安航空券
格安パッケージツアーに乗じ、包括旅行用割引運賃を適用した航空券(IT運賃)をより大量に仕入れて、その航空券部分のみを切り売りする「格安航空券」の存在もポピュラーとなった。
以前は供給数が少なかったためバーゲンの如く発売開始当日の内に完売だった事が多かったが、近年は在庫が豊富となり、航空会社が発売する正規割引航空券(PEX運賃など)と購入手段については遜色が無くなっている。
制約事項
格安航空券や格安パッケージツアーでは座席を指定する事や航空会社のマイレージの加算が不可能であったり、行程内容の変更やノーショー(キャンセルせずに当日搭乗しなかった)時の払戻が受けられないなど制約が大きいので、それらの選択にはニーズに合わせて慎重に考慮する必要がある。
また、格安航空券は一種の手配旅行商品であるため、航空会社や卸旅行会社へ運賃相当の決済・受け渡しが済んでいない段階で販売旅行会社が経営破綻した場合では、たとえ旅行客が代金を支払ったとしても搭乗する事は出来ない。パッケージツアーも、主催旅行会社が催行前に破産した場合は同様の事があり得る。その場合は旅行業界団体の保証制度による補填による返還(支払った全額ではない)しか受けられず、未加盟の旅行会社の場合は除外となる。
てるみくらぶの様に、数カ所の店舗運営もしくはインターネット通販運営を中心にした小規模の旅行会社が破綻して、上記の様な事案に遭遇した事が報道されているため、旅行代理店・主催旅行会社を単に「値段が安い」だけではなく、「信用性が有るか」「アフターケアは万全か」など、消費者がよく考慮して選ぶ必要がある。
脚注
- ^ abcde“数字が語る旅行業 2018 (PDF)”. 日本旅行業協会. 2018年9月1日閲覧。
^ “五、海外移住の現状と邦人の海外渡航、地域別渡航者数1956年-1960年”. 外務省、外交青書第5号1961年版昭和36年版わが外交の近況. 2009年6月26日閲覧。
^ 第3節 国民の海外渡航の状況国土交通省
^ 物見遊山の意味三省堂大辞林
^ 2010年7月11日 中日新聞 世界と日本 大図解シリーズ No.949
^ “出国日本人数の動向”. 日本政府観光局(国際観光振興機構) (2018年10月26日). 2018年12月8日閲覧。
関連項目
- 海外渡航の自由
- パスポート
- 訪日外国人旅行
- 国際放送
NHKワールド・ラジオ日本
- 海外安全情報
- 邦字新聞
在外日本人
- 留学
- 特派員
- 富裕層
- ツアーオペレーター
- トラベル・アシスタンス
- 世界旅行博
- 森川キャサリーン事件
外部リンク
NHKワールド(ラジオを含むNHK国際放送に関する内容)
世界の放送局情報(NHK国際放送「ラジオ日本」)(放送時間帯と周波数)- 外務省 海外安全ホームページ|重要なお知らせ 短波ラジオの重要性を見直してください
一般社団法人日本旅行業協会(旅行における安全情報、資料・統計データの提供)