血漿タンパク質




血漿タンパク質(けっしょうタンパクしつ)とは、血漿の約7%を占めるタンパク質のことである。血漿タンパク質はアルブミン、グロブリン、フィブリノゲンの3種類に大別される。この項では血漿タンパク質の重要な役割について述べる。




目次






  • 1 膠質浸透圧


  • 2 抗体としての役割


  • 3 血液凝固


  • 4 参考文献





膠質浸透圧


血漿タンパク質は毛細血管壁を透過しないため、膠質浸透圧(膠質はねばりのある性質のこと)を発生し、毛細血管領域における水の濾過量の決定要因として重要である。浸透圧の高いほうへ水が移動するからである。膠質浸透圧の発生には、アルブミンが最も重要である。



抗体としての役割



グロブリンのうち、γ(ガンマ)グロブリンとよばれる分画は、免疫グロブリン(めんえき-、immunoglobulin)ともよばれ、リンパ球によって産生される抗体である。免疫グロブリンには、IgG、IgA、IgM、IgD、IgEの5種類がある。



血液凝固



血管が損傷して血液が流出すると、出血を止めるべく血管と血液に変化が生じる。
第1段階では、血小板が凝集して血小板血栓が形成され、一時的な止血を行う。つづく第2段階でフィブリノゲンがフィブリンに変化し、血小板血栓を包み込んで補強する。



参考文献



  • 『系統看護学講座 専門基礎(1) 解剖生理学 人体の構造と機能[1]』 医学書院


  • 和田攻・南裕子・小峰博 『看護大事典』 医学書院










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