クイズ








歌川重宣「江戸名所はんじもの」。それぞれ江戸の地名を表している(右上の魚以外)。何処の地名か答えよう[1]


クイズ (quiz) の英語での意味は、「(何か)質問すること」と 「知識をテストすること」 と、これらの名詞としての意味であり、日本語では後者の「知識を問う問題」の意味で使われている。テレビ番組で、出題者が既知の事実に対して質問をし、解答者がその質問に答えるという遊び、あるいはその質問の意で使われることが多い。英語のquizがそのままカタカナ語として使われている。


なお、『推理クイズ』『判断力クイズ』などのように、思考力を問う問題に対して「クイズ」の表現を使うのは、誤用である。[要出典]




目次






  • 1 概要


  • 2 語源


  • 3 日本での事例


  • 4 イベント


  • 5 脚注


  • 6 関連項目





概要


解答者の答えが出題者の用意していた答えと一致すれば正解、一致しなければ不正解である。


多くの場合、解答者は複数いて、正解数や、正解することで得られる得点を競う。狭義には知識を問うものをクイズというが、思考力を問うパズルや言葉遊び、なぞなぞなどもクイズの一種とみなされることがある。本来は教師が生徒に対して行う簡単なテストを意味し、アメリカでは現在もこの意味でも使われる。


日本では当初、本来は隠してある物を言い当てる遊びを指す「当てもの(あてもの)」を訳語として使用した時期もあり[2]、1951年頃から「クイズ」表記が定着した[3]


クイズによっては、開催中は回答者に正誤や正解数(得点)を公表せず、開催終了後に勝者もしくは敗者を発表する場合もある。



語源


quiz という単語の起源に関しては、1791年(あるいは1790年)に、アイルランドのダブリンで劇場支配人をしていたデイリーが、無意味な新語を作ってそれを流行させられるかどうかという賭けを友人と行ない、町中のいたるところに"quiz"と落書きをしたことからダブリン中に広まり、ついには辞書にも載ったという説が知られている。また、単にラテン語の quis(何)に由来するとも言われる[4]。一方、フジテレビのクイズ$ミリオネアでは"あなたは誰?"(Qui es-tu?)に由来すると、独自の解釈を呈示している。


オックスフォード英語辞典(第3版)では、1781年に「変わった人」という意味で最初に使われたと記載されている。今日でも quizzical(いぶかしげな、奇妙な)という語に名残を見ることが出来る。1843年からはオックスフォード英語辞典では、「問い合わせ、質問すること」の動詞として説明している。



日本での事例


第二次世界大戦後の1946年12月にNHKのラジオ番組『話の泉』[5]、翌1947年11月には『二十の扉』[6]というクイズ番組が登場して人気を呼んだ。これらの番組は、GHQのCIEラジオ課の指導により、アメリカ合衆国のクイズ番組を模倣した形で製作された[7]


以降、テレビ番組では数多くのクイズが行われ、『パネルクイズ アタック25』(朝日放送)、『クイズダービー』(TBS)、『アメリカ横断ウルトラクイズ』(日本テレビ)、『クイズ世界はSHOW by ショーバイ!!』(同)、『マジカル頭脳パワー!!』(同)、『クイズ$ミリオネア』(フジテレビ、イギリス『フー・ウォンツ・トゥ・ビー・ア・ミリオネア』の日本版)といったクイズ番組が放送された。


クイズを企業活動の[どうやって?]広報戦略や販売促進戦略に活かすビジネスブランディングツール、マーケティング戦略の一手法としての考え方が登場し、多くの企業に導入され始めている。


また、テレビ局などではなく、一般のクイズ好きが主催する「オープン大会」と呼ばれるクイズ大会でも、本格的な早押しクイズなどが行われている。高校生や大学生によるオープン大会も数多く開催されている。


更に派生して、コンピュータゲーム、アーケードゲーム、家庭用ゲーム機のソフトでも「クイズゲーム」に分類されるものが多く販売・稼動されている。本格的なものから、クイズ番組をゲーム化したもの、そしてある特定のジャンルに絞ったものまで千差万別である。現在では、アーケードゲーム『クイズマジックアカデミー』『ネットワーク対戦クイズ Answer×Answer』などのオンライン対戦を利用したものもあり、オンラインで問題の修正も容易に行えるため、「時代の変化による問題の風化」という欠点の克服や、話題の時事問題(それもプレイ当日に生じたニュースに関する問題等)の出題までも可能としている。



イベント




  • パブクイズ(英語版) (Pub quiz、別名:quiz nights[8] 、trivia nights[9])- イギリスの一般的なパブで開催されている客寄せ目的のクイズイベントである。1970年代にパブクイズ企画会社 Burns and Porter が開催し、現在では年から年中、国中のパブで開催され[10]、イギリスの文化と言えるまで発展した[11]


  • クイズボウル(英語版) - 1953年ごろから開催されているクイズ形式。2チーム間の早押しクイズ形式。多くの国で開催され、学校間の全米大会なども行われる。


  • British Quizzing Championships(en)


国際大会


  • World Quizzing Championship

  • European Quizzing Championships(英語版)


学校・学生対校クイズ大会



  • 全国高等学校クイズ選手権(日本のTV番組)


  • abc(日本の学生向けクイズ大会)


  • ユニバーシティ チャレンジ(英語版)(イギリスの大学対抗クイズ大会のTV番組)


  • National Academic Quiz Tournaments(英語版)(アメリカの階級別(中・高・大学)学校対抗クイズ大会)


  • College Bowl(アメリカの大学対抗クイズ大会。当初(1953年から)はラジオで行われていたが、後に(1959年以降)TV番組になった。)


  • Reach for the Top(en、カナダの高校生対抗クイズ番組)



ギネス記録

最大規模のクイズ大会などが登録されている。記録更新される事があるため、最新の情報はギネス世界記録の公式ページ参照のこと。



脚注




  1. ^ ヒント 江戸名所判じ物クイズ(国立国会図書館)


  2. ^ 丹羽美之 「第3章 クイズ番組の誕生」『クイズ文化の社会学』 石田佐恵子・小川博司編、2003年 p79


  3. ^ 前掲、丹羽 pp.103、小池清 「辛口クイズ甘口クイズ」 『放送批評』176号(1984年2月号)


  4. ^ 著:多湖輝、岩波邦明、小野寺紳『脳に効く! 大人のパズル&クイズ』 PHP研究所 2015/9/11 ISBN 4569826563 p.2


  5. ^ 話の泉 -NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス


  6. ^ 二十の扉 -NHK名作選(動画・静止画) NHKアーカイブス


  7. ^ 前掲、丹羽 pp.79-81


  8. ^ “Australia Day Fun Stuff”. Australiadaynt.com.au. 2009年5月31日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年8月31日閲覧。


  9. ^ “World Trivia Night 2009”. Championsforchildrenfoundation.ca. 2009年8月31日閲覧。


  10. ^ “Pub quiz Statistics”. dpquiz.co.uk. 2009年7月29日閲覧。(2009年の調査では、英国では22,445のパブで毎週行われている)


  11. ^ “Q: What is one of Britain’s fast-growing pastimes? A: The pub quizzes that are seeing big screens switched for answer sheets”. The Independent. (2015年12月10日). https://www.independent.co.uk/life-style/food-and-drink/features/q-what-is-one-of-britain-s-fast-growing-pastimes-a-the-pub-quizzes-that-are-seeing-big-screens-8507761.html 



関連項目



  • クイズの形式


    • なぞなぞ(謎かけ、リドル)、早押しクイズ、短文クイズ、長文クイズ、多答クイズ


    • ○×クイズ、択一クイズ、シチュエーションパズル、あるなしクイズ

    • パズル



  • その他


    • クイズ番組、クイズ王

    • クイズゲーム

    • 学力検査











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